反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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アンディ・ウィン○-×山本美優(1R 腕十字)
 山本は打撃技術の向上は見てとれたが、下からの腕十字を凌ぎ切れず一本負け。年齢的に他の団体で経験を積む余裕もないし、このまま勝てるまで頑張っていくしかないんだろうなあ。

RENA○-×ハンナ・タイソン(3R KO)
 なんかもう、RENAの入場時の笑顔を見るだけでおじさんは元気が出てきちゃう。
 首相撲からのヒザで削っていったRENAは首投げやタックルから繰り返しテイクダウン。タイソンもフィジカルが強くテイクダウン後にスイープされる場面が続くが、RENAは打撃で削り続けると最終ラウンドにボディへ三日月蹴りを叩き込んでKO。タックルにいった場面といい、着実にMMAルールに慣れてどっしり戦えている印象。

所英男○-×山本アーセン(1R 腕十字)
 アーセンはダウンを奪ったスイッチから右への打撃がお見事。MMA3戦目であれを打てるんだから大したものですよ。それだけに関節技への対応ができなかったのが残念。同じ日に親子そろって同じ負け方をするとは…。
 とはいえ2017年に向けて所vsKIDへの流れができたのは大きい。所が来ていたレミーガTシャツも泣けたわあ。

川尻達也×-○クロン・グレイシー(2R チョークスリーパー)
 1R序盤はクリンチアッパーの打ち合いから川尻がボディブロー。ラウンド中盤からクロンが引き込むようになる。一度は立ち上がる川尻だが、クロンは再度引き込むと腕十字へ。何とか凌ぐ川尻だが、バックからパウンドをもらい続け1Rを終える。
 2Rも引き込んでくるクロンに川尻は踏みつけを狙うが、足に絡みついたクロンがバックを奪うとチョークへ!最後は川尻が口から一筋の血をたらしながらタップする衝撃的な一本勝ちで、クロンが元UFCランカーを撃破。
 結果論になるが川尻は入場時の表情にも入れ込みすぎの感じがあったし、不用意に踏みつけにいったのもいただけなかった。とはいえ、序盤の打撃での削り合いを凌いで川尻を寝技地獄へ引き込んだクロンの底知れなさが際立った試合。2017年のRIZINはストップ・ザ・クロンがテーマの一つになりそうだが、果たしてそれができる選手が現有戦力の中にいるのか…。

ミルコ・クロコップ○-×アミール・アリアックバリ(1R KO)
 スタンドで間合いを測る展開の後、ミルコの左フックがヒット!ダウンしたアリアックバリにミルコがパウンドを入れレフェリーストップ!
 UFCではクルーズやロンダが敗れて新時代へ突入と言っているなか、いったいどれだけ時計の針が巻き戻ってるんだ…という批判はあろうかと思うが、実際問題として「これだけ気持ちのいい年越しがあるかよ!」と声を大にして言いたくなる結末。会場でこれを見ていた人は勝ち組ですよ。

 29日の終了後に高田が「我々はUFCの真似をするつもりはない」という趣旨の発言をしていたが、地上波を巻き込んだ団体運営の在り方として(ファン目線からの是非はともかく)この判断は間違いではないはず。前年からほぼ横ばいの視聴率は健闘とも、もう一声とも取れるが、所vsKIDにせよ村田のリベンジロードにせよギャビvs女子プロ軍団にせよ(これは余計か)、徐々にストーリーラインはできつつあるか。ミルコにはシウバ相手にもう一戦やってほしいが、難しいかなあ。

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by nugueira | 2017-01-09 23:19 | その他(総合・寝技系) | Comments(3)
 地上波の放送順も記憶が定かでなくなってきているので、会場の試合順に感想を。

那須川天心○-×カウイカ・オリージョ(2R アナコンダチョーク)
 積極的にテイクダウンしていく那須川、オリージョのガードに粘られつつも最後はがぶりの体勢からアナコンダチョークで一本。練習の成果を試合できっちり発揮できちゃうんだから、やっぱり怪物だわ。
 噛ませ相手とはいえ、ショートスパンでのMMA2連戦はキャリアの積み方として健全と言い難いのは確かだが、世間に那須川の存在を届かせるためにはこういう飛び道具的な仕掛けは必要なのでは。どうせなら今後もRIZINに出るときはMMAルールで挑戦し続けてほしい。

ミルコ・クロコップ○-×バルト(1R KO)
 距離を取りたいミルコだが、バルトはパンチを打ちながらコーナーへ押し込む。ミルコもこの展開を続けられると苦しいか…と思いきや、レバーへヒザをもらったバルトがあっけなくダウンし秒殺決着。なんだこの分かりやすすぎる勧善懲悪劇は。

