反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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 WBC世界バンタム級タイトルマッチ、山中慎介vsルイス・ネリをテレビ観戦。

 1R、出だしから山中のジャブがネリの顔面を捉える。そこから左へつなげるが、ネリはスウェーで回避。ネリの左右のフックが入るが、山中はダメージはさほどでもないか。
 2Rは山中はジャブからボディストレート。攻撃を上下に散らしているのは悪くない。ネリが右フックを振るうが、山中はヘッドスリップでパンチを殺しているか。
 3R、山中はツーワンからの左をヒット!ネリは距離を詰めて左右のフックを振るう。山中もパンチを返すが、ここはあまりムキにならない方がよさそう。
 迎えた4R、ジャブを出す山中にネリは左ストレート。山中はパンチ自体は見えている様子で左を入れ返し、一旦ネリが距離を置く。しかしパンチの距離が合わない山中にネリがフックを入れると、グラついた山中に左右の連打!必死に左を返そうとする山中だがネリの猛攻は止まらず、ロープ際に詰めて連打を入れ続ける。最後は山中がパンチをもらい続けたところでセコンドがタオルを投入し、山中が王座陥落!

 山中の序盤の動きは悪くなく、ジャブから左へのつなぎも良かったし、ネリの強打でヒヤリとしつつもヘッドスリップで上手くいなしていた印象。ヒリヒリする展開ではあっても嫌な流れだとは思えなかったのだが、4Rにいきなり崩れてしまった。4Rにしても序盤はパンチをもらいはしたが落ち着いて対処しているように見えたし、試合後の「効いているということはなかった」というコメントは決して強がりには聞こえない。(とはいえ、あそこでストップする判断自体は攻められない、というか妥当。本田会長のトレーナー批判はジムのトップとして無責任としか思えない。)

 一方で、今回の王座陥落は驚きではあるものの、全くの予想外でもない。ここ何試合かの山中はディフェンスの甘さが目立ち、余計な被弾・ダウンを喫する場面もたびたび見られた。際の部分での反応に衰えが出始めていた、というのは間違いないだろう。また、ネリが山中対策を相当入念に行っているという情報は事前の報道で聞こえていたが、1Rに左をスウェーで避けた動きはまさにその成果。山中自身が下降線をたどっていたタイミングで若く攻撃力のある挑戦者が挑んできた、という意味では起こるべくして起きた王座陥落だったのではないか。

 内山に続き山中も、具志堅の防衛記録を目前に陥落。記録との戦いにどこまで重きを置くかは判断が分かれるが、「13」という数字は日本ボクシング界にとって永遠にたちはだかる壁になるのではないか、とすら思えてきた。
 ただ、これは今さら言うまでもないが、山中がトップランカーの挑戦を受け続け6年にわたりベルトを防衛し続けた、歴史に残る名王者であることに議論の余地はない。「13」との戦いに敗れようとも、これまでの12度の防衛の価値は何ら変わることはない。泣くな、山中。胸を張ってリングを降りてくれ。

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by nugueira | 2017-08-15 23:43 | ボクシング | Comments(6)

G1両国(最終日)

 最終日は新日本プロレスワールドで視聴。チケットの大幅値上げはツイッター上でも話題になっていたが、最終的に満員の入りになったので経営戦略として正解だった、という結論にたどり着くのでは。個人的にはG1最終戦の会場観戦は以前から諦めているので、プラチナチケット化するのもまあ有りなのかな、と思っている。

 セミまでは今後のタイトル戦線へのストーリーをつないだ、盛りだくさんの展開。ウォーマシンの優良外国人ぶりが依然際立っており、挑戦するのがまたGODかよ…と思っていたらここでKESが戦線復帰。これで俄然面白くなってきた。あとEVILは今回のG1で一気に存在感を増したなあ。

