反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

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6月17日(土) さいたまスーパーアリーナ

 初のハッスル会場観戦。場内は空席もチラホラ。今回のスキャンダルの影響がいきなり動員にマイナスに働いてるとも思えないから、まあこの興行の集客力がこんなもんなんでしょうね。
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 冒頭にRGM登場。スベリまくった挙句、場内から一斉にブーイング、そして「帰れ」コール。すげえ、客席が一体になってる。WWEみたい。
 RGMがスポーツ紙のスッパ抜きを引き合いに出して「有田は出させない!」と言い切るが、言ってるそばから「有田総統」が登場。これがもう激似。この興行の最大の見所はオープニングだった、と言い切ってしまっていいでしょう。この後、有田は猪木・長州のモノマネを披露し、最後は高田のマネでPRIDE-GP風の開幕宣言(このモノマネも完璧。)。「いやー、ヒョードルやっぱ強いわ」「あれ、ランペイジは?」といった台詞も連発し、「オレがやりたい事を全てやりきった」といったところ。

ハッスル仮面レッド○、ハッスル仮面ブルー、ハッスル仮面イエロー、ハッスル仮面オレンジ-モンスター仮面パープル×、モンスター仮面ブラック、モンスター仮面ホワイト、モンスター仮面ブラウン

 ひとり際立って太った体型のイエローに対して「黄色がんばれ!」「黄色、働け!」といった野次が集中する中、リング上ではレッドが延々とつかまり続ける展開。最後はハッスル仮面軍が逆襲に転じて、レッドが3カウント。まあ可もなく不可もなくな内容。

坂田亘×、崔領二-Erica○、マーガレット
 女相手に遠慮なく蹴り・パンチを見舞う坂田に「アホの坂田!」「アホ!」「小池!」といった野次の集中砲火。
 劣勢が続いていたErica組だが、最後はEricaが坂田にヒザ十字を極めて逆転勝利、ベルトを奪取。ところで、青木裕子はもう坂田軍のマネージャーやってないの?

小川直也、カイヤ×-ジャイアント・シルバ○、ジャイアント・バボ

 シルバ・バボ組は入場時に花道を降りて会場の隅へ。そこにはカイヤの車が。シルバ・バボ組にボコボコにされるカイヤカー。怒り心頭のカイヤ。とりあえず、昔フジの24時間テレビでさんまのレンジローバーがめちゃくちゃにされた一件が頭に浮かんだ。
 で、試合の方。期待もしちゃいなかったけど、なんか微妙だったなあ。攻撃もパンチ繰り出すだけだったし、相手の攻めを受ける場面もあまりなかったし(いや、受けきったら凄すぎるんですが。)。
 それでも最後はグダグダの展開でカイヤ勝っちゃうんだろうなあ。と思っていたら、シルバのボディープレスでカイヤがあっさり敗北。うわっ、いきなり厳しい態度に出たなあ、DSE。まあHGとか和泉元彌の場合は、プロレスへの愛情なり批判を受けてまでリングに上がる覚悟なりがあったんだろうけど、そこまでの愛情や覚悟がないカイヤをいきなり勝たせるわけにもいかない、ということなんですかね。無駄に厳しいコメントをしちゃうと。

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by nugueira | 2006-06-18 10:06 | プロレス | Comments(2)

全日本キック観戦記②

小林聡○-×ヨードクングライ・ノーンカムジム(1R KO)

 開始直後に小林が打ち込むと、ヨードクングライはお返しとばかりに猛然とラッシュ。この後は完全に間合いの取り合い。小林が先手を取って打ち込んでいくが、ヨードクングライは笑みを浮かべて余裕たっぷり。息もつかせぬハイスピードの攻防もキックの魅力なら、ゆったりとした距離の奪い合いもまたキックの醍醐味。動きはないが決して退屈ではない時間が流れる。
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 長丁場と思われた勝負は不意に決着した。小林のボディーブローがクリーンヒットすると、ヨードクングライが悶えるようにロープ際へ後退。チャンスを逃さなかった小林が一気にラッシュを仕掛け、さらに追い討ちのボディーブローを打ち込んだところでヨードクングライがダウン。このまま立ち上がることができず、そのままテンカウント。小林が完璧な形でリベンジを達成した。
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 前回がイヤな負け方だっただけに、それを引きずっていてもおかしくなかった今回の小林。その空気を見事なKO勝ちであっさり覆してしまうのがなんともこの男らしいと言うか・・・。試合後のマイクで、小林は今年の秋に迎えるデビュー15周年での大勝負をアピール。野良犬が、うるさいぐらいに存在感を発揮して復活を果たした。

