反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

タグ:観戦記 ( 1336 ) タグの人気記事

G1 Special

 新日本プロレスのロス大会「G1 Special in USA」を視聴。

 初日のメインであるオカダvsCodyのIWGP戦は、さしものオカダもこの相手と試合を作るのは難しかったか…という印象。これまでの新日本での試合も同じような感じだけど、Codyは試合のリズムがもろにアメプロなので、やっぱり新日本勢と手を合わせるとリズムの違いが目に付いてしまう。それでもCodyのレインメーカー、オカダのクローズラインと掟破りの応酬になった辺りから盛り上がったので、まあオカダとしては及第点のパフォーマンスはできたというところか。

 もう一つの目玉である初代IWGP US王者決定トーナメントでは、初戦で内藤が石井に敗退。これでG1優勝フラグが立ったか!(←スレたプロレスファン的発想)
 2日間通してG1本番直前ということもあり抑え目な空気があったのだが、そんな中でトーナメント決勝のオメガvs石井は掛け値なしの名勝負。この2人のシングルは今年すでに3度目だけど、本当に手が合うんだなあ。場外長机へのドラゴンスープレックスは見ているこっちがひっくり返りそうになった。
 この1年間MVP級のパフォーマンスを見せてきたオメガにベルトが渡ったのは納得というかめでたしめでたしなんだが、次回のアメリカ興業の日程も決定していない中で、US王座をどう活用していくんだろう。オメガに対して「これでIWGP戦線に絡めなくても文句ないよな」という手形を切ったようにしか見えないのだが。

[PR]
by nugueira | 2017-07-05 23:01 | プロレス | Comments(0)

PANCRASE288の感想

近藤有己○-×ミノワマン(判定)
 ジリジリ圧力をかける近藤に、下がって距離を取るミノワマン。ほとんどコンタクトがない。ラウンド終盤にミノワマンが浴びせ蹴りを出すが不発。2Rも同じ展開で、ミノワマンは時おり飛び込んでパンチを出すが、ほとんど手数が出ない。
 3R、ミノワマンの入り際に近藤の右がヒットし、ミノワマンがダウン。上を取った近藤に、ミノワマンはアームロック狙い。近藤が凌ぎ続けて試合終了。手数の差で近藤が判定勝利。
 ベテランに玉砕覚悟の打ち合いをしろと言うのも無体な話だが、このカードを組んだ意味があったのかなあ…と思わざるを得ない内容。

徳留一樹○-×キーラン・ジョブリン(判定)
 開始から前に出て思い切りのいいパンチを振るう徳留。ジョブリンのタックルをがぶりバックを取る。一度は上を取られるが、スイープした徳留が再びバックキープし1R終了。
 2R、徳留が浴びせ倒しのようにテイクダウンを奪いマウント。スイープを狙うジョブリンを潰し続けトップをキープし、終盤はスタンドに戻ると上下の連打。3Rも徳留はタックルを切りサイドやバックをキープ。パウンドとヒジでジョブリンを削り完勝。
 決して油断できないレベルの外国人相手を圧倒したものの、インパクトのあるKO・一本は奪えず。目標であるUFC日本大会への望みがつながったかどうかは、正直微妙か。

三浦広光×-○阿部大治(2R KO)
 ローの蹴り合いから三浦が右クロス。徐々に圧力を強める三浦が左のリードジャブをヒットさせペースをつかむが、三浦が飛び込んだところに阿部の右アッパー!ダウンした三浦に阿部がパウンド。三浦はしがみついて凌ぎ、ラウンド終了のホーンに救われる。しかし2R早々、阿部の右フックが入り三浦再びダウン。阿部がパウンドを入れたところでストップがかかり、王座交代。
 打撃戦では三浦優位と思ったし実際そういう展開になりかけたが、阿部がチャンスを見逃さず一発で流れを変えた。試合後にアピールしたUFC参戦は実現するか?