 柴田の登場は嬉しいサプライズだったが、復帰云々に関しては医学的判断に基づいて慎重にやってほしい、としか言いようがない。「生きてます。以上!」というコメントは実際問題として他に発言のしようがなかったのだろうし、ここで能天気に復帰を要望するのは無責任でしかないと思う。

 迎えたG1優勝決定戦は、見る側の期待値にレスラーがしっかりと応えてみせた、今の新日本のビッグマッチに相応しい好勝負。内藤のエプロンでのネックブリーカーに始まり、久々の場外トペ、実況席上でのパイルドライバーに至る荒業に度胆を抜かれると、ここから先は互いの死力を尽くしたせめぎ合い。内藤が雪崩式フランケンを繰り出せば、ケニーは蒼い衝動。内藤がグロリアからデスティーノを狙うものの、ケニーは切り返してパイルドライバー。内藤は雪崩式リバースフランケンから、遂にスターダストプレスを解禁!だがここはケニーが膝でブロック。
 「お前ら死ぬ気か!」と叫びたくなる攻防が続き、いつの間にか30分が経過。ケニーがVトリガーを幾度となく叩き込むが、内藤は片翼の天使だけは回避。最後は内藤が旋回式デスティーノから正調デスティーノの2連発でケニーを沈め、4年ぶりのG1制覇。
 流れとしては昨年内藤がG1を獲っていてもおかしくなかったと思うのだが、昨年ケニーがG1を制覇し怪物性を増していたからこそ、今年の優勝により説得力が出た。会場観戦していた二日間でも内藤への歓声の大きさは群を抜いており、「俺が新日本の中心」という発言に異を唱える人間は少ないのでは。ここから1.4ドームへと繋がっていくストーリーが今から楽しみで、ここ何年かの新日本は本当に客を飽きさせない。

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by nugueira | 2017-08-13 23:54 | プロレス | Comments(0)

G1両国(2日目)

 今日は小1の息子と一緒に観戦。いやあ、ここまで手塩にかけて育ててきた甲斐があった。

 Bブロック公式戦最終節、まずはジュース・ロビンソンがエルガンの猛攻を耐え、パルプリフリクションで3カウントを奪う大金星。今年上半期に突如発生した会社側のよく分からないジュース推しが今後も続きそうだなあ。
 一方でSANADAはタマ・トンガ相手に、パラダイスロックの掛け合いに始まるスピーディーな試合を見せつつ最後はガンスタンを食らい敗北。身体能力の割に扱いが軽いのは可哀想だなあ。

 矢野がテープを使った乱戦の末に鈴木みのるを破り、迎えたセミではここまで1勝7敗の小島がEVILと対戦。天山がセコンドについた小島はモンゴリアンチョップを繰り出す大奮闘。ラリアットで何度となくチャンスをつかむものの、最後はEVILをもらってしまい敗北。最終戦で見せ場を作った方が客の盛り上がり的にもいいはずなんだけど…。昨日の永田といい、これはもう会社側からの第三世代に対するメッセージなんだろうなあ。

 そしてメインは優勝決定戦進出をかけたオカダ・カズチカvsケニー・オメガの大一番。
 大阪城ホールで60分ドローを戦った両者にとって30分は短すぎる…とばかりに序盤からハイスパートな攻防。オカダが場外プランチャを仕掛ければ、オメガはオカダのテーピングを剥いで痛めている首を徹底的に攻撃。スワンダイブを狙ったオメガをオカダがドロップキックで迎撃するが、オメガは場外でリバースフランケン!さらにエプロンでドラゴンスープレックスを繰り出し、一気にペースをつかむ。
 それでもオカダは片翼の天使を逃れると、変形レインメーカー!この後もオカダはオメガの丸め込みを切り返してからの変形レインメーカーを叩き込んでいくが、3カウントは奪えず。正調レインメーカーを凌ぎ続けたオメガが、レインメーカー式Vトリガーから最後は片翼の天使!3度目の対戦にしてオカダから3カウントを奪い、連覇に王手をかけた。