山本元気△-△ワンロップ・ウィラサクレック(ドロー)

 開始直後から前に出続けて圧力をかける元気に対して、ワンロップは打ち合いの距離になると高速のタテ肘で応酬。元気のパンチとワンロップのヒジが何度となく交錯する展開に、場内は異常な緊張感に包まれる。元気はヒジのクリーンヒットをもらわず、手数では押し気味に進める。
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 試合が大きく動いたのは3ラウンド。元気のパンチがワンロップの顔面を捉え、ひるんだワンロップをコーナーに詰めると元気が猛烈な連打。これで試合を決めるかと思ったが、逆にワンロップがヒジで元気の顔面をカット。「切り裂き魔」が遂に本領を発揮した。
 元気がドクターチェックを受ける間、客席からは悲鳴のような歓声。なんとかドクターストップを免れた元気は、傷口から大流血しながらもそれまでと同様に前に出続け、ひたすら圧力をかけていく。
 逃げ切りを狙ったのか、あるいは元気の圧力を嫌がったのか、4・5ラウンドはワンロップはほとんど前に出ず、元気が追い続ける展開。ワンロップが元気をうまくいなし決定打はもらわなかったものの、優勢なムードのまま試合を終えた元気に場内は大歓声。
 しかし判定は1人が元気を支持したものの、残り2者はドロー。終盤は完全に押し気味だったはずだけど、有効打を入れられずリードまでは奪えなかったか。残念ではあるが、まあ理解はできるジャッジ。
 元気は徹底的に前に出続けて、ワンロップのスピードを生かす展開に持ち込ませなかったのがお見事。ワンロップが決して越えられない壁ではないことを証明してみせた。すぐには無理でも、完全決着をつけるためこの2人の再戦をぜひ見てみたい。

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by nugueira | 2006-06-14 00:22 | 全日本キック | Comments(3)

全日本キック観戦記①

6月11日(日) 後楽園ホール

 久しぶりにジムで汗を流してから後楽園ホールへ。そういえばこの日の午前中は学生キックが開催されてたんだっけ。

望月竜介○-×MAD☆BULL(判定)
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 昨年のミドル級王者決定トーナメント以来の出場となるMAD☆BULL(以下ブル。)。開始直後にブルが力任せながら意外にいいパンチを打っているのに驚いたが、パンチの正確性に勝る望月が簡単にスタンディングダウンを奪う。
 こりゃ楽勝だな、と思っていたら2ラウンド、望月がブルの連打を簡単にもらってしまい大の字にダウン。何とか起き上がるが、これで勢いづいたブルが猛攻。しかしこれを上手く凌いだ望月、パンチで逆襲に転じて2ラウンドのうちにスタンディングダウンを奪い返す。
 3Rに完全にペースを奪い返した望月が、ダウンをもう1回奪って判定勝利。ダウンの後も相手の攻撃をよく見切って動いていたのが凄い。
 それにしてもブルは打たれ強い。顔面にクリーンヒットもらいまくってるのに倒れないんだもの。MAX韓国大会のときにサワーも言ってたけど、こいつら何を食ったらこんなにタフになるんだろう。

藤原あらし○-×チェ・ジンスン(判定)
 序盤こそジンスンが勢いのいいパンチを繰り出していたが、1R中盤以降はあらしが左ミドルの連打で完全に試合を支配。ジンスンは右わき腹どころか、背中、ブロックした右腕まで真っ赤になってくる。すごく変な体勢で日焼けをしちゃった人みたい。
 あらしが終始このペースを崩さず、ロー・パンチも繰り出し完勝。7月開幕の真王杯、昨年のMACH55に続いて制することができるか。

