反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

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UFC211の感想

 息子のわんぱく相撲を応援した後、家に帰ってからUFCを追っかけ観戦。格闘技三昧(?)の日曜。

エディ・アルバレス△-△ダスティン・ポイエー(ノーコンテスト)
 1Rからポイエーの右が繰り返しヒット。アルバレスは打撃戦ではやや分が悪いか。2Rはアルバレスがタックルから組み付きにいくがテイクダウンは奪えず、逆にポイエーの左フックがヒット!グラつくアルバレスにポイエーは追撃のパンチ連打を仕掛けるが、ここでアルバレスのパンチがヒット!下がるポイエーにアルバレスはタックルを入れると、立ち上がり際にヒザ。しかし両手をついた体勢のポイエーにヒザを入れてしまったためノーコンテスト。
 ムサシvsワイドマンに続き四点ポジションへのヒザを巡るトラブルが発生。というか今回は明らかに反則だからアルバレスの反則負けでも良かった気はするが。

クシシュトフ・ジョッコ×-○デイヴィッド・ブランチ(判定)
 1R、ブランチが膝蹴りにカウンターのタックルを入れテイクダウン。立ち上がった後もケージへ押し込んでいく。ラウンド終盤にジョッコもテイクダウンを取ったが、ややブランチ優勢か。しかし2Rに入るとジョッコのカウンターのパンチが入りだし、ブランチにタックルを入れられてもすぐ立ち上がる。
 3Rはブランチが押し込んでケージレスリング、ジョッコが時おり打撃を入れる展開で試合終了。微妙だがダメージを与える攻撃を出していた分ジョッコか?と思ったが判定はスプリットでブランチ。今後続々参戦予定のWSOF移籍組にとっては幸先のいい展開か。

フランク・エドガー○-×ヤイール・ロドリゲス(2R TKO)
 身長ではロドリゲスが上回るが、エドガーは構わず懐に飛び込んでパンチ連打を入れると、抱え上げるようにテイクダウン。そのままラウンド終了までロドリゲスを立たせずに削り続ける。
 2Rもエドガーがテイクダウン。ヒザ十字でヒヤリとする場面はあったが、これを凌ぐと再びパウンド地獄でロドリゲスを圧倒。2R終了後のインターバルでロドリゲスが続行不能となりエドガー勝利。
 勢いのあるロドリゲス相手に、いつもながらのドミネーターぶりを発揮して圧勝。アルドvsホロウェイの勝者との対戦はあるかなあ。

デミアン・マイア○-×ホルヘ・マスヴィダル(判定)
 1R、マイアがシングルレッグからバックを奪うと、おぶさって四の字フックの得意パターン。マスヴィダルを背後から殴り続けるが、ラウンド終盤にフックが外れると、マスヴィダルがパウンド連打で猛攻。一気に流れをひっくり返す。
 2Rはマイアのタックルを切り続けたマスヴィダルがハイ、ミドル、ローの乱れ打ちで圧倒。苦しいマイアだが、終盤に引き込みからのスイープでバックを奪うと、パウンドで反撃。とはいえラウンドを取り返すほどではないか。
 3Rも前半は打撃で攻めるマスヴィダルに、マイアは下がり続ける展開。しかし2分すぎにシングルレッグからテイクダウンすると、バックキープしたまま試合終了。
 3Rもポジショニングはともかくダメージは与えていないので厳しいか、とも思えたが判定はスプリットでマイア。薄氷の勝利で7連勝を飾った。もう、お願いだからタイトルに挑戦させてあげて!と思っていたらダナからもようやくゴーサインが出た模様。いや良かった。

