反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

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全日本キック観戦記

 とりあえずメイン以外の試合から。

横澤浩史×-○大蔵“PHOENIX 1号”(3R KO)

 加藤督朗率いるPHOENIXからの選手が初参戦。それにしても分かりやすいリングネーム。
 大蔵(以下「1号」。)が序盤からローキックを着実に当てて主導権を握ると、2Rはハイキックから畳み掛けてダウンを奪取。3Rに横澤が逆転を狙って猛ラッシュをしかけてくるが、殴り合いでも着実に有効打を入れた1号が3ダウンを奪って見事にKO勝利。
 1号は途中から自分の距離で戦えてたし、パンチ・蹴り・組んでのヒザとバランスよく使える印象。加藤は指導者としても優秀なんだねえ。今後はPHOENIX2号・3号、そしてジャイアントPHOENIXといった面々が続々と参戦・・・もうたまらんね。

山宮恵一郎○-×ジミー明成(判定)

 山宮のセコンドには菊田総帥の姿が。キックの試合なら郷野がセコンドについた方がいい気がするが。
 1R、最初に山宮の左フックがクリーンヒット。ジミーは体格差を生かして押し込もうとするが、どうも攻めきれない。ジミーが打たれ強いのか山宮のパンチが軽いのか、最後までダウンは奪えなかったものの、終始有効打を入れ続けた山宮が文句なしの判定勝利。
 山宮は上下のパンチの打ち分けはけっこうできていたが、蹴りを出した場面はほぼ皆無。キックボクサーとしてはまだまだグリーンボーイという印象。
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大輝○-×喜入衆(判定)

 序盤から自分の距離とペースで戦い続けた大輝が喜入を圧倒。攻め込むときにワン・ツー・スリー・ミドルと必ずコンビネーションで畳み掛けるし、アッパー、ボディ、ヒジ、ヒザと攻撃の方法も多彩。見ている分にはものすごい淡々と攻め込んでいる印象が強いのだが、気づくと主導権を握っている。喜入も根性を見せてダウンこそ奪われなかったものの、中盤から口を開けて呼吸しており、完全に打つ手なしという感じ。
 4月の王座決定戦を見逃していたので、大輝については正直「どんなもんなのかなあ」という気持ちもあったんだけど、この試合を見せられちゃうと認めないわけにいかない。1階級下とはいえ、デビューからやっと10戦目の選手が倍以上のキャリアをもつ他団体王者を手玉に取ってるんだから大したもんですよ。勝負どころで攻めきれていない印象が若干あったけど、逆に言えばまだまだ伸びしろがある。こりゃ、この選手は相当強くなるわ。

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by nugueira | 2006-07-24 00:54 | 全日本キック | Comments(2)

UFC61

 先ほど主要2試合だけビデオ観戦。

 メインのヘビー級タイトルマッチはティム・シルビアが判定勝利でアンドレイ・アルロフスキーを返り討ち。
 シルビアはパンチ技術がオフェンスもディフェンスも格段に上手くなってた。アルロフスキーは前回のKO負けの記憶もあっただろうし、あれじゃなかなか踏み込めないね。内容的にさほど差があったとは思えないけど、シルビアが圧力かけてたし、アルロフスキーは流血で印象悪かったからまあ妥当なジャッジか。
 因縁の対決はこれでシルビアの2勝1敗。でも次回の対決を見たくなる内容じゃなかったなあ。ヘビー級は今後のカード編成に苦労しそう。

 これまた因縁の対決であるティト・オーティズ対ケン・シャムロックは、テイクダウンからのヒジ連打でティトのTKO勝利。こちらも返り討ちという結果に。
 ストップのタイミングについては意見が分かれるだろうけど、まああそこで引き伸ばしても結果は変わらないだろうなあ。個人的にはグラウンドの危険な体勢で連打が入ったら、「見込み一本」と同じでレフェリーは止めて構わないと思うので、あの判断自体に間違いはなかったのではないかと。客にしてみりゃ消化不良だろうけど。ケンシャムは去年の桜庭戦といい、スッキリしない敗戦が続いてますね。

 今回最大のサプライズはシウバVSリデルの電撃決定(リデルがババルに勝つのが前提だけど)。うわっ、今度はUFCからの引き抜きか!でもよく見たらシウバはPRIDEのTシャツ着てる。アメリカ進出を控えたPRIDEが、起爆剤のためにUFCとの本格交流に踏み切ったということろでしょうね。でも何か、新日との交流戦に活路を見出すしかなくなったUインターと被るなあ・・・。最悪の例えを引き合いに出してしまいましたが。

