反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

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UFN117の感想①

 AbemaTVとDAZNで視聴。思えばUFC初開催の5年前と比べてネット視聴環境の充実度合いは激変していて、それも「会場行かなくていいや」となった一因かなあ。

イム・ヒョンギュ×-○阿部大治(判定)
 リーチで上回るヒョンギュに対し、阿部は臆することなく飛び込んでパンチを振るう。阿部の右が入るがヒョンギュの打ち下ろすような右もヒットし、お互いいつ一発が入ってもおかしくない展開に。
 2Rに入ると阿部の飛び込み際にヒョンギュが右を合わせるようになり、繰り返しヒット。阿部は一瞬腰を落とす場面もあり、苦しくなってくる。3Rも阿部は懐に入れない苦しい展開が続くが、残り30秒を切ったところで阿部の右が入りヒョンギュダウン!アパウンドで攻め込んだ阿部は終了間際にテイクダウンも奪い、この攻勢が効いたか判定勝利。
 最後の最後に力ずくで勝利を引き寄せたが、UFC初戦で持ち味をしっかり出したのはお見事。

安西信昌○-×ルーク・ジュモー(判定)
 安西は序盤から飛び込んでのパンチ、さらにクリンチアッパー連打。2年ぶりの試合だがよく動けている。2Rはどんぴしゃのタックルからテイクダウンを奪い、安西のペースで進んでいく。3Rはやや疲れた様子は見えたものの安西がしつこくタックルを仕掛けていき、序盤の貯金を守りきって判定勝利。いきなり日本勢が連勝というまさかの(?)展開に。

近藤朱里○-×ジョン・チャンミ(判定)
 序盤からしつこくプレッシャーをかけていく朱里。パンチと首相撲からのヒザで攻めていく。チャンミもパンチを返していくが、2Rには朱里が右クロスをヒット!下がり始めたチャンミにパンチ連打を入れていく。
 3Rはチャンミが反撃に出るが、朱里が打撃で押し返し最後まで攻めきって試合終了。なぜかチャンミに入れているジャッジが1名いたが、朱里が日本人女子初のUFC勝利を挙げた。
 朱里はパンクラス時代のスタイルできっちり闘い続けて結果につなげた。UFCでサバイブしていくために引き出しを増やしていくか、あるいはこのスタイルの完成度を高めるか。この日のセミを見る限り、克服すべき課題は山ほどあるけど。

中村K太郎○-×アレックス・モロノ(判定)
 モロノの圧力に距離を取るK太郎。ここでK太郎の三日月蹴りが入りモロノ後退!チャンスを迎えたK太郎だが攻め切れない。
 2Rも圧力をかけるのはモロノ。K太郎はミドルなど単発の打撃は出していくが、どうにも手数が少ない。2Rは取られたか。
 迎えた3RはK太郎がタックルからテイクダウン。モロノの打撃をもらいこめかみから出血するが、K太郎が左のパンチなどを入れ手数では優勢な印象。受けに回ってしまい手数は少なかったものの、打撃に冴えを見せたK太郎がスプリット判定をものにした。

ジュシー・フォルミーガ○-×佐々木憂流迦(1R 裸絞め)
 フォルミーガがローからパンチ。佐々木はボディへのテンカオを繰り返し入れていく。佐々木がテンカオを上手く使えており悪くない印象だったが、フォルミーガが片足タックルからテイクダウン。マウントを取られた佐々木が反転しようとしたところでフォルミーガがすかさずバックに回り、そのまま裸絞めで一本。

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by nugueira | 2017-09-23 21:38 | UFC | Comments(2)

UFC215の感想

 遅ればせながら、先日のUFC215の感想を。内容はイマイチ…というか今年のナンバーシリーズの標準ラインという感じ。

ジェレミー・スティーブンス○-×ギルバート・メレンデス(判定)
 体を絞った、というより体が細くなった印象のメレンデス。スタンドの打撃戦の展開になるが、1R早々にローを効かされダウン。この後もメレンデスは足の踏ん張りが全く効かない状態でスティーブンスに一方的に攻められ続け、KOされなかったという以外は見るべき点のない完敗。奇しくもロマゴンのKO負けと同じ日だったが、全盛期を知る選手のこういう姿を見るのは悲しい。

