2012年名勝負選(ボクシング編)
2013年 01月 11日
マニー・パッキャオvsファン・マヌエル・マルケス(ウェルター級12回戦)
以前も書いたが、5年後・10年後に雑誌か何かで「ボクシングの歴史に残る名勝負」みたいなアンケートを取ったら確実にランクインするであろう一戦。3R以降のダウンの応酬からパッキャオが前のめりに失神KOされる衝撃のラストまで、まさに息もつかせぬ展開。この試合をリアルタイムで見ることができて本当に幸せ、と思える試合。
西岡利晃vsノニト・ドネア(WBC・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦)
結果は残念だったものの、世界の頂の高さを日本のファンに知らしめた西岡の功績はあまりに大きい。香川照之が試合前に評した「日本ボクシングの歴史に残り続ける黄金色の点」という表現がこの試合を位置づけを言い尽くしていると思う。
山中慎介vsトマス・ロハス(WBC世界バンタム級タイトルマッチ)
「糸が切れた人形のような倒れ方」というのはありきたりな表現でありながら、実際にこういうダウンシーンを見ることができるのは非常にまれ。年間KO賞獲得も納得するしかない、鮮やかすぎるフィニッシュ。ダルチニアン戦の勝利といい、山中は充実の度合いを深めた一年だった。
井岡一翔vs八重樫東(WBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦)
日本人同士による初の王座統一戦という歴史的位置づけに加え、試合自体も看板に偽りなしの名勝負。八重樫が強かったからこそ、井岡の強さ・幅の広さが確認できた試合だった。
ブランドン・リオスvsマイク・アルバラード(WBO中南米スーパーライト級王座決定戦)
両者初見の選手だし世界タイトルマッチでもないのだが、試合内容があまりに凄かったので選出。お互い判定はハナから頭にない真っ向勝負を繰り広げ、最後は大逆転のKO決着。メインのアルドvs西岡をインパクトでは食っていたと言ってもおかしくない、珠玉の名勝負でした。
ギジェルモ・リゴンドーvsテオン・ケネディ(WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ)
リゴンドーの試合はこれが初見だったのだが、「現実世界にこんな選手が存在するのか?」と思うほどの強さ。ドネアとの試合は是非実現してほしいのだが、ビジネス的に厳しい情勢か。
アンドレ・ウォードvsチャド・ドーソン(WBA・WBCスーパーミドル級タイトルマッチ)
1階級上の現役王者を手玉に取るウォードの強さに舌を巻くしかなかった。最新のP4Pとしてウォードの名前が挙がるようになっている、というのも納得。
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ボクシングの歴史が動いた瞬間を見た!=パッキャオ×マルケス
とにかく、1番ハラハラ、ドキドキ、ワクワク、そして泣いた。=西岡×ドネア
単純に「すげーやつがいる!」=リゴンドー×ケネディ
ですかね。
年末の内山のKO劇も圧巻でしたが。
内山や今後出てくる日本人がビックマッチをやれば直ぐ霞んじゃうと思いますよ、あんな試合もあったな程度に。
あとあの試合は西岡のWBC名誉王者ベルトは懸かっていませんので統一戦ではありません。WBCはダイヤモンドベルトの決定戦です。
ドネアvsリゴンドーはとにかく見たい、リゴンドーが人気無いと言っても西岡やマセブラはもっと人気も名前も無かったですからね、それにドネアも人気があるわけではないので他にビックマッチになりそうな相手はマレスぐらい、プロモーターのボブ・アラムはリゴンドー戦を組みたがっているようなのでドネアが首を縦に振ればこの試合は決まると思います。ドネアの奥さんが妊娠して一緒にいる時間を長く取りたいとドネアが言ってるのでその辺の兼ね合いもあるかな。
ウォードは肩を怪我して手術したので復帰は今年後半になりそうです。リオス対アルバラードは3月に再戦が噂されてます、ボクシングは再戦でもイイ試合になることが多いので期待できますよ。
2012年は好試合が多く豊作の年でした、2013年はどうなるか今週末からスタートします。
内山も冷静に見て凄い試合をやってくれているんですが、「もっとやってくれるだろう」という気がしてきたもので。この辺はハードル上げ過ぎですかね。
>なちょ様
先駆者としての功績は色あせないだろうし、残り続けるべきだろうと思っています。
ドネアvsリゴンドーは実現の目があるなら是非やってほしいですねえ。達人同士が真剣で斬り合うような試合になりそうで楽しみです。
ちなみに、西岡vsドネア戦は「統一戦」ですよ。仮に片方が無冠だったとしても、その試合で新たに束ねられる王座が存在する時点で「統一戦」という言葉になりますので。で、その王座は、WBC名誉王者の西岡など、それ相応の相手がいて成立するものなので。
ヌゲイラさんに申し訳ないんでこういう事はあまり書きたくないんですけど、別の方も言ってましたけど、そんな統一戦の正当性を説いても、どうせ今度は、名誉王者の価値云々とか、西岡はダイヤモンド賭ける価値無いヘタレ云々とか、元々の論点から大きくズレた事言い返されるだけだと思いますよ。
まあ、その階級のベストを認定する一戦へ賭けられるのがダイヤモンド王座なんだとしたら、あの時点でスーパーバンタム級実績ナンバーワンでリング誌ランク1位の西岡vs最強ドネアにそれが賭けられるのはオカシイ話ではないかなと個人的には思います。
西岡vsドネアは「歴史の転換点になる」という緊張感が見てるファンの側にもありましたからね。同じような熱気を生む試合がまた出てくることを期待しています。
>J.V.N様
ベルトの価値の暴落が最近顕著なのは確かですからねえ…。ベルトを守るより誰と戦ったかが重要視されるのが今の流れなので、その意味でもドネアとの対戦を実現させた西岡は凄いと思っています。
あ、すいません。もしかして、誤解を招くような書き方だったかもしれません。僕は、西岡の名誉王者の価値をどうこう言ったわけではなく、ただ2ちゃんねらーみたいな口の悪い方には、どんな正論を説いても、結局何かしらくだらない反論がきますから、まともに付き合わずスルーしましょう、と遠回しに書いただけです。西岡利晃は、間違いなく日本ボクシング界の宝です。
西岡の名誉王座はタイトルではなくアダ名みたいなものなので賭けることができないので西岡は”元”チャンピオン扱いでした。
だから今回はドネアの保持していたWBOの防衛戦ですね。
あとはWBCダイヤモンド王座とリングマガジンのベルトの王座決定戦。
統一戦ではありません。
西岡にダイヤモンド王座の資格があったのかは西岡自身が証明しました、あのヘタレ試合で西岡にその資格がなかったのは明らかです。あんな試合でまかり間違って終盤に一発ドネアに入って、西岡がダイヤモンド王座を獲得しなくて良かったとボクシングファンとして思います、世界ボクシング界の至宝ドネアがヘタレボクシングに汚されなくて本当に良かったです。
まあ西岡がヘタレたおかげでドネアはノーダメージで簡単に終わらせ、2ヵ月後に試合、それで年間最優秀選手賞とれたわけだからヘタレも使いようですね。ヘタレ西岡に感謝です。
最近はボクシング関係の記事にコメントが集まることが多いですが、今回も熱心なコメントありがとうございます。これまでもちょいちょい書いていますが、コメントの際は他の方が不快にならないようご配慮いただければと思います。