[PR]
by nugueira | 2017-07-04 23:45 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)
 WBO世界ウェルター級タイトルマッチ、マニー・パッキャオvsジェフ・ホーンを観戦。

 1R、積極的に攻めていくのはホーン。前に出てノーモーションの右ストレートや距離を詰めてのボディを繰り出し、思い切りよく戦えている。パッキャオはやや様子見か。
 ホーンの体格差に手を焼きつつも、パッキャオは2Rに入るとタイミングをつかみカウンターが入り出す。3Rにはホーンの入り際にパンチを合わせるようになり、パッキャオが早くも流れを引き戻したかに見える。
 しかし4R以降もホーンの前進は止まらず、距離を詰めてのストレートがヒット。パッキャオの楽勝という予想を覆す、接戦の展開に。パッキャオもカウンターをヒットはさせるのだが当たりが浅く、決定打につなげられない。そうこうしているうちに6Rにはバッティングでの流血の後、ホーンのストレートがクリーンヒット。パッキャオは一瞬動きが止まり、明らかに効いた様子。
 予想外の苦戦で迎えた後半、7Rはパッキャオが前に出て連打を入れるが、それでもホーンの前進は止まらない。パッキャオは手数は同じか上回っているものの、ロープを背負う時間帯が長い非常に嫌な流れ。
 しかし8R終盤にパッキャオのパンチをもらったホーンが一瞬動きを止めると、9Rには右を食らったホーンが後退。ここまでハイペースな動きを続けてきたツケが回ったのか、一気にガス欠になったホーンにパッキャオが猛攻を仕掛ける。しかしパッキャオも仕留めるだけの力は残っておらず、前に出て攻勢を続けながらもダウンは奪えずラウンド終了。
 フィニッシュできなかったとはいえここからはパッキャオのラウンドか…と思いきや、10Rは回復して再び圧力をかけるホーンに対し、攻め疲れのパッキャオは手数が出ず追撃ができない。11Rも手数が増えないパッキャオ、最終ラウンドに再びカウンターを入れるものの、倒しきれないまま試合終了。

 個人的採点は114-114のドロー。ただホーンの手が上げられても全く驚かないつもりで判定を聞いていたが、案の定というべきか3-0でホーン勝利。無名の挑戦者がレジェンドから大金星を挙げた。
 117-111をつけたジャッジがいるのはさすがにやり過ぎだし、スタッツ分析を根拠に批判の声が上がるのも理解できるが、個人的には今回の結果について「疑惑の判定」という印象はゼロ。どっちに転んでもおかしくない試合ではあったが、パッキャオの動きがあまりに悪すぎた。
 今回のパッキャオの敗因は「歳を取ったから」の一言に尽きる。久々に体格面でアドバンテージのある相手ではあったが、それこそ昔はマルガリートを12ラウンドに渡り殴り続けていたわけで、ホーンがどうこうではなくパッキャオの攻めが衰えすぎていた。9ラウンドに最大のチャンスをつかみながら決めきれず、10R以降逆に反撃を許してしまう姿は、見ていてあまりに寂しかった。
 試合後は両者再戦の可能性を口にしていたが、勝敗がどうなるかはさておき、今回のようなパフォーマンスしか見せられないパッキャオがこれ以上リングに上がる意味が果たしてあるのか。ボクサーが引き際を見誤って泥沼のように黒星を重ねる例はいくらでもあるが、パッキャオほどの名王者でもそこから逃れることができないのか…あるいは、名王者だからこそそうなってしまうのだろうか。

[PR]
by nugueira | 2017-07-02 22:12 | ボクシング | Comments(0)

