反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

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UFC212の感想

 メイン以外の感想を。

エリック・シウバ×-○ヤンシー・メデイロス(2R KO)
 1Rにメデイロスのワンツーでシウバがダウン。シウバはここからミドル・ローを起点にパンチで反撃。2Rに入るとシウバのリズムが良くなりミドルからパンチのコンビネーションが入るようになる。が、メデイロスの左一発でダウンしてしまい、パウンドをもらったところでストップ。ダメージの蓄積があるかなあ。

パウロ・ボハシーニャ○-×オルワレ・バンボゼ(2R KO)
 序盤はバンボゼがパンチからのタックルで攻めまくるが、ボハシーニャは1ラウンド後半からバンボゼをケージ際に詰めると、ボディを滅多打ち。バンボゼはなんとか耐えてラウンド終了。2Rもいけいけモードのボハシーニャは、ミドルを蹴ろうとしてスリップしたバンボゼをパウンドで粉砕。

ヴィトー・ベウフォート○-×ネイサン・マーコート(判定)
 1Rはマーコートがパンチで飛び込みながらテイクダウン。腹回りがダルダルのヴィトー、手数が出ない。
 2Rもマーコートが前に出ていくが、ヴィトーが左のショートをヒットさせマーコートを下がらせると猛ラッシュ!マーコートはここを凌いで、再び単発の打撃で反撃。ヴィトーはガス欠の気配。
 3Rも手数はそれほど増えないヴィトーだが、マーコートのタックルを切り単発ながら打撃をヒット。ようやく明確にラウンドを取る。1・2Rをマーコートに取られていておかしくない微妙な内容だったが、判定は三者ともベウフォート。苦しみつつもUFCでの有終の美を飾った。
 UFC最終戦とはいえ、ベラトールあたりであっさり復帰しそうだよなあ…と思っていたら試合後のインタビューで「あと5試合」とか言い出す始末。猪木ファイナルカウントダウンみたいになってきた。

クラウディア・ガデーリャ○-×カロリーナ・コヴァケビッチ(1R チョークスリーパー)
 組んでからあっさりテイクダウンを奪ったガデーリャがバックに回り、そのままチョークで一本。ヨアンナを過去最も苦しめた挑戦者の肩書は伊達ではなかった。次戦ではないにせよタイトル再挑戦はそう遠くなさそう。

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by nugueira | 2017-06-05 23:16 | UFC | Comments(0)

アルド陥落!

 UFC212、メインの感想を。

ジョゼ・アルド×-○マックス・ホロウェイ(3R KO)
 ホロウェイが前に出てくるが、アルドはホロウェイの飛び込み際にパンチを合わせ、ホロウェイのパンチはバックステップでかわす。ホロウェイは離れ際にも左フックを出してくるが、アルドは回避。アルドのワンツーが入り、下がったホロウェイにアルドが連打から跳びヒザ!ホロウェイはなんとか凌ぐが、ペースを握ったのはアルド。
 2Rもアルドのジャブがホロウェイを捕え、さらにボディもヒット。ホロウェイはそれでも怯むことなく圧力をかけ、近距離での打ち合いが増えるスリリングな展開に。アルドは接近戦でも打ち負けることなくアッパーを入れるが、手数が落ちてきたか。
 3R、やや疲れの見えるアルドにホロウェイはなおも圧力をかけ接近戦でパンチの連打。打ち返すアルドだが、ホロウェイのワンツー、そこからさらにワンツーが直撃しダウン!上を取ったホロウェイは強烈なパウンドを連打。ホームでの試合ということもありマッカーシーも相当様子を見たが、アルドが殴られ続けたところでようやくストップ。昨年のヴェウドゥム同様、ホームでの王者陥落に場内はお通夜のような空気。

 アルドの動きは悪くなく、接近戦でも打ち負けない辺りはかつての横綱相撲を思わせたのだが、2R終盤辺りから急に足が使えなくなってしまった。コンディションやアルドの力の低下云々よりも、被弾してもしつこく前に出続けて最後にワンツーの距離をつかんだホロウェイを褒めるしかないか。
 アルドにとっては出会いがしらにやられてしまったマグレガー戦よりも、今回の敗北の方が痛いのは間違いのないところ。2度のKOによるダメージの蓄積も不安材料だが、年齢的にはまだまだやれるはずだし、ホロウェイ戦の前に示唆していたライト級転向も含め、ここからのカムバックを信じたい。

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by nugueira | 2017-06-04 21:37 | UFC | Comments(2)

