反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

タグ:観戦記 ( 1355 ) タグの人気記事

男祭り2006観戦記①

12月31日(日) さいたまスーパーアリーナ
d0010886_252649.jpg

 6月の時点では「もう大晦日は絶対に無理だ」と思っていたが、無事開催。プロモーション面でのダメージは非常に大きいはずなのに、たまアリ近辺には例年どおりの人・人・人。お前らそんなにPRIDE好きか?俺は大好きだ。

 オープニングは高田のピアノ演奏に合わせてミュージカル歌手みたいな人が歌を披露。そして、今年の各大会・桜庭離脱・地上波打ち切り騒動を振り返っていく映像。ものすごい不安感を抱えさせられながらも、2006年も色々と楽しませてもらった。映像見ているだけで、こみ上げてくるものがあった。
d0010886_254842.jpg

 最後はおなじみ、高田の太鼓とともに選手紹介。いよいよ「祭り」が始まる。
d0010886_261863.jpg

田村潔司○-×ミノワマン(1R TKO)
 試合前の煽りV、美濃輪が突然「これからリングネームをミノワマンにします」と爆弾発言。場内、騒然とも失笑ともつかない「どこまで付き合ってやればいいのやら」という雰囲気に。
 前回の対戦時と同様、お互い決め手のないまま判定まで行くかなあ。と思っていたら、ゴングと同時にミノワマンがパンチで突進。これに対して田村はミドル、テンカオで返していく展開。そうしている内に田村のヒザがカウンターでミノワマンの脇腹にヒットし、ミノワマンがうずくまるようにダウン。田村が追い討ちのサッカーボールキックを入れたところでレフェリーストップ。ちょうど温まりかけた会場にとってはやや唐突な終わり方になってしまった。
d0010886_27130.jpg

 試合後、田村はマイクを持つと吉田との再戦を要求。PRIDEとは相容れない存在(というのがウリ)のはずなのに、時々思い出したようにこういうアピールをするんだよなあ。どうも理解できない。

青木真也○-×ヨアキム・ハンセン(1R トライアングルチョーク)
 青木は大晦日モードということか七色のロングスパッツ。場内やや失笑気味。
 開始早々、ハンセンのローキックをつかんだ青木がそのまま簡単にテイクダウン。パウンドの後に腕十字へ行くが、ここはハンセンが反転して凌ぐ。すると下になった青木が、いつもどおりの足の柔らかさを利用してトライアングルチョークを極め、見事な一本勝ち。実力者同士の一戦は意外なワンサイドゲームに終わった。
 今回の青木は「お見事」の一言。早く実現してくれ、メレンデスか五味との試合。

郷野聡寛○-×近藤有己(判定)
 郷野の入場は新庄のコスプレで登場した後、リトル清原が合流。決して悪くなかったと思うけど、DJ OZMAを引っ張り出した後なだけにやっぱりハードルが高くなっちゃうよなあ。
d0010886_282321.jpg

d0010886_283794.jpg

 郷野はいつもどおりフットワークを使ったディフェンシブな試合運び。時折パンチ、ミドルを入れていく郷野に対して、近藤はなかなか手数が出ず、たまに出す飛びヒザも狙いすぎな感じ。2Rに入っても同じような動きの少ない展開で、段々客席からのブーイングが目立ち始める。近藤はロープに詰めて1、2発パンチは出すのだが、それ以上の連打につなげられず、郷野を最後まで追いきれない。結局この展開のまま終了し、判定2-1で郷野が勝利。5年ぶりのリベンジに成功した。
 フラストレーションのたまる展開だったことは確かだけど、ブーイングはやりすぎでしょう。両者とも同じトレーナーに指導を受けていたことがあるから手の内が分かっているし、郷野の試合がこうなることは織り込んでおかないと。
 とはいえ、今回の近藤には失望。この展開で勝つためには、自分からガンガン攻めていく場面を作らないとダメなのに、全くできていなかった。ここ2年の男祭りでは不可解な判定に泣かされていたけど、さすがに今回はフォローのしようがない。試合後のインタビューで本人が言っていたとおり、今の状態ではPRIDEに上がる資格はないと思う。

