DREAM JAPAN GPの感想①
2011年 06月 12日
中村優作×-○山本篤(1R TKO)
中村の軌道の読みにくいパンチが序盤から山本を捉え、山本は度々ダウン。しかし1R中盤以降テイクダウンで上を取った山本がペースを奪い返すと、ガス欠の様子もみえる中村をパウンドで攻め立てTKO勝利。中村は万全の状態でまた見てみたい。
前田吉朗×―○所英男(2R TKO)
試合当日はツイッターのTL上でもだいぶ議論を呼んでいた試合。前田はあの状態でも所を追い込む場面を作ってみせてしまうのが本当に凄いけど、やっぱり試合しちゃいけなかったんだろうなあ。事前の期待値も高いカードだっただけに、こういう終わり方(というか始まり方?)になってしまったのはつくづく残念。
今成正和○-×藤原敬典(判定)
引き込んで足関の場面を作る今成に藤原は自分の展開を作れず、2Rはパウンドで反撃するも及ばず。良くも悪くも相手とかみあった試合にはさせない、今成のいつもの勝ちパターンと言っていい試合運び。非常に嫌な勝ちパターンだけど。
大沢ケンジ○-×大塚隆史(判定)
左ミドルで先手を取り続ける大沢。大塚に組み付かれても腰の重さでテイクダウンを許さず、テイクダウンされても背中を付ける前に立ち上がり素早くリカバリー。「北米基準」を経験している者とそうでない者の差が如実に出た試合内容で、大沢が判定勝利。大塚は毎回そうだが、自分の勝ちパターン、というか勝ちパターンへの嵌め方をつかめていない感じ。
石田光洋×-○ヨアキム・ハンセン(判定)
タックルからテイクダウンを奪う石田に対し、ハンセンはラバーガードから関節技狙い、という展開。この試合も当日は判定基準を巡って議論になっていた気がするが、ハンセンが1Rにバックも取って攻め込んでいたことを考えるとまあ妥当なジャッジでは。石田はウィッキー戦もそうだったが、テイクダウンを取った後の展開が作れないのが辛い。
リオン武○-×松本晃市郎(1R TKO)
ノーガードから繰り出す松本のパンチが度々ヒットし、序盤はリオン押され気味。しかし徐々に松本の打撃を見切ってローを入れていくと、最後はカウンターの右一発で松本をダウンさせ、追撃のパウンドでレフェリーストップ。終わってみれば苦戦しつつも最後はきっちり逆転KO、というリオン得意のパターンに。