KUSHIDA vs オスプレイ

 今年のBOSJはリーグ戦をほとんどチェックできていなかったのだが、優勝決定戦だけでも新日本プロレスワールドで視聴。

 序盤はランカシャースタイルの攻防から側転・空中ドロップキックの応酬で場内の空気を温めるKUSHIDAとオスプレイ。こいつら最高。ここからKUSHIDAがコーナー最上段からの場外トペコン、かつてオライリーが使っていた雪崩式アームロックでまずは主導権を握る。
 しかしオスプレイも場外へのベリーロール式ダイブを繰り出すと、KUSHIDAをロープにひっかけてのシューティングスタープレス、さらにエプロンでのリバースフランケン!リングに戻った後もエセックスデストロイヤーでKUSHIDAの首を攻めていくが、KUSHIDAもオスカッターに行こうとしたところを腕十字で捕獲し反撃。
 20分を超えても両者のペースは落ちず、顔面蹴りの応酬からオスプレイがマサヒロタナカ!だがガッツポーズを取るオスプレイの首筋にKUSHIDAがマサヒロタナカを入れ返し両者ダウン!オスプレイがリバースファイヤーバードを繰り出すが、カウント2で返したKUSHIDAが雪崩式バックトゥザフューチャーからの正調バックトゥザフューチャーで3カウントを奪い、2年ぶり2度目のBOSJ制覇。

 2年前のKUSHIDA初優勝は会場観戦していて、「ヘビー超え」を目指した末に行きついた四天王プロレス的な展開にやや引いたのを覚えている。対する今回は当然ながらエグい攻防はあったものの、必要以上の我慢比べや危険度を競うような場面はなく、安心して見ていられる長丁場をやってくれたという印象。オスプレイとの試合内容に自信があるからなのか、昨今の事故続出に対する批判的な空気を踏まえてなのかは分からないけど。
 試合後は解説席に座っていたライガーもリングに上がり、一本締めでのエンディング。今回は子供の運動会と重なったので会場観戦は回避したのだが、この空気はぜひ体感したかったなあ。


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by nugueira | 2017-06-03 22:11 | プロレス | Comments(0)

PANCRASE 287の感想

日沖発×-○田中半蔵(1R KO)
 前蹴りでプレッシャーをかける日沖が田中をケージ際に詰めるが、ここで田中の左ストレートがカウンターでヒット!スローモーションのようにゆっくりと日沖が崩れ落ちる、わずか14秒の衝撃KO。
 うっかりツイッターで結果を知ってしまってから映像を見たのだが、それでもこの現実がにわかには信じられなかった。単なる交通事故か、それとも環境の変化が日沖の歯車を狂わせていたのか…。とにもかくにも、これでフェザー級戦線の勢力図がガラリと変わってしまったのは確か。

朱里○-×キンバリー・ノヴァス(判定)
 組み付いてケージへ押し込むノヴァスに対し、朱里は組んでのヒザ。さらに距離が空くとストレートとヒジを繰り出す。ノヴァスはしつこくケージへ押し込み、細かいヒザ。競った展開だが、1Rは三者ともノヴァス。
 2Rは朱里がストレートを入れてノヴァスを下がらせると、1Rとは逆に自分がケージに押し込みながらボディへヒザ。ポイントを奪いかえす。
 3R、ノヴァスは打撃戦に臆することなく、前蹴りから左右のパンチ連打。朱里は引き続きケージへ押し込んでヒザを入れていく。手数が減った印象はあるがこのラウンドもジャッジは三者朱里。
 ノヴァスは続く4Rも思い切りのいいパンチを出すが、朱里は首相撲からのヒザ地獄。さらに頭を下げたノヴァスをスタンディングギロチンの体勢に捕えながら頭部へのヒザ連打。一方的に攻め続け、ジャッジ一者は10-8をつける。最終Rもギロチンの体勢からのヒザで圧倒し続けた朱里が、大差の判定でストロー級王座を獲得。
 MMAキャリアで上回る相手をこの内容で圧倒できたのは、ベルト獲得以上に価値のある勝利。朱里は攻撃の引き出しが多いわけではないのだが、このスタイルでの攻めを5R貫徹できた辺りにMMA選手としての成長を感じさせられた。