マウリシオ・ショーグン○-×中村和裕(判定)
 ショーグンは中村と組み合うと、コーナーに押し込みながらあっさりとテイクダウン。柔道でそれなり以上の実績を持つ相手と四つに組んで、簡単に転がしてしまうというのが驚き。ここからショーグンは肩固め、バックマウントに回ってのスリーパー狙いとグラウンドで圧倒するものの、いずれも中村がギリギリのところで凌ぎ続ける。
 1R終盤あたりからショーグンに攻め疲れが見え、スタンドの打撃ではむしろ中村の方が押し気味の場面が目立つ。ショーグンがグラウンドに持ち込むという妙な展開になるが、ポジションの取り方や際の場面での反応が抜群にうまい。やっぱり打撃と踏みつけだけの選手ではなかった。
 このままショーグンが最後まで主導権を握り続けたものの、最後の詰めが甘く結果は判定勝利。どちらかというと中村の健闘が光ったという印象の強い試合になってしまった。ショーグンは寝技の極めの強さが課題だな。
d0010886_291581.jpg

 まだまだ続くよ。人気blogランキングへ
[PR]
by nugueira | 2007-01-02 23:55 | PRIDE | Comments(0)

Dynamite!!の感想

 男祭り観戦記の前に、例によってDynamite!!のテレビ観戦の感想を。長丁場なので録画を見返すのも疲れた。

 番組全体についてだけど、序盤が主要選手の過去の名勝負ばっかり。放送時間が長くなるとこういう構成にならざるを得ないのか。2005年までの方がタイトな構成でよかったような気が。

バダ・ハリ○-×ニコラス・ペタス
 ペタスの負傷TKO負けは少々残念。でもあのまま5ラウンドやっても、ハリが勝ってるだろうね。手足の長さをうまく活かしているし、コンビネーションも良かったし。ペタスが怪我した瞬間「足の怪我が再発?」とテレビの前で勝手にヒヤリとしてしまった。

石澤常光×-○金泰泳
 よく見たら、金よりも石澤の方が年上なのね。その事実にビックリ。
 勝敗予想は当たったけど、ここまで見事なKOシーンが見れるとは思わなかった。石澤はタックルが決まりそうな気配すらなかったし、格闘家としてはもう将来が見えない。これ以上負けを重ねて障害が出る前に引退した方がいいと思う。もうオファー来ないかもしれないけど。

セーム・シュルト○-×ピーター・グラハム
 シュルトの試合は地上波カットも覚悟していたので、放送してくれて一安心。まあ5時間半も枠があればね。
 シュルトって会場で見ると「デカいし上手いなあ」と思わせるのだが、テレビの画面で見ると「図体がデカくてチョコチョコ手を出してるだけで勝っちゃう選手」にしか見えなくなってしまうのが不思議。せめてKOできれいに決めて欲しかった。グラハムの頑張りの方を褒めるべきかもしれないけどね。

武蔵○-×ランディ・キム
 キムはローキック一発で露骨に痛そうな表情。まあ初心者の方ですから、仕方ないですかね。
 最後のパンチでのKOシーンはなかなかお見事。武蔵はきっちりKO勝ちで、課されたノルマは果たしたという感じ。細かいパンチをけっこうもらっていたのは気になったけど。

曙×-○ジャイアント・シルバ
 勝敗予想としては当たったわけですが、何だろう、曙の試合に毎回漂うこの「ズンドコ感」(他にうまい表現がみつからない)は。
 フィニッシュはまるで04年ヘビー級GPの戦闘竜戦を思い起こさせるような映像。あれから2年半でシルバの技術が向上しているとは思えないが、それ以上に曙の実力が伸びていなかった。
 曙はこれからどうすればいいのかなあ。どうもしないのが一番いいのかなあ。というわけで、半年間休養という選択は正解ではないかと思ってます。

金子賢×-○アンディ・オロゴン
 すんません、ビデオを見てる途中でウトウトしちゃいました。金子賢が極めきれずに蹴りをチョコチョコもらっちゃったという大まかな展開は覚えてるんですが。見返した方がいいかなあ。でも『お笑いウルトラクイズ』も見ないといけないしなあ。もうこのままにしておこう。
 格闘技歴1年ちょっとの人間が、総合の試合経験はないけど身体能力の高い人に負けちゃうということ自体はありうることだと思うんですよ。自分の乏しい経験から言っても、打撃はラッキーパンチがあるけど、寝技はある程度の実力差がないと極まりませんから。
 問題は、そういう初心者同士の試合が全国のお茶の間に流れちゃうことだと思うんですよね。金子賢は、普通のアマチュア選手と同じ扱いはしてもらえないんだから、格闘家の道は諦めた方が幸せだと思う。誰にも見向きもされなくなっても独力で続ける覚悟があるなら別だけど。

山本“KID”徳郁○-×イストバン・マヨロッシュ
 両方とも小柄で同じような体格の上にスキンヘッドという点まで共通なので、リング上で向かい合う映像が妙に面白かった。
 試合展開は予想どおり。最後、うずくまったマヨロッシュの頭をKIDが小突くようにしか殴らなかったのはせめてもの情けですかね。予想の段階でも少し書いたけど、打撃スキルのないレスリング選手が迂闊に総合のリングに上がっても経歴を食い物にされるだけだから、FILAはもうちょっと選手派遣に慎重になった方がいいと思う。