ヘンリー・セフード○-×ウィルソン・ヘイス(2R KO)
 セフードが序盤からミドル、ボディストレート、テンカオと打撃でヘイスを圧倒。テイクダウンディフェンスに圧倒的自信があるのが思い切りのよい打撃につながっているか。迎えた2R、セフードが右ストレート一閃!追撃のパウンドにいったところでストップがかかり、文句なしの快勝。前回のベナビデス戦以上に打撃が向上していて、MMAファイターとして完全に覚醒した感じ。

ニール・マグニー×-○ハファエル・ドス・アンジョス(1R 肩固め)
 開始早々にRDAが足払いでマグニーを倒すと、ハーフからサイド、そしてマウントを奪取。最後は肩固めに移行してマグニーに何もさせず一本勝ち。RDAがウェルター級上位戦線で戦えるかの試金石となる一戦だったが、横綱相撲ならぬ横綱柔術で予想以上の圧勝。タイトル戦線も視野に入ってきたか。

アマンダ・ヌネス○-×ヴァレンティナ・シェフチェンコ(判定)
 1Rはヌネスがローからパンチを出していくが、シェフチェンコは全く手数が出ない。ヌネスも深追いはせず、えらい静かな出だし。
 2Rになるとシェフチェンコが単発のパンチを出すようになるものの、印象に残るような攻めは見せず。一方のヌネスも圧力はかけるものの手数がなく、お互い狙いがはっきりしないまま時間が経過しているような印象。
 3、4Rは関節蹴りとパンチを出すヌネスに、シェフチェンコは飛び込んでのパンチ。ヌネスの懐が深く、シェフチェンコはなかなか有効打が入らない。5Rはしつこくタックルにいったヌネスがバックを奪い、さらに終了間際にテイクダウンを奪ったところでタイムアップ。
 両者とも決め手に欠ける内容だったが、判定はスプリットでヌネスが防衛。シェフチェンコはベルトを奪えるような戦いはできていなかったので、まあ妥当な判定では。シェフチェンコは判定に不満げな表情だったが、自分から試合を作ろうとしなかったのが不可解。ヌネスにコンディション面の不安があるのは確かだったのだから序盤からガンガン仕掛けてよかったと思うのだが、様子見をしてみすみすヌネスにペースを譲ってしまった。

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by nugueira | 2017-09-21 23:43 | UFC | Comments(0)