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by nugueira | 2006-07-12 01:56 | UFC | Comments(2)
ジョシュ・バーネット○-×マークハント(1R アームロック)

 試合前の煽りVでは、北斗の拳風にアレンジしたジョシュとハントのイラスト(超安っぽい)が登場。さらにジョシュのインタビュー映像では神谷明が吹き替えを担当。神谷明ってそんなに安いギャラで起用できるのか?全般的に低調だった今回の煽りVだが、この試合に限ってはスタッフの意気込み(開き直り?)が感じられた。

 試合が始まると、ジョシュが振り回すような右フックからハントに組み付いてテイクダウン狙い。危なっかしい気もするが、総合慣れしてきているストライカー相手にテイクダウンを取るには短時間でも打ち合う度胸が必要なのも事実。一度は振りほどかれたジョシュだが、再び同じ流れからテイクダウンに成功。倒した後は完全にジョシュが主導権を握り、簡単にサイドポジションへ。ハントの短くて太い腕に少々てこずったものの、最後はアームロックに捉えてあっさりハントがタップ。GPダークホース同士の一戦は、遊びなしでハントを自分のフィールドに引き込んだジョシュが勝利を収めた。

 試合後のマイクでジョシュは「ウォワター!北斗神拳ハ無敵ダ!」(←吹き替えか?と錯覚するほどの流暢な日本語)
 こんな外人ありえねえよ。何にせよ、開幕前の期待どおりにジョシュがベスト4へ進出。決勝ラウンドが俄然楽しみになってきた。

ミルコ・クロコップ○-×吉田秀彦(1R TKO)
 開始直後にパンチを振るいながら組み付いていく吉田。一度は組み付いてからコーナーに押し込み、さらに首投げを狙うものの、ここはミルコが踏ん張りテイクダウンに失敗。結果的に、この試合唯一のチャンスを逃すことに。
 ミルコはひたすら右ローを当てていく作戦だったが、どうも動きが鈍く、手数が出ないまま吉田に簡単に懐に入られてしまう。序盤から肩で息をする様子が目立ち、どうも体調は本調子ではない感じ。
 とはいえ、ミルコの体調不良に付け込むには、吉田は圧力が足りなさ過ぎた。ミルコの度重なるローキックに足が流れる場面が目立ち、遂にミルコのアッパーでダウン。ここはなんとか立ち上がるが、ミルコの追撃のローを食らうと倒れたまま立ち上がれず、ここでセコンドがタオル投入。予想どおりといえば予想どおり、だけどやっぱり切ない、吉田の総合初のTKO負けという結果に終わった。
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 大会全体の総括。前座も含めて一本・KO決着の試合が多かったし、内容的にも悪くはなかったと思うのだが、どうも会場全体にイマイチ乗り切れない空気が流れていた。
 理由は2つあって、1つは演出能力の低下。フジ撤退の中で頑張っていたとは思うけど、会場のセットも地味だったし、何より煽りVのクォリティーの低下が痛い。海外ロケをする資金力はないし、佐藤プロデューサーという希代の人材がいなくなった以上は仕方がないのだけれど、いつものように試合に向けて客のテンションが上がりまくるというムードが作れなかった。
 理由のもう一点は、最初にも書いたけど試合以外の事項に関心が向きすぎてしまったこと。いい試合を見せられても「これで最後になってしまうんだろうか」と心のどこかで思ってしまうものだから、どうやったって様子見のような雰囲気になってしまう。

 という分析はしてみましたけど、フジの中継が戻ってこないのが前提である以上、これらの点はもうどうしようもないんだよね。とりあえずは遠い先のことは考えずに、目の前に提示されたものを素直に受け入れて楽しむしかないでしょう。そういう結論になってくる。

 決勝ラウンドの予想だけど、準決勝のカードはノゲイラVSジョシュ、ミルコVSシウバ。決勝はノゲイラVSミルコで、優勝は総合力で一歩リードしているノゲイラかなあ。ミルコのコンディション(メンタル面も含めて)次第ではシウバの決勝進出もありえると思うけど。