須藤元気○-×ジャクソン・ページ
 予想どおり須藤が格の違いを見せて完勝。試合自体に語るべきポイントはなし。
 それにしても、予告されていたサプライズの内容が引退表明とはなあ。予想外ではあったけど、聞いた瞬間「ああ、なるほどね」と妙に納得してしまった。トップを取れるかどうかはともかく、まだまだ現役を続けるだけの力は残っているはずだけど、ここでリング上に踏みとどまるのは須藤の感性に合わないということなんでしょうね。
 技術も華もある選手が姿を消すのは非常に寂しいけど、ひとつの理想的な引き際だとは思います。数々の名勝負、ありがとうございました。

所英男○-×ホイラー・グレイシー
 今回、唯一勝敗予想が外れた試合。所はグラウンド勝負にいっちゃうんじゃないかと思っていたんだけど、スタンドでの積極性が非常によかった。試合の流れを決定づけた飛びヒザはタイミングが絶妙。ペケーニョ戦のバックブローと同じで、閃きのなせる技でしょう。
 2006年の所は完全に下降気味だったのに、最後の最後に大一番での勝負強さを発揮。やっぱり、須藤との試合を組んで欲しかったなあ。

永田克彦○-×勝村周一朗
 本来の階級差を考えると、やっぱり勝村には少々可哀想なマッチメイクだった感じ。
 永田は押さえ込みだけで勝つかと思っていたけど打撃も上手くなっているし、少しずつ総合への対応は進んでいるみたい。来年は宮田と同じ程度の活躍は期待できるのかなあ。えらい微妙なポジションの選手を引き合いに出してしまったけど。

チェ・ホンマン○-×ボビー・オロゴン
 とりあえず大事故が起きなくてよかった。こういうストップの判断をできる審判団が、どうして桜庭の試合となるとああなってしまうのか・・・。

魔裟斗○-×鈴木悟
 魔裟斗が宣言どおりローでKO。2ラウンドの序盤から鈴木の動きがガクッと落ちましたね。
 完勝ではあるけれど、魔裟斗がパンチをもらう場面がやたら目立ったのが気がかり。これまでパンチャー系の選手とやってもあそこまで簡単に食らうことは少なかったと思うのだけど。鈴木のパンチがよく伸びていたのか、魔裟斗の調整不足なのか・・・。2007年の王座奪還に向けた戦いを考えると、今回の試合は少々不安材料になってしまう気がする。

秋山成勲○-×桜庭和志
 結局のところ、この1年の両者の状態がこれ以上ないほど如実に反映された結果に。今回も桜庭がパウンドを食らってからレフェリーストップまでえらく時間がかかったように思うけど、本当にいい加減にして欲しい。解説席の人間すら「危ない」と言ってるような場面なのに。
 桜庭のクレームの是非については何ともコメントがしにくいですが(秋山って柔道時代にも同じような騒ぎがなかったっけ)、秋山の体が滑る云々を言う以前の試合展開だったのではないか、というのが素直な感想です。
 桜庭、これからはどういう使われ方をするんだろう。これまでの知名度による貯金だけでリングに上がり続けるようなことはせず、選手生命の幸せな着地点を迎えて欲しい。須藤の鮮やかな引退劇を見た直後なだけに、余計そう感じてしまう。

 視聴率の結果や如何に。人気blogランキングへ
[PR]
by nugueira | 2007-01-01 23:25 | K-1 | Comments(7)

亀田VSランダエタⅡ

 亀田興毅VSファン・ランダエタのWBAライトフライ級タイトルマッチ、今回は家でビデオ観戦。8月と違い、職場のテレビの前に人が集まる雰囲気にはならなかった。やっぱり世間の注目、落ちてるよなあ。

 で、試合の方はというと、亀田がフットワークを駆使したスタイルでランダエタを圧倒。あまりにあっさりと返り討ちに成功してみせた。

 亀田陣営にしてみれば、試合前から散々口にしていた新スタイルを披露した「有言実行」の勝利なわけだけど、ここまで完璧にゲームプランがハマるとは予想外。
 距離を取った状態からジャブとノーモーションの左で先手を取って、要所要所では近距離の連打を入れてしっかりポイントを獲得。攻める場面と引く場面のシフトチェンジも的確で、本来ならランダエタがやらなきゃいけないことを全部亀田がやってしまった感じ。

