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by nugueira
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PRIDE-GP決勝ラウンド観戦記

8月28日(日) さいたまスーパーアリーナ

 金曜の夜あたりから、楽しみな余り緊張してくる。オマエいくつだよ、と思いつつもこの高揚感がたまらない。
 会場近くに来るとものすごい人混み、熱気。おそらくは、日本が世界に誇ってもいいであろう「祭り」がいよいよ始まる。


GPリザーブマッチ 中村和裕○-×イゴール・ボブチャンチン(判定)

 カズは今回柔道着は着るんだろうか、と思っていたら入場の花道途中で上半身裸に。さすがにね。
 打撃の距離の測りあいからカズがタックルに行くが、これはボブチャンチンが切って上のポジション。さっそく大ピンチだが、ここはカズがスイープに成功。この後もカズはたびたび上は取られるのだが、ガッチリガードしてスイープの後に関節技を仕掛けていく。極めが全然甘いけど。
 2Rもほぼ同じ展開で、ダメージを与えたとは思えないが仕掛ける機会の多かったカズが印象点で判定勝ち。
 ランデルマン、ボブチャンチンに勝てる日本人がいるっていうのはすごいことだと思うんだが、一向に上がる気配がないファンの支持率。カズは打撃の練習はもういいから、極めを強くした方がいいんじゃないのか?


準決勝第1試合 ヴァンダレシ・シウバ×-○ヒカルド・アローナ(判定)

 ややタイミングを逃してしまった感はあるが、ファンとしては以前から実現させて欲しかったカード。リング上で対峙する2人を見て急にそんなことを思い出した。
 開始直後から間合いを計り続けながら攻めに転じない両者。動きはないが膠着とは異質な緊張感。シウバがローキックを出し始め、だんだん当たった時の音が強くなる。ところが逆襲に転じたアローナのロー1発でシウバが尻餅をつくようにダウン。バランスを崩したか?いずれにしても念願の上を取ったアローナはシウバに起きあがる隙を与えず鉄槌・パウンドを着実に打っていく。
 ブレイクがかかっての再開後も、アローナは握ったペースを離さない。シウバが打ち込んでくるとバックステップでかわし、逆に膝蹴りを交えながら組み付いてテイクダウン。結局2Rで都合3回のテイクダウンを奪ったアローナ、最後までシウバに自分の距離を取らせない。
 会場中のファンの悲鳴がこだまする中、無情のゴング。判定は文句なくアローナ。遂に訪れた。絶対王者が同階級に敗れる瞬間が。
 アローナは完璧な作戦勝ち。雑誌のインタビューで「シウバとの距離、そして自分と後ろのロープとの距離がカギになる」と言っていたとおり、常に自分の後ろに逃げるスペースを残して動き続け、シウバが打ち終わった後に距離を殺してテイクダウン。これまで誰もがこうすれば勝てるだろう、と思いながら、5年以上に渡って誰もできなかったシウバ攻略法をこの男はやってのけた。
 という結果分析はいくらでもできるが、正直、まさかシウバがこのタイプの相手にこんな負け方をするなんて・・・。見たくなかった。でも仕方がない。勝った奴が正しい。格闘技のリングはそういう場所だ。


準決勝第2試合 マウリシオ・ショーグン○-×アリスター・オーフレイム(1R TKO)
 
 ゴング直後からアリスターが大爆発。腰が重いはずのショーグンから難なくテイクダウンを奪うと、グラウンドでは膝蹴り、そしてチョーク。スタンドになってもショーグンにテイクダウンを許さず、組み合いからの膝蹴りを効果的に打ち込んでいく。こいつこんなに強かったか?と会場内の誰もが驚きに包まれた。
 が、猛攻を凌いだショーグンが1R中盤になった辺りから逆襲に転じる。アリスターを浴びせ倒しのようにテイクダウンして初めて上になると、サッカーボールキック、さらにはマウントからパウンド、そしてハリトーノフ・ポジションからの鉄槌の雨あられ。完全に失速したアリスターに返す気力はなく、ショーグンが逆転のTKO勝利。ホジェリオ戦もそうだが、この男は一度劣勢になっても本当にしぶとい。
 破れたとはいえ、アリスターも見事な大善戦。課題はスタミナだけだな。結果的にミドル級の世代交代を印象づける一戦となった。

 この後も長いので明日以降へ続く。人気blogランキングへ
by nugueira | 2005-08-29 23:55 | PRIDE | Comments(0)