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by nugueira | 2006-07-04 01:00 | PRIDE | Comments(4)
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ○-×ファブリシオ・ヴェウドゥム(判定)
 ここからがいよいよ本番。まずはリオの沈まぬ太陽が登場。
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 1R、予想どおりではあったが両者スタンドでの打ち合いを選択。ここでノゲイラの左フックがクリーンヒットし、ヴェウドゥムのマウスピースがふっ飛ぶ。
 こりゃあっという間にノゲイラが殴り勝つな、と思っていたが、ここからヴェウドゥムが打撃スキルの上達ぶりを披露。ロープをすぐ背負うのだが、そこからスウェーバックなどを駆使して決定打は許さず、自分はよく伸びるジャブで反撃。ノゲイラが連打をもらって慌てて組みつく場面も見られた。
 それでもノゲイラは何度かクリーンヒットを入れ、与えたダメージとアグレッシブさでノゲイラ優位な印象のまま1R終了。

 2R以降はヴェウドゥムが引き続きディフェンシブなスタイルに徹したのに加え、ノゲイラにやや攻め疲れが見えたせいもありゆったりとした展開に。ヴェウドゥムは打ち合いで不利になると自分から寝転ぶので連打は許さないが、逆にポイントも奪えない。
 2R後半からヴェウドゥムがテイクダウンを取るようになるが、ノゲイラは下になってもタイミングのいい体重移動でスルッと上下を入れ替える。こういう攻防をもっとやって欲しかったのに。
 終了間際にヴェウドゥムのギロチンが極まりそうになってヒヤッとしたが、ここもノゲイラが凌いで試合終了。手数とダメージで上回ったノゲイラが判定3-0で勝利。

 ヴェウドゥムは打撃も上手くなっているし予想以上の健闘と言っていいのかもしれないけど、試合運びがあまりにディフェンシブ的すぎる。根本的にもっとKO・一本を狙っていくスタイルに切り替えていかないと、上に残っていくのは辛いな。勝負的にも、興行的にも。

藤田和之×-○ヴァンダレイ・シウバ(1R TKO)
 試合前の煽りV、「日本人がシウバに勝てると思いますか?」という問に、藤田は「シウバが俺に勝てるのか、逆に聞きたいね。」皮肉なことだが新日本を離脱してPRIDEに戻って以降、藤田はプロレスラーらしさを如何なく発揮している。
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 ゴング直後、藤田をコーナーに詰めたシウバがヒザ蹴りからラッシュ。藤田は明らかに直撃を食らっているはずなのだが、そのままタックルに行くとテイクダウン。こいつはどういう体の構造をしているんだ?
 センターに戻って再開後、シウバが下から腕十字に移行。これもガッチリ極まっているように見えたが、藤田が耐え続けてなんとか逃れることに成功。予想どおり藤田は上は取れてもそこからの決定機が作れない。
 スタンドで再開後は両者慎重に様子を見合う展開。時おり両者の大振りのフックが交差する。
 1R残り1分を切ったあたりで、シウバがラッシュを仕掛ける。シウバの左右のフックを食らって倒れる藤田。なおも足を取ろうとする動きを見せるが(このためレフェリーのストップの判断が遅れた部分はあると思う)、シウバはなおもサッカーボールキックを連打。ここでセコンドがタオルを投入。日本・ブラジル野獣対決はシウバに軍配が上がった。

 やはりヴァーリトゥードの経験ではシウバが一枚も二枚も上手だった。どの局面でも器用に対応していたし、試合の流れをよく見て仕掛けるところ・休むところを上手く判断している。敗れたとはいえ、藤田も自分の持ち味を十二分以上に発揮。技術面はともかく、観客のテンションを上げるという意味ではこの日最高の勝負だった。

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by nugueira | 2006-07-03 08:06 | PRIDE | Comments(2)
7月1日(土) さいたまスーパーアリーナ

 あまりにも色々な紆余曲折を経ての試合当日。ここまで試合以外のことに気を取られながらのPRIDE観戦はさすがに初めて。
 注目の客入り、4万4000人は大健闘だろうけど、アリーナ席後方あたりに空席が目立ったのも事実。地上波というプロモーション媒体がなくなった影響はじわりじわりと来るでしょうね。

エジソン・ドラゴ×-○パウエル・ナツラ(1R 腕十字)
 序盤にナツラが下から腕十字をしかけるが、これはドラゴが凌ぐ。今度はグラウンドで上を取ったナツラ、マウントに移行すると迷わずパウンドを連打。こんな柔道金メダリストいやだ。
 ここからドラゴにスイープをされてしまうものの、再び下から仕掛けていって最後は腕十字で一本。総合への適応性は見せながらも、難敵続きだったせいもあって結果が伴わなかったナツラがようやく初勝利。いやよかったよかった。金メダリスト相手にえらく見下したものの言い方ですが。