UFN112の感想

BJ.ペン×-○デニス・シヴァー(判定)
 シヴァーがシングルレッグに行くが、BJ耐える。BJのジャブが入るが、シバーの右もヒット。BJが徐々に下がり始める展開で1R終了。
 2Rもシバーがローとパンチで攻勢。しかしBJは下がりながらパンチを返すと、ジャブが立て続けにヒット。さらにシバーの入り際に右アッパー!ダウンしたシバーのサイドを奪うが攻め切れずにラウンド終了。
 BJが流れを引き寄せたかに見えたが、3Rは再び圧力を強めたシバーがローとパンチ、さらにハイキック。BJは下がり続けるだけで手数が出ない。最後はBJがケージ際でパンチをもらい続け試合終了。判定2-0でシヴァー。
 2Rに起死回生の一発が入ったが、そこから先が続かずに再逆転を許し敗北。五味もそうだが、全盛期を知っている選手のこういう姿を見ると怒りとも悲しみともつかない感情に襲われてくる。

ティム・ボッシュ○-×ジョニー・ヘンドリックス(2R KO)
 ボッシュがローとミドル。ジョニヘンは距離を詰めてフックを振るうが、有効打につながらない。ラウンド終盤にボッシュがボディから顔面へのダブル。2R開始早々、ボッシュのハイがヒット!ダウンしたジョニヘンに追撃のパンチを入れ、最後はクリンチアッパー連打。ジョニヘンが崩れ落ちたところでストップ。
 BJの感想と重なるが、強かったころのジョニヘンと比べると同一人物と思えないほどの負け方。体重も作れていないし、ウェルター級王座から転落した辺りで気持ちの面が切れてしまっているのでは、と思えてならない。ここから巻き返せるとは思えず、これ以上試合を重ねるのは無駄な黒星を重ねる結果にしかならない気がするのだが。

マイケル・キエサ×-○ケビン・リー(2R チョークスリーパー)
 キエサのストレートがヒット。さらにバランスを崩したリーに覆いかぶさるようにテイクダウン。リーがスラムで叩き付けるが、キエサが下からしつこく三角を狙う。しかしこれを凌いだリーがバックに回ると強烈なパウンドを入れ、四の字フックの体勢からチョークへ。キエサが動かなくなったところでレフェリーがストップ。
 ネームバリューは劣ってもイキのいい選手同士が闘うとこうなるんだ、という模範例のようなシーソーゲーム。最後のレフェリングは確かに揉めるだろうが、キエサが抵抗しなくなっていたように見えたのでまあ許容範囲では。

[PR]
by nugueira | 2017-06-26 23:02 | UFC | Comments(0)
 BellatorNY、セミとメインの感想。

エメリヤーエンコ・ヒョードル×-○マット・ミトリオン(1R KO)
 じりじりと圧力をかけるミトリオンに対し、ヒョードルなかなか懐に入れない。互いに手数は出ないがミトリオンがヒョードルを動かしているか…というところで互いの右が相打ちになりダブルダウン!しかし先に起き上がったミトリオンが上を取ってパウンド!ヒョードルの意識が飛び、レフェリーストップ!
 ダブルダウンに持ち込んだのはさておき、そこに至るまでのヒョードルの動きに勝てる要素が見当たらなかった。全盛期はこういう相手なら一瞬で懐に入って連打を叩き込んでたもんだが…。

ヴァンダレイ・シウバ×-○チェール・ソネン(判定)
 いきなりタックルからテイクダウンを取ったソネンが上をキープし続け強烈なパウンド。削られ続けたシウバだが、ようやくスタンドに戻すとヒザ蹴りから左を入れ、今度はソネンがダウン!一転してピンチになるソネンだが、ラウンド終盤に再びタックルからテイクダウン。序盤からグダグダのシーソーゲーム。
 ソネンは2Rもスタンドの打ち合いでは危なっかしい場面を見せるものの、次々にタックルを入れテイクダウンから上をキープ。シウバはタックルが切れないし寝かされると何もできない。3Rもあっさりテイクダウンからサイドを取ったソネンが、アームバーを狙いつつ上をキープし試合終了。
 1Rが終わった時点では「シウバも一発入れば分からないか?」と思ったが、いかんせんテイクダウンディフェンスができなさすぎた。まあでも、身も蓋もない秒殺にならなかったということは上手いマッチメイクだったのか。