山本真弘×-○ダーラタイ・ギャットパヤッタ(判定)
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 ダーラタイは離れた距離ではミドル、近距離になるとヒジ。ロープを背負う場面は多いのだが、そこから先のディフェンスが非常に上手くて真弘にペースを握らせない。
 結局3R通じて、タイミングのいいミドルでダーラタイがポイントを稼ぐ展開。真弘は最後まで懐に入ることができず、自分の得意な展開に持ち込めないまま完敗。
 昨年来、国内で無敵の強さを誇った真弘がベルト戴冠後はムエタイ相手に2連敗。ムエタイとの相性が悪いとは思いたくないのだが・・・。

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 次回7月大会では、サトルヴァシコバVS増田博正のライト級タイトルマッチ、そして石川直生VS前田尚紀のスーパーフェザー級タイトルマッチが決定。前回不満の残る結末となった石川VS前田、完全決着の結果は果たしてどうなるか。

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 さらに、自らのジムが全日本キックに加盟することが決まった元ムエタイ9冠王・チャモアペットがリング上で挨拶。うわぁ、生きる伝説だよ。この人を生で見る機会があるとは思わなかったので非常にうれしい。コツコツ会場通いをしていてよかった。

 ダブルメーンの2試合はまた後日。人気blogランキングへ
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by nugueira | 2006-06-12 00:49 | 全日本キック | Comments(2)
ウェルター級トーナメント1回戦
デニス・カーン○-×ムリーロ・ニンジャ(1R KO)

 開始直後、カーンの右がヒット。それほど強烈なパンチではなかったように思うが、ニンジャがよろめきながら後ろに下ると、チャンスを見逃さずにカーンが猛然とラッシュ。そのままニンジャを殴り倒すと、パウンドに入ったところでレフェリーがストップ。この間、ゴングからわずかに15秒。
 ニンジャがこんな負け方するの初めて見た。以前から前評判の高かったカーンだが、もうダークホースじゃなくてれっきとした優勝候補だ。

ウェルター級トーナメント1回戦
三崎和雄○-×フィル・バローニ(判定)

 三崎はスタンドではショートレンジの打ち合いに付き合わず、ローと飛びヒザを中心に攻撃。なかなか自分のペースで戦えないバローニは段々失速気味に。
 時おりバローニのパンチにヒヤリとする場面はあったが、2R通じて三崎が主導権を握り、バローニに優位な場面を作らせず試合終了。終始自分から仕掛けていく姿勢はあったし、「完勝」と言っていい内容だったと思う。

 大会の総括。「軸・熱ともに不在のウェルター級」という構図が浮かび上がった大会だったと思う。どう見ても石田・川尻・マッハのライト級勢が存在感を示していたし、下手すりゃGP1回戦よりも第1試合の方が会場が沸いてるんだもん。
 ウェルター級の面々は全体的に「勝って先に進めばいい」という姿勢が見えてしまったのが最大の不満点。トーナメントだから仕方ないとはいえね。日本人3人が2回戦進出というのは大健闘だと思うけど、一方で突き抜けた存在感のある戦いを示せていないというのが率直な感想。この階級になると外国勢との体格・パワーの差が歴然としてくるから、これも致し方ない部分はあるんですが。まあ今は足りない軸を作るためのトーナメントと考えればいいのか。
 そのトーナメントの展開ですが、やはりフィリオとカーンが抜け出た位置にいる感じ。敢えて優勝予想を一人に絞ると、カーンかな。この混戦模様だと「勢いだけだろ?」と思われてる選手が勢いで頂点まで駆け上がる、という展開が十分ありそうなので。