桜井マッハ速人○-×坂田亘(2R TKO)
 マッハがトップポジションからこつこつパウンドを入れて1Rを終えた時は「こいつら空気読まずに判定まで戦わないだろうな」と不安になったが、2Rにマッハが頭部へのヒザからパウンドでTKO。テレビ向けの試合でしかないが、坂田の生き様は見れた。試合後にマイクを持たずリングを下りたのも良かったと思う。

ギャビ・ガルシア○-×堀田祐美子(1R TKO)
 開始と同時に堀田が四方のロープへ跳ぶ!が、途中でギャビのパンチ!ギャビも日本で食っていくつもりならこの辺のワビサビを覚えないと駄目だろうに。
 試合後の乱闘(寸劇?)が地上波で流れなかったのは残念だが、まあギャビvs女子プロ軍団という今後のストーリーラインが出来上がったのは歓迎すべきでは。

才賀紀左衛門○-×ディラン・ウエスト(1R TKO)
 才賀がスタンドで押しつづけ難なくTKO勝利。噛ませ相手にしっかり期待通りの仕事をした。というか今後はそれこそKOTCなりパンクラスでガンガン試合をこなさないとせっかくの素材が勿体ないのでは。これはアーセンにも共通するんだけど。

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by nugueira | 2017-01-07 23:50 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)
那須川天心○-×ニキータ・サプン(1R TKO)
 ローから相手の蹴り足をつかんで倒した那須川、ガード越しにパウンド。が、サプンが下から腕十字!かなりガッチリ極まっているように見えたが体を反転して脱出する那須川。なおもガード越しにパウンドを打ち込むと、サプンが亀になったところでレフェリーストップ。
 MMA初戦でグラウンドに付き合ってパウンドアウトするんだから偉いわあ、と思っていたら大晦日に連戦を志願。尖ってていいねえ。

中井りん○-×村田夏奈子(3R チョークスリーパー)
 腰を落とした構えの中井は村田のタックルを切り、1R終盤にはバックマウントの体勢に。村田への対応をきっちり準備してきた感じ。2Rも村田にテイクダウンを許さず、中井が細かいパンチやヒザで攻勢。終了間際には中井の右をもらった村田が膝をつく。村田はフィジカル差もあり苦しい展開。
 迎えた3R、またもタックルを切った中井が逆にテイクダウンからバックを取ると、そのままチョークを極め一本。村田はMMAキャリアの差を見せつけられる敗北となったが、これもいい経験になったはず。ここからまた強くなってくれるでしょう。中井はこれで一気に知名度を上げただろうなあ。

ワレンティン・モルダフスキー○-×シモン・バヨル(判定)
 終始パンチとテイクダウンで主導権を握ったモルダフスキーが判定勝利。胴タックルで組み付いた瞬間投げ飛ばすようなテイクダウンはお見事。やっぱりロシア人は体幹強いのかね。

アミール・アリアックバリ○-×ヒース・ヒーリング(判定)
 開始早々右を打ちこんだアリアックバリがテイクダウンからパウンド。さらに立ち上がろうとしたヒーリングにスープレックス!開始1分で勝敗の行方は見えたが、アリアックバリはここから攻めあぐねてしまい失速。2Rにはテイクダウンは取るものの、逆にヒーリングのヒザやパンチをもらい下がり続けてしまう。序盤の貯金で勝ったものの、早くも穴を露呈してしまった印象。

バルト○-×高阪剛(判定)
 開始早々高阪をがぶったバルトが、その体勢をキープして頭部へのヒザ。この後もコーナーに押し込んでのパンチで体格差を活かしていく。2Rも高阪にのしかかるようにテイクダウンしたバルトがトップキープを続け判定勝利。
 試合後は客席のブーイングにバルトが逆ギレ。とはいえブーイングは可哀想な気も。自分が勝つための技術を習得しているという意味ではれっきとした「テクニシャン」だと思うんだけどね。とはいえ突然のヒールターンでこの後の展開が急に面白くなってきた。

ミルコ・クロコップ○-×キング・モー(2R KO)
 ミルコの蹴り足をつかんだモーがテイクダウンからパウンドで攻勢。ミルコにとっては予想通りかつ嫌な展開だが、ブレイク後はハイキック、さらにミドルを叩き込みモーが下がる。試合の行方はまだ分からないかも、という空気で迎えた2R、モーのタックルを切ったミルコが離れ際に左右のフック!ダウンしたモーにすぐさまパウンドを叩き込み、ミルコが逆転KOで準決勝進出!

