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by nugueira
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ゴン格最新号(シュウ・ヒラタのインタビュー)

 ゴン格最新号、まだ全部は読んでいないのだが、今のところ面白かったのは前号に続きシュウ・ヒラタのインタビュー。前にも書いたが、「格闘技にまつわる表に出にくいお金の話」は大好きなもので。なんだろう、オレ代理人の仕事に色気があるのかな。英語全然話せないのに。

 まず興味深かったのは選手につくスポンサーの話。

・UFCの選手でもパンツの裾に載せるスポット広告がバシバシ売れる時代ではない。「10人の選手全員に4か月ロゴをつけさせるからスポンサードしてほしい」と言って営業した方が取りやすい。
・UFCのスポンサーシップ・タックス(スポンサーをする企業がUFCに支払うお金)は年間10万ドルから5万ドルに値下げしている。MMAアパレルブランドやサプリメントといった業種は払う必要があるが、ゲームコンピュータ会社など対象外の業種もある。

 てっきりUFCに出場が決まると口を開けて待っていればスポンサーがゾロゾロやってくる、という図式を想像していたのでこの話は少々意外。まあGMがフェイスブックの広告から撤退するようなご時世、やっぱりリーマンショック以降アメリカ企業の広告費は渋くなっているということか。

 あとインタビューの流れで「ベラトールは(UFCと相当差はあるものの)着実にステップアップしている」という話になるのだが、成功要因は以下のような点にあるみたい。

・「毎週同時間に見られる」「トーナメントに勝たないとタイトルに挑戦できない」という新しいフォーマットを持ち込んだ。
・中小カジノへの売り興業が中心で、チケット販売のリスクを負わない仕組みを作り上げた。結果的にUFCが進出しない規模の市場を押さえることにもなっている。
・独自のブランドを作るため、UFCをリリースされた選手とはできるだけ契約しないようにしている。

 UFCと同じ土俵を作り上げようとした他団体が続々と潰れていった中、最初からUFCとバッティングしない独自路線を構築したのが今の成功につながった、ということみたい。DREAMやSRCもそういう道へ舵を切ることができていればなあ・・・。まあ中小カジノへの売り興業とか、そもそも日本と前提条件が違う点も多々あるので単純に比較しても意味がないんだろうけど。
by nugueira | 2012-05-25 23:27 | 雑記 | Comments(0)