ヨアンナ・イエンジェイチック○-×ジェシカ・アンドラジ(判定)
 序盤からローを入れるヨアンナだが、アンドラジはお構いなしに突進すると左右のパンチを振るい、抱え上げるようにテイクダウン!しかしヨアンナはすぐ立ち上がると、組んでのヒザ、離れ際のヒジ、ハイ、前蹴りと多彩な打撃でペースを握る。
 2Rもヨアンナはアンドラージの突進をサークリングでかわし続けると、距離をキープしながら左右のロー、ワンツー、ヒザ、ヒジ、ハイと次々に打撃を入れていく。3Rに入るとアンドラジの圧力にも陰りが見え始め、ヨアンナのワンサイドゲームに。手数もさることながら無駄打ちの少なさが素晴らしい。
 アンドラジは4Rにパンチでグラつく場面はあったものの、それでも前に出続けるタフネスぶりを発揮。とはいえ反撃の糸口はつかめず、三者フルマーク、一人は50-44をつける大差でヨアンナがV5に成功。相変わらずの強さだが、このところKOからは遠ざかっている。距離と手数で試合をコントロールするスタイルを完成させた分、強い打撃は出さなくなっているのだろうか。

スタイペ・ミオシッチ○-×ジュニオール・ドス・サントス(1R KO)
 ローの蹴り合いからスタートした後は、ミオシッチが圧力をかけ続けドス・サントスにケージを背負わせる。サイドに逃げようとしたドス・サントスにワンツーを入れると、なおもケージに詰めた状態で右フック!ダウンしたドス・サントスにパウンドを入れ続けたところでハーブ・ディーンが遅めのストップ。
 今のこの二人が闘えばまあこうなるだろうな、としか言いようがない結果。ヘビー級はルイスやガヌーがのし上がってくるまで、面白い展開は出てこなさそう。

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by nugueira | 2017-05-14 22:45 | UFC | Comments(2)

KHAOS.2の感想

 旗揚げ戦は見逃したKHAOSをAbemaTVで視聴。かねてから思っているのだが、これだけの格闘技観戦インフラを構築した功績をもって安倍政権はサイバーエージェントに何らかの表彰をすべきだと思う。

佐野天馬○-×里見柚己(判定)
 1Rはローの蹴り合い。佐野の圧力がやや強いか。2Rにさらにプレッシャーを強めた佐野が、左右のボディ連打から打ちおろしの右を入れダウン奪取!立ち上がった里見になおも追撃のボディ連打を入れ2度目のダウン。これで勝負ありか…と思ったら、前がかりに攻める佐野に今度は里見がカウンターの左!計3度のダウンを奪い合う神ラウンドに。
 まさかのダウンを喫した佐野だが、3Rは再び前に出てペースを掌握し判定で完勝。負けた里見もナイスファイトだった。

軍司泰斗×-○龍矢(判定)
 K-1甲子園決勝の再戦とのこと。1Rは軍司が倒す気満々の叩き付けるような左右のフックを連打。龍矢も右ストレートからヒザを突き上げるコンビネーションで反撃。
 2Rに入るとやや攻め疲れのみえる郡司に対し、龍矢が手数を増やし反撃。3Rもなかなか前に出られない軍司だが、終盤に左右フックを連打して試合終了。
 2・3も明確な差がついたか微妙だし、1Rは軍司かなあ…と思ったが、判定は2-0で龍矢。-53キロ王座挑戦者決定戦だったらしいが、さすがに武居相手にどうこうできる感じはしないなあ。

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by nugueira | 2017-05-13 21:34 | その他(立ち技系) | Comments(0)

修斗の感想

 AbemaTVでセミから視聴。「ここまで神興業だけど残り2試合大丈夫か」と思っていたら、神興業のまま最後までいってくれた。

征矢貴×-○清水清隆(3R KO)
 序盤から圧力をかける征矢。清水がタックルからバックを奪うが、これを堪えた征矢は清水が踏み込むところにカウンターの右。清水が一瞬ヒザを着く。
 2Rは征矢がタックルに行ったところで清水が払い腰からテイクダウン。征矢の立ち上がり際にヒジを狙っていく。ここからは清水のパンチが入る場面も増え一進一退の攻防に。
 勝負の3R、圧力を強めた征矢が先にパンチを入れるが、清水が飛び込みながらの右フック!一発で仰向けにダウンした征矢に鉄槌を入れレフェリーストップ!逆転で連続KO勝利を収め、フライ級戦線で存在感を増してきた。