 大晦日の結果も見た後での観戦記になってしまったが、大晦日への導火線としての役目はきっちり果たしてくれた興業なのでは。結果的にヴァンダレイが出るよりも大盛り上がりになったのでは。

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by nugueira | 2017-01-06 23:44 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)

魔裟斗vs五味

 一昨年末の魔裟斗vsKIDと同様、年が明けてこの話題で盛り上がっている人がいるとも思えないのだが、とりあえず見ちゃったので感想を。

 もう最初から予想がついていた話ではあるんだけど、「多少気合の入ったガチスパー」以上のものではなかったな、と。判定なしのルールなんだから最終ラウンドは魔裟斗は倒しにいって欲しかったし、終盤タックルでごまかし続ける五味の姿は見ていてしんどかった。

 試合後の五味が口にしていた「大晦日に判定、今日はOKにしてください」「来年は総合ルールで」というマイクも、かつての全盛期を目にしてきたファンはどう受け止めていいのやら。いや、受け止める気はないんだけど。五味の中ではこの試合は「エキシビジョンマッチ」という位置づけだっただろうし、実際それは間違いではないんだけど、五味は自分が格好悪いことを口にしているという自覚があるのかなあ。

 大晦日にクロンと激突し壮絶に散った川尻と、魔裟斗とのエキシビジョンでお茶を濁した五味。結果はさておき、ファイターの立ち位置としては相当差が開いちゃったなあ。

 視聴率も伸び悩んだようなので今年「三匹目のドジョウ」があるのかは微妙だけど、解説をしていた小比類巻が妙に魔裟斗戦への色気を出していたのが怖い…。

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by nugueira | 2017-01-04 23:41 | その他(立ち技系) | Comments(2)

UFC207の感想

 メイン以外の感想を。ちなみにナンバーシリーズは2月11日までないので、ファイトパスを契約している方はDAZNは一旦解約した方がお得かと思われます。

ジョニー・ヘンドリックス×-○ニール・マグニー(判定)
 パンチからタックルに行くジョニヘンに、マグニーはミドル。ジョニヘンが再度パンチから押し込んでテイクダウンを奪う。ジョニヘンがパウンドを入れるが、マグニーは三角に捕えながらヒジで反撃。
 2Rはジョニヘンがバックを取りテイクダウン。立ち上がるマグニーだがジョニヘンはしつこくタックルを続け再びテイクダウン。そのままトップをキープし続け終了。久々にジョニヘンらしい攻めが見られたか。
 3R、マグニーは距離を取って打撃で攻勢。ジョニヘンのタックルを切る。それでもジョニヘンはしつこく押し込んでテイクダウン。だがマグニーが再び三角から肘で反撃。
 ジョニヘンに決定打がなかった一方でマグニーも下になる時間帯が長かったが、判定は三者ともマグニー。ジョニヘンは計量オーバーもやらかしているし、次からはミドル級に上げるしかなさそう。

キム・ドンヒョン○-×タレック・サフィジーヌ(判定)
 1R、サフィジーヌが足払いからテイクダウン。ドンヒョンが払い腰で投げるがバックをキープされる。スタンドの展開でパンチの応酬となるが、サフィジーヌが的確に当てているか。ドンヒョンは空振りが多く息が上がっている。
 2R、サフィジーヌの右がヒット。さらにヒジ、ヒザで攻勢。ドンヒョンも前に出ながらパンチを入れるが有効打の数はサフィジーヌが上回っているか。
 3R、後のないドンヒョンがラッシュを仕掛ける。これを凌いだサッフィジーヌはパンチとヒザで反撃。ドンヒョンがシングルからテイクダウンするがサフィジーヌはすぐ立ち上がる。終了間際にドンヒョンがバックを奪うがここで時間切れ。
 判定は問題なくサフィジーヌだろう…と思ったらスプリットでドンヒョン。上回っていたのは積極性だけなので、理解に苦しむジャッジ。

