リゴンドー激勝、ゴンザレス快勝
2012年 07月 03日
まずは先日のパッキャオvsブラッドリーの前座として行われていたWBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、ギジェルモ・リゴンドーvsテオン・ケネディ。
リゴンドーについてはブログのコメント欄で「リゴンドーは凄い」という評判を何度か聞いていたのでどんなもんなのかなあ、と思いながら見始めたのだが、いや本当に凄いもの見ちゃった。
手数は多くないのだがパンチスピードが尋常でない速さで、しかも相手の急所を狙い澄まして打ってくる「究極の一撃必殺」。初回に左でダウンを奪うと、2R以降もケネディのガードの隙間を突いて次々とパンチを打ち込み、2Rに2度、4Rに1度のダウンを奪取。見ているうちに「ボクシングってこんな簡単にダウンが奪えるスポーツだったんだっけ?」という錯覚にすら陥ってくる。
結局5Rに都合5度目のダウンを奪ったところでレフェリーがストップ。ケネディは意識を刈り取られるようなダウンシーンはなかったと思うけど、あのまま続けたら12R終わるまでに14~15回ダウン取られてただろうから、まあ文句の挟みようがない裁定。
ボクシングを見てここまで純粋に「すげえ!」と感動したのは久しぶりなのだが、前座だったせいか客席はガラガラ。リゴンドーはあまりの強さにマッチメイクが難航気味、というのは可哀想というより勿体ない気がしてくる。西岡が怒りそうだけど、リゴンドーvsドネアとか是非組んでほしいなあ。真剣で斬り合うような試合になりそう。
もう一つはWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ、ローマン・ゴンザレスvsラモン・ガルシア。
相手を完膚無きまでに打ちのめすゴンザレスの竜巻のようなファイトスタイルは今回も健在。初回からアッパーをボディ・顔面に打ち分けていき試合のペースを掌握。ガルシアも頑張って打ち返してはいたがゴンザレスの圧力はかわしようもなく、4Rにコンビネーションからのアッパーを食らってダウン。更にゴンザレスが追撃のダウンを奪ったところでレフェリーストップ。終わってみればゴンザレスが「いつもの試合」で防衛に成功。
ゴンザレスの強さは十分良く分かったので、心置きなく上の階級へ行ってほしい。空いたベルトは井岡が獲りに行きますので。
五輪金メダルってだけでも超エリート、超実力者なのに、リゴンドーの場合は、圧勝で二連覇(亡命していなければさらに連覇していた)、同金メダリストのガンボアとかを子供扱いするレベルですからね。
ドネア、リゴンドー、西岡、この階級の三強は、それぞれジャケンみたいに互いにない武器、というか、突ける穴がありますよね。(西岡の大ファンですが、さすがにこの三強の中では、二人が規格外すぎるので、西岡不利は否めませんね)
この三強の絡みは、ドネアの意向次第ですね。ちなみに、ドネアが西岡を警戒してやや避け気味なのは間違いないようです。
マセブラ戦をクリアしたら西岡戦だと思います。その間にリゴンドー×(マレス or モンティエル)とか観たいですね。このレベルを相手にどんな試合をするか興味深いです。もし、圧勝したら呆れます。
・ファイトマネー
リコ・ラモス 55000ドル(426万円)
ギジェルモ・リゴンドー 51500ドル(399万円)
・有料入場者数:375人
・入場料収入:14525ドル(112万円)
http://www.badlefthook.com/2012/1/25/2735037/ramos-vs-rigondeaux-pitiful-vegas-gate-numbers-showtime-boxing
リゴンドーの階級が小さいなどの理由もありますが、一番大きいのが「BOXING IS DEAD」、雑魚狩りマッチメークやヤオ判定が多く(メインでまたヤオ判定をやっちゃうわけですが;;)ボクシング人気は落ち込んでます。
ガラガラですがあれでもPPVで放送された4試合のうちの1つ。
リゴンドーは次も雑魚とやるみたい、またガラガラかな。
ドネアが西岡を警戒して避けてるのは間違いない?
西岡が選んでもらえないのは名誉王者とかいうガラクタベルトしか持っていないのと日本人相手ではチケットが売れないから、ドネア側にやるメリットがない。
あの絶好調時のモンティエルと真っ正面から打ち合った選手が西岡ごときを避けるわけ無いですよ。
仮に試合が決まってもオッズは1-5ぐらいの差がつくでしょう。
見ていて「この映像は本物なのか?」と疑いたくなるような強さでした。パッキャオvsメイウェザーが実現しないまま両者全盛期を過ぎようとしているだけに、ドネアvsリゴンドーはなんとしても組んでほしいです。
>なちょ様
リゴンドーのファイトマネー、こんなに低いんですか…。強さとビジネスの規模が正比例しないのは興業としてある程度仕方ないとはいえ、これは可哀想ですね。