PRIDE武士道GP観戦記その④
2005年 10月 02日
開始直後にまたもダンヘンのパンチがヒット。こうなると「出会い頭」扱いするよりはダンヘンの打撃技術を褒めるべきだろうか。倒れこんだ郷野に、ダンヘンが上のポジションをキープ。グラウンドではディフェンスに徹するしかない郷野、辛い展開に。
スタンドで再開後、ダンヘンはコーナーに詰めるもののテイクダウンが取れない。5分当たりで郷野はようやく序盤のダメージが回復してきたか、ミドルで反撃。けっこう効いている感じだったが、最後はロープ際での打ち合いの末、ダウンした郷野にダンヘンがラッシュをかけて試合終了。
こういうことを言い出すときりが無いというのは承知の上で書くが、ダンヘンが1回戦でもう少しスタミナをロスしていたら・・・。少なくとも両者イーブンの条件で見てみたい試合だった。
ウェルター級準決勝 ムリーロ・ブスタマンチ○-×美濃輪育久(1R KO)
終始テイクダウンから上を取り続けるブスタマンチ。予想どおりではあるが、グラウンドになった時点で防戦一方の美濃輪は反撃らしい反撃ができず、完全にブスタマンチペースの試合に。1R中盤、完全に極まったように見えたブスタマンチの肩固めを美濃輪が驚異的な粘りで凌ぎ、場内から大歓声。しかし美濃輪の見せ場は残念ながらここだけ。1R終了間際、カメの状態になった美濃輪にブスタマンチがサッカーボールキックを連発。レフェリーは試合を止めるしかなかった。
結論として、技術に差があり過ぎた。美濃輪はバローニやキモのようなパワーファイターとの力比べ的な試合をさせれば面白いが、今回のように同階級で掛け値なしの強豪を当てると厳しい。という感想は身も蓋もないか。
とはいえ、美濃輪の「PRIDEの治外法権」的存在感は貴重であることに変わりない(今回会場で生観戦して、入場時の客の沸き方に驚かされた。)。タイトル戦線云々とは別の次元で、これからも見続けたい選手ではある。
想定の範囲内の結果ではあるが、決勝はダンヘンVSブスタマンチという古豪外国人2人。うーん、これ大晦日に放送するのはきついなあ。本当に第2試合とかに回されかねない。
2年前のミドル級GPリザーブマッチで対戦してダンヘンが秒殺勝利しているカードではあるけれど、このときはダンヘンのバッティングがあったからなあ。今日の試合内容を見ても、ブスタマンチの方が本来の強さを発揮している印象。下り坂の兆候が見えるダンヘンに、適正体重に戻して好調のブスタマンチ。再戦の結果は意外と分からないかも。
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