中尾“KISS”芳広○-×イ・ウンス(1R TKO)
 注目の中尾の入場は「サンダーバード」のテーマ曲で普通にリングイン(途中、中継カメラの画面にキスしてたけど)。なんかつまんない。
 試合前にふたりが向き合うと、場内異様な大歓声。中尾から微妙に距離を保とうとするウンス。うわ、なんだこの不必要な緊張感は。

 いざ試合が始まると、中尾はガチガチの手堅い試合内容。担ぎ上げるようにテイクダウンをすると、コツコツパウンドを連打。そして両者の体が密着した状態になると、客席からは「中尾、チャンスだ!」「奪え!」といったコールが。イベントの趣旨が段々変わってきた。
 中尾はこのまま相手にペースを握らせず、最後は立ち上がりざまのウンスの顔面にヒザを叩き込んでドクターストップによるTKO勝利。リング上ではきっちり結果を出してみせた。

ビクトー・ベウフォート○-×高橋義生(1R KO)
 予想どおり両者ボクシングスタイルで打ち合う構え。高橋がそこからタックルに入ろうとするが、それを切ったベウフォートがパンチを連打。左フックがきれいに高橋のアゴをとらえ、、ダウンした高橋はそのまま立ち上がれず。わずか36秒、ビクトーが電光石火のKO勝利。
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 いやー鳥肌立った。ここまで目の覚めるようなビクトーの勝利は初めて見る。これが復帰の足がかりになってくれればいいけど。

アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ○-×アリスター・オーフレイム(2R TKO)
 序盤にペースを握ったのはアリスター。ハイキック、ローキックを連発して先手を取り続ける。一方のホジェリオはなかなか手数が出ない。スタミナ切れを狙ってるのか?
 1R後半にホジェリオがようやくテイクダウンを取るものの、アリスターの足に阻まれて決定的な場面は作れず。でもアリスターも予想どおり、動きが落ちてきた感じ。
 2R、だんだんパンチが手打ちになってきたアリスターに対して、ホジェリオのパンチがクリーンヒット。よろめくように後退したアリスターにホジェリオがラッシュをしかけたところで、セコンドがタオルを投入。アリスター、リベンジならず。
 首を怪我していた影響(テープでガチガチに固めてあった)もあるだろうけど、やはりアリスターの課題はスタミナ。走りこみとかやってないのかね。

中村和裕○-×エヴァンゲリスタ・サイボーグ(1R V1アームロック)
 今回から中村のスポンサーにドン・キホーテがついたため、中村の入場前にはドンペンの着ぐるみによるパフォーマンスが。まあなんちゅうか、資本主義社会ですね。
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 開始早々に中村が粘り強い片足タックルからテイクダウンに成功。でも毎回ここから塩漬けなんだよなあ・・・。と思っていたら、パウンドを打ち込みながらサイドに移行し、V1アームロックの体勢へ。サイボーグがなかなかギブアップせず、ありえない方向に腕が曲がりそうになっていたが、中村がさらに絞り上げるとようやくタップ。
 中村がひさしぶりの一本勝ちで、団体の危機に存在感をアピール。なんだよ、やればできるんじゃん。

 暗くて分かりにくいが、下の写真は中村の入場終了後、ステージ脇のハシゴを降りるドンペン。着ぐるみのままじゃ危ないよ。しばらくの間、周辺の客はリングそっちのけでドンペンを見守る異常事態に。
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by nugueira | 2006-07-02 08:48 | PRIDE | Comments(2)
 18:00に横アリなんて無理なので、おとなしくテレビ観戦。
 あー、もったいないことした!仮病使ってでも行きゃよかった!「史上最激戦」の前評判に偽りなしの内容じゃん。終盤やや失速気味の決着とはいえ。

魔娑斗○-×小比類巻貴之(判定)
 コヒは蹴り、魔娑斗はパンチと互いの持ち味にこだわりつつ噛みあった試合。でもやっぱり魔娑斗の方が相手の動きが見えてたね。前蹴りもキッチリ体ずらして捌いてるし、序盤から左がよく入ってたし。
 魔娑斗がややモタついたまま終わるかと思ったけど、最後は上下を綺麗に打ち分けてきっちりダウンを奪取。9年に渡る因縁に一応の答えを出した。
 終了後のコヒの妙に晴れ晴れとした表情が印象的。なんだかんだ言いつつも、戦った者同士だけで通じ合う感情っていうのがあるんですかね。