 試合終盤に場内が真っ二つに分かれて「オカダ」コールと「ケニー」コールの応酬になった瞬間の空気をどう伝えればいいのか!この二人の試合にハズレなし、どころか毎回ベストバウトばかり。うちの息子も後半やや集中力を切らしたけど、楽しんだようでした。息子はオカダ押しなので「パパがケニーを応援したせいで負けたんだ」と怒られたが。いや息子よ、今年はこういうブックになっていてだな…(←親としてもプロレスファンとしても最悪の発言)。

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by nugueira | 2017-08-12 23:53 | プロレス | Comments(0)

G1両国(初日)

 G1-CLIMAX両国3連戦、今年は初日と2日目を会場観戦。3連休ということもあり、初日から満員の客入り。

 Aブロック最終節、まずは最後のG1となる永田がバッドラック・ファレと対戦。ここまで1勝7敗と苦戦している永田はエクスプロイダー、バックドロップ、さらに久々のナガタロックを披露するものの、最後はファレのバッドラック・フォールを食らい3カウント。
 最後は有終の美を飾らせてあげれば会場も大盛り上がりなのに…と思ったが、終了後に敬礼ポーズを取る永田にファレが一礼したところで見てるこっちも涙腺崩壊。かつて師弟関係にあったファレの「現在」を受け止めるのが永田なりの美学だったんだろうなあ。レスラーが試合で見せるのは勝敗じゃない、生き様なのだ。
 団体の暗黒時代から反転攻勢のきっかけを作れなかった、という意味で「戦犯」であることは否定できないのだが、それでも集合離散の激しい業界でブレずに戦い続け、これだけのコンディションを維持してきたのはお見事。本当にお疲れ様でした。

 開幕戦では棚橋に勝利し前半戦をかき回したザック・セイバーJrは石井のパワーファイトに押し込まれながらも、最後はスライディングラリアットを捕獲して石井の手足を同時に極める新技で勝利。ただザックの場合は会場で見るより画面越しの方が面白さが伝わるね。

 メインはAブロック突破を懸けた棚橋vs内藤の直接対決。今年は両ブロックとも最終日の段階で二強に絞られているのだが、まあ横一線の展開になったところで「どうせメインで決まるんでしょ?」という受け止め方、この方が分かりやすくていいか。
 見ていて驚いたのは、入場段階での観客からの声援量の違い。今年のドームの時点で内藤の方が場内の空気を支配しているのは感じたけど、それが一層加速した感じ。序盤にロープブレイクからビンタを張った棚橋にブーイングが飛んだのは衝撃だった。自分としてもコンディションが万全でない棚橋がインターコンチを獲ってしまう展開には釈然としていないのだが、お客さんのこういうところへの反応はビビッドだなあ。
 棚橋にとってアウェーの空気で始まった試合は、棚橋はヒザ攻め、内藤は腕攻めという狙いのはっきりした展開に。棚橋のドラゴンスクリューに苦しめられた内藤はハイフライフローを食らってしまうが、2発目を回避。棚橋はなおもテキサスクローバーホールドで内藤を追い込むが、なんとかロープブレイクするとスイング式デスティーノ。棚橋にツイスト&シャウト3連発を返されるが、最後は内藤がデスティーノ2連発で棚橋を振り切り、決勝進出を決めた。

 さすがに今年は内藤優勝だろう、という空気になっており実際そのとおりの展開に突き進んでいる。棚橋にブーイングが飛ぶのは見ていて辛かったけど、棚橋に頼り続ける状況が健全とは思えないし、これが時代の流れなんだろうなあ。

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by nugueira | 2017-08-11 23:34 | プロレス | Comments(0)

RIZIN観戦記③

ギャビ・ガルシア△-△オクサナ・ガグロエヴァ(ノーコンテスト)
 開始直後にギャビの指がガグロエヴァの目に入ってしまい、そのままノーコンテストに。ガグロエヴァは「スパーリングか?」というような格好でリングインした時点で期待値ゼロだったが、これはさすがに消化不良だなあ。ギャビはSBに続き7月だけで2度のノーコンテスト。まあ今回は偶発的なのであんまり攻めてもしょうがないんだが。

