戦極第十陣の感想
2009年 09月 24日
山田は引き込んで下から寝技を狙い続けるものの、真騎士はバスターも交えて山田の攻めを凌ぎ続け、逆にパウンドで攻め込む。2Rも同じような展開が続き、最後は背中を向けてしまった山田に真騎士がパンチを連打したところでレフェリーストップ。
予想どおりフィジカルの差が結果に出た感じだが、真騎士はペース配分や寝技への対応が着実に上達している印象。まあだからこそパンクラスのベルトを巻いたんだろうけど。
佐藤豪則×-○ジョー・ドークセン(2R TKO)
1Rにいきなりドークセンのパンチで佐藤がダウン。なんとか持ち直した佐藤はテイクダウンに成功する場面もあるものの、ポジションをキープしきれず苦しい展開。2Rもしばらくグラウンドの攻防が続いた後、最後はドークセンがスタンドでパンチ連打を叩き込んでTKO勝利。佐藤にはやはり荷が重い相手だったか。
グラウンドの攻防でお互い簡単にスイープを許していてあまりピリッとしない展開だったのだが、実況が「場内が暑い」という発言をしていたところからすると、汗で体が滑るのも一因だったのだろうか。西武ドームで開催したPRIDE.10でも同じような場面があったと思うが、選手にとっては少々かわいそう。
ニック・トンプソン○-×ダン・ホーンバックル(2R TKO)
ホーンバックルがパワフルなテイクダウンに成功するものの、トンプソンもしっかり腕をつかんでアームバー狙い。しばらくはグラウンドで五分の展開だったが、スタンドの展開になるとホーンバックルがミドルキックやパンチで優勢に。トンプソンは徐々に下がる場面が目立ってくる。
2Rに入ってもホーンバックルの優勢は変わらず、ミドルを効かせた後にパンチ連打を入れてトンプソンを粉砕。
トンプソンはかなりバランスのいい選手という印象だったので、ここまであっさりと敗れてしまうとは意外。ホーンバックルは郷野戦の勝利で自信をつけたか。これで一気にウェルター級戦線の大本命になっちゃったな。
川村亮×-○ファビオ・シウバ(1R TKO)
開始早々ファビオのパンチとヒザがヒット。川村は組み付いて押し込もうとするもののそれ以上有効な攻めを見せられず、結局ファビオのパンチとヒザの猛攻を食らい続けてセコンドがタオル投入。ファビオがあっさりと返り討ちに成功した。
この階級のこういうスタイルの外国人に正面からぶつかっても勝てないのは分かりきっているわけで、川村の戦い方からはそこをどうやってクリアするか、という意図や工夫が全く感じられなかった。今のスタイルのまま外国人と渡り合っていくのは相当無理があると思うが、果たして川村の巻き返しはなるのか。
横田一則○-×ライアン・シュルツ(1R KO)
シュルツがテイクダウンを狙ったところで横田がロープを掴み、レフェリーから口頭注意。この野郎、またやりやがった。と思っているうちにスタンドで試合が再開されると、横田が飛び込み様の右フックをクリーンヒットさせ、シュルツが失神。横田が説得力十分のKO勝利という予想外かつ似合わない結果に。
これで横田がタイトル挑戦に大きく近づいちゃったなあ。北岡がどうにか止めてくれないだろうか。
後半へ続く。人気ブログランキングへ