ヒューズ引退
2012年 10月 24日
その後ヒューズ本人が否定のコメントを出したという話もあるけど、ヒューズは以前からUFCに「最後のもう1試合」を希望しているものの未だに組まれていない状態。やっぱりオクタゴンでその姿を見る機会はもうない、と考えておくのが妥当な雰囲気。
TUFによる大ブレイク前のUFCを絶対王者として支えてきたヒューズだが、戦歴を振り返ると3度目のGSP戦がターニングポイントで、この試合を境にパフォーマンスがガクッと落ちた印象が強い。
それでもマット・セラ、ヘンゾ、アルメイダとロートル相手ながら3連勝で盛り返した時期もあるし、アルメイダ戦ではタックルをガブってそのままチョークで一本、というフィニッシュも披露していた。ほどほどの相手ならもう1試合やらせてあげるのも有りかな、という気もしてくる。まあその一方でBJ.ペン戦やコスチェック戦の負け方からすると相当ダメージが蓄積しているのも確かで、この辺はプロモーターの判断を尊重するしかないか。
以前ヒョードル引退の際に挌闘家の引き際について分類をしたことがあるのだが(こちらの記事参照)、この分類でいくとヒューズは③やや微妙な相手に言い訳の効かない負け方をするようになりズルズルと引退 に一番近いのだろうか。同じくUFCの屋台骨を支えてきたリデルと同様の引き際を迎えるのも何かの縁か。
本人が望んだもう1試合が実現しなかったのは残念といえば残念だけど、MMA選手としては十分納得のいくキャリアだったと言っていいのでは。もはや引退したのかどうかすら定かでなくなってきている桜庭とどうしても比較しちゃうよなあ・・・。