 このマッチメイクがニューヨーク大会のメインとセミを占めてしまうのが不思議…というかアメリカにもこういうニーズがあるということなんだろうけど、結果は当然ながらレジェンド勢にとって厳しい結果に。まあ二人とも気を取り直して、年末にはぜひ日本で…という冗談を言う余力は、残念ながらこの試合を見た後では残っていなかった。この大会は北米での「SARABAの宴」、ということなんだろうなあ。

[PR]
by nugueira | 2017-06-25 23:14 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)

那須川vsシェーハン

 FUJIYAMA FIGHT CLUBで那須川天心vsライアン・シェーハンのISKAタイトルマッチを拝見。

 開始早々に右でシェーハンの顔面を捉えた那須川。そこからパンチの回転を上げシェーハンを下がらせると、ややガードが上がり気味のところに顔面への右ストレート→左のボディストレートを叩き込む。吹き飛ばされたシェーハンはそのまま立ち上がれず10カウントを聞き、那須川が72秒KOでタイトル防衛。

 1ラウンドKOという結果は知っていたが細かい経過は確認していなかったので、映像を見てびっくり。ボディストレートでのKOも初めて見たし、そもそもボディストレートで人間がこういう風に吹き飛ぶ場面を初めて見た。相変わらずすごい勝ち方をやってくれちゃうなあ。才賀との試合は今どき(というか昔から)需要があるのか分からないMIXルールだが、那須川が普通にキックルールでKOしそう。

[PR]
by nugueira | 2017-06-22 23:53 | RIZE | Comments(0)
 今年のK-1トーナメントにハズレなし、を継続する素晴らしい試合の連続だった。

城戸康裕○-×ルーク・ウィーラン(3R KO)
 序盤はウィーランの伸びる左に押され気味だった城戸だが、奥足へのローで徐々にリズムをつかむと、2Rにボディへのテンカオをクリーンヒット。下がるウィーランにテンカオとボディの連打を入れダウンを奪う。3Rに城戸はなおもローを効かせると、最後は左ミドルをグサリ。紹介Vを見た時点で「ダメだこりゃ」と思ったが、城戸が落ち着いた試合運びでKO発進。

廣野祐×-○サニー・ダルベック(2R TKO)
 廣野がイギリスでのボクシング修行の成果を見せ左ボディからのパンチ連打で攻め込むが、ヒザ狙いに切り替えたダルベックが跳びヒザで額を切り裂き流血。2Rも廣野は左右のパンチを入れ互角以上の攻防を繰り広げるが、3度目のドクターチェックが入ったところで無念のストップ。非常にいい動きを見せていただけに本当に残念。

中島弘貴×-○チンギス・アラゾフ(2R KO)
 アラゾフが序盤からキレのある左アッパー・左フックを連打。さらに左ミドルやハイも繰り出す。迎えた2R、パンチで前に出た中島に跳びヒザ一閃でダウンを奪うと、最後は左のショートアッパーでフィニッシュ。前評判通り…どころか前評判以上のインパクトを観客に植え付けるKO劇で日本デビューを飾った。

日菜太×-○ジョーダン・ピケオー(判定)
 1R終盤から圧力を強めたピケオーが、日菜太の蹴りの距離を潰す。2Rも圧力を強めるピケオーに対し日菜太はミドルを出すが、それでもピケオーは止まらない。3Rに入ると日菜太のローが効いた様子を見せ流れが変わりかけるが、ピケオーはなおも前進すると終盤に跳びヒザ!痛恨のダウンを喫した日菜太が初戦敗退。最後の最後でやはり外国勢の圧力を捌ききれなかった。