アンディ・サワー○-×ヴァージル・カラコダ(3R TKO)
 1Rにカラコダのワンツーが綺麗に入って、サワーがいきなりダウン。そんなバカな。ガード越しとはいえ相手に打たせすぎてるなあ、と気にはなっていたんだけど。
 どうしよういきなり番狂わせだよ、またシーザー会長の病状が悪くなっちゃうよ、と思っているうちに、ようやくエンジンがかかってきたサワーが猛攻。3Rに立て続けにダウンを奪って逆転TKO勝利。地力の差をなんとか発揮してくれたというところか。最後はボクサー相手にあの距離の打ち合いでダウン取っちゃうんだから、やっぱりサワー凄いわ。
 でもそれ以上にカラコダの成長ぶりがすごい。蹴りも自然に出るようになってるし、プレッシャーかけて連打を叩き込むスタイルを固めてる。もう並の選手相手なら楽に勝っちゃいそう。

アルバート・クラウス×-○ドラゴ(判定)
 1回戦ではこの試合が一番鉄板だろうと思っていたのに・・・。ドラゴは相変わらず動きが硬いし、一発のモーションが大きくてあまり強いとは思えない。トリッキーなスタイルがクラウスにはうまくハマッたか。ダウン取ったヒザも、なんか出会い頭な感じがするんだけどなあ・・・。

ブアカーオ・ポー・プラムック○-×佐藤嘉洋(2R KO)
 ムエタイスタイル同士の削りあいを期待していたのに、誰がこの展開を予想していたか。
 佐藤は前蹴りをことごとく掴まれてペースをつかめない上に、もとから苦手なパンチで攻め込まれちゃなあ。ブアカーオがこういうスタイルで仕掛けてくることは予想していなかっただろうから、余計対応が遅れたか。
 愚直なまでに己のスタイルを貫くことで、MAXの価値観に風穴を開けるだけの力があったはずの佐藤、あまりにもあっけなく轟沈。よくも悪くもK-1には不釣合いだったはずの、切なく、リアルすぎる空気がそこには漂っていた。

魔娑斗×-○アンディ・サワー(判定)
 サワーが日本に初お目見えした頃から実現を待ち望んでいたカード。内容は期待通りどころか、期待通り以上のハイスパートの攻防。やはりこの2人のスタイルはかみ合う。それも恐ろしく高いレベルで。
 魔娑斗の最後のダウンはスリップ気味で完全に不運だったけど(あれをちゃんとダウンと取ったレフェリーはすごいと思う。)、ダウンなしで延長に突入していても勝敗は同じだったでしょう。終盤は魔娑斗が完全に失速していたし。
 サワーはシュートボクシング初期によく見せていた二段蹴りのような飛びヒザも出していたし、この試合に関しては完全に全盛期の勢いを取り戻していた感じ。この2人はぜひワンマッチでまた再戦してほしい。

ブアカーオ・ポー・プラムック○-×ドラゴ(判定)
 ブアカーオが手堅く判定勝ちした上に、相手はマイナー外人。そりゃ地上波もダイジェスト放送になりますよ。ドラゴみたいに攻めが単発な選手は、ブアカーオにとっては一番扱いやすい相手だろうね。

アンディ・サワー×-○ブアカーオ・ポー・プラムック(2R KO)
 ゴングがなる前からサワーは顔ボコボコ。対するブアカーオは冗談抜きでキズ1つないきれいな顔。ワンデイトーナメントの宿命とはいえ、この時点で八割がた勝負の行方が見えてますよ。
 とはいえ、今回のブアカーオの勝ちっぷりは「展開に恵まれた」という一言では片付けられないぐらいの圧勝。パンチ勝負の展開になった時は、正直サワーにも逆転の目があるかと思ったんだけどなあ。サワーのこんな負け方、今後見る機会があるかどうか。

 選手層の厚さを考えると2連覇なんていう予想は軽々しくできないけど、今日の戦いでブアカーオが頭ひとつ抜け出た印象があるのは確か。やはり最後に笑うのはムエタイなのか。今のブアカーオをムエタイという括りで扱うこと自体、もはや無理があるけど。