 自分でも採点しながら見ていたんだけど、3・9・12ラウンド以外は亀田が取って、バッティングの減点込みで亀田の116-111。一人全く同じスコアのジャッジがいたのは喜んでいいのかどうか。まあ亀田の圧勝だったのは間違いないですね。119-108はどうかと思ったけど。

 とりあえずは新しい引き出しを見せた亀田を褒めるべきなんだけど、それ以上にランダエタがあまりに無策だったという気がしてならないんだよなあ。亀田サイドが「足を使う」というのはあれだけ口にしていたわけだし、前回の試合を見る限りランダエタ自身も試合中のシフトチェンジはできる選手なはずだから、亀田を追いかけて強引にペースを奪い返すことはできたと思うんだけど。自分の距離を作れないまま最後までズルズル行っちゃった。まあとりあえずアンチの間から「出来レース」説は出るでしょうね。

 試合後のインタビューでは父親への感謝を述べる途中で亀田が泣いてしまう一幕があったけど、これもなんだかなあ・・・という感じ。この親子のドラマに乗る気になれる人の数はだいぶ減っちゃってるだろうから、来年以降は展開に苦労しそう。

 大毅の試合は見てない。人気blogランキングへ
[PR]
by nugueira | 2006-12-21 00:09 | その他(立ち技系) | Comments(8)
 毎回、観戦記は試合の内容を書いたあたりで力尽きてしまい、大会全体へのコメントがやや薄めになってしまっているんですが、今回のK-1についてはやや総括めいたことを改めて。

 率直な感想から言うと、今回のK-1は悪くない、どころかここ最近のWORLD GPの中では非常に面白かった部類に入ると思うんですよ。ドーム観戦を始めたのは2002年からで、この年のサップ人気による異常な盛り上がりは別格としても、今年は内容としては2002年にも劣らないものだったのではないかと。
 バンナの大勝負、ホーストの引退、アーツの復活劇、それらをなぎ倒してのシュルト2連覇と語るべきポイントも多かったですし、優勝戦線に絡まなかったとはいえグラウベVSカラエフは非常に面白い試合だったし。観戦記書き始めてから改めて気づいたんですけど、どの試合もテーマ性が強くて、見所の多い興行だったんですよね。邪魔だったのはレコのローブロー騒動ぐらいか。

 02年のサップ・フィーバーが図らずも翌年以降のビックリ人間大集合路線を生んでしまい、ここから長らくK-1ヘビー級の低迷期というか迷走期が始まったわけですが、今年のGPはこの傾向にハッキリとした歯止めがかかったことの証明として評価できるのではないかと。

 一方で、この流れがちゃんと「会場の熱気」につながっているかというと、残念ながらまだそこまでは至っていないというのが素直な実感。原因は何かなあ、と考えていくと、シュルトの扱い方に行き着くと思うんですよ。

 今回のGPで客席が最も沸いた場面が、準決勝のホーストと決勝のアーツに対する声援で、要はシュルトが完全に悪役に回って、会場のほぼ全員がホースト頑張れ!アーツ負けるな!という雰囲気になってるんですよね。
 これはこれで、GPの14年という歴史がなせる技であって、決して悪いことではないとは思う。でも針の振れ幅の問題として、ちょっと偏りすぎかなあという気がしてならない。

 例えばヒョードルとかってキャラ的にはヒール扱いになってもおかしくない面があると思うんだけど、「絶対王者」としてきっちり評価を受けて、ファンが付いている。今のシュルトの強さってこれと同じぐらい図抜けていると思うんだけど、どうも「柱」としての存在感がいまいち出てきていない。この辺りに、トーナメントのレベルの高さと客席の盛り上がり方のズレが生じた原因があるのでは。

 どうしてこの状況になったかというと、PRIDEとK-1の客質の違いも一因だろうけど、プロモーター側のシュルトの扱い方が大きいと思うんですよ。
 今年の初めからルール改正やら妙なジャッジやらに「どうにかしてシュルトを負かそう」という主催者側の意図が見え隠れしていたわけですけど、シュルトがそれすらも押しのけて堂々の連覇を果たしてしまったことで、K-1の中心が誰なのかがイマイチ判然としない妙な状態に。

 こうなったら来年は開き直って、「絶対王者シュルト、3連覇へ!」というのを堂々と押し出した方がいいと思うんですよ。で、そこにカラエフやバダ・ハリとかの「新世代」、復活を期するボンヤスキーとかイグナショフ(?)とかの「やや新世代」が絡んでいく構図にすれば対立構造として分かりやすくなるんではないかと。