高橋遼伍○-×アーノルド・クエロ(3R KO)
 高橋が序盤から強烈なロー。リーチの長いクエロのパンチにひやりとする場面もあったが、1R後半には早くもクエロがローを効かされ、足元がおぼつかなくなってくる。
 2Rに入るとクエロはローを嫌がりサウスポーに切り替えるが、今度は右足にローの集中砲火。クエロは踏み込みが効かないのでパンチも手打ちになってくる。それでもクエロのパンチが入り高橋が攻めあぐねる場面はあったが、ラウンド終盤に高橋の右がヒット。さらにローを重ね、クエロは立っているのがやっとの状態に。最終ラウンドも何もできないクエロに高橋がローを入れ続け、レフェリーが見かねたようにストップし試合終了。
 高橋の試合を初めて見たが、MMAでここまでローを効かせる選手はそういない。ローでスタンディングレフェリーストップというのは初めて見たかも。リーチ差に苦しむ場面もあったのでもう少し武器が欲しい感じもするけど、クレイジービーは次から次へと強い選手が出てくるな。

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by nugueira | 2017-05-12 21:21 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)

マティセ&レミュー

 昨日のボクシング、前座の感想を。まずルーカス・マティセvsエマニュエル・テイラー。
 出だしこそテイラーの手数に押され気味だったマティセだが、3Rにどんぴしゃの右ストレートを打ち込みダウンを奪取。ダメージの残るテイラーにマティセはこの後も攻め続け、4R終盤にはアッパーをヒット。最後はロープに詰めて打ちおろしの右から連打を入れたところでテイラーが倒れ勝負あり。怪我もあって久々の試合となったマティセだが、存在感を見せつける圧巻のKO勝利。強いし勝ち方も面白い選手なので、ここからもう一花咲かせてほしい。

 続いてデビッド・レミューvsマルコス・レイエス。序盤からレミューがガンガン攻めていき、こちらも早期KOが期待できる出だし。2Rには左フックをもらったレイエスが早くも出血する。
 この後もレミューはキレのある連打で攻め続け、4Rには右クロスをヒット。そろそろフィニッシュか…と思えたが、ここからレイエスがしぶとさを発揮。右をヒットさせ徐々に盛り返していく。
 レミューも攻め疲れがあるのか、後半は有効打は入れるものの最後のひと押しが出ない。レイエスはライフゲージが残り1つの状態になってからがしぶとく、気が付けば最終ラウンド。大差の判定でレミューが勝利したものの、前半戦の出来が良すぎただけに物足りなさが残る結果に。

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by nugueira | 2017-05-08 22:54 | ボクシング | Comments(0)

カネロvsチャベス

 ゴールデンウィークのトリを飾る(?)サウル・カネロ・アルバレスvsフリオ・セサール・チャベスJrを視聴。

 序盤にペースを握ったのは予想通りカネロ。1Rから的確なジャブを次々と突き刺すと、2Rには左右のアッパーを立て続けにヒット。体格に勝るチャベスだが、パワープレーに持ち込む前にジリ貧になりそうな雰囲気が早くも漂ってくる。
 カネロのペースは変わらず、アッパーから顔面、さらにボディも混ぜたコンビネーションでカネロをめった打ち。5Rにはチャベスの打ち終わりに切れ味抜群の右クロスを叩き込む。いいところなく中盤戦に突入したチャベスだが、6Rに入るとようやく頭のつく距離で打ち合う場面が出始め、体格差を活かす糸口がつかめてきた。ここから流れを変えることができるか?
 後半戦に入るとチャベスはカネロをロープ際まで詰めてパワフルな上下の連打を放っていくものの、カネロはがっちりガードを固めて凌ぐと、アッパーを起点とした連打ですぐさま反撃。チャベスにいい場面を作らせても、押しきらせることなく自分のペースに引き戻す。9Rぐらいまでは攻める時間帯を作っていたチャベスだが、攻め切れないまま終盤戦は手詰まりの状態に。
 一方のカネロも体格差もあってか無理にKOを狙う様子はなく、終盤はカネロが的確なパンチを入れるもののチャベスが倒れる気配は見えず…という展開が続きラウンドが経過。正直カタルシスに欠ける内容だったが、三者とも120-108のフルマークという圧倒的大差でカネロがスター対決を制した。

