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by nugueira
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ストライクフォースの感想

 色々と語るべき点の多い興行だった今回のストライクフォース。

青木真也○-×ライル・ビアボーム(1R 裸絞め)
 青木のミドルを嫌がってケージに押し込むビアボームだが、青木が小外掛けからテイクダウンするとあっという間にバックを奪取。最後は裸絞めで難なくビアボームを料理。結果的に今大会日本人唯一の勝利となったが、とりあえず大晦日のもやもやは晴れたか。本人のツイッターを見ると5月にDREAMで試合するみたいね。

ゲガール・ムサシ△-△キース・ジャーディン(判定ドロー)
 1Rにジャーディンのタックルで繰り返しテイクダウンを奪われるムサシ。下からの顔面蹴り上げで減点も食らい、いきなり大きなビハインド。1R後半あたりからガス欠で動きの落ちたジャーディンをムサシがスタンドで押しまくるのだが、タフなジャーディンを最後まで仕留めきれず、結局判定はムサシ1-0のドロー。
 終了時に顔面血まみれのジャーディンに対し、ムサシはキズ一つないきれいな顔。それでもドローになるのはMMAの醍醐味というべきか不条理というべきか。ムサシは反則に泣いた形だけど、テイクダウンのディフェンスを磨かないと上位陣との試合は厳しそう。

ギルバート・メレンデス○-×川尻達也(1R TKO)
 開始直後にいきなり川尻がメレンデスの右を被弾。さらに首相撲からのヒザを食らってしまう。テイクダウンから固めていきたい(はずの)川尻だが、メレンデスの猛攻に組み付く隙すら与えてもらえない。最後は川尻のタックルを切ったメレンデスがパウンド連打。ガードを取った川尻にヒジを連打したところでレフェリーストップ。時間にして3分少々。川尻、何もできずに完敗。
 もう川尻がどうこう言う以前に、メレンデスが強すぎた。今回川尻が勝っても日本MMAにとっては「一矢報いた」という程度にしかならないことは理解していたけど、その「一矢」すら果てしなく遠いことを突きつけられた試合。ストライクフォースとUFCの統一戦はいずれ現実味を帯びると思うけど、今回のメレンデスならUFCトップ戦線とも十分に渡りあいそう。
 厳しすぎる現実。だけど格闘技は続いていくし、僕らも生き続ける。

ニック・ディアス○-×ポール・デイリー(1R TKO)
 1R序盤にデイリーのヒザでディアスがいきなりダウン。大ピンチを迎えるディアスだが何とか凌ぐと、逆にリーチ差を活かしたパンチを上下に打ち分けデイリーを追い込んでいく。ケージ際の打ち合いからデイリーのフックを食らい2度目のダウンを喫するも、再びボディー攻めで主導権を握ると、ラウンド終了間際に倒れこんだデイリーにパウンド連打。二転三転のシーソーゲームの末、ディアスがデイリーを粉砕し防衛に成功。
 事前の予想では「ディアスが一発食らっても総合力の差で上回る」と書いたんだけど、実際には「一発食らったけど、逆に殴り勝っちゃった」という展開に。いったい何なんだ、こいつのファイトスタイルは。まあダウン後も冷静に立つタイミングを見極めたり、玉砕上等とは似て非なる試合運びをしていたことは確かなんだけど。
 先ほどのUFC対ストライクフォースの文脈で言うと、ディアスのスタイルは良くも悪くもポイントゲーム化が進んだUFCとは折り合いが悪そう。GSP戦の実現には正直興味が湧かず、噛み合う相手と面白い相手を見せてくれればそれでいいや、という感じもする。

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Commented by gsp at 2011-04-10 18:25 x
なんどもすみません。
先ほど動画を見たんですがメレンデスはボクシングがとんでもなくうまいですね。
川尻はパンチ合戦に持っていかれてしまっていたのもあると思うんですがメレンデスが強すぎましたね。
パンチ合戦になってもメレンデスのパンチのほうがあたっていましたね。
Commented by nugueira at 2011-04-12 19:15
>gsp様
 レスが遅くなり恐縮です。青木戦とは違った試合運びでしたが、メレンデスの打撃スキルは圧倒的でした。あれを凌げる選手がいるかどうか、UFCまで範囲を広げてもすぐには思いつかないですね。
by nugueira | 2011-04-10 16:06 | Strikeforce | Comments(2)