 ホーストが引退した今、プロモーターも旧世代への未練は思い切って捨てちゃった方がいい気がするんですよね。MAXが「日本人頼みの魔娑斗任せ」になりつつあるけど、このままだとヘビー級が「旧世代頼みのアーツ任せ」になりそうで、これだけは何としても避けて欲しい。今年みたいに期待薄の状態から結果的にアーツが勝ち上がる分には問題ないと思うので。

 シュルトは大晦日出るのか?人気blogランキングへ
[PR]
by nugueira | 2006-12-10 08:42 | K-1 | Comments(4)

ホジャー総合デビュー戦

 12/2のbodogFIGHTで行われたホジャー・グレイシーVSロン・ウォーターマン戦を、毎度おなじみYouTubeで視聴。(他の格闘技ブログから飛んで拝見したので、今回は直リンなし。あまり気にする部分じゃないのかもしれないけど。)

 試合展開としては、組み付かれてコーナーに詰められたホジャーが少々粘った末にテイクダウンを取られてしまうものの、下のポジションからするすると腕十字に移行して一本勝ち。総合デビュー戦を無事に勝利で飾ったが、試合展開的には特に山場らしい山場もなく終わっちゃった感じ。

 ホジャー、どう評価しておくべきなのかなあ。当初予定されていたドン・フライだったら何の判断基準にもならないけど、一応ウォーターマン相手に一本取ったのは評価材料だと思う。
 でもウォーターマンもテイクダウンを取ってから攻めらしい攻めを見せてなかったし、ホジャーも打撃への対応は攻守ともに不明だし。やっぱりこの試合だけじゃ何とも言えないかな。

 ところで、一部でヒョードル引き抜きが噂されているbodogFIGHT。確かにスタッフがゴン格のインタビューで「ヒョードルの契約書には穴がある」とか言い放ってたからな。試合とは別の意味で、しばらくこの団体から目が離せない。

 アントニオ・シウバ負けたんだね。人気blogランキングへ
[PR]
by nugueira | 2006-12-09 02:27 | その他(総合・寝技系) | Comments(3)
バダ・ハリ○-×ポール・スロウィンスキー(判定)
 1Rからいつも通りローキック主体でコツコツ攻めていくスロウィンスキーに、パンチ中心で攻め込んでいくバダ・ハリ。ある程度期待はしていたが、お互いにリズムのいい攻撃をガンガン繰り出していく、非常に噛み合った好試合に。
 2Rあたりからスロウィンスキーのローがあまり出なくなり、ハリが手数でやや優勢という印象。今回とりあえずビックリしたのが、ハリがトリッキーな動きに頼らず正統派のキックボクシングの試合運びで主導権を握ったこと。一発頼みの派手な選手という認識にはやや誤解があったか。
 ハリもそれほどクリーンヒットを入れていたわけではないので微妙な判定になると思ったが、ジャッジは3-0、うち2名が30-27でハリの勝利。そこまでワンサイドな内容ではなかったと思うけれど、スロウィンスキーは手数が落ちたのが響いたか。
 とりあえず、ハリがオーソドックスな展開の試合をやりきって勝利したのはいい意味で予想外の結果。来年はそこそこ期待しても大ハズレはなさそう。

セーム・シュルト○-×ピーター・アーツ(判定)
 なるか、暴君復活。観客のとてつもない期待感を背に、アーツ入場。団体を問わずドラマチックな展開が頻発する最近の流れを考えると、「ひょっとして」が「ひょっとして」に思えなくなってくる。
d0010886_0565027.jpg

 ゴングと同時にアーツが飛び込み様のパンチを連打、さらにそこからローキック。いきなりの攻勢に場内は大歓声。早くも観客総出でアーツを応援、という雰囲気が露骨になってくる。
 アーツは3月の対戦でシュルトとの距離感をつかんでいるのか、飛び込みながらのパンチを非常に有効に使っている。が、それでも主導権を握れたのは1R中盤まで。シュルトのヒザとボディーブローを食らい、ジリジリとコーナーに追い詰められる場面が目立ってきたところで1R終了。
 2Rに入ると完全にシュルトのペース。相変わらず前蹴りとヒザを効果的に使っているし、合間に入れるボディーブローも上手い。このラウンドはロープに詰められてラッシュからのヒザ蹴りをもらったアーツが遂にダウン。会場が悲鳴に包まれるが、ここは何とか立ち上がって堪える。
 最終ラウンドは場内から大きな「アーツ」コールが巻き起こり、アーツが攻め込むたびに歓声が起きるが、主導権はシュルトが握ったまま。アーツの飛び込み様のパンチに対しても、ヘッドスウェーでクリーンヒットを許さない。結局シュルトがヒヤリとしたのは1R序盤だけで、危なげない展開のまま終了のゴング。観客の期待も空しく、シュルトが3-0の判定勝利で2連覇をものにした。
d0010886_110519.jpg