石渡伸太郎○-×ハファエル・シウバ(判定)
 1R、シウバは強烈なロー。石渡の跳びヒザをかわすとシングルレッグの体勢へ。しばらく堪える石渡だが、シウバは尻餅をつかせるとそのままバックをキープし続け1Rを終了。
 2Rも開始早々にシウバがタイミングよくタックルからテイクダウン。そのままラウンド終了までトップをキープし、細かくパウンドを落とし続ける。
 シウバのしつこい寝技にポイントでは早くも後がなくなった石渡だが、3Rに入ると鋭い踏み込みからのパンチを見せ、シウバのタックルをがぶると遂にトップポジションを取る。ここから石渡は強烈なパウンドを落とし続け、流れをひっくり返す。4Rもシウバのタックルをがぶった石渡がトップを奪うと、強烈なパウンドをヒット。ポイントをイーブンに戻す。
 勝負の懸かった5R、ケージに詰めながら力を振り絞ってテイクダウンを狙うシウバに、堪え続ける石渡。石渡がバックを取りかけたところでシウバが再びタックルへ行く息詰まる展開が続くが、最後は石渡がハーフネルソンからスプロールしバックを奪う。ラスト1分はバックから石渡がパウンドを入れ続け終了。序盤の劣勢を跳ね返し5度目の防衛に成功。
 シウバが後半失速するのはこれまでの試合からも見えていたので、石渡は最初の2Rを取られる点も含めてプラン通りに戦っていた感じ。とはいえ最終ラウンドの攻防は「ここで諦めた方が負け」という究極の我慢比べの展開で実に見応えがあった。
 改めてこの階級で「国内組」最強であることを印象づけた石渡。次の戦いの場について明言はなかったが、ここは堀口へのリベンジを狙ってRIZINに殴りこんでほしいなあ。

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by nugueira | 2017-05-30 23:47 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)
 今朝のUFCスウェーデン大会のメインを視聴。

アレクサンダー・グスタフソン○-×グローバー・テイシェイラ(5R KO)
 開始からフットワークで距離を取るグスタフソンに対し、テイシェイラはケージ際に詰め抱え上げるようにテイクダウン。しかしグスタフソンはすぐ立ち上がると、遠い間合いからのアッパーをヒット!テイシェイラがケージに詰めようとすると、グスタフソンは背中を見せながらサイドへ逃れて距離をキープ。
 2Rもグスタフソンはアッパーを次々ヒットさせると、スピニングエルボーから左右のラッシュ!ケージ際に倒れたテイシェイラにパウンドを入れ、完全に流れを掌握。3Rもアッパーからの連打を打ち込みダウンを奪ってみせる。
 今回のグスタフソンはとにかく遠い間合いからのアッパーが面白いようにヒットし、後半に入ってもテイシェイラを圧倒。粘るテイシェイラはグスタフソンの猛攻を耐え5Rにワンツーを入れる場面もあったが、最後はグスタフソンがまたもアッパーの連打!棒立ちになったテイシェイラに右を打ちこみ、テイシェイラが大の字にダウンしたところでストップ。

 次期挑戦者決定戦とはいえタイトルマッチ経験者同士による対戦で、正直ライトヘビー級の層の薄さを象徴するカードだと思っていたのだが、グスタフソンはここ2~3年で最高のパフォーマンスを見せてくれた。ここまできれいなアッパーを打てる選手だったっけ?コーミエ対JJの勝者に今回の戦法が通じるかといったらそう簡単には行かないだろうけど、すくなくとも過去2回のタイトルマッチ以上の戦いが期待できそう。2年ぶりのスウェーデン大会で地元の英雄が完璧なKOを見せてくれたのはUFC的にも大助かりか。
 

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by nugueira | 2017-05-29 23:18 | UFC | Comments(0)

Krush.76の感想

 AbemaTVで観戦。

木村“フィリップ”ミノル○-×KENJI(1R KO)
 序盤にコーナーに詰められ攻め込まれた木村だが、ここをガッチリ凌ぐとボディから打ちおろしの右で反撃。KENJIから次々ダウンを奪い、1ラウンドKOでようやく長いトンネルから脱出。これでK-1ウェルター級トーナメントは確定か。

KANA○-×グレイス・スパイサー(判定)
 序盤からキレのある動きを見せるKANA。細かくヘッドスリップする動きから左右のボディ連打、ローへとつなげるコンビネーションでペースを握り続ける。2Rには前蹴りでスパイサーの鼻を派手に出血させると、3Rに左ボディから右ハイの見事なコンビネーションでダウンを奪取。完璧な内容で復帰戦を飾った。以前よりも強くなったのでは?と思わせるぐらいで、もうヘウヘスとの再戦へ待ったなしの状況か。