TJ.ディラショー○-×ジョン・リネカー(判定)
 リネカーがディラショーの蹴り足をつかみテイクダウンするが、ディラショーはすぐ立ち上がる。右を狙うリネカーに、ディラショーはタックルからテイクダウンし、上をキープ。ラウンド終盤にはリネカーの左が浅くヒット。
 2R、前に出るリネカーにディラショーはまたもタックルからテイクダウン。リネカーが一度は立ち上がるが、ディラショーが再度タックルからテイクダウン。この後はリネカーを立たせず、ハーフガード越しにヒジとパウンドを入れる。リネカーは足関節を狙うが打たれっぱなしになり、かなり削られてしまった。
 3Rもディラショーがリネカーのパンチをかいくぐりタックルからテイクダウン。パウンドを入れ続け、足関節まで繰り出す余裕を見せる。終盤にリネカーのボディが入りディラショーが苦しそうな表情を見せたが、時すでに遅し。隙のない試合運びを見せたディラショーが完勝。これで次期挑戦権確定か。

ドミニク・クルーズ×-○コディ・ガーブランド(判定)
 クルーズの入り際にガーブランドがパンチを合わせる。クルーズはやりにくいか。クルーズがタックルからテイクダウンするが、ガーブランドはすぐ立ち上がる。終盤にガーブランドもタックルからテイクダウンを奪い返す。
 2R、クルーズはローからのコンビネーションで攻めるが、ガーブランドが入り際にカウンターの左をたびたびヒット。クルーズは懐に飛び込みにくくなる。終盤にクルーズがタックルからテイクダウンするが深追いはしない。
 3R、ガーブランドの右がヒット。クルーズは右目から出血。この後もガーブランドは右を繰り返しヒットさせ、さらにクルーズを挑発する。クルーズは圧力はかけるが有効打が出ない、いつになく苦しい展開。
 迎えた4R、打ち合いからガーブランドの右が入りクルーズがダウン!立ち上がるクルーズだがダメージの色が濃い。無理に攻めにいかないガーブランドだが、終盤に左のパンチでまたもダウンを奪う。
 5Rは後のないクルーズが左右のパンチを振るい跳びヒザも出すが、ガーブランドは落ち着いて対処。サーキットトレーニングのようなパフォーマンスを交えながら完全に逃げきりモードで試合終了。ジャッジ三者ともガーブランドを支持し、アルファメールがバンタム級のベルトを奪還。
 クルーズがベルトを失うとすれば怪我の再発ぐらいしかないと思っていたのだが、完璧に攻略してみせる選手がこんなに早く現れるとは…。ガーブランドはこれまでの試合もボクシング技術でKOを重ねており、いわゆる正統派の部類に属する選手という印象だったのだが、クルーズの変則ステップに完璧に対応し、ダウンまで奪ってみせた。各階級とも大荒れになった2016年のUFC、最後もただでは終わってくれなかった。

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by nugueira | 2017-01-03 22:15 | UFC | Comments(5)

井岡&小國

 続いてTBSの感想。なんでボクシング中継の時間をテレ東に被せてくるかな。

 まずWBA世界フライ級王座統一戦、井岡一翔vsスタンプ・ギャットニワット。
 1R、井岡は左ボディ。ジャブを突きつつ、まずは様子見か。
 2Rは左右のフックを振り回すスタンプに井岡が落ち着いてジャブを刺していくが、近距離の打ち合いから右フックが入り井岡まさかのダウン!ダメージはさほど感じさせない井岡だが、3Rもスタンプは井岡の打ち終わりに右フックをかぶせてくる。井岡はジャブとボディで反撃。
 4R、引き続き左右のフックを振り回すスタンプに、井岡が左ボディから左フック!効いた!スタンプはなおも接近してパンチを振り回すが、井岡は左ボディ、右ショートを次々とヒット。
 5R、井岡はガードの隙間を縫うように左ボディ、左アッパー、右ショート。6Rはスタンプが接近戦でパンチを振り回すが、ラウンド後半は距離をキープした井岡が左右のボディ、フック、ショートアッパーを面白いようにヒットさせる。
 迎えた7R、井岡は引き続き上下左右のコンビネーションで滅多打ち。そして左ボディを食らったスタンプが悶絶するようにダウン!何とか立ち上がるスタンプだが、またもボディをくらい両膝をつく。最後はスタンプが嘔吐する圧倒的KO劇で井岡が王座統一。
 いやー、世界戦で相手にゲロ吐かせる試合を初めて見た。2Rのダウンはヒヤリとしたし、実際問題スタンプは勢いのある怖い選手だったが、それでも圧倒的な技量の差を見せつけた。今年はぜひ他団体王者との統一戦を実現させてほしい。