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by nugueira | 2006-07-01 01:45 | K-1MAX | Comments(4)
ババ・レイ、ディーボン○、スパイク-田中将斗、金村キンタロー、本間朋晃×

 場外乱闘、流血とハッスルの雰囲気にはそぐわない試合展開。といってもつまらないわけではなく、非常に安心して見ていられるけど。ECWつながりか、チーム3Dと田中の間にはきっちりと信頼感がある感じ。
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 試合は終始チーム3Dのペース。場外乱闘後も手馴れた凶器攻撃を連発して、ラダー上からのフットスタンプも披露。うわぁ、大日を見ているような気分。田中たちも一度は逆襲に転じるが、最後は3Dをきっちり決めて、チーム3Dが完勝。
 まあ、役者が違うという感じですわ。興行全体の中で見ると、少々試合時間を長く頑張りすぎちゃった気はするけど。

HG○、小島聡-ソドム、ゴモラ×

 開始直後、HGがコーナーから叫んだ台詞が「頑張ってください、小島さん!」うわっ、あまりに普通。これ芸人じゃなくて若手レスラーの発言ですよ。
 でもこの試合の感想は「HG、素晴らしい」の一言に尽きる。小島との合体フライングクロスチョップ、合体ブレーンバスターに始まり、動き良すぎ。相手の攻めもちゃんと受けてるし。本当にプロレスが好きなんだなあ、というのが動きの一つ一つから伝わってくる。
 最後はHGがコーナー最上段からのフライングボディープレスを決めて3カウント。この日はオープニングの有田とこの試合だけでチケット代が回収できた。

TAJIRI○、大谷晋二郎-ニューリン様×、川田利明

 ニューリンに御執心のTAJIRI、ムチで叩かれつつもニューリンににじり寄る。TAJIRIの経歴を知らない人が見たら「あのオッサン、きもい」という感想で終わりかねないのが辛いところだ。実際、近くの席にそういう感想行っている人いたし。
 試合の方はさして盛り上がりもないまま、ニューリンの仮面を剥いだTAJIRIが簡単に丸め込んで3カウント。まあ何がしかの続きがあるんだろうなあ、と思いながら見ていたわけですが・・・。

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 試合後、高田総統がハッスル軍から奪っていたタマアゴにビターンを注入。すると入場ゲートに登場した巨大タマアゴが割れて、『トレーニング・モンタージュ』の曲とともにガウン姿の男が入場。
 「中身は有田か?」と思っていたが、ガウンを脱ぐと髪を染めてベイダー風マスクを被った高田の姿。うわぁ、遂に出てきちゃったよ・・・。
 高田はTAJIRIに何もさせないまま、キック一発でKO勝利。やっぱ強いわ。すまん、とりあえず言ってみたかった。
 試合後、画面に登場した高田総統は「彼は、私の戦う化身、ザ・エスペランサーだ」と説明。場内大爆笑。

 さすがにこの展開はなあ・・・。ハッスルが始まった当初から「高田はいつリングに復帰するか」というのが焦点の一つだったわけではあるけど、いざ実現してしまうと切なくなってくる。これUインターに対する冒涜ですよ。
 興行のストーリー的にも、ここで切り札を使っちゃってこの後どうするの?という疑問が。タマアゴは最初からミスリーディングの作戦だったのか、予定していたアイデアが使えずにこのオチにしたのか。いずれにしても行き当たりばったりな感じを受けてしまう。

 ハッスルの今後、だいぶ不安だなあ。もとからあまり関心や思い入れは薄いので、どうでもいいっちゃどうでもいいんですが。

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by nugueira | 2006-06-19 00:33 | プロレス | Comments(4)
6月17日(土) さいたまスーパーアリーナ

 初のハッスル会場観戦。場内は空席もチラホラ。今回のスキャンダルの影響がいきなり動員にマイナスに働いてるとも思えないから、まあこの興行の集客力がこんなもんなんでしょうね。
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 冒頭にRGM登場。スベリまくった挙句、場内から一斉にブーイング、そして「帰れ」コール。すげえ、客席が一体になってる。WWEみたい。
 RGMがスポーツ紙のスッパ抜きを引き合いに出して「有田は出させない!」と言い切るが、言ってるそばから「有田総統」が登場。これがもう激似。この興行の最大の見所はオープニングだった、と言い切ってしまっていいでしょう。この後、有田は猪木・長州のモノマネを披露し、最後は高田のマネでPRIDE-GP風の開幕宣言(このモノマネも完璧。)。「いやー、ヒョードルやっぱ強いわ」「あれ、ランペイジは?」といった台詞も連発し、「オレがやりたい事を全てやりきった」といったところ。

