UFC126の感想②
2011年 02月 08日
ジョン・ジョーンズ○-×ライアン・ベイダー(2R ギロチンチョーク)
序盤は距離を取っていたジョーンズ、低いタックルからテイクダウンを取るとノースサウスチョークでベイダーを締め上げる。何とか凌いだベイダーは自らタックルを仕掛けるものの切られてしまい、徐々に劣勢に。
2Rはジョーンズもやや様子見のような雰囲気になり、こりゃ判定まで行くか・・・と思ったところで、上を取ったジョーンズがギロチンの体勢へ。ハーフガードの状態だったが強引に締め上げ、ベイダーがタップ。ライトヘビー級新鋭対決も終わってみればジョーンズがベイダーに何もさせず完勝。
こうなるとジョーンズとグリフィンで次期挑戦者決定戦かなあ、と当日は思っていたのだが、いつの間にかエヴァンスの怪我でジョーンズの繰り上がり挑戦が決まってた。ジョーンズは少し早い気もする一方で、上手くハマったらショーグンすら一気に粉砕しそう。現にオッズもジョーンズの方が上みたいだし。とりあえずエヴァンスが挑戦するよりは断然面白い展開になってきた。
フォレスト・グリフィン○-×リッチ・フランクリン(判定)
1Rにテイクダウンを奪ったグリフィン、パウンドを振るい続けてこのラウンドを終了。決定的なダメージはないが、フランクリンはだいぶ削られたか。
並んでみると結構リーチ差のある両者、2R以降もグリフィンはフランクリンにパンチの距離を作らせず、逆に打撃を着実に入れていく。結局フランクリンは劣勢を打開できないまま終了し、判定でグリフィン勝利。最近影の薄いグリフィンだが、これでまたトップ戦線に浮上してくるか。
アンデウソン・シウバ○-×ビクトー・ベウフォート(1R TKO)
ベウフォートの周りをアンデウソンが回り続け、お互い様子見の展開。アンデウソンのハイキックをベウフォートがつかんでテイクダウンするが、ここはアンデウソンがすぐ立ち上がる。
3分を過ぎたあたりでアンデウソンの動きが急に軽快になり、ベウフォートのパンチも完全に見切った様子を見せる。グリフィン戦と同じような空気になってきたか・・・と思ったところで、アンデウソンの前蹴りがベウフォートの顎を直撃。ベウフォートは腰から崩れ落ち、実質この一撃で勝負あり。終わってみれば現在進行形の最強神話は、かつてのレジェンドをものともしなかった。
しかしまあ、アンデウソンは試合ごとにムラがあるとはいえ「4~5年に一度しか出会えないようなフィニッシュを2試合に1回ペースでやってのける」というのはどういうことなのか。この試合は早くも今年のベストKO、と言い切ってしまっていいのでは。確かにこの試合を見せられちゃうと、岡見と戦うヒマがあったらGSPとのドリームマッチを、という発想にもなるわなあ。