コーリー・アンダーソン〇-×ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(3R TKO) ヤギュシュムラドフが開始早々鋭いアッパー。この後もアッパーを連発するヤギュシュムラドフだが、さすがに読まれているか。アンダーソンがじりじり前に出つつタックルに行くが、ヤギュシュムラドフはテイクダウンを許さない。1R終盤にヤギュシュムラドフのバックスピンキックが浅くヒットし、アンダーソンは少し効いた様子。
2Rもタックルを狙うアンダーソンに対し、ヤギュシュムラドフが体幹の強さを発揮し堪える。しかしアンダーソンがようやくテイクダウンを奪うと、そのまま一気にマウントへ。ヤギュシュムラドフは下からホールドするだけで何もできない。
ヤギュシュムラドフのグラウンド能力を見切ったか、3Rは開始と同時にアンダーソンが前へ出ていくとテイクダウン。またもあっさりマウントを奪い、一方的に殴り続けフィニッシュ。ヤギュシュムラドフは怖さを感じさせる場面もあったが、グラウンドがザル過ぎた。GPメンバー中、数少ない非UFC系の選手なので期待していたのだが。
ワジム・ネムコフ〇-×フィル・デイビス(判定)
ネムコフがカーフキックを入れつつ徐々に距離設定を合わせると、デイビスの打ち終わりに右のパンチを入れていく。2Rに入るとネムコフがオーバーハンドの右を入れ始め、左右のラッシュ。ダメージというよりは押し倒されるような形でデイビスがダウン。デイビスはすぐさまタックルに行くが、ネムコフはギロチンで切り返す。
3R、ネムコフはジャブで先手を取り続けデイビスを削っていく。ラウンド終盤にはタックルからバックを奪う動きも見せ、ここまでは完全にネムコフのペース。
じり貧の展開になってきたデイビスだが、4Rに入るとネムコフもやや失速。ラウンド終盤にデイビスの右がヒットし、少し効いた様子を見せる。
5Rはネムコフがやや回復し互角の攻防に。ネムコフのタックルを切ったデイビスがアナコンダを狙うが、ネムコフに逃げられる。お互い決定打は出ずに試合終了。
判定は三者とも48-47でネムコフ。勝ったものの後半は明らかに失速してしまい、長丁場の展開に不安を残す内容に。デイビスはタックルを混ぜるなりもっと攻めのバリエーションが欲しかったが、打撃戦に固執し過ぎたか。