ゴロフキンvsカネロ

 三団体統一世界ミドル級タイトルマッチ、ゲンナディ・ゴロフキンvsサウル・カネロ・アルバレスを視聴。

 開始から前に出るゴロフキン。カネロは打ち終わりにボディを入れ、さらにアッパーを合わせようとする。2Rはカネロがワンツーからボディで先手を取ると、右から返しの左フック。手数で優位に立つ。更にカネロが右を狙うがこれはゴロフキンがガード。
 3R序盤はゴロフキンがジャブを連打。カネロはボディを返す。ゴロフキンは飛び込んで左フック。カネロのアッパーがガードの隙間から入るが、クリーンヒットではなかったか。4Rもカネロがワンツーからボディを入れるものの、圧力を強めたゴロフキンが初めてカネロにロープを背負わせる。カネロの打ち終わりにゴロフキンが右をかぶせる場面もあり、徐々にカネロの動きを把握してきたか。
 5Rもゴロフキンがカネロにロープを背負わせると、右クロスがヒット!カネロは首を振ってアピールするが、少し効いたか。6R序盤は前に出るゴロフキンに対しカネロがボディアッパーを返すが、ゴロフキンは右ストレートからの連打でカネロを下がらせる。ゴロフキンのプレッシャーは弱まらず、ロープ際に詰めてパンチを入れる。
 7Rも前に出るゴロフキン。ボディから顔面、さらにアッパーを繰り出していく。8R、ゴロフキンのパンチをもらったカネロが一瞬腰を落とす。攻めていくゴロフキンだが、カネロはボディを返すとゴロフキンの飛び込み際に右アッパー!しかしゴロフキンはなおも前に出て距離を潰してしまう。
 9R、カネロが流れを変えようと序盤にコンビネーションの連打。だがゴロフキンが圧力で押し返す。カネロの右がヒットするものの、ゴロフキンは効いた素振りを見せず前進。カネロはゴロフキンの圧力を捌ききれない。10R序盤もカネロが連打。ゴロフキンはバランスを崩すが、中盤からはまたもプレッシャーを強め、カネロを下がらせる。
 11R、止まることなく前に出ていくゴロフキン。カネロは9・10Rの反撃でスタミナを使ったか手数が出ない。ただゴロフキンもさすがに疲れたか、こちらも手数が落ちてきた。12R開始と同時に、カネロがまたも力を振り絞るように連打。右がヒットするが、ゴロフキンも圧力をかけていく。最後は両者近距離でパンチを振るっていくが決定打は出ず試合終了。

 連休は北海道に行っていたため、小樽の寿司屋で順番待ちをしているときに6R以降を生観戦。帰ってから改めて全体を見たのだが、結果を知ったうえで見ると「カネロは自分のやりたい試合を貫いたのかな」という印象。ライブで見ているときはゴロフキンの圧力にカネロが動かされているとしか見えなかったのだが、なんだかんだでゴロフキンの決定打をもらうことなく12Rを乗り切って見せた。
 個人的採点では2、3、10、12R以外はゴロフキンが取っていたと思うのだが、その他のラウンドもカネロが自分の攻める時間帯を作ったり、ジャッジの印象に残りやすいパンチを入れたりと、とにかく老獪に試合を組み立てていた印象。118-110でカネロは論外だが、ドローにするジャッジがいたのはまあ理解できる。
 期待したKO劇ではなかったものの、両者が技術の粋を出しきった、見ている方が呼吸困難になるぐらいの緊張感みなぎる攻防を最後まで続けたのはさすが。メイvsパックマン以来のメガマッチ、の看板に偽りはなかった。こうなるとダイレクトリマッチへの機運が嫌でも高まってくるが、そうなると「時の流れの力」でカネロ有利になりそうな気がするんだよなあ。

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by nugueira | 2017-09-19 23:39 | ボクシング | Comments(0)

UFN116の感想

 この3連休は北海道旅行。格闘技の方も興業ラッシュでしたが、観戦記は随時消化。まずUFCから。

ヘクター・ロンバード×-○アンソニー・スミス(3R KO)
 かなり身長差があるスミスに対し、ロンバードはお構いなしに距離を詰めると左右のパンチとロー。スミスも打撃を返していくものの、ロンバードが圧力をかけ削っていく。2Rもロンバードのペースで進むが、ラウンド終盤にスミスのパンチが入りロンバードが体勢を崩す。徐々にスミスの打撃が当たり出したか。
 3Rに入るとロンバードの失速が顕著になり、スミスはパンチから突き上げるようなヒザ。前に出られなくなったロンバードはガードも下がってしまっている。そうこうしている内にスミスが右フック、さらにワンツー!ロンバードは崩れ落ちるようにダウンし、レフェリーがストップ。
 2Rまではかつての強さを思い起こさせる戦いぶりだったロンバードだが、ガス欠を起こし相手の距離になったところで簡単に逆転されてしまった。これが現在の実力なんだろうなあ。