アミール・アリアックバリ○-×タイラー・キング(1R TKO)
 キングは元NFLだが格闘技のスタイルはサブミッション主体。いったい何なんだ。
 試合はアミールが開始早々パンチでキングを圧倒。右ストレートを次々と打ち込み、キングの寝技には付き合わず最後は右アッパーからの右ストレートでフィニッシュ。アミールってここまで打撃ができる選手だったっけ?今回の試合で一旦RIZINとの契約が切れるらしいが、再契約してもこのままだと持て余しそうなんだよなあ。

堀口恭司○-×所英男(1R TKO)
 堀口は細かいステップを使いながら飛び込んで打撃を出していくいつものスタイル。距離を詰めて組みたい所だが、堀口に間合いをコントロールされ近づく糸口がつかめない。そうしているうちに堀口が前蹴りを入れてから飛び込んでの右フック!崩れ落ちた所にパウンドを入れてレフェリーストップ!
 身体能力、練習環境、年齢、あらゆる面で両者の性能に差がありすぎた。MMAの先頭に立っている堀口と所が戦ったらどうなるのか。答は分かり切っていたのに、それでも所が敗れた瞬間から涙が止まらなかった。
 所と年齢が近いせいもあって、この試合は予想はともかく心情的には所に肩入れしており、試合前の煽りVから泣きっぱなしだったのだが、願いは通じず。所の選手生活が最終版に入っているのは間違いないが、やっぱり最後にKID戦を実現させてあげたい。

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by nugueira | 2017-08-08 23:41 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)

RIZIN観戦記②

北岡悟×-○矢地祐介(2R KO)
 序盤に北岡がシングルレッグに行き、逃れようとする矢地の足首を離さず強引にテイクダウン。そのままトップキープしパウンドを入れる得意の展開に持ち込むが、4分過ぎに矢地が脱出。スタンドに戻すと、左ストレートを中心にパンチを入れていく。北岡はひるむことなくスタンドで前に出ていくが、クリーンテイクダウンを奪えず徐々に苦しい展開に。
 2Rに入ると流れは矢地に傾いていき、北岡のタックルを切って次々とパンチをヒット。北岡は一瞬ぐらつく場面も出てくるが、下がることなく圧力をかけ続ける。しかし残り1分を切ったところで矢地が攻撃のペースを上げ、右ハイもヒット。なおもダウンすることなく向かい続ける北岡だが、終了間際にロープ際で棒立ちになったところで遂にレフェリーがストップ。
 世代交代に抗うように戦い続けた北岡が、「立ち往生」というべき壮絶な最期を遂げるという劇的すぎる試合。最後の方はリング上を見ながら頭の中でアリスの『チャンピオン』が流れ続けていた。これが時代の流れということなんだろうけど、それでも北岡が敗れる姿を見るのは切ない。

 休憩明けに10月福岡大会での桜庭vsダンヘンによるグラップリングマッチが発表。福岡大会のDMで出場予定選手に桜庭の名前があるのを見て「?」となったが、こういうことだったか。グラップリングマッチが興行的にどれだけ受け入れられるかはさておき、リング上にこの二人が並ぶ光景はテンション上がるわあ。