 続いてIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、ジョナタン・グスマンvs小國以載。
 1R、小國は打ちおろしの右。グスマンは距離が詰まると回転力のある連打を出す。2Rは圧力を強めたグスマンが前に出ながらコンビネーション。小国もボディストレートを起点に反撃する。グスマンが回転力を強めて攻勢を印象づけラウンド終了。
 3R、グスマンのパンチが小國の顔面を捉える。すぐさま左右のノンストップ連打で追い込むグスマンだが、突っ込んできたところに小國の左ボディがグサリ!グスマン崩れ落ちるようにダウン!大チャンスを迎えた小國だが効果的な追撃ができない。
 4Rに入るとグスマンが近距離の連打で再度猛攻。だが小國もボディやフックを返す。5R、グスマンはワンツー。小國も左ボディやボディストレートを返す。グスマンの猛攻に小國は落ち着いて対応しながらしっかりパンチを返している。
 7R、グスマンのワンツーが顔面にヒットし、ロープに詰め猛攻。だが小國がボディで反撃するとグスマンが下がる。8Rも小國がボディ連打。グスマンは下がる場面が増え、手数もガクリと減ってきた。
 9R以降もグスマンはボディを嫌がり後退。それでも単発で強いパンチを返していく。11R、打ち合いから小國の左ボディでグスマンががくりとヒザをつく!しかしなぜかローブローの裁定。12Rは下がるグスマンに小國が繰り返し右ストレートをヒットし試合終了。
 後半は手数の減ったグスマンを押しつづけた小國が、判定3-0で勝利しベルト奪取。日本での試合にも慣れてきていたはずのグスマンに勝ったのは大きい。年末の日本勢の中で一番の大仕事、と評価してあげていいのでは。

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by nugueira | 2017-01-02 09:50 | ボクシング | Comments(2)

内山&田口の感想

 大晦日の観戦記、続いてテレ東ボクシング。まずWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ、田口良一vsカルロス・カニサレス。

 1R、積極的に手数を出すのはカニサレス。ボディから右フックを打ち、さらに左フックが田口にヒット。2Rは田口のジャブ、左アッパーがヒット。固さが取れてきたか。カニサレスも接近してボディ連打。
 3R、圧力を強める田口。カニサレスは下がって手数が減るが、それでも左フックを返す。田口は前進はするが手数が出ない。4R・5Rも田口が前に出るものの手数が少ない展開が続く。6Rも田口は力みのせいか有効打が出ない。大振りだがカニサレスの攻めの方が印象がいいか。
 7R、ボディの相打ちから田口の左フックがヒット。さらに終了間際に右が入る。8Rも更に攻勢を強める田口。狙い過ぎかなかなかヒットが出ないが、終盤にフックやショートアッパーが入る。
 9R、ロープ際で田口のカウンターの右がヒット!効いた!終盤にも田口の右が入るが、カニサレスはクリンチでごまかす。10R、カニサレスは接近してボディ。カニサレスはクリンチでごまかす場面が増える。
 11R、田口が攻めるが空振りが多い。カニサレスは打っては身体をくっつけてやり過ごす。12R、田口のボディ。カニサレスはクリンチとホールディングで逃げて試合終了。
 判断に悩むラウンドが多かったが、ジャッジは三者三様の1-1で田口がドロー防衛。個人的採点は114-114。田口は最後まで煮え切らない試合だったが、カニサレスもアウェーでベルトを奪える戦いぶりではなかった。

 続いてWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、ジェスレル・コラレスvs内山高志。
 
 1R、コラレスのボディが入る。互いに左が軽くヒット。内山は手数は少ないがよく相手の動きが見えている。2Rもじっくり様子を見る内山に、コラレスが左ボディと左フック。やはりハンドスピードが早い。
 3R、コラレスの入り際に内山の右が浅くヒット。だがコラレスも左を入れる。4R、コラレスが近距離で連打。クリーンヒットは回避する内山だが、コラレスはさらにボディの連打。
 5R、内山の入り際にコラレスが右から返しの左をヒット!さらに左を入れるコラレス。だが終了間際、コラレスがバランスを崩したところに内山の左が入り、尻餅をつくようにダウン!コラレスにダメージはないが、ポイント的には大きい。
 6R、コラレスが左、さらにワンツー。終盤は内山がフットワークでかわす。7Rは内山の右フックがヒット。少しリズムをつかんできたか。8R、コラレスの左に内山が右を返す。終盤に内山が飛び込んでのボディ。
 9R、コラレスが手数を増やし強引なラッシュ。ガード越しに連打を打ち込んでいく。内山の右でコラレスがコーナーに吹き飛ばされるが、当たりは浅いか。互いに距離を見合いながら隙を狙う。
 10R、ここまでクリーンヒットのなかった内山が遂に右ボディをヒット!顔色が変わったコラレスは身体を預けてごまかすが、内山はなおもボディから右。流れが変わってきた。
 しかし11R、コラレスは前半はフットワークとクリンチで凌ぎ、ラウンド後半はボディやワンツーで攻勢。内山有効打が出ない。12R、手数はコラレスだが内山は左ボディから右を返す。終盤はコラレスがクリンチで凌ぎ、試合終了。
 これまた微妙なラウンドの多い試合だったが、判定はスプリットでコラレス。個人的採点は114-113でコラレスだが、それこそホームタウンデシジョンでひっくり返ってもおかしくない内容だっただけに、厳正ないいジャッジだったと思う。117-110でコラレスに入れた奴はクソだが。
 結果論として内山は序盤に様子を見すぎたが、前回2RでKOを食らっている相手だけにこの組み立てになるのは致し方ないか。うるさい左を出し続けて内山の剛腕を爆発させなかったコラレスを讃えるべき試合なのでは。渡辺会長は現役続行を宣言したものの、今の内山にもう成し遂げることは残っていないように思うが…。

