内山&五十嵐
2012年 07月 17日
WBC世界フライ級タイトルマッチは、挑戦者・五十嵐俊幸がジャブを突いてからストレート・ボディへとつなげていくコンビネーションで先手を取るのに対し、王者ソニーボーイ・ハロは近距離で重さのある一発を振り回していくという展開。
序盤から五十嵐のパンチがよく入るのだが、そうなるとハロの距離で戦うことになってしまい相手のパンチももらってしまう。ハロもそれを見越してわざと打たせている感じがあったけど。
4R終了時は1-1で迎えた中盤戦、序盤から五十嵐が打ち続けたボディの蓄積が効いてきたのかハロが急激に失速。とはいえハロも右の一発は未だに活きており、五十嵐はまだまだ油断できない。
8R終了時は五十嵐2-1。五十嵐の手数とハロの分かりやすい一発のどちらを取るかでジャッジも割れている感じだが、五十嵐はこのまま丁寧に戦えば勝てるペース。しかしハロは五十嵐の連打を耐えて接近戦の打ち合いに持ち込み、終盤戦はペースを握っていく。11Rにはハロのパンチで左目上から出血する五十嵐だが、12Rは逆に打ち合いでハロを押し込む場面も作って試合終了。
終盤4Rはハロに追い上げられたのでドローに持ち込まれたかも・・・とも思えたが、判定は2-1で五十嵐。アマエリートらしからぬ終盤の泥仕合を凌いでのベルト獲得は本当に立派。帝拳は充実してるねえ。とはいえフライ級はそろそろロマゴンの影がちらつき始めているのが気になるところではあるが。
WBAスーパーフェザー級王座戦は3Rに挑戦者マイケル・ファレナスが懐へ飛び込んだはずみでバッティング。内山高志は流血で試合続行不可能となり、テクニカルドローによる王座防衛。ちょっと用事があってテレビの前を離れていたので試合映像はちゃんと見れていないのだが、地元開催の防衛戦がこの結末じゃ内山も悔しいよねえ。
解説席に来ていた粟生とのやりとりも見られたけど、KO勝ちしてもっと威勢のいいマイクの応酬をしたかったのが本音なのでは。内山vs粟生は本人同士もやる気の気配だし、気運が盛り上がっている今のうちに実現してほしいなあ。
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