レオナ・ペタス×-○安保璃紅(判定)
 1Rから近距離で互いのパンチが交錯するが、両者目立った決定打はなし。2R開始と同時に安保が跳び蹴りで奇襲。面食らったようにスリップするレオナだが、すぐ立て直すと逆にパンチで安保を下がらせる。この後もダウン上等の打ち合いに挑む両者だが、ディフェンス技術も高く決定的な場面は出てこない。
 3Rも両者積極的に攻めるが決定打はなし。蹴りも出している安保に比べレオナはパンチ一辺倒か、という感じはするが、それでも時折安保の顔面を捉えてはいる。これは延長戦か…と思いながら判定を聞いたものの、ジャッジは三者とも安保を支持。
 安保が要所要所で先手を取って蹴りも出していたのは確かなのだが、キックの採点でよくこの差を評価したなあ、という印象。個人的にそれほどの差は感じなかった、というかレオナに一票入れたいぐらいだったが。安保がいきなりK-1で通用するかというと微妙な気はするが、デビュー以来8連勝の19歳。また将来性のありそうな若手がのし上がってきた。

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by nugueira | 2017-05-28 23:48 | Krush | Comments(0)

比嘉vsエルナンデス

 20日のWBC世界フライ級タイトルマッチ、比嘉大吾vsファン・エルナンデスの感想を。

 序盤から前に出る比嘉。エルナンデスはフットワークで距離を取りつつ、アッパーやフックを繰り出す。
 2Rはエルナンデスがやや前に出てくるが、比嘉の左ショートフックがヒットしエルナンデスダウン!これでリズムに乗りたい比嘉だが、逆に狙い過ぎてしまったか、3R以降は前に出るものの手数が少ない。4R終了時の公開採点は2-1でエルナンデスがリード。
 しかし5R開始早々、比嘉の左フックが突き刺さりエルナンデス2度目のダウン!ダメージのあるエルナンデスにさらにボディで追撃を入れるが、エルナンデスはまだキレのあるパンチを返してくる。続く6R、比嘉のボディからのアッパーでエルナンデスがまたもダウン。ここから比嘉は追撃の連打で次々ダウンを重ね、終盤にこのラウンド4度目のダウンを喫したところで遂にストップ。比嘉が13戦全KOのパーフェクトレコードで世界タイトルを奪取。

 比嘉の試合は今回初めて見たのだが、こりゃ強い、というか凄い。序盤は固さも見られたし、現にダウンを奪いつつ手数でポイントをリードされる嫌な展開だったが、最後はフィジカルとパワーで押しきってしまった。連打で崩したわけでなく本当に一発の強さでダウンさせてたからなあ。
 減量失敗とはいえ技巧派のメキシカンをあっさり捕えてKOしたのは自信にもなったはずで、これからいいチャンピオンになってくれそう。

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by nugueira | 2017-05-23 23:17 | ボクシング | Comments(0)

ロリマク完全復活

 書いていなかった週末の観戦記を順次消化。まずはベラトールのメイン。

ローリー・マクドナルド○-×ポール・デイリー(2R チョークスリーパー)
 1R、ロリマクがパンチを打ち込んでからのシングルレッグでデイリーを寝かせると、ラウンド終了まで立ち上がる隙を与えず肘・パウンドで削り続ける。盤石の内容で1Rを終了。
 2Rもロリマクは積極的に打撃を出しつつ、デイリーのパンチにどんぴしゃのカウンタータックル。テイクダウンした後はパスガードからあっさりマウントを奪い、最後はバックにつくとチョークで一本。文句のつけようがない圧勝でベラトールデビューを飾った。

 ロリマク勝利を予想してはいたものの、2年間勝ち星から遠ざかっているし相手は油断できないデイリー、さらにUFCからの移籍組はあっさりつまずいてしまうケースが多い…と不安要素も満載だったのが正直なところ。しかし蓋をあけてみれば「UFC時代より強くなってないか?」と思わせるほどの完璧なパフォーマンスを見せてくれた。次戦でタイトル挑戦が濃厚だが、ベラトールも着実に陣容が厚くなってきている。

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by nugueira | 2017-05-22 23:03 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)
 ボクシングフェス二日目を視聴。

 まずIBF世界ライトフライ級王座統一戦、八重樫東vsミラン・メリンド。とはいえこれは経過を描写するほどの時間が経つ前に終わってしまった、としか言いようがない試合。八重樫は時おり脆さも見せる試合をしているだけに意外というよりは「こうなっちゃったか」という感じではあるが、やはり激闘によるダメージの蓄積が影響しているのかなあ。試合後の本人のサバサバしたというか達観したようなコメントを聞くと、もうここらで十分ではないか、と思ってしまう。