 大会開始前はバンナへの期待感、決勝開始前はアーツへの期待感が会場を支配したが、終わってみれば今年も磐石の強さを見せたシュルトの圧勝劇。KO勝利こそなかったものの、試合全体を通じた安定感は今回の出場メンバーの中でも群を抜いていた。バンナ・ホースト・アーツという旧世代の象徴3人をなぎ倒しての優勝は、「世代交代」を決定づける意味では昨年以上のインパクトがあったと思う。
 振り返ってみれば、今年は選手どころか主催者側まで総出になってシュルトを止めにかかるという構図だったわけだが、それをものともせず、最後のGPは文句のつけようのない完勝。「懐に飛び込めばパンチが当たる」という攻略のセオリーも今のところまともに実行できているのはアーツだけだし、そのアーツもこの決勝戦では完全に封じられてしまった。
 昨年のGPの観戦記で「今後シュルトが2連覇、3連覇をしても驚かない」ということを書かせてもらったが、この予想がいよいよ現実味を帯びてきた。シュルトを止められる選手が今のK-1にいるとは、到底思えない。
d0010886_1224758.jpg

 ようやく完結。後日オマケを書きます。人気blogランキングへ
[PR]
by nugueira | 2006-12-07 01:24 | K-1 | Comments(5)
セーム・シュルト○-×アーネスト・ホースト(判定)
 飛び込み様のパンチを狙いたいホーストだが、シュルトが完全に間合いをコントロール。ホーストがまともな攻撃を見せたのは序盤のローキックぐらいで、後はシュルトのヒザと細かいパンチの前に防戦一方。
 ダウンこそ奪われなかったものの、接近するとクリンチで凌ぐしかなく、さらにはシュルトの圧力の前にいとも簡単に投げ飛ばされてしまうホーストの姿は「ミスター・パーフェクト」と呼ぶには程遠く、あまりにも弱々しい。感傷を排して率直に言わせてもらえれば、こんなホーストは見たくなかった。
 判定は当然のごとく、終始圧倒し続けたシュルトが3-0で勝利。フォータイムス・チャンピオンのラストダンスは、あまりにもあっさりとそのフィナーレを迎えた。

 ホースト退場の瞬間、自然発生的に巻き起こる「ホースト」コールとスタンディング・オベーション。ひとつの「歴史」の終わりに、誰もが拍手を惜しまない。
 選手としてのきれいな引き際という点から考えれば、今回のGPへのエントリーは完全に失敗だったと思う。一方で、戦うことなくリタイアした昨年のGPを幕引きとせず、大勢の観客が見守る前で現役最の試合を戦い抜くことが、ファイターとしてのけじめのつけ方だったのかもしれない。
 試合が終わった後のホーストは、全てを納得いくまでやり切った人間にしかできない、迷いのない清々しい表情を浮かべていた。
d0010886_1173778.jpg

 レミー、どう考えてもあの状態じゃ準決勝戦えないよなあ・・・。と思っていたら、案の定角田がリング上に登場。レミーのダメージがあまりに大きく、試合続行不可能であることを発表。そりゃそうでしょう。で、本来なら代わりに勝ち上がるレコも、左足の負傷により棄権とのこと。こっちは本当なのかなあ。バックステージで

谷川P「レミー、もう試合できないよ!お前のせいで大会がメチャクチャだろ!どうしてくれるんだよ!」
清原P「だいたいねえ、9時から放送開始なんだよ。こんなに進行押しちゃって、大問題だよ!うちはPRIDEを切ったぐらいなんだから、あんた一人を切るぐらいなんでもないんだよ?」
レコ「・・・・・」

 というやりとりがあったことは容易に想像がつく。いずれにせよ、ここでリザーバーのアーツが電撃参戦。場内一気に大盛り上がり。

グラウベ・フェイトーザ×-○ピーター・アーツ(2R KO)
 1Rはグラウベが手数でリード。ブラジリアンキックやカカト落としまで披露し、試合のペースを掴んだ印象。とはいえアーツもローとパンチはしっかり返しており、動きは悪くない感じ。
 このままグラウベが押し切るかと思ったが、2Rに入ると突然アーツのスイッチが全開。パンチの連打でグラウベをロープ際に押し込むと、首相撲からのヒザまでつなげる猛ラッシュ。これが完全に効いたらしく、グラウベは力なく後退。チャンスを見逃さないアーツが再びパンチのラッシュを仕掛けると、グラウベは前のめりにダウン。このまま10カウントとなり、アーツが怒涛の逆転KO勝ちを収めた。
d0010886_1283118.jpg

