UFC159の感想
2013年 04月 28日
ジム・ミラー×-○パット・ヒーリー(3R チョークスリーパー)
ともにヒゲを伸ばしている両者。ジョニヘンに憧れているのか?
スタンドでの攻防からミラーがテイクダウン。下から十字を狙うヒーリーに対し、ミラーはバックを奪ってから逆に腕十字狙い。しかしヒーリーはこれを凌ぐとテイクダウンを奪い、パウンドで攻勢。ミラーは更に上を取り返すとパウンド・肘の猛攻・・・とめまぐるしく主導権が入れ替わる展開。ヒーリーはホーンに救われた感じ。
しかし2Rに入るとヒーリーがテイクダウンで先手を取り、パウンドで一方的にミラーを攻める展開に。ミラーは消耗も激しく、かなり厳しい状況。
3Rはミラーが最初にパンチを入れてタックルも切るのだが、ヒーリーのしつこい組み付きを凌ぎきれずヒーリーがテイクダウン。パウンドでミラーを削ると、最後はバックからチョークスリーパーを極めて一本。UFC初戦で上位ランカーのミラーを破るいきなりの大金星。ネイトを破ったトムソンといい、SF勢の参戦でライト級が更なる混沌状態になってきた。
フィル・デイビス○-×ヴィニー・マガリャエス(判定)
デイビスはマガリャエスの寝技を警戒してか序盤から徹底してボクシング勝負。マガリャエスはデイビスの蹴り足をつかんでバックを取る場面はあったものの、グラウンドに持ち込むきっかけをつかめないまま1R終了。
2R以降もデイビスはパンチ主体の攻めで、テイクダウンしても深追いはせずスタンドで再開。一方のマガリャエスは1Rこそローを出していたものの中盤以降は手数も減り、パンチをブロックして下がり続けるだけの展開に。結局マガリャエスは流れを変えられないまま3Rが終了し、デイビスが判定勝利。アブダビ王者を完封した形だが、どちらかというと詰めの甘さの方が目立った試合。マガリャエスは打撃を覚えろとは言わないけど、寝技に持っていくための戦い方を固めていかないと今後も厳しそう。
ロイ・ネルソン○-×シーク・コンゴ(1R KO)
コンゴの蹴り足をつかんだネルソンが一気に金網際へ押し込む。コンゴも腰が重くテイクダウンを許さないが、ブレイク後も圧力をかけ続けたネルソンがコンゴのローに合わせて得意の右オーバーフック一閃!持ち味を存分に出し切ったインパクト満点のKO勝利。
フィニッシュブローがこれだけハッキリ分かっているのに、それでも当たってしまうのが本当に不思議。まあ細かいフェイントとかを織り交ぜた結果なんだろうけど。これでネルソンは3連続KO勝利。次はハントと世界最強デブ決定戦をやってほしい。
マイケル・ビスピン○-×アラン・ベルチャー(負傷判定)
積極的に前に出てパンチを振るっていくベルチャーに対し、ビスピンは上手く間合いを外しながら逆に右クロスをヒット。1R終盤あたりから徐々にビスピンのパンチのタイミングが合うようになり、2Rには左右のコンビネーションをヒット。完全に試合の主導権を握る。
後がなくなったベルチャーは3Rに逆転を狙って前へ出ていくものの、ビスピンがジャブを丁寧にヒットしペースを握らせない。KOを狙ってさらに積極的に打って出ていくビスピンだが、3R終盤にビスピンのサミングでベルチャーがまぶたをカットしてしまい試合続行不能に。ここまでの判定でビスピン勝利というややスカッとしない結末に。
終わり方はいまいちだったもののビスピンのパフォーマンスは文句のつけようがなく、「タイトルマッチには手が届かないがその下のランクにはきっちり勝つ」という自分のポジションを今回も守り通した。次は岡見との対戦が現実味を帯びてきたのでは。
ジョン・ジョーンズ○-×チェール・ソネン(1R TKO)
開始早々、ジョーンズがタックルからあっさりとテイクダウンに成功。ソネンが一度は立ち上がるものの、ジョーンズは金網に押し込んでパンチやローリングエルボーを繰り出すと、再びソネンをテイクダウン。これまでソネンが対戦相手に見せてきた戦法をそのままやってのけている感じ。ジョーンズはパウンドやヒジでソネンを追い込んでいくと、最後は金網に押し込んだままボディへアンデウソンばりの膝蹴り。さらに追撃のパウンドを入れたところでレフェリーがストップ。ジョーンズがソネンに何もさせず圧勝。
この試合に関しては組んだこと自体に意義があるという感じで、勝負論としての興味は最初から皆無だったので、まあ予想通りというしかない結果。ジョーンズの足の親指の怪我はエグかったけど(試合の展開からして、そもそもどこで怪我したのかがさっぱり分からないが)、回復まで長引くのかな。
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コンゴ選手は顎が弱くなってませんか?
いやもう、デブでいじめられて悩んでる子供なんかはこの試合映像見ると勇気づけられるんじゃないですかね。コンゴは確かにハント戦などのダメージが蓄積しているのかもしれません。
ダウンしたコンゴが起き上がろうとしたときにワンパンチで失神させた場面も、結構な勢いで起き上がってたところに綺麗に入れてましたしね。
ハントはサントスに勝てばタイトルマッチやらせてあげたいですけど、ネルソンとの決定戦も見てみたいですよねぇ。
ソネンさんは思い残すことないって感じでしたけど、口が達者だし解説者で稼げるんでしょうね。
来ると分かっていても当たってしまうからこそ必殺技なんでしょうね。
ソネンはこれ以上戦っても評価が上がることはないでしょうから、現役を退くにはいいタイミングだとは思います。こればかりは本人の意思次第ですが。