亀田&清水
2012年 04月 05日
WBAスーパーフライ級王座統一戦では、リーチで上回る清水智信がジャブを着実に突き刺していくものの、テーパリット・ゴーキャットジムがひるまず圧力をかけ続ける展開。5Rにテーパリットの圧力が弱まったところで清水がペースをつかみかける場面もあったものの、6R以降は再び圧力を強めたテーパリットが優勢に。完全に手数が出なくなった清水が9Rにロープに詰められ連打を食らったところでレフェリーストップ。
清水は休養王者認定を巡るもやもやを晴らしたかったところだろうけど、手数で終始後れを取っていたし、完敗といっていい内容。これはテーパリットをほめるしかないか。
バンタム級タイトルマッチでは亀田興毅がノルディー・マナカネに大苦戦。相手にクリーンヒットは打たせないものの亀田自身も終始手数が出ず、後半にようやく連打が入ってマナカネを突き放した。自己採点では減点込みで亀田の5点リードで、ジャッジの傾向も同じような感じだったけど、点差以上の苦戦という印象しか残らなかったなあ。
3階級を制覇して、バンタム級では4度目の防衛に成功。数字の上では立派な戦績なのだが、試合のたびに残るこの物足りなさは何なのか。次戦はいいかげん指名試合を受けて、現状の実力をきっちり明らかにしてほしい。
今週はダブル世界戦がもう一つ。人気ブログランキングへ
そんな中、山中は今日の初防衛戦でいきなりダルチニャン。ピーク~ピークは過ぎつつありますが、アルセにも勝利している強打の実力者なので、かなり楽しみです。
内藤もそうでしたけど、指名試合を回避できてしまう構造がよく分からないです。山中が堂々と難敵相手の試合を受けているだけに、亀田がよけい際立ちますね。
たしかに構造が分からないですよね。「自団体ランキングに入っていない選手とのビッグマッチ優先」とかで団体が融通を利かすのはまだ分かるんですが、下位ランカー相手に防衛を重ねてというのは…。政治力…かな。
ちなみに、WBAは結構な階級で3人も王者(正規・暫定・スーパー)がいて残念です。しかも、各王者が別々に防衛戦し続けてますし。昨年なんか、Sフェザー級で暫定王者の暫定王者がいて衝撃的でしたよ(^^;)
タイトルマッチ認定料を稼ぎたいというハラなんでしょうけど、ベルトの価値が落ちるだけだしファンも興ざめですよね。