 チャベスはマラビージャ戦と同じく、パワープレーを仕掛けるタイミングをつかめないままズルズルと時間を浪費してしまった。マラビージャ戦では最後にダウンを奪ったからまだいいが、今回は見せ場らしい見せ場は皆無のまま完敗。とはいえ今回の試合でチャベスが何かやってくれると思っていたファンはほとんどいないはずで、「スター対決」としての商品価値が保てるギリギリのタイミングでこのカードを実現させ、しかも計量をちゃんとクリアしてくれた時点で彼は仕事をしてくれた、と評価しておくべきでは。

 一方のカネロはKOはならなかったものの、コンビネーション・パンチの精度・攻守の切り替えとそのテクニックを存分に見せつける完勝劇。次なるビッグマッチは果たして…という状況の中、場内ビジョンに紹介Vが流れゴロフキンが登場!そして9月16日の対戦が公式発表!正直今日の試合はいまいち面白みに欠けたものの、ゴロフキン戦の露払いと考えればまあ納得。
 遂に実現の運びとなるGGG対カネロ。これまでの戦績を考えるとゴロフキン優位は動かないはずだが、連続KO防衛が途切れ多少なりともゴロフキンに衰えが見えるこのタイミングであれば「ひょっとして」が起こる可能性は決して小さくない。間違いなく2017年最大のビッグマッチとなる一戦、今から9月が待ち遠しい。

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by nugueira | 2017-05-07 22:24 | ボクシング | Comments(0)
 MXでちょこちょこ見ているKNOCK OUTの感想を。まず小笠原瑛作vsビョン・ソンジは、小笠原が序盤からローを効かせ、1Rにローからのミドルで早くもダウン奪取。何とか立ち上がるソンジだが、小笠原の追撃のローを食らいあえなくTKO。スクランブル出場の相手ではあるが、これで小笠原は3連続KO勝利。旗揚げ戦でもいい勝ち方していたけど、そこから一気に勢いに乗っている。

 続いて健太vsジャオウェハー・シーリーラックジム。健太は1Rからパンチとローのコンビネーションで先手を取り、ジャオウェハーは早くもローを嫌がっている様子。2Rも健太優位のペースは変わらず、アッパーも効果的に使いながらローを着実に入れていく。
 しかし3Rに入った途端、ジャオウェハーが一転して圧力を強め、ヒジで攻勢。2Rまではヒジを上手くかわしていた健太だが、遂に額をカットされてしまう。一度は再開するものの再び出血がひどくなったところでドクターストップ。
 昔後楽園ホールで新日本キックなんかを見ていたころの「強いタイ人」の勝ち方を見せられた感じ。ムエタイの上位陣は追い込まれてからがいやらしいし強いんだよなあ。

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by nugueira | 2017-05-04 23:46 | その他(立ち技系) | Comments(0)
 新日本プロレスワールドでメインとセミを視聴。

 メインのオカダ・カズチカvsバッドラック・ファレは、ファレの巨体とパワーに圧倒されながらもオカダが最後はレインメーカー→ジャーマン→レインメーカーを決めてV5を達成。ファレのツームストンパイルドライバーは迫力があったが、今年の東京ドーム以降のタイトルマッチと比べるとどうしても見劣りしてしまった感じ。見ている側のハードルが上がり過ぎていることは自覚しているので、あまり文句いうと罰が当たるけど。
 柴田戦の後ということでオカダとしても色々と背負うもの・抱え込むものがありながらの試合だったと思うが、防衛後のマイクでは「プロレスラーは超人。どんな技を受けようが最後は立ち上がる」と絶叫。現場の最前線に立つ人間の覚悟を示すとともに、本間・柴田へのエールでもあるこの言葉にはグッときた。本当にいいマイクをするようになったよなあ。