ハッスル仮面レッド○、ハッスル仮面ブルー、ハッスル仮面イエロー、ハッスル仮面オレンジ-モンスター仮面パープル×、モンスター仮面ブラック、モンスター仮面ホワイト、モンスター仮面ブラウン

 ひとり際立って太った体型のイエローに対して「黄色がんばれ!」「黄色、働け!」といった野次が集中する中、リング上ではレッドが延々とつかまり続ける展開。最後はハッスル仮面軍が逆襲に転じて、レッドが3カウント。まあ可もなく不可もなくな内容。

坂田亘×、崔領二-Erica○、マーガレット
 女相手に遠慮なく蹴り・パンチを見舞う坂田に「アホの坂田!」「アホ!」「小池!」といった野次の集中砲火。
 劣勢が続いていたErica組だが、最後はEricaが坂田にヒザ十字を極めて逆転勝利、ベルトを奪取。ところで、青木裕子はもう坂田軍のマネージャーやってないの?

小川直也、カイヤ×-ジャイアント・シルバ○、ジャイアント・バボ

 シルバ・バボ組は入場時に花道を降りて会場の隅へ。そこにはカイヤの車が。シルバ・バボ組にボコボコにされるカイヤカー。怒り心頭のカイヤ。とりあえず、昔フジの24時間テレビでさんまのレンジローバーがめちゃくちゃにされた一件が頭に浮かんだ。
 で、試合の方。期待もしちゃいなかったけど、なんか微妙だったなあ。攻撃もパンチ繰り出すだけだったし、相手の攻めを受ける場面もあまりなかったし(いや、受けきったら凄すぎるんですが。)。
 それでも最後はグダグダの展開でカイヤ勝っちゃうんだろうなあ。と思っていたら、シルバのボディープレスでカイヤがあっさり敗北。うわっ、いきなり厳しい態度に出たなあ、DSE。まあHGとか和泉元彌の場合は、プロレスへの愛情なり批判を受けてまでリングに上がる覚悟なりがあったんだろうけど、そこまでの愛情や覚悟がないカイヤをいきなり勝たせるわけにもいかない、ということなんですかね。無駄に厳しいコメントをしちゃうと。

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by nugueira | 2006-06-18 10:06 | プロレス | Comments(2)

全日本キック観戦記②

小林聡○-×ヨードクングライ・ノーンカムジム(1R KO)

 開始直後に小林が打ち込むと、ヨードクングライはお返しとばかりに猛然とラッシュ。この後は完全に間合いの取り合い。小林が先手を取って打ち込んでいくが、ヨードクングライは笑みを浮かべて余裕たっぷり。息もつかせぬハイスピードの攻防もキックの魅力なら、ゆったりとした距離の奪い合いもまたキックの醍醐味。動きはないが決して退屈ではない時間が流れる。
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 長丁場と思われた勝負は不意に決着した。小林のボディーブローがクリーンヒットすると、ヨードクングライが悶えるようにロープ際へ後退。チャンスを逃さなかった小林が一気にラッシュを仕掛け、さらに追い討ちのボディーブローを打ち込んだところでヨードクングライがダウン。このまま立ち上がることができず、そのままテンカウント。小林が完璧な形でリベンジを達成した。
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 前回がイヤな負け方だっただけに、それを引きずっていてもおかしくなかった今回の小林。その空気を見事なKO勝ちであっさり覆してしまうのがなんともこの男らしいと言うか・・・。試合後のマイクで、小林は今年の秋に迎えるデビュー15周年での大勝負をアピール。野良犬が、うるさいぐらいに存在感を発揮して復活を果たした。

山本元気△-△ワンロップ・ウィラサクレック(ドロー)