ルーク・ロックホールド○-×デヴィッド・ブランチ(2R TKO)
 序盤から積極的に攻めていくブランチ。パンチでロックホールドを下がらせると、ケージ際に詰めて連打!かなりもらったように見えてヒヤリとしたが、ロックホールドは上体の動きで致命打は回避したか、すぐに持ち直してミドルで反撃。組み付いてテイクダウンを狙っていく。
 2Rもブランチが前に出るが、ロックホールドは組み付きから足を掛けてテイクダウンに成功すると、あっさりマウントへ。最後はバックマウントから殴り続けフィニッシュ。久々の復帰戦を白星で飾ったが、ミドル級はタイトル戦線がひどい有様だからなあ。もとはといえばロックホールドのポカから始まった話ではあるけど。

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by nugueira | 2017-09-18 23:28 | UFC | Comments(0)

小國vs岩佐

 ボクシングダブル世界戦の感想。まずはWBO世界ライトフライ級タイトルマッチ、田中恒成vsパランポン・CPフレッシュマート。
 
 試合はジャブの応酬からスタート。田中がジャブと左アッパーを突き刺すが、終了間際にパランポンの右ストレートがヒットし田中がバランスを崩すようにダウン!
 いきなりビハインドを背負った田中だが、2Rはフットワークで横に回りながら左ジャブ。パランポンも右ボディを返すが、田中は左ボディを繰り返しヒットさせる。3Rは足を止めて左右のフックを振り回すパランポンに対し、田中は距離を外しながら左ジャブや右アッパーをヒット。4R、田中は細かい出入りを繰り返しながら左右のアッパー、ボディ、打ちおろしの右。パランポンは打ち終わりを狙って強いパンチを振るっていく。田中が落ち着いて1Rの劣勢を挽回している。
 5Rに圧力をかけた田中はロープ際で左ボディ。下がったパランポンにボディからのコンビネーションを叩き込む。6R、ヒッティングで田中が右目の上から出血。かなり視界が悪くなってくるが、ボディと顔面にタイミングよくパンチを入れていく。
 7Rはパランポンが体力回復狙いか下がり続けるが、田中も追いきれない。続く8R、スタミナを戻したパランポンは再び強いパンチを出す。田中は手数がほとんど出ないが、ラウンド後半にボディから顔面へつなげるコンビネーションで攻勢。
 迎えた9R、開始と同時に左右のアッパーから攻めていく田中。左アッパーを餌に右ストレート一閃!仰向けに倒れたパランポンは立ち上がるが足元がおぼつかず、田中が顔面へ連打を叩き込む。玉砕覚悟で突っ込むパランポンだが、最後はロープ際で連打をもらったところでレフェリーストップ。
 いきなりのダウンに始まり後半戦も嫌な流れになりつつあったが、最後は右の一発で勝利を引き寄せた。インパクト十分のKO防衛でいざ田口と防衛戦!という状況の中、田中の眼窩底骨折が判明。こういう統一戦はずるずるタイミングを逃さないうちにやってしまった方がいいんだけどなあ…。

 続いてIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、小國以載vs岩佐亮佑。
 1R、小國がボディストレートで先手を取ると、岩佐も左ストレートを返す。小國が積極的にストレートを繰り出し手数でリードするが、残り30秒で岩佐の左ストレートがヒットし小國ダウン!
 2Rも小國はボディストレートを起点に攻めるが、岩佐が左ストレートを突き刺しまたもダウン奪取!終了間際に岩佐はこれまた左ストレートを入れ、あっという間に都合3度目のダウンを奪う。
 3Rも小國は岩佐の左ストレートを真正面からもらい続ける苦しい展開。4Rから小國は圧力を強め左ストレートと左ボディでやや盛り返すものの、要所要所で岩佐のノーモーションの左が入り流れを取り戻しきれない。
 そして6R、岩佐は左ショートを立て続けに顔面へ打ち込むと左右の連打。小國の口からの出血が激しくなり、ここでレフェリーストップ。
 岩佐の出来が良すぎたのか小國が悪すぎたのか、ちょっとびっくりするぐらいのワンサイドゲーム。出だしの小國の動きは悪くなかったはずだが、最初のダウンを喫した後はなす術なく岩佐の左をもらい続けてしまった。しかしまあ、岩佐のジムの会長がセレス小林で、田中のジムの会長が畑中。時間は流れていくんだねえ、と妙な感慨にふけってしまった。