 セミのオメガvs石井は予想通り…というか予想以上の死闘を繰り広げ、内容ではメインを完全に上回ってみせた。石井のリバースフランケン、オメガの垂直落下式ブレーンバスターという「掟破り合戦」にはシビれたわ。NJCでの対戦を経てお互いのリミット設定が更に一段階上がった感じ。
 とは言いつつ、「オメガの鉄柵越えスワンダイブを見ても驚かなくなっている自分」に気づいたときは少し怖くなった。やっぱりこの試合を標準レベルに設定しちゃ駄目なんだろうなあ。

 オカダは試合後に自らオメガを次期挑戦者に指名し、大阪城ホール決戦は既定路線通りドームの再戦が実現。安全面の議論がクローズアップされている中で二人がどういう試合を見せるのかは興味深くもあるし怖くもあるけど、関西圏在住で多少なりともプロレス好きの方は、観に行かないと絶対損しますよ。

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by nugueira | 2017-05-03 22:13 | プロレス | Comments(0)
 WBA・IBF世界ヘビー級タイトルマッチ、アンソニー・ジョシュアvsウラディミール・クリチコをWOWOWで視聴。

 開始と同時に前に出て先手を取るクリチコ。ジョシュアはやや慎重な立ち上がりだが、ラウンド後半は細かいパンチを返していく。
 続く2Rは開始早々、クリチコの右ストレートがヒット!しかしジョシュアは徐々にジャブの手数を増やし、そこから右へつなげる。クリチコはヒットはもらっていないものの手数が少ないか。
 3Rに入るとジョシュアが懐へ飛び込んで左右のパンチを繰り出すようになり、スピードのギアを上げてきた印象。4R開始と同時にまたもクリチコの右がヒットするが、ジョシュアも右を入れ返す。このラウンドはクリチコが前に出るが、ジョシュアも飛び込んでのパンチを狙っていく展開。
 前半戦はクリチコが上手く戦っている印象だったが、5R開始と同時にジョシュアが猛然とラッシュ。左フックを効かされたクリチコはそのままジョシュアの連打に呑みこまれ、前のめりにダウン!しかしここから持ち直したクリチコは攻め疲れの見えるジョシュアに左フック、右アッパーを次々とヒット。ラウンド後半は一転してジョシュアが棒立ちになる。
 続く6R、ダウンのダメージから回復し軽快な動きを取り戻したクリチコが右ストレート一閃!ジョシュアが崩れ落ちるようにダウン!大逆転のチャンスを迎えたクリチコだが、残り時間はジョシュアが凌ぎ切る。
 7R、クリチコは細かい左ジャブから左フックや右を狙っていき、回復待ちのジョシュアは防戦一方。8Rもクリチコが左ジャブでジョシュアを寄せ付けないものの、ジョシュアは多少持ち直してきたか。
 9Rはジョシュアが久々に自ら前に出て攻勢。右がクリチコのアゴを浅く捕える。10R、クリチコは細かい左。ジョシュアは飛び込んで連打を狙うが、終盤にジョシュアの踏み込みに合わせてクリチコがカウンターの右!クリチコ優位の印象で試合は終盤戦へ。
 しかし迎えた11R、開始と同時にジョシュアの右がヒット!足がフラついたクリチコはなんとか凌ごうとするが、距離が詰まったところでジョシュアが右のショートアッパー!さらに追撃の左を食らったクリチコが遂にダウン。何とか立ち上がるクリチコだが、ジョシュアの連打で再びダウンすると、最後はコーナーでパンチをもらい続けたところでレフェリーストップ。ジョシュアが劇的な逆転KOでヘビー級の世代交代を果たしてみせた。

