バラォンvsマクドナルド
2013年 03月 31日
ヘナン・バラォン○-×マイケル・マクドナルド(4R 肩固め)
スタンドでの間合いの測り合いの後、バラォンがタックルからテイクダウン。起き上がったマクドナルドは鋭い踏み込みからのパンチで応戦。バラォンも下がりながらパンチを返していく。ケージ際の打ち合いでバラォンの腰が一瞬落ちたように見えたが、タックルにいったバラォンは組み付きながら顔面へのパンチ・ヒザを繰り出していく。
この後もバラォンはマクドナルドのパンチの間合いを外し、テイクダウン狙いを織り交ぜながら試合をコントロール。タックルがずば抜けて鋭いわけではないのだが組み付いてからがとにかくねちっこく、マクドナルドは根負けするようにテイクダウンを奪われていく。これで体力を削られてしまったか、試合が進むにつれマクドナルドはスタンドでも下がる場面が目立つようになってくる。
迎えた4R、スタンドで前に出続けたバラォンが組み付いてテイクダウンを奪うと、バックから素早く肩固めに移行。マクドナルドは必死に耐え続けたものの最後は敢え無くタップし、バラォンが暫定王座を防衛。
バラォンはピケット戦のKO勝ちが印象強かったので「打撃の一発が怖い選手」というイメージだったのだが、こうしてマクドナルドと並んでみると引き出しの多さが歴然としていた感じ。パンチでは優勢だったマクドナルドをテイクダウンで削っていくというプランを完璧に遂行しており、相手の持ち味を消す戦略とそれを実行できるバランスの良さを証明してみせた。まあそれぐらいの選手でないとあれだけの連勝記録は作れないんだろうけど。
クルーズはそろそろ練習を再開とかいう話で、バラォンは夏にも暫定王座の防衛戦が決定。王座統一戦は秋になりそうだけど、クルーズのブランク云々を抜きにしても、バラォンのこの充実ぶりを見るに苦戦は免れないのでは。