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by nugueira | 2017-01-01 20:40 | ボクシング | Comments(3)
 あけましておめでとうございます。

 大晦日はUFC・RIZIN・ボクシングと興業目白押しで、観戦記は少しずつ消化していこうと思います(そうこう言っているうちに1.4東京ドームの日を迎えちゃうんだけど)。
 まずは大晦日の試合の中で真っ先に触れなければいけない、UFCのメインから。

アマンダ・ヌネス○-×ロンダ・ラウジー(1R KO)
 以前と変わらぬ殺気に満ちた表情で入ってきたロンダ。グローブタッチをすることなく試合開始。
 前に出るロンダにいきなりヌネスのワンツーがヒット!効かされたロンダは組み付こうとするが難なく振りほどかれ、なおもヌネスの連打をもらう。早くも棒立ちになっているロンダの顔面にまたもヌネスのパンチ。ケージ際に後退したロンダにヌネスがコンパクトな連打を叩き込んだところで、さすがのハーブ・ディーンもストップ。わずか48秒で女王の復帰戦は終わった。

 技術論的な話で言えば、ロンダはホルム戦の反省を活かすことなく打撃スキルで上回る相手に突っ込んでしまい、技術の上積みは何ら見られなかった。とはいえ正直な話、今回ロンダがスタイルチェンジした姿を見せてくれることを、果たしてどれほどの人間が期待していただろうか?自分はロンダ勝利を予想していたが、イメージとしては復帰前のロンダと同様、圧倒的な圧力から相手を殴り、投げ、極める姿しか思い浮かべていなかった。これはもはや予想ではなく、それが「オクタゴンの女王」である彼女にふさわしい姿のはずだから、という願望でしかなかったのかもしれないが。

 だがロンダ不在の間も進化し続ける女子MMAに、もはやそんな願望がもぐりこむ隙間は存在しなかった。UFC女子部門のスタート当初、この日のヌネスのようなシャープなパンチを連打できる女子選手がいただろうか?ロンダの存在によって生まれ、ロンダによって切り開かれたオクタゴンの女子MMAは、最後はその生みの親がオクタゴンに居座ることを許してくれなかったのだ。
 ロンダのこの1年強のブランクは怪我によるものではなかったが、それでも彼女はストライカー対策に向け新たな技術を磨く道を選ばなかった、あるいは選べなかった。彼女自身にとって今回のタイトルマッチは、今まで通りの自分がオクタゴンに君臨できるかどうかを試す、そしておそらくはできないであろうことを確認するための儀式であり、この日かつての女王は自らが選んだ儀式に殉じてみせた…という見方はあまりに情緒的に過ぎるだろうか。

 2016年のUFC最後の試合は、一つの時代の終焉を全てのファンに知らしめることになった。ロンダの去就は明らかではないが、ここからのカムバックを彼女に強いる意味はあるだろうか。確かにオクタゴンの中にロンダの居場所はなくなったが、彼女の功績は何ら色あせることはない(できることなら、最後は気高き敗者としてインタビューを受けてほしかったが)。何度となく我々の魂を揺さぶってくれた彼女の激闘に、今はただ感謝の念を捧げたい。

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by nugueira | 2017-01-01 15:32 | UFC | Comments(2)