城戸○-×ダルベック(1R KO)
 落ち着いてローとミドルを蹴る城戸に対し、ダルベックはなかなか前に出られない。そうこうしているうちに城戸の関節蹴りをくらったダルベックが足をひきずり後退!城戸の追撃のローが決まりダルベック立ち上がれず。関節蹴りがあそこまできれいに入った場面はMMAでも見たことがないかも。

アラゾフ○-×ピケオー(1R KO)
 開始と同時い前に出るピケオー。一旦距離を置き両者のパンチが交錯するが、アラゾフのカウンター右フックが直撃しピケオー大の字!レフェリーがカウントをする素振りすら見せずストップ!「城戸いけるか?」という空気を一瞬でひっくり返す衝撃のKO。

城戸×-○アラゾフ(判定)
 距離を取る城戸に、アラゾフもここまでの2戦と違いなかなか攻めこまないが、1R終盤に左フックを打ち込みダウンを奪う!攻勢を強めるアラゾフだが、2Rに城戸がローに合わせたカウンターの右でダウンを奪い返す!やはり今日の城戸は持ってる。
 しかしすぐに立て直したアラゾフは3R、左ストレートでダウンを奪うと、またも左でダメ押しのダウンを奪い勝利。3戦連続KOはならなかったものの、圧勝というしかない内容でトーナメントを制した。

 MVPは城戸。外国勢の決勝だったら空気がまた違ったと思うが、今年のK-1は毎回日本人がトーナメントを盛り上げてくれる。煽りVを見た時点で馬鹿にしてつくづくすいませんでした。
 そんな城戸をも寄せ付けなかったアラゾフは「強すぎる」の一言。これが欧州トップランナーの実力か…。一回戦も準決勝も、KOの瞬間に湧きかえるのを通り越して会場が引いてたからなあ。停滞していた70キロ戦線がこれからどう動き出すのか楽しみ。

[PR]
by nugueira | 2017-06-19 22:44 | K-1 | Comments(0)

ウォードvsコバレフⅡ

 WOWOWオンデマンドで生観戦。まずWBA世界スーパーバンタム級王座統一戦、ギジェルモ・リゴンドーvsモイセス・フローレス。
 身長ではフローレスが10センチ以上上回るが、リゴンドーは序盤から飛び込んでのパンチを繰り出し、身長差を苦にしないいい動きを見せる。しかし1R終盤、リゴンドーがクリンチアッパーを連打しレフェリーが割って入ると同時にゴングが鳴るが、リゴンドーは既にモーションに入っており左がクリーンヒット。仰向けにダウンしたフエンテスはそのまま立ち上がれず、長い協議の末に結局リゴンドーKO勝利という裁定に。
 あの状態でパンチを止めるのも無理だろうからリゴンドーを攻めるのも酷なのだが、1年近くのブランク明けの試合がこの結末。今後も干されそうだなあ…。

 続いて3団体統一世界ライトヘビー級タイトルマッチ、アンドレ・ウォードvsセルゲイ・コバレフ。
 序盤からコバレフが圧力をかけ、ジャブから打ちおろしの右。ウォードは飛び込んでの右を繰り出すが、当たりが浅い。
 2Rもコバレフがプレッシャーをかけながら、ジャブから右ショート。ウォードは警戒しているのか徹底して距離をキープしている。3Rはウォードが左を出すが、コバレフはそこに右を被せていく。判断に悩むラウンドも多いが、序盤はコバレフのペースか。
 4Rに入るとウォードが左右のボディを連打し、ジャブからカウンター。徐々に手数増えてきた。5Rもウォードがボディから顔面へのコンビネーション。コバレフの打ち終わりにパンチを出していくが、コバレフも引き続き前に出ていく。お互いによく相手の動きを見ている、前回同様の緻密な好勝負。6Rはウォードが前に出るが、コバレフは下がりながらもパンチをヒット。
 前半戦は個人的採点ではコバレフがリードしていたが、7Rに入るとコバレフに疲れが見え始める。ウォードは打ちおろしの右を避けながら、ディフェンスが雑になったコバレフに細かくボディとジャブをヒット。
 迎えた8R、勝負どころと見たウォードが前進し、近距離の打ち合いに持ち込む。ボディを入れられ腰を落としたたコバレフがローブローをアピールするが、レフェリーは続行。続いてウォードの右カウンターがクリーンヒットすると、下がったコバレフをめった打ちに。最後はボディ連打を食らったコバレフがロープにもたれかかったところでレフェリーがストップ。ウォードがコバレフをKOで返り討ちにし防衛に成功。