 「ジョシュアKO勝利」という結果だけを見れば大方の予想通りだが、ここまでエキサイティングな展開を想像できていた人はいただろうか?5R以降はテレビの前で思わず叫び声をあげてしまう場面の連続で、解説陣が連呼していた「年間ベストバウト確定」という台詞にもただ納得するしかない。
 これだけの名勝負を生んだ功労者は間違いなくクリチコ。出だしから圧力をかけてジョシュアの機先を制し、一年半のブランクを感じさせない百戦錬磨のベテランらしい試合運びを見せてくれた。6Rにダウンを奪ってからの戦い方は全盛期のクリチコそのもので、10Rが終わった時点で「時計の針は結局クリチコの時代に巻き戻るのか」と思うしかなかった。
 その絶体絶命の状況から最後の反撃に打って出て、それをものにしてみせたジョシュアもお見事。早期KO決着が多いが故に長丁場に不安があり、現にその通りの展開になりかけたが、最後は強引な突破力で新時代への道を切り開いてみせた。
 かつての絶対王者クリチコが強さを見せつつも新世代の前に崩れ落ちる、という世代交代劇としてあまりにも完璧すぎる内容。試合後はリマッチへの意欲も垣間見せたクリチコだが、41歳という年齢を考えればこの一世一代の名勝負を花道にリタイアすべきなのでは。果たしてジョシュアvsワイルダーの統一戦は実現するのか。ヘビー級新時代がどう展開していくのか、一気にワクワクしてきた。

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by nugueira | 2017-04-30 23:36 | ボクシング | Comments(0)

レスリング豊の国

 新日本プロレス別府大会を視聴。ベルト乱立の新日本だが、このGWのシリーズは各タイトルマッチを上手く散らしている印象。日頃からこういう使い方ができていればいいのに。

 IWGPインターコンチネンタル選手権、内藤哲也vsジュース・ロビンソンは序盤から内藤が徹底したヒザ攻め。ジュースはペースを握らせまいと切り返しはするものの、技のレパートリーが豊富なわけでも一発の見栄えがいいわけでもなく、正直微妙な展開。後半には場外キャノンボール、コーナー最上段からフランケンを切り返しての高角度パワーボムとようやく大技を繰り出したものの、技の危険度上昇が議論になっているタイミングだけにこれはこれでハラハラしてしまう。
 終盤は内藤のデスティーノをジュースがカウント2で返し続けたので「いや、まさか?」と心配になったが、パルプフリクションには行かせず、内藤が最後はデスティーノで3カウント。今年に入っていきなり始まった新日のジュース推しもさすがにこれでひと段落してくれるのだろうか。
 メイン終了後、棚橋が登場し内藤に挑戦を表明。これ、6月の大阪城ホールはオカダvsオメガと内藤vs棚橋になるのか?さすがにここまで1.4ドームの焼き直しになっちゃうのはどうなのかなあ。というか、ここで棚橋が勝って時計の針が巻き戻る展開だけは勘弁。ドームで内藤が勝ったことで生まれたあの空気は何だったのか、となってしまう。

 高橋ヒロムvsリコシェによるIWGPジュニア選手権は、開始と同時にリコシェがトペ・スイシーダ、ファイヤーバードと大技を全開。ヒロムもすぐさま反撃に転じるとエプロンダッシュからのドロップキック。お互いハイスパートで大技を繰り出す期待通りの展開に。
 ヒロムの回転エビ固め式パワーボムをリコシェがフランケンで切り返し、さらには場外でノーザンライトからぶっこ抜きブレーンバスター。終盤にペースを握ったリコシェがベナドリラーから630スプラッシュ!しかしこれを逃れたヒロムが、コーナーへのデスバレーからTIME BOMBを決めて3カウント!
 今回ばかりはリコシェが獲る流れだったと思うのだが…。こうなるとBOSJでKUSHIDAが優勝して大阪城ホールでリベンジなのかな。うわ、これもドームの焼き直しだ。しかしこの状況でもリコシェにIWGPジュニアを獲らせないのは、継続参戦が望めない事情があるのかなあ…と勘繰りたくなってしまう。

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by nugueira | 2017-04-29 22:20 | プロレス | Comments(0)