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by nugueira | 2017-09-15 23:16 | ボクシング | Comments(0)
 WOWOWで見たボクシング・スーパーフライ級ダブル世界戦の感想。まずはWBO、井上尚弥vsアントニオ・ニエベス。

 1Rから全く固さを感じさせない井上は、ジャブを面白いように突き刺すとそこから右ストレート、左ボディ。いつも通りの動きでニエベスを呑んでかかる。
 井上の強打を警戒したニエベスはガードをがっちりと固め、相手の打ち終わりを狙っていく戦法。それでも井上はガードの隙間をくぐるように左ボディを突き刺し、ニエベスの腰が一瞬落ちる。チャンスを迎えた井上だが、残り10秒の拍子木でラウンド終了と勘違いしてコーナーに戻ってしまうボーンヘッド。
 その後も井上は一方的に攻め続けるものの、さすがにここまでガードを固められるとなかなか打ち崩せない。4Rには井上の方から一旦距離を置いて、相手のパンチを誘いだそうとする。
 迎えた5R、これまでも何度か出していた井上の左ボディブローが、ガードの隙間を縫ってグサリ!たまらずダウンしたニエベスは何とか立ち上がるものの、これで試合の趨勢はほぼ決着。6Rはガードを上げて逃げ続けるだけのニエベスに、井上はプレッシャーをかけながら上下のパンチ。ノーガードでニエベスを挑発する動きを交えながら一方的に攻め続ける。後はどうフィニッシュにつなげるか…と思っていた6R終了後のインターバルにニエベス陣営が続行を諦め、井上が圧勝のTKO防衛。
 6Rのパフォーマンスはやや過剰な感じで、ここだけ若干入れ込み過ぎの印象がなくもなかったが、全体的にアメリカ初進出のプレッシャーを感じさせない完璧といっていい試合内容。名のある相手ではないものの、ボディで相手の心を折ってのTKOはインパクト十分。本場のファンに「モンスター・イノウエ」の凄さは十二分に伝わったのではないか。

 続いてWBC、シーサケット・ソールンビサイvsローマン・ゴンザレス。
 ロマゴンは前回の反省を踏まえてか、やや大人しめの出だし。対するシーサケットはボディ・顔面への左をガンガン繰り出して先手を取っていく。ロマゴンは繰り返しバッティングのアピールをし、やはり神経質になっている様子。
 2Rからはロマゴンも圧力を強め、近距離での乱打戦に。これまでならこの展開が続くうちにロマゴンが主導権を握るはずなのだが、シーサケットはロマゴンのパンチを浴びながらもひるむことなく打ち返し、逆に左ストレートで先手を取る場面が目立つ。バッティング抜きに、ロマゴンがやりにくそうな印象のまま3Rが終了。
 そして迎えた4R、ロマゴンが接近しての打ち合いを挑むが、シーサケットの右フックがカウンターで直撃!もんどりうつようにダウンしたロマゴンは何とか立ち上がるが、ダメージの深さは明らか。シーサケットはすぐさま追撃に行くと、またもカウンターの右フック!大の字に倒れたロマゴンを見てレフェリーがストップ!

