マルチネスvsマレー
2013年 06月 08日
試合は序盤からマルチネスが圧力と手数で先手を取り、マレーはがっちりガードを固めて応戦。マルチネスは目立ったクリーンヒットはないもののマレーはいかんせん手数がないので、マルチネスがポイントを重ねていく・・・という去年のチャベスJr戦のプレイバックを見るような試合展開。
マレーはチャベスJrと同じく後半狙いなのかなあ・・・と思っていたら、6Rにようやくマレーが手数を増やし始め、このラウンドは明確に取った印象。7Rはマルチネスが再び手数でペースを奪い返すものの、8Rにマレーのワンツーがヒットしマルチネスがまさかのダウン。特にどうということもないパンチで、どちらかというとマルチネスがうっかりもらってしまった形だが、試合的には俄然面白くなってくる。
マルチネスは10Rにもスリップ裁定ながら倒れ込む場面があり、露骨に疲れてきている印象。それでも11・12Rは気迫で押し返し、三者とも115-112で判定勝利。とりあえずは凱旋試合を防衛で飾った。マレーは後半もう少し手数を増やしていれば取れていたラウンドがあったと思うのだが、そこで攻め切れなかったのが響いたか。
試合展開としてはガードを固めて後半勝負を狙う相手に対し、マルチネスが逆転の暇を与えず逃げ切り・・・というチャベスJr戦をなぞった形だが、最終Rのダウン以外はゲームプランを完璧に遂行したチャベスJr戦に比べ、今回はマルチネスの方に粗が目立った感じ。38歳というマルチネスの年齢を考えれば、そろそろ衰えが見えてくるのは仕方ないところか。
地元裁定で勝ちを拾ったという感想です。素人採点ではドローでした。
チャベスJr戦後の手術とかが影響しているのかもしれませんが、
すくなくとも、あの戦いを見せられちゃうとGGGには歯が立たないと思っちゃいますね。
再度故障しちゃったようで、さらにブランクが開いてしまうのもマルチネスにしたら非常に痛いでしょうね。
化け物レベルの王者が揃っているミドル級で今回のような試合をしてしまうと、完全に「一歩後退」の印象ですよね。年齢的にも怪我が治りにくくなるでしょうし、先行きは厳しそうですね・・・。
>ユウツギ様
実はボクシングのP4Pランクをちゃんと見たことがないのですが、MMAのP4Pランクなんかを見ても、体重度外視といいつつある程度上の階級でないと評価されにくい印象があります。ボクシングもそういう傾向があるんですかね。
リング誌のランキング、拝見しました。確かにマレスが入っているのは違和感ありますね。