 開始直後から前に出続けて圧力をかける元気に対して、ワンロップは打ち合いの距離になると高速のタテ肘で応酬。元気のパンチとワンロップのヒジが何度となく交錯する展開に、場内は異常な緊張感に包まれる。元気はヒジのクリーンヒットをもらわず、手数では押し気味に進める。
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 試合が大きく動いたのは3ラウンド。元気のパンチがワンロップの顔面を捉え、ひるんだワンロップをコーナーに詰めると元気が猛烈な連打。これで試合を決めるかと思ったが、逆にワンロップがヒジで元気の顔面をカット。「切り裂き魔」が遂に本領を発揮した。
 元気がドクターチェックを受ける間、客席からは悲鳴のような歓声。なんとかドクターストップを免れた元気は、傷口から大流血しながらもそれまでと同様に前に出続け、ひたすら圧力をかけていく。
 逃げ切りを狙ったのか、あるいは元気の圧力を嫌がったのか、4・5ラウンドはワンロップはほとんど前に出ず、元気が追い続ける展開。ワンロップが元気をうまくいなし決定打はもらわなかったものの、優勢なムードのまま試合を終えた元気に場内は大歓声。
 しかし判定は1人が元気を支持したものの、残り2者はドロー。終盤は完全に押し気味だったはずだけど、有効打を入れられずリードまでは奪えなかったか。残念ではあるが、まあ理解はできるジャッジ。
 元気は徹底的に前に出続けて、ワンロップのスピードを生かす展開に持ち込ませなかったのがお見事。ワンロップが決して越えられない壁ではないことを証明してみせた。すぐには無理でも、完全決着をつけるためこの2人の再戦をぜひ見てみたい。

 やはり全日本にハズレなし。人気blogランキングへ
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by nugueira | 2006-06-14 00:22 | 全日本キック | Comments(3)

全日本キック観戦記①

6月11日(日) 後楽園ホール

 久しぶりにジムで汗を流してから後楽園ホールへ。そういえばこの日の午前中は学生キックが開催されてたんだっけ。

望月竜介○-×MAD☆BULL(判定)
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 昨年のミドル級王者決定トーナメント以来の出場となるMAD☆BULL(以下ブル。)。開始直後にブルが力任せながら意外にいいパンチを打っているのに驚いたが、パンチの正確性に勝る望月が簡単にスタンディングダウンを奪う。
 こりゃ楽勝だな、と思っていたら2ラウンド、望月がブルの連打を簡単にもらってしまい大の字にダウン。何とか起き上がるが、これで勢いづいたブルが猛攻。しかしこれを上手く凌いだ望月、パンチで逆襲に転じて2ラウンドのうちにスタンディングダウンを奪い返す。
 3Rに完全にペースを奪い返した望月が、ダウンをもう1回奪って判定勝利。ダウンの後も相手の攻撃をよく見切って動いていたのが凄い。
 それにしてもブルは打たれ強い。顔面にクリーンヒットもらいまくってるのに倒れないんだもの。MAX韓国大会のときにサワーも言ってたけど、こいつら何を食ったらこんなにタフになるんだろう。

藤原あらし○-×チェ・ジンスン(判定)
 序盤こそジンスンが勢いのいいパンチを繰り出していたが、1R中盤以降はあらしが左ミドルの連打で完全に試合を支配。ジンスンは右わき腹どころか、背中、ブロックした右腕まで真っ赤になってくる。すごく変な体勢で日焼けをしちゃった人みたい。
 あらしが終始このペースを崩さず、ロー・パンチも繰り出し完勝。7月開幕の真王杯、昨年のMACH55に続いて制することができるか。

山本真弘×-○ダーラタイ・ギャットパヤッタ(判定)
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 ダーラタイは離れた距離ではミドル、近距離になるとヒジ。ロープを背負う場面は多いのだが、そこから先のディフェンスが非常に上手くて真弘にペースを握らせない。
 結局3R通じて、タイミングのいいミドルでダーラタイがポイントを稼ぐ展開。真弘は最後まで懐に入ることができず、自分の得意な展開に持ち込めないまま完敗。
 昨年来、国内で無敵の強さを誇った真弘がベルト戴冠後はムエタイ相手に2連敗。ムエタイとの相性が悪いとは思いたくないのだが・・・。

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 次回7月大会では、サトルヴァシコバVS増田博正のライト級タイトルマッチ、そして石川直生VS前田尚紀のスーパーフェザー級タイトルマッチが決定。前回不満の残る結末となった石川VS前田、完全決着の結果は果たしてどうなるか。

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 さらに、自らのジムが全日本キックに加盟することが決まった元ムエタイ9冠王・チャモアペットがリング上で挨拶。うわぁ、生きる伝説だよ。この人を生で見る機会があるとは思わなかったので非常にうれしい。コツコツ会場通いをしていてよかった。

 ダブルメーンの2試合はまた後日。人気blogランキングへ
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by nugueira | 2006-06-12 00:49 | 全日本キック | Comments(2)