UFC131の感想
2011年 06月 13日
小見川道大×-○ダレン・エルキンス(判定)
スタンドで圧力をかけていく小見川に、エルキンスはサークリングしながらパンチを出していく。手数ではエルキンス、有効打の数と見た目のダメージでは小見川という状況で迎えた3R、小見川がテイクダウンに成功しパウンドで攻勢。まあ快勝ではないけれど結果が出て良かった良かった。
と思ったら判定3-0でエルキンス。まあ1・2Rと小見川はパンチをよけてもその後の反撃がなかったので、手数の印象が悪かったか。でもジャッジの一人はフルマークだしなあ。福田力に続き不可解判定が炸裂ですよ。
ヤン・オラフ・エイネモ×-○デイブ・ハーマン(2R TKO)
前蹴りで距離を取るハーマンに対し、エイネモはひるまず打撃で応戦。1R後半にはテイクダウンを奪い、徐々にペースを握っていく。エイネモがまさかのビッグカムバックか、という空気も流れたものの、2Rにハーマンのパンチでエイネモがダウンし一気に形勢逆転。最後は両者ともガス欠気味ながら、ハーマンがパンチからのパウンドでエイネモを粉砕。エイネモはブランクを考えれば上々の動きを見せてくれたが、やはり一発に沈んだ。
デミアン・マイア×-○マーク・ムニョス(判定)
序盤にスタンドで優勢に立ったのはマイア。打撃練習の成果が出てきたのか、キレのあるパンチでムニョスを攻める。が、2R以降は単調なシングルレッグを繰り返すマイアに対しムニョスがテイクダウンで優位に立ち、逆転で判定勝利。
マイアは柔術家が打撃を覚えたらグラウンドの持ち味を発揮できなくなってしまい・・・という悪循環にはまっている感じ。とはいえ今のUFCのジャッジだと引き込みからの一本狙いも厳しいだろうしなあ。柔術家不遇の時代か。
サム・スタウト○-×イーヴス・エドワーズ(1R TKO)
エドワーズが上を取る場面もあったものの、最後は打ち合いからスタウトの左がエドワーズのテンプルを打ち抜き、エドワーズ大の字にKO。WEC勢の躍進もあり、ライト級の中位グループは本当に層が厚い。五味が割り込む隙間がどんどんなくなっていく。
ケニー・フロリアン○-×ディエゴ・ヌネシュ(判定)
身長・リーチともに大きくリードするケンフロ。初回こそヌネシュの左右のパンチでフラッシュダウンしたものの、2R以降は繰り返しテイクダウンを奪い完全に試合をコントロール。終了間際にヌネシュのパンチでヒザをつく場面を見せてしまったが、文句なしの判定勝利。
圧勝という勝ち方ではなかったけど、ヌネシュ相手にきっちりフェザー級初戦をクリアしたのはケンフロにとって大きな1勝。今回の試合を見る限り体格自体が大きな武器になっているし、ベルト挑戦までこぎ着ける可能性は高そう。
ジュニオール・ドス・サントス○-×シェーン・カーウィン(判定)
スタンドの探り合いからタックルを狙うカーウィンに対し、サントスは落ち着いて対処しながらパンチで攻勢。徐々に正確性で勝るサントスのパンチがカーウィンを捉えるようになり、1R終盤にはダメージでヒザをついたカーウィンにサントスがパウンドで猛攻。UFCのレフェリング基準なら止められておかしくない場面だったが、何とかカーウィンが耐えきってラウンド終了。
とはいえ実質この攻防で勝負ありで、2R以降も決定打は欠きながらもサントスが終始優勢に試合を進め、判定で完勝。ヴェラスケスとのタイトルマッチへ駒を進めた。
カーウィンは3Rフルに戦い抜いたのは一つの進歩だろうけど、完全に以前の持ち味を失っちゃった印象。レスナー戦までの「1RでKO、さもなくばガス欠」というスタイルの方が面白いし、結果的に勝率も上がりそうな気がするのだが。
リア・ディゾンの姿が見あたらず。人気ブログランキングへ