那須川天心○-×才賀紀左衛門(1R KO)
 那須川入場の際、観客が曲に合わせて「ハーッ、ハー!」のコール。ライブ会場ばりの盛り上がり。
 試合は序盤から那須川が左右のパンチ・ローをヒット。才賀も前に出るが那須川はかたっぱしからカウンターを合わせ、組み付くと軽々才賀を投げ飛ばす。迎えた1分過ぎ、才賀のテンカオに那須川がどんぴしゃのタイミングでカウンターの左ストレート!大の字に倒れた才賀はピクリとも動かず10カウントを聞き、那須川が圧巻のKO。
 昨年のKNOCK OUT以来、那須川の試合を見るたびに「こんなKO初めて見た」というコメントをしている気がするのだが、観客の期待感を真正面から受け止めて、期待以上のパフォーマンスをやってのけるこの能力は一体何なのか。試合前・試合後の観客の盛り上がり方も那須川が頭一つ抜け出ており、間違いなく今大会のMVP。これもう大晦日は永ちゃんの生歌で入場するしかありませんよ。

KINGレイナ○-×レイディー・タパ(判定)
 相変わらずスタンドでは危なっかしさが残るレイナだが、自らも右のオーバーハンドで反撃。1R後半にテイクダウンから上をキープしアームロックを狙うが、極まりかかったところでラウンド終了。
 2Rはスタンドでパンチをもらいグラつく場面が目立ったレイナ。3Rも前半は押され気味だったが後半にテイクダウンを奪うと、終了間際に腕十字へ。惜しくも極まらずタイムアップ。
 判定が割れてもおかしくない内容だったが、判定は3-0でレイナ。体重差とロープ掴みによるイエローカードを含めればまあ妥当な判定か。イエローカードを終了後に出すのはいただけなかったが。レイナはこれだけ体重差のある相手にスタンドでもそれなりに戦えた辺りに成長がうかがえた。もう少し体格的に見合う相手を見つけてこれないものだろうか。RIZINにおける当面の目標がギャビなので、そういうマッチメイクだと逆に意味がないのかもしれないけど。

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by nugueira | 2017-08-07 23:51 | その他(総合・寝技系) | Comments(3)

UFN114の感想

 メインの感想を。

セルジオ・ペティス○-×ブランドン・モレノ(判定)
 1R、蹴り足をつかんだモレノがテイクダウン。そのままバックをキープし、四の字フックからチョークを狙い続け1ラウンド終了。
 2Rはペティスが圧力をかけミドルとハイで攻勢。蹴り足をつかみモレノを倒すが、深追いはしない。モレノに再びテイクダウンされるものの、今度は下から三角や腕十字を仕掛けていく。
 3Rも圧力をかけるペティス。距離設定が合いだしたのか、左右のパンチが次々とモレノの顔面を捉える。モレノは時おり思い切って飛び込むものの、テイクダウンにつながらず苦しい展開になってくる。
 最終ラウンドはモレノが遠い間合いから飛び込むようなタックルでテイクダウン。ペティスの蹴り上げを食らいつつ上をキープするが、残り1分半でペティスが立ち上がり脱出。5Rもモレノはポジションキープから先の攻めがなく、判定は三者ともペティス支持。

 2R以降は危なげない戦いぶりだったが、テイクダウンされた後のリカバリーの遅さはやや気になった。インパクトのある勝利とは言い難いものの、フライ級の層の薄さを考えるとタイトル挑戦がかなり近づいてきたか。

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by nugueira | 2017-08-06 23:26 | UFC | Comments(0)

RIZIN観戦記①

テオドラス・オークストリス×-○カール・アルブレックソン(1R 肩固め)
 序盤からアルブレックソンが繰り返しテイクダウン。立ち上がってスタンドの攻防へ戻すオークストリスだが、何度目かのテイクダウンでアルブレックソンが遂にマウントを奪取。バックチョークを狙った後、最後は肩固めに切り替え一本。海賊王子、強いじゃねえか。ライトヘビー級が回転休業状態なのが残念だが。

真珠・野沢オークライヤー○-×シーナ・スター(1R 腕十字)
 パンチで前に出た野沢が組み付いてバックマウントを奪うと、フットチョークを狙う動きも見せつつ最後は腕十字でフィニッシュ。勝てる相手を当てているんだろうけど、寝技では練習の成果を色々試している感じだったし、若いだけあって吸収力はありそう。大舞台に呑まれない点も含めて大したもの。
 ところでシーナ・スターの入場時の格好がハーレクインのコスプレだったことに観客は気づいていたのだろうか。