 7Rまでの途中採点は2-1で競っていたが、ポイント以上に試合内容には差があった印象。空振りが多く後半に入った時点で露骨に消耗していたコバレフに対し、ウォードは終始自分のリズムで戦っていた。やはり前回フルラウンドで戦い相手の手の内を知ったことは、コバレフよりもウォードに有利に働いたか。
 フィニッシュにつながったボディはスローで見ると明らかにローブローではあるが、そこに至るまでのボディの蓄積もあったし、一気にフィニッシュに持って行った畳み掛けはお見事という他ない。ローブロー疑惑で第3戦への伏線が張られた、という見方もできるが、これ以上戦っても両者の差が開き続けるだけな気がする。

[PR]
by nugueira | 2017-06-18 22:57 | ボクシング | Comments(0)

オカダvsオメガ

 新日本プロレス・大阪城ホール大会の感想を。何はなくとも、メインのオカダ・カズチカvsケニー・オメガによるIWGPヘビー級タイトルマッチ。
 「東京ドームにはやや及ばない内容の試合でオメガが勝利」というのが大方の予想しているラインだった…と勝手に思っているのだが、とにかくフルタイムドローという結果を予測できていた人は皆無だったのでは?

 前半はオカダが膝を痛めたブックを挟みつつ意外と抑え目の展開だったが、ケニーが滞空時間の長いラ・ケブラーダを繰り出した辺りからヒートアップ。オカダがエプロンでのヘビーレインから場外でジョンウーを放てば、ケニーは雪崩式蒼い衝動。更にはオカダのドロップキックを跳びつきながらパワーボムで切り返してみせ、ドームの焼き直しとは違う大技とひらめきの応酬を繰り広げて見せる。
 オカダがテーブル上のケニーにジャンピングエルボーを入れたところから一気にペースをつかみ、ケニーは虫の息に。このままオカダが押しきるのか?と思いきや、バレットクラブの介入を経て息を吹き返したケニーが一気に逆襲。ドームでは極まらなかった片翼の天使に成功するが、3カウント直前にオカダの足がロープにひっかかり3カウントならず。
 50分を過ぎても勝敗の行方は一向に見えず、オカダはなんでこの時間帯でこの動きができるんだ?と不思議になるドロップキックを披露。終了間際にこの日何度目かのレインメーカーを入れるが、フォールには行けず試合終了のゴング。

 IWGPの時間切れドローは永田vs蝶野が記憶に残っているが、パフォーマンスのレベルと密度、場内に漂うエモーショナルな空気、どれをとっても申し訳ないが比較にはならないほどの名勝負。正真正銘、この二人は「レェェェベルが違った」。
 さすがに今回はオメガに獲らせるべきじゃなかったのか、IWGPのハードルをここまで上げきってしまってこの先大丈夫なのか、5時間興業は詰め込みすぎじゃないのか(ドームの時にも書いたが、終わった後に軽く飲みながら感想戦に浸れるぐらいのボリュームが適正だと思っている)、等々不安要素を挙げようと思えば出てくるのだが、もはや言うだけ野暮か。団体とファンのストーリーの読みあいという点において今回は新日本の勝利だし、安全面の議論が言われる中でこの試合をぶつけてきた辺りに、現場の自身や覚悟が見てとれた。