井岡&大森

 TBSのボクシングダブル世界戦の感想。まずはWBO世界バンタム級タイトルマッチ、マーロン・タパレスvs大森将平。
 
 1R、大森が左右のボディから右。タパレスも右ボディを出すが、大森はガードを上げて相手をよく見ている。
 2Rは圧力を強めたタパレスがアッパーからフックのコンビネーション。上下とも変則的な角度からパンチが飛んでくるが、大森もワンツーからボディを返す。この後も圧力をかけるタパレスに大森はガードを固めながらパンチを入れる展開。
 5Rに入ると大森がボディの連打。右ボディをもらったタパレスがたまらずコーナーへ下がり、ここから更に大森が左右のボディをラッシュ。しかしタパレスもカウンターを狙っている。一気に主導権を握りたい大森だが、攻め疲れか6Rペースダウン。逆にタパレスが圧力をかけて手数で優位になる。
 7Rは開始と同時に大森がボディ。ロープ際に詰めてボディとフックを連打するがここも攻め切れず、ラウンド後半はタパレスが強烈なアッパーとフックを振るい反撃。続く8Rは疲れの見える大森にタパレスがアッパーと左のオーバーハンドで攻勢。大森は攻めるラウンドと休むラウンドがハッキリ分かれすぎている。
 迎えた10R、序盤は大森が前に出ながらボディと左で攻勢。だがタパレスは左のオーバーハンドを繰り返し当てると、左アッパーをヒット!膝がガクリとなった大森に連打をまとめダウンを奪う。ラウンド終了までは凌いだ大森だが、11R開始早々にコーナーに詰められラッシュを仕掛けられたところでレフェリーストップ。

 大森はタパレスの強打を警戒しつつ序盤から落ち着いて試合を組み立てており、勝てない雰囲気ではなかっただけに残念。とはいえ5R・7Rとチャンスがあったのに決めきれず、その後はタパレスに簡単に反撃を許してしまったりと、ラウンドごとの緩急があまりにハッキリし過ぎていたのも確か。世界を獲るには試合の組み立てがあまりに正直すぎた。タパレスの計量オーバーもあり微妙な空気だったが、減量苦の相手に長丁場の末に逆転負けというのは「詰めが甘い」と言うしかないか。

 続いてWBA世界フライ級タイトルマッチ、井岡一翔vsノクノイ・シットプラサート。

 序盤はジャブの差し合い。ノクノイは時おり強いパンチを振るうが井岡はスッと距離を外す。3R辺りから近距離での打ち合いが増え、井岡が左右のボディをヒット。ノクノイも打ち終わりを狙っていく。ここで井岡にローブローの減点。
 4R、井岡が左ボディから顔面へ左フック。ノクノイのパンチはバックステップとブロッキングで防ぐ。この後も井岡はジャブの連打でノクノイの前進を止めると、ボディから顔面へのコンビネーション。ノクノイは近距離で連打を繰り出すが、井岡のペースで後半戦へ。
 7R、ギアを上げた井岡は左右のボディからフック。ノクノイもパンチの回転数を上げ、井岡の顔面を捉える。8Rも井岡がボディを起点に攻勢。終盤に右ストレートが入り、遂にノクノイの動きが落ち始める。
 9Rは井岡が上下のコンビネーションで滅多打ちにし、ノクノイはサンドバッグ状態。10Rは左をもらったノクノイが効いた様子で後退。井岡はロープ際に詰めてパンチを重ねるが、無理なラッシュには行かない。
 11R、右ストレートをもらったノクノイが後退し、またもロープ際で井岡が連打。レフェリーが止めておかしくない場面だったがノクノイは凌ぎきり、最終ラウンドも井岡がコンビネーションを入れ続けるが倒しきれず試合終了。ダウンは奪えなかったが大差の判定で井岡が5度目の防衛に成功。

 ノクノイは要所要所でディフェンス勘の良さを見せ、決して与しやすい相手ではなかったが、ピンチらしいピンチもなく井岡が攻守ともに完成度の高いボクシングを見せつけた。とはいえ3連続KO防衛中だったこともあり、やはり「倒しきれなかった」という印象が強くなってしまう。具志堅の世界戦14勝という記録にプレッシャーを感じたわけではないと思うが、10R・11Rはもう少し強引にフィニッシュへ持っていってほしかった、という要求は贅沢すぎるだろうか。
 井岡の実績・パフォーマンスはいずれも申し分ないのだが、山中や井上と比べると「後世に語り継がれる名勝負」が欠けている印象。記録云々ではなく、やはり他団体王者との統一戦などヒリヒリするカードに挑んでほしい。

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by nugueira | 2017-04-26 23:46 | ボクシング | Comments(2)