石橋佳大×-カリッド・タハ(1R KO)
 石橋が繰り返しテイクダウンを奪い、チョークや腕十字を狙っていく。しかし凌いだタハがスタンドへ戻すと、パンチを入れ石橋がダウンしたところへグラウンドのヒザで逆転KO。入れ込み過ぎでは、というぐらいのテンションで序盤から押せ押せモードだった石橋だが、残念。

大塚隆史○-×アンソニー・バーチャック(判定)
 開始早々バーチャックがテイクダウン。立ち上がった大塚が組み付いていくが、ロープ際に詰めたバーチャックが逆にテイクダウン。削られる大塚だが、ラウンド終了間際には腕十字で反撃。
 大塚はレスリングの競り合いでも後れを取っているので厳しいか…と思えたが、2Rに入るとバーチャックが失速。スタンドでも思い切りのいいパンチを打ち込んだ大塚が繰り返しテイクダウンを奪い、流れを引き戻す。
 3Rは競った攻防となるが、打撃も含めて大塚がやや押し気味で試合終了。スプリット判定で大塚がさいたまスーパーアリーナ初勝利を挙げた。バーチャックのガス欠に助けられた面があるので準々決勝以降は厳しそうだが。

キャシー・ロブ×-○山本美憂(判定)
 組み付く山本にロブはギロチン狙い。上を取った山本はまたも下から腕十字を仕掛けられヒヤリとするが、落ち着いて対処しながらトップキープ。2R以降も山本はタックルで繰り返しテイクダウンを取るが決定的なダメージを与える攻撃は与えられず…という展開のまま時間が経過。ロブも下からの仕掛けは防がれてしまい、山本が判定勝利。野沢の試合と比べると、やっぱり歳をとると新しい武器を見に着けるのは大変なんだなあ、という結論に達してしまう。

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by nugueira | 2017-08-02 23:07 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)

UFC214の感想

 メイン以外の感想を。今年に入ってから初めてと言っていい面白いナンバーシリーズだった。

ジミ・マヌワ×-○ヴォルカン・オズデミア(1R KO)
 マヌワがケージに詰めるが、オズデミアのクリンチアッパーがヒット。下がるマヌワにすぐさま追撃のパンチを入れ、パウンドでフィニッシュ。驚異の2試合連続秒殺KO。
 オズデミアは底が見えないというよりは「よく分からないけど毎回勝っちゃってる」という印象。ともあれ新陳代謝がなかなか起きないライトヘビー戦線にようやく新顔が浮上してきた。

ロビー・ローラー○-×ドナルド・セラーニ(判定)
 開始と同時にローラーが接近してクリンチアッパー、さらに顔面へヒザ。いきなり押し込まれたセラーニだが、ラウンド終盤にはテイクダウンから上をキープし盛り返す。
 2Rは一転してセラーニが逆襲。ハイキックや近距離でのヒジを繰り出し、さらにタックルで組み付き→ボディへヒザ→離れ際のヒジのコンビネーションで攻めていく。
 このままローラーが押しきられるか、と思いきや3Rはまたもローラーが攻勢。ガンガン圧力をかけ続けハイキックやアッパーを繰り出していく。シーソーゲームの展開で1,3Rを取ったローラーが判定勝利。期待通りの熱戦になったが、ローラーの組み立てが1枚上だった。