 続いてWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ、井上尚弥vsリカルド・ロドリゲス。
 1R序盤はロドリゲスが距離を詰めてボディを連打するが、井上はキレのあるジャブでロドリゲスを懐に入らせず、ラウンド終盤には左アッパー。2Rも井上がワンツーからボディのコンビネーションを見せると、ここでサウスポーへスイッチ!完全に面食らったロドリゲスに、左ストレートを次々と突き刺す。
 完全に井上のペースで迎えた3R、井上が左フックでロドリゲスをグラつかせると、高速のコンビネーションからまたも左フック!ダウンしたロドリゲスは何とか立ち上がるが、距離を詰めた井上は最後もドンピシャのタイミングでカウンターの左フック一撃!ロドリゲスに立ち上がる余力はもはや残っておらず、井上が完璧な内容で5度目の防衛に成功。

 村田・八重樫が敗れる嫌な流れで迎えた大トリだったが、終わってみれば文句のつけようもない圧勝劇。試合後のインタビューで井上は9月のアメリカ進出を宣言。タイミング的には満を持してといった感じだが、ロマゴンに土がついた今、井上に見合う相手が見つかるのか?という余計な心配をしたくなってしまう。無人の荒野を突き進むモンスターは、遂に北米上陸の時を迎える。

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by nugueira | 2017-05-21 21:50 | ボクシング | Comments(3)
 WBA世界ミドル級王座決定戦、村田諒太vsアッサン・エンダムを視聴。

 1R、エンダムはサークリングしながらジャブ。村田は圧力はかけるものの終了間際に右ストレートを出しただけでほとんどパンチを出さずに終了。計算通りに動いている感じではあるが、どこから攻勢に転じられるか。
 2Rは、圧力を強めた村田が右ストレートから左ボディを入れるが、エンダムも連打を返す。3Rは村田がボディストレートと右のショート。手数を着実に増やしているが、ポイントを奪うところまでは行っていないか。
 迎えた4R、さらに手数を増やした村田が打ち合いの展開からカウンターの右ストレート!エンダムが前のめりにダウンし、村田が序盤の出遅れを一気に取り戻す。
 しぶとさに定評のあるエンダムは5Rは逃げることなく反撃に転じ、近距離での打ち合いの場面が増える。ここでも村田の右が入りエンダムが腰を落とすが、ダウンはなんとか回避。
 6Rに入るとさすがにエンダムも足腰の踏ん張りが効いていない様子で、村田の右で吹き飛ばされる。7Rも足を使って回復を図るエンダムに村田は右。エンダムはロープに手を掛けて何とかこらえる。
 8Rに入るとエンダムはダメージから回復してきたのか、再び手数が増えてくる。村田にとっては嫌な流れだが、続く9Rは左をもらったエンダムがバランスを崩したところに、村田がすかさず右のダブル。ここでペースを引き戻したのは大きいか。
 10R以降も村田はペースを崩すことなく右ストレートから左ボディで着実に構成。エンダムは時おり連打を返すが、流れをひっくり返すほどの強打は出ず、村田がペースを握り続け試合終了。

 個人的採点は116-111で村田。手数で多少持ってかれている可能性はあるが、さすがに勝ったでしょう。日本人がミドル級で世界制覇。いやもう、ここから日本ボクシングの新たな1ページが開きますよ。
 …と思いつつ判定を聞いたら110-117、116-111、115-112のスプリット判定でエンダムが勝利。茫然とする村田、ブーイングが巻き起こる場内、絶句する実況席。新たな歴史の始まりとなるべき瞬間は一転、悪夢の結末になってしまった。

 「村田の圧力よりエンダムの手数が評価された」の一言に尽きてしまうのだが、それにしたってこれはない。ジャッジペーパーを見るとエンダム勝利にした2名はいずれも9R以降すべてエンダムが取っているけど、9Rは後半村田が押し返していたはず。それ以降もエンダムは手数は出しても目立ったダメージを与えたわけではなく、有効打を基準にする限り村田のラウンドだったのでは。
 試合後のツイッター上で「海外ボクシングを見ていればよくある話」というコメントが散見され、確かにエキサイトマッチで年に何回かこういう理解不能な判定を見かけるのは確か。とはいえそれがこのタイミング、この試合で出てしまうとは…。ボクシングの神様が村田を見はなしたとしか思えない。

 試合前は「どういう結果になるにせよ、これで村田のストーリーに一つの結末が出る」と思っていたのだが、待っていたのはどうしようもないくらい消化不良なエンディング。これで終わりになるのはファンも本人も納得できないのは間違いない一方で、この階級で世界タイトルマッチに再びたどり着くのは簡単な話ではない。テレビ局も含めた村田陣営はここからどうストーリーを繋ぎ直していくのか。今はちょっと、自分自身にもそこまで想像を巡らすだけの余力が残っていない。

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by nugueira | 2017-05-20 23:01 | ボクシング | Comments(7)