井上vs河野他

 30日のダブル世界戦の感想を。

 まず村田諒太vsブルーノ・サンドバル。村田が1Rにボディから右をヒット。この後も村田が着実に右を入れていくが、手数がやや足りない印象。この分だと長引くか…と思った矢先の3R、左が相打ちになった後に村田の右がヒット!サンドバルはロープによりかかった後、一拍おいてから転げるようにダウン。スリップと勘違いしたレフェリーが無理やり起こそうとする→慌てて早めのカウント→諦めてストップというグダグダの展開だったが、村田が文句なしのKO勝利。
 世界前哨戦としては合格の内容では。エキサイトマッチで外国人ボクサーがこの内容で勝った後「次は世界挑戦です」と言われても違和感はないと思う。あとは交渉がまとまるかどうか。

 続いて八重樫東vsサマートレック・ゴーキャットジム。
 1Rは両者様子見。八重樫の左が浅くヒット。2R、八重樫は左を突き刺しながらフットワークで相手の距離を外す。今回はいつもより慎重な組み立て。3Rも八重樫は落ち着いて左右のパンチ、さらにボディもヒット。
 4Rはサマートレックが手数を増やし右フックがヒット。八重樫は打ち終わりにパンチを合わせる。これでギアが上がったか、5R序盤は八重樫は足を止めて打ち合うが、後半は再び距離をキープして戦う。
 6R、八重樫が左ボディから左フック、さらに右フックもヒット。7Rに入ると八重樫は頭をつけながら左ボディとショートアッパーを連打。さらにカウンターの右アッパー。前半でサマートレックのパンチを見切ったうえでの接近戦なので、相手のパンチはもらわず一方的に攻める。8R、八重樫は左右のボディ連打から右フック。サマートレックの動きが鈍くなる。
 9Rも八重樫はボディ連打。サマートレックは苦しそうな様子。11Rはサマートレックが力を振り絞り反撃するが、八重樫も右アッパー3連発。さらに左のボディを叩き込む。迎えた最終ラウンド、八重樫は足を止めての打ち合いに挑むと右ストレートを打ち抜く。コーナーに下がったサマートレックに連打を叩き込んだところでレフェリーがストップ。
 今回の八重樫は不要なリスクは負わずに要所要所で攻め込み、最後はしっかりフィニッシュする理想的なボクシングを展開。やっぱりクレバーなボクサーなんだなあということを再認識させられた。

 メインは井上尚弥vs河野公平。
 1Rから井上の左がよく伸びる。河野は右フックからの連打でコーナーに詰めるが、井上はブロック。井上のボディを食らった河野の腰が引ける。2Rも河野が右フックからボディの連打で攻めるが、井上も近距離でのボディを返す。河野はラウンド後半にボディを効かされた様子。
 3R、井上は左ボディから左フック、さらに右フックと回転を上げてくる。河野はそれでも前に出るが井上はきっちりブロック。4R、河野が連打で攻めるが井上は左ボディから反撃。主導権は握るがなかなかダウンが奪えない、最近の試合パターンになりつつあるか。
 5Rも井上が右ショートアッパーを次々に入れるが、河野の右も井上の顔面を捉える。一瞬動きが止まった井上は再度左ジャブで組み立て直す。
 河野の健闘が光る雰囲気で迎えた6R、前に出る河野に井上がカウンターの左一閃!カウント10でギリギリ立ち上がる河野だが、井上の追撃になすすべなく倒れ勝負あり。
 終わってみれば井上が実力差を見せつけたが、見た人は河野の健闘の方が印象に残るのでは。怪物王者にひるむことなく最後まで立ち向かい続ける、最高の敗者だった。一度目のダウンで止めてあげた方が良かったとは思うけど。
 井上は最後のカウンターはお見事だったが、一昨年から昨年にかけての怪物性は薄れてきてしまった感じ。ハードルを上げすぎなのかもしれないが、井上にはそのハードルを軽々と越えてほしいという期待があるので。

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by nugueira | 2016-12-31 12:32 | ボクシング | Comments(3)
 何回かに分けて書いているうちにおそらく年を越すので、先に全体の感想から。微妙な試合もあったが大会としては北岡・那須川・ミルコに救われた。トップバッター・中締め・大トリが完璧に役割を果たしてくれた形。大晦日への導火線に火をつけることはできていたと思う。
 観客数は昨年29日から約4千人増の1万6千人。主催者発表を鵜呑みにするのは危険だけど、2年目に入りスケジュール調整をしたうえで年末を迎える人が増えたというのはあるのでは。