 あのロマゴンがKO負けを喫した、というだけで十分ショッキングで、しばらく目の前の光景が理解できなかったのだが、それ以上に衝撃的だったのはこの負けが出会い頭の交通事故ではなく、ロマゴンは負けるべくして負けたとしか思えないこと。これまでは至近距離の打ち合いでも自分は有効打をもらうことなく一方的に殴り続け相手を消耗させていったが、今回はその展開になっても逆にパワー差で押される場面が目立ち、最後は狙い澄ましたカウンターに沈んだ。
 前回の判定負けが微妙かつ不運な内容だったことは今も疑いのない事実だが、やはりロマゴンが全盛期の力を失い、階級の壁に阻まれる立場になってしまったこともまた事実なのだ…ということを改めて思い知らされた形。正真正銘、今日は一つの歴史が終焉を迎えた日になった。

 完璧なアメリカデビューを飾った井上だが、同じ日の同じ会場でターゲットだったロマゴンが凋落の時を迎えたのは皮肉というべきか、神様のいたずらというべきか。ソールンビサイとの統一戦を来年まで引っ張って実現する必要性もあまり感じられないし、早々にバンタム級に転向しかないのだろうか…。

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by nugueira | 2017-09-10 23:01 | ボクシング | Comments(3)

Krush.80の感想

 Abema TVで視聴。

卜部功也○-×ヤニック・レーヌ(判定)
 蹴り合いからスタートしやや静かな展開が続くが、1R終盤に功也の右ハイがヒットしレーヌがグラつく。チャンスを迎えた功也だが、攻め切れずにラウンド終了。
 2Rに入ると功也の左が繰り返しヒット。レーヌは下がりながら防戦一方となるが、功也も上体の動きでかわすレーヌを捕えきれない。3Rも功也が攻め続けるものの、あと一打が出ないまま終了。復帰戦を白星で飾ったが、60キロトーナメントを制したときの凄味はまだ戻っていないか。

軍司泰斗○-×隆聖(判定)
 軍司が前蹴りで飛び込みながらのパンチ連打。隆聖もパンチを返すが、回転力・正確性で軍司が上回り始める。右ハイを入れた軍司がすぐさまラッシュを仕掛けると、ヒザからのパンチ連打であっという間に2度のダウンを奪取。隆聖は鼻血を出し、早くも気力だけで立っている感じ。
 2Rも軍司の勢いは止まらず、顔面への前蹴りで3度目のダウンを奪う。殺傷力の高いコンビネーションもさることながら、攻勢のこの場面でも冷静にボディを打ち込むのが凄い。隆聖も粘りを見せKOは免れるものの、最後まで攻勢をキープした軍司が圧勝で第2代53キロ王者に。
 軍司の試合を初めて見たのだが、以前からこんなに強い選手だったの?若くて伸び盛りのいい選手が王者になってくれたなあ。
 
 

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by nugueira | 2017-09-08 23:28 | Krush | Comments(0)

久保vsローマン

 WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、久保隼vsダニエル・ローマンを視聴。

 1R、距離を取ってボディを打つ久保。ローマンの入り際にパンチを合わせるが、ローマンもアッパーを返す。2Rに入ると圧力を強めたローマンが距離を詰めてボディ。久保はローマンが入ってくるところに左アッパーを繰り出す。
 3R、ローマンの左右のパンチが次々と久保の顔面にヒット。久保もボディ連打を返すが、流れがローマンに傾いてきた。4Rに久保は距離を取ってボディを叩くが、ローマンの圧力を止められない。終盤にローマンの右ストレートがヒット。
 5R、ボディの削り合いからローマンの右ストレートがヒット。久保は近距離での打ち合いに巻き込まれてしまっている。6Rも被弾し下がらされる場面が目立つ久保。終盤に右アッパーをもらいグラついたところにローマンがラッシュ。久保は滅多打ちにされるが、なんとかダウンは免れる。
 勝負どころと見たローマンは7R開始と同時に猛攻。右をもらった久保はよろめくようにダウン。何とか立ち上がる久保になおもローマンが襲い掛かるが、攻め疲れかラウンド後半はペースダウン。8R、ダメージの残る久保は下がりながらもカウンターのタイミングを狙うが、終盤にローマンの右をもらい力尽きるようにダウン。9Rもローマンの攻勢は止まらず、最後はストレートを食らい久保が腰を落としたところでレフェリーがストップ。