 アーツが勝った瞬間、会場はこの日一番といっていい興奮状態に。毎年順当には進んでくれない決勝トーナメント。半ば冗談でリザーバーの登場を予想していたが、待ち受けていたのは冗談ですら思いつかなかった、アーツの完全復活という展開。暴君の覇権奪回というとんでもないドラマが、俄に現実味を帯びてきた。

 ようやく決勝。その前にスーパーファイト。人気blogランキングへ
[PR]
by nugueira | 2006-12-06 01:32 | K-1 | Comments(0)
レミー・ボンヤスキー△-△ステファン・レコ(中断)
 開始早々、レコのローキックが思い切りローブロー。ビジョンに大写しになるレミーの苦悶の表情。見ているこっちまで男に生まれたことを後悔したくなる映像だ。

 インターバル中、後ろの男女の会話を聞いていたら

女「ねえ、あれってやっぱり痛いの?」
男「うん、呼吸できないからね」
女「へえ。赤チンとかで治らないの?」

 治らねえよ。

 結局レミーに回復の様子が見られないため、次のリザーブファイトを先に行うという緊急措置に。

レイ・セフォー○-×メルビン・マヌーフ(1R KO)
 スピードのあるマヌーフの攻めをものともせず、セフォーが左右のフックで突進。ロープ際でマヌーフがヘッドスリップをしたところで、ちょうどセフォーの右フックが直撃。芯で捉えたパンチには見えなかったが、この一撃で倒れこんだマヌーフが起き上がれず、そのまま10カウント。やはり体重差はどうしようもなかったか。
 ていうか、全然レミーの休憩にならなかったじゃん。

レミー・ボンヤスキー○-×ステファン・レコ(判定)
 ようやく試合再開。レミーは相変わらず苦痛の表情を浮かべており、どうみても回復できていない。
 さすがにローは控えるかと思ったレコが、再開後も平気でローを連発。「これでもう1回ローブローいったら最悪だな」と思っていたら、今度はレコのバックスピンキックがレミーの股間を直撃。そんな馬鹿な。
d0010886_1542851.jpg

 レコへの大ブーイング、ものすごくバツの悪そうな様子のレコ、うずくまるレミー、そして客席からレミーへの「ドンマイ!」というエール。精神論じゃどうにもならない問題がそこにはある。
 長々としたインターバルの末にようやく再開。この後も度々ローを繰り出すレコに、客席から「バカ、もうやめろ!」という悲鳴が。いい加減空気を読め、レコ。
 
 再開後のレコは接近戦に持ち込んでボディーブローを多用。まあこの状態でボディー殴られたら効くわな。さすがプロですわ。レミーはやはり動きが鈍く、いつものように蹴りの間合いをキープすることができないが、それでもレコの攻撃にしっかり蹴りを返していく。手数ではレコだが、はっきりとした有効打はなし。逆にローブローの減点の分レミーが有利では?という雰囲気のまま2ラウンドまで終了。
 そして迎えた最終ラウンド、接近戦からレミーの右がカウンター気味にクリーンヒットし、レコがきれいにダウン。それと同時にロープにもたれかかるレミー。どちらがダメージを与えたのかよく分からなくなる絵だ。レミーはこのまま最後までレコの逆襲を許さず、判定3-0で完勝。これでレコに勝ち上がられても納得いかない空気だっただけに、観客サイドとしても大満足の展開。

 今日一日でかなりの人数を敵に回したレコ。こうなったらヒール路線で一花咲かすか?
d0010886_251187.jpg

 やっと準決勝へ突入。人気blogランキングへ
[PR]
by nugueira | 2006-12-05 02:13 | K-1 | Comments(2)
アーネスト・ホースト○-×ハリッド・ディ・ファウスト(延長判定)
 ファウストがホーストの周りをグルグルと回るが、お互いなかなか手が出ない展開。ホーストは蹴り足をつかまれてそのままスリップするように倒れこんだりと、フィジカルの衰えを連想させる場面が目立つ。
 ファウストはパンチで攻め込もうとするがあまり手数が出ず、ホーストの方もクリンチが多いため、どうも噛み合わない展開のまま終盤へ。それでも2ラウンド以降はホーストが手数で主導権を握っていた印象が強かったが、判定はホースト1-0で延長へ。ホーストの勝ちで問題ない内容だったと思うが。延長ラウンドは相変わらず手数の出ないファウストをホーストが手数で圧倒して、今度こそ文句なしにホーストが勝利。
 勝つには勝ったが、試合全体を通じて目立ったのはホーストの衰え。ワンツーからローというコンビネーションひとつを取っても上下の動きがバラバラで、体が技術についていけていない感じ。全盛期のキレはなく、見ていて次の試合への不安が募るだけだった。