クリス・サイボーグ○-×トーニャ・エヴィンガー(3R KO)
 開始早々、サイボーグがローにパンチを合わせエヴィンガーいきなりダウン。この後もサイボーグがロー、ボディへのヒザ、右ストレートで攻め続ける。エヴィンガーは引き込みを狙うが、サイボーグは寝技に付き合わない。
 2R以降もサイボーグがスタンドで一方的に攻め続ける展開。エヴィンガーも強烈な右を繰り返しもらいながらもダウンせず凌ぎ続けるが、サイボーグも攻め急ぐことなくじっくり構える。迎えた3R早々、サイボーグがまたも右を打ちこみ、最後は顔面へヒザを入れたところで遂にフィニッシュ。なんかもう「火力」が違う、という以外に言葉が見つからない勝ち方。ランダミーのベルト剥奪はともかく、ベルトを巻くべき人間のところにベルトが来た感じはする。

タイロン・ウッドリー○-×デミアン・マイア(判定)
 1R、マイアが前に出ながらタックルを仕掛けていくが、ウッドリーはきっちりディフェンス。ウッドリーは手数が少なく、マイアが圧力と手数ではやや上回るが、狙いのテイクダウンは取れる気配が全くない。
 ラウンドが進めば進むほどマイアには厳しくなるか…と思ったが、2R以降はまさにその通りの展開に。完璧なタイミングでタックルに入る場面も何度かあったのだが、いずれもウッドリーがテイクダウンディフェンスの強さを見せ、グラウンドに持ち込ませない。2Rのフラッシュダウンをはじめウッドリーのパンチがマイアを捉える場面も出てくるが、ウッドリーは深追いする気配を見せず試合終了。
 こうなるんだろうなあ、と予想していた展開がそのまま現実になってしまった形。まあダナが気に入らない試合なのは確かで、そりゃ「コイツとGSPの試合を組んでたまるか」となるわな。

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by nugueira | 2017-08-01 23:53 | UFC | Comments(0)
 UFCもRIZINも見どころ沢山だったのだが、観戦記は随時消化。まずはUFC214のメイン、ダニエル・コーミエvsジョン・ジョーンズのライトヘビー級タイトルマッチ。
 
 開始からジョーンズが関節蹴り、パンチ、ローで攻勢。コーミエが組み付いたところでジョーンズがテイクダウンするが、コーミエすぐ立ち上がる。この後もジョーンズはパンチ・ロー・前蹴りと上下左右全方向から打撃を繰り出していく。コーミエは距離を詰めながら右のロングフック。時おりジョーンズを捉えはするものの、当たりが浅いか。
 2Rもジョーンズがスタンドで主導権を握り、前蹴りに加え左右のボディもヒット。それでもコーミエは前に出続け、効いていないというジェスチャーを交えながら右フックを狙っていく。
 迎えた3R、尚も前に出るコーミエにジョーンズが打撃を入れ続けると、左ハイをヒット!フラつきながら下がるコーミエを追撃のラッシュで押し倒すと、うつ伏せになったコーミエにパウンド連打。レフェリーがストップし、ジョーンズが王座奪還に成功。

 度重なる不祥事でファンの期待を裏切り続けたジョーンズを支持する気にはなれず、ブランクの影響も考えればコーミエが制裁を加えてくれる可能性はあるのでは…と思っていたのだが、残念ながらオクタゴンの中でものを言うのは強さのみ。ジョーンズがMMA史上類を見ない才能の持ち主であるという事実を忘れていた、というより無理やり目を背けていた。
 コーミエのパンチも単発で当たってはいたがジョーンズが焦っている雰囲気は全くなく、かつての絶対王者時代の戦いぶりそのもの。招かれざる王ではあるかもしれないが、チャンピオンベルトは本来の持ち主の腰に戻ってきた…と言うしかないぐらい、今回の勝ち方は説得力十分だった。

 王者のマネーファイト優先の姿勢が最近のUFCをおかしくしていると思うのだが、AJも引退してライトヘビー級に明確な対抗馬がいない中、ジョーンズvsレスナーは組めるなら組んじゃっても仕方ないのかな、というのが率直な感想。レスナーがそこから継続参戦するとは思えず、このメガファイトの先に生まれるものは何もないんだろうけど。

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by nugueira | 2017-07-31 23:01 | UFC | Comments(2)