 初防衛戦の難しさを証明するような試合だったが、やはり久保に工夫というか引き出しが足りなかったか。徹底して圧力をかけてくるローマンを捌ききれず、ズルズルと相手のペースに呑みこまれてしまった。王座を獲得した試合も内容的に物足りなさが残ったが、初防衛戦までにその「物足りなさ」を埋めきれなかった、という感じ。

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by nugueira | 2017-09-07 23:53 | ボクシング | Comments(0)

UFN115の感想

 オランダ大会、メインの感想を。

アレクサンダー・ヴォルコフ○-×ステファン・ストルーフ(3R KO)
 ヴォルコフはローからパンチ。ストルーフの懐に入り込んで細かい連打を狙うが、ストルーフも右ストレートをヒット。思ったよりスタンドでストルーフが攻め込んでいる。ストルーフはさらに跳びヒザを狙うが、防いだヴォルコフが足払いでテイクダウンするとパウンドで猛攻。ストルーフかなり削られたか。
 2Rはストルーフが圧力をかけていく展開。押し込まれ気味だったヴォルコフだが、サミングでの中断を経てボディストレート・顔面へのストレートで徐々に反撃していく。ストルーフはパンチで顔面が跳ね上がる場面が増え、ラウンド終盤にはヴォルコフが距離を詰め滅多打ちに。
 3Rもヴォルコフ優位の流れは変わらず、最後はミドルを入れてからケージに詰めパンチ連打。ストルーフがしゃがみ込むようにダウンしレフェリーストップ。
 ヘビー級は上位陣がスカスカになってきているので、ヴォルコフが一気に存在感を増してくるか。

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by nugueira | 2017-09-03 10:25 | UFC | Comments(0)

コットvs亀海

 WBO世界スーパーウェルター級王座決定戦、ミゲール・コットvs亀海喜寛を視聴。

 1Rから距離を詰めていった亀海が左ボディを連打、さらにワンツー。コットも打ち返し手数では五分だが、亀海は物怖じせずいい動きができている。
 しかし2Rに入るとコットがギアを上げ、左フックや右ストレートで攻勢。亀海も単発でいいパンチは入れるが、手数で劣勢の印象になってしまう。愚直に前に出続ける亀海だが、とにかくコットの動きがいい。フットワークを使いながら上下左右に打ち分け、ブランクを全く感じさせない。亀海もヘッドスリップでパンチを避けたりと動きは決して悪くないのだが、コットを捕えきれず前半が終了。動き続けながら打つコットに対し、追い脚が続くかが生命線になるか。
 亀海は後半のラウンドに入ってもしつこく圧力をかけ続けそれなりに競った展開には持ち込んでいるのだが、ポイントは取れていない内容のままラウンドが経過。コットは8Rに疲れのせいかフットワークがやや落ちたように思えたが、9Rは再び華麗な打ち分けで圧倒。亀海にペースを握らせない。
 さすがに亀海の攻めが一本調子か、とは思うものの見ている側も打開策は思い浮かばないまま終盤戦へ。11Rに亀海の左ボディが入る場面はあったものの、その後が続かず。結局亀海がコットをつかまえきれないまま12Rが終了し、10ポイント差からフルマークの大差でコットが勝利。復帰戦を白星で飾るとともに、年内あと1戦での引退を宣言した。

 亀海はビッグネーム相手に臆することなくやるべき戦い方をやり遂げ、ポイント差ほどの開きはなかった印象。とはいえ、もう一度戦ったら勝てる…とは間違っても口にできず、完敗というほかないのも間違いのない事実。全ての局面においてコットの完成度が高すぎた。
 戦前からこのカードはコットのチューンナップという見方が支配的で、亀海は勝てずとも名を売れば今後につながるのでは、という指摘もあった。その点では亀海が及第点の試合をしたのは確か。とはいえ、今の亀海が今のコット相手にこのぐらいの試合ができるのは想定の範囲内。亀海にはその先の「結果」をつかみとって欲しかったのだが…。

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by nugueira | 2017-08-28 22:59 | ボクシング | Comments(0)