北岡悟○-×ダロン・クルックシャンク(1R ギロチンチョーク)
 スタンドで戦いたいクルックシャンクに、北岡は細かいフットワークを使いながら打撃で応戦。時おり北岡のパンチも入るが、ハイキックを織り交ぜたクルックシャンクのコンビネーションが回転力で上回る。徐々に劣勢になる北岡はパンチをもらいダウンするが、クルックシャンクは深追いしない。
 顔面から流血した北岡は序盤ほどフットワークを使えなくなるが、それでもスタンド勝負。タックルに敢えていかないのかそれともいけないのか、どちらにせよもう勝負ありか…と思った1R終盤、北岡が遂にタックルへ!一度はロープ外へ逃げられるが、組んでの状態からの再開後にすぐさまテイクダウンを奪い、クルックシャンクの動きに合わせてギロチンへ!一度きりのチャンスをものにした北岡が強豪クルックシャンク相手に大逆転の一本勝ち。
 北岡のここ一番での勝負運のなさを何度も見てきただけに、グッとくる勝利。最後の「明日また生きるぞ!」のマイクは元ネタが分かる人間も少なくなってきてるだろうと思うが、のっけから会場を北岡劇場に引きずり込んでみせた。

ワジム・ネムコフ○-×アリソン・ヴィセンテ(1R KO)
 開始早々ネムコフが足を滑らせるが、組み付いてきたヴィセンテを逆にテイクダウンすると強烈なパウンドを連打。かつてのヒョードルを思い起こさせるパウンドアウトで秒殺勝利。

浅倉カンナ×-○アリーシャ・ガルシア(判定)
 タックルで押し込む浅倉だが、投げを潰されバックを奪われる。1Rはガルシアがバックキープからチョークを狙い優勢に試合を進める。
 グラップリングでは分が悪そうな浅倉だが、スタンドでもガルシアの思い切りのいいパンチに押され気味。2R以降もタックルは狙うがガルシアに優位なポジションを取られる展開が続く。時おりトップを奪った浅倉がパウンドで攻め込む場面はあったが、試合の流れはひっくり返せず判定負け。大舞台で戦うにはまだ全局面でスキルの積み上げが必要な感じ。チケット購買力はありそうなので(会場内2か所に応援団が分かれて陣取っていた)、レギュラー確定なのかもしらんが。

矢地祐介○-×マリオ・シスムンド(1R KO)
 シスムンドは何度見てもパッキャオに似てる。というか絶対それが理由でオファーしただろ。
 開始早々矢地が跳びヒザを入れると、効かされたシスムンドにパンチ連打。最後は跳びヒザをボディに突き刺して秒殺KO。向かい合った時点でもシスムンドが小さいのは明らかで、矢地が噛ませ犬相手にきっちり仕事をした感じ。試合後のマイクの話し方がアホっぽいので今後の扱いが難しそうだが。

和田竜光○-×カイ・カラフランス(判定)
 開始からスピードのあるパンチを振るっていくカラフランス。右をもらった和田が一瞬ヒザを着きダウン。だがカラフランスもローが効いている様子。
 2Rに入るとカラフランスのローのダメージが顕著になり、足の踏ん張りが効かなくなってくる。和田はボディとローで攻めると、3Rにはテイクダウンからバックをキープし続け判定で完勝。計量オーバーの相手に勝ってくれて良かったが、きっちりフィニッシュして欲しい試合だった。

元谷友貴○-×アラン・ナシメント(判定)
 ナシメントは鋭い打撃から元谷が下になると踏みつけ、といかにもシュートボクセなスタイル。ナシメントに上を取られた元谷はなかなか脱出できず嫌な流れになるが、オモプラッタからのリバースに成功。ラウンド後半は元谷がパウンドで削りギロチンも狙う。
 2Rは元谷のパンチにナシメントがタックルを合わせテイクダウンするが、元谷はフットチョークの後にまたもオモプラッタからリバース。ギロチンを極めかけた元谷が判定でナシメントに勝利。
 和田と同様一本勝ちでアピールしてほしかったが、このレベルの相手に勝ったのは大きい。それにしても元谷がここまで柔術スタイルの選手に変貌していたとは驚き。オモプラッタからのリバースはぜひ真似したい(どこで?)。

宮田和幸○-×アンディ・サワー(1R 腕十字)
 開始早々宮田が組み付くとあっさりテイクダウン。この後は宮田の独壇場で、サワーの動きに合わせ三角、ノースサウスチョーク、立とうとするサワーをがぶってギロチンと圧倒。最後はマウントから三角に移行し、サワーが脱出しようとしたところで腕十字を極め一本。正直宮田がここまでサブミッションをつかいこなせるとは意外だったが、サワー相手だとスパーリング感覚だったか。サワーはこの負け方をしてしまうと、次以降のマッチメイクが難しくなってくる。

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by nugueira | 2016-12-30 17:48 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)