 付け入る隙は十分あったと思うのだが金星を逃した、「富豪ファイター」ファウスト。堀江といい村上といい、成り上がり者には運が向いてこない年だったということか。
d0010886_1112872.jpg

グラウベ・フェイトーザ○-×ルスラン・カラエフ(1R KO)
 ゴングと同時に左右のフックで突っ込んでいったのはカラエフ。グラウベもローキックを返すが、カラエフはバックブローから返しのパンチ、バックスピンキックと攻撃の手を緩めない。期待どおりの、現在のK-1が提供しうる最高スピードの攻防がいきなり全開に。
 パンチ・蹴りともに手数をよく出しているカラエフがこのままペースを握るかと思ったが、ここでグラウベのブラジリアンキックがカラエフのガードをすり抜けてクリーンヒット。そのままロープにもたれかかるようになったカラエフにグラウベがパンチの連打を叩き込んだところでダウンが取られ、そのまま10カウント。至高のスピード対決は、唐突に決着を向かえた。

 ダメージが大きいせいか、それとも精神的ショックか、退場途中にへたりこむようになるカラエフ。間違いなく才能のあるいい選手なのだが、ベスト8の壁を破るにはあと一歩が届かない。
d0010886_1203285.jpg

 この後に問題の試合が。人気blogランキングへ
[PR]
by nugueira | 2006-12-04 01:22 | K-1 | Comments(2)
12月2日(土) 東京ドーム

 客側に大きな期待感や高揚感があるわけではないのだけど、とりあえずドームがそこそこ埋まる程度には集まる観客動員、というのが今のK-1ヘビー級の現状をよく現している気がする。

 オープニング、いきなり目の前にマイケル・バッファーが登場。いい場所に座った。
d0010886_22125743.jpg

 最初にセロがマジックを披露、と聞いていたので「いきなりトランプとかの細かい手品を始められたらどうしよう」と思っていたのだが、ちゃんと大掛かりなイリュージョンをやってくれて一安心。
d0010886_22164195.jpg

リザーブファイト
ピーター・アーツ○-×武蔵(1R KO)

 序盤からアーツがパンチ主体でガンガン圧力をかけていくのに対して、武蔵は自分の間合いが取れずバタバタとしている感じ。03年の準決勝のようにゆったりした間合いの攻防に持ち込みたい武蔵だが、アーツのペースに飲み込まれたまま流れをつかめず、パンチのまとめ打ちであっという間に2度のダウンを奪われKO負け。
 アーツは昔に比べて胸筋も大きくなっており、パンチ主体の戦い方を完全にものにした感じ。スタイルは変われど、全盛期に近い強さを取り戻しているように感じた。後ほど予想外の形でそれを改めて証明するのだけれど。
 一方の武蔵は、ここ数年間で積み上げてきたスタイルがこの1年で完全に崩されてしまった形。圧力の強さで仕掛けてくる外国人選手をどのように攻略するのか。復活への糸口は見えない。
d0010886_22382454.jpg

セーム・シュルト○-×ジェロム・レ・バンナ(判定)
 バンナ入場時の、期待感と不安感がないまぜになった客席のムード。困難だとは分かっていても、多くのファンは「番長」の意地を信じようとしている。
d0010886_22445117.jpg

 1R序盤から、シュルトは前蹴りを多用。バンナはボディーストレートから活路を開こうとするが、シュルトの蹴りに邪魔されて懐に入り込むことができない。
 ヒザ爆弾の直撃はどうにか防いできたバンナだが、2ラウンドにシュルトのハイキックがガードを回り込むようにして即頭部へヒット。遂にダウンを喫する。観客の悲鳴の中、ここはどうにか立ち上がるバンナだが、結局流れを引き戻すことはできず。最後までパンチの間合いに入れないまま、3R終了のゴングを聞くこととなった。

 終わってみれば、あまりに順当な結果。事前に打ち出した「バンナ優勝」の予想(希望?)は早くも打ち砕かれた。だけど、「やっぱり当てに行ってシュルトの勝ちを予想しておけばよかった」とは思わない。紹介Vのナレーションにあったとおり、何度裏切られても信じたくなる何かを、この男は持っている。
 今年も届かなかった頂点への願い。それでもバンナはこれまでどおりに挑戦し続けるだろうし、ファンはそんなバンナを応援し続けるのだろう。その先に待っているのが、切なさだけだったとしても。
d0010886_2310015.jpg

 多数のアクセス、ありがとうございます。人気blogランキングへ
[PR]
by nugueira | 2006-12-03 23:11 | K-1 | Comments(0)