 このメインと比較するとどうやっても霞んでしまうのだが、セミのインターコンチは棚橋が内藤からベルトを奪取。ロスインゴ人気の沸騰に比べてIC王者としての内藤が盛り上がるテーマを提示できていなかったのは確かなのだが、ここで時計の針を巻き戻す意味はあるのかなあ。
 両者の情念が溢れるいい試合だったけど、アスリートとして圧巻のパフォーマンスを見せてくれたオカダvsオメガと比べると、満足な動きができない棚橋にベルトを巻かせていいのか…という根本的なところで違和感が否めない。この一つ前の鈴木みのるvs後藤も面白すぎる試合だったのだが、これも年齢を感じさせない鈴木の動きの良さがあってこそ、だと思うんだよね。今回の勝利で「エース完全復活」と喜んでいるファンはそれほど多くないはずで、今後の棚橋はこういうリング外の敵とも戦う必要がありそう。

[PR]
by nugueira | 2017-06-12 23:47 | プロレス | Comments(0)

UFN110の感想

ストラッサー起一×-○ザック・オットー(判定)
 ストラッサーは序盤からスタンドでパンチをもらい続け、組んでもテイクダウンが奪えない苦しい展開。2Rに蹴り足をつかんでテイクダウンに成功するが、ラウンド後半は上を取り返されバックマウントからチョークを狙われる。3Rは序盤からテイクダウンを取ったストラッサーがバックマウントをキープし続けるが、反撃も届かずスプリットの判定負け。
 後半は追い上げることができていたし、ブランクを考えれば悪くない動きだった。もう1試合チャンスをあげてほしいなあ。

アレクサンダー・ヴォルカノフスキー○-×廣田瑞人(判定)
 1R、ヴォルカノフスキーがケージへ押し込むと、離れ際に右フックを入れ廣田ダウン!ダメージの残る廣田にヴォルカノフスキーは攻め込むが、廣田はなんとかKOは免れる。
 ヴォルカノフスキーは2Rも離れ際のバック肘で廣田をグラつかせ構成。テイクダウンを取りたい廣田だがダブルレッグで組み付いてもヴォルカノフスキーに堪えられてしまい、いいところなく完敗。打たれ弱さも垣間見えたし、今後への好材料が見えてこない厳しい負け方。

ティム・エリオット×-○ベン・ウェン(1R チョークスリーパー)
 タックルからテイクダウンを狙うエリオットだが、ウェンが首投げを潰してバックに回ると、一気にチョークスリーパーで締め上げ一本!緊急出場とはいえTUFウィナーのエリオットを破る大アップセット。

ダン・フッカー○-×ロス・ピアソン(2R KO)
 序盤から身長で上回るフッカーがローをヒット。ピアソンの飛び込みながらのパンチに押し込まれそうになる場面もあったが、2Rにカウンターの跳びヒザ一閃!フッカーがシビれるKO勝利。

デレク・ブランソン○-×ダニエル・ケリー(1R KO)
 じりじり前に出るケリーにブランソンの左がクリーンヒット!衝撃のワンパンチKO。どうしてアンデウソン相手にこれができなかったのか。

デリック・ルイス×-○マーク・ハント(4R KO)
 1Rから前に出て圧力をかけていくハント。ルイスもパンチやハイを出していくがハントの前進は止まらず、じりじりと追い込んでいく。3Rにルイスはフックをぶん回すものの空振りが続き、完全にガス欠モード。
 迎えた4R、ハントはケージ際に詰めてボディへパンチを入れ続け、ルイスがギブアップ。ルイスの心を折ったハントが嬉しい地元でのKO勝利。敗れたルイスは試合後に引退を表明してしまい、ハントが勝ったのは嬉しいがヘビー級の新陳代謝が遠のいてしまった感じ。


[PR]
by nugueira | 2017-06-11 23:14 | UFC | Comments(0)