 もっとも、このトーナメント自体が続行されるのかすら確証がない状況になってしまったわけですが・・・。

 これが最後のPRIDE観戦、とはなって欲しくない。人気blogランキングへ
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by nugueira | 2006-06-08 00:58 | PRIDE武士道 | Comments(0)
ライト級ワンマッチ
川尻達也○-×チャールズ・クレイジーホース・ベネット(1R ヒザ十字)

 開始直後に難なくテイクダウンを取った川尻。パウンドでボコボコにするかと思ったら、意外に腕十字狙い。一度はベネットにバックに回られてヒヤッとしたが、すぐさま足を取るとヒザ十字で一本。
 試合後のマイクで川尻は「殴り合いばっかりじゃつまらないだろうし」「投げる・打つ・極めるが総合格闘技です」と余裕の発言。ハンセンとのリマッチへ、そして五味へのリベンジへ。クラッシャー、万全の再始動。

ライト級ワンマッチ
桜井マッハ速人○-×オラフ・アルフォンソ(1R KO)

 マッハはフェイスガードを着けて登場したものの、すぐに脱ぎ捨てる。やっぱり認めてもらえなかったか。
 ゴング直後から積極的に仕掛けていったのはアルフォンソ。打撃が意外にスピーディーでいやな感じ。しかしこれを落ち着いて捌いていったマッハ、パンチを打ち込んできたアルフォンソに対して、頭を沈めるようにしながらの右フック一閃。絵に描いたようなKO劇で、復帰戦を完璧に飾った。
 マッハはマイクで「世間をお騒がせしちゃって。でも素人は殴れません」とコメント。玄人をあそこまで派手に殴り倒した後に言われてもなあ・・・。とりあえず酒寄さんは、追突した相手がこういう良識ある格闘家で命拾いしましたね。

 やや取ってつけたように結成された「チーム茨城」が3人そろって快勝。あちゃー、予想どおりワンマッチにGPが食われる展開に。

ウェルター級GP1回戦
郷野聡寛○-×ヘクター・ロンバート(判定)

 郷野は「アゲ♂アゲ♂EVERY♂騎士」をバックに白のスーツ・金髪アフロで入場。花道途中ではグラバカ勢とともにダンスも披露。ぶっつけ本番でできるものでもないから、前々から練習後にみんなで打ち合わせをしていたのだろうか。
 「菊田さん、そこタイミングずれてますよ」
 「山宮、立ち位置が違うだろ。何度も言わせんなよ」
とか道場内でやってたのだろうか。考え出すと試合よりもこっちの方が面白くなってくる。

 郷野のパフォーマンスに怒り心頭(推定)のロンバート、ゴングと同時に猛然とラッシュ。郷野をなぎ倒すようにテイクダウンを取ると、がむしゃらにパウンド、そして足関節。しかし郷野がこれを凌いだ途端、スイッチが切れたように失速。うわっ、こいつ想像以上にスタミナないよ。
 この後はいつもながらの郷野劇場。ディフェンシブに試合を進めながら要所要所で正確なパンチを入れて、いつの間にか自分のペースに。時々思い出したように腕を振り回してくるロンバートにやや手間取っていた感はあるが、判定は3-0で完勝。入場パフォーマンスで思い切りかましたことを考えると、もう少し鮮やかに勝って欲しかった気はする。

 試合後、郷野はマイクで
 「今日は友達が来てるんでね。あー、ガクトじゃないぞ
 うわっ、瀧本では飽き足らず、遂に吉田にまでケンカを!しかも元ネタが分かりにくい!

 観戦記、次回完結。多分ね。人気blogランキングへ
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by nugueira | 2006-06-07 01:26 | PRIDE武士道 | Comments(0)
ウェルター級トーナメント1回戦
瀧本誠×-○ゲガール・ムサシ(1R ドクターストップ)

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 スタンドで打ち合おうとするムサシに対して、瀧本は意外と簡単に組み付いてテイクダウン、そこから腕十字へ。ムサシの腕が完全に伸びきったと思ったんだけど、この体勢から体を捻って脱出。ヒョロッとして手足の長い体型が幸いしたか。
 ここから先は、バックマウントを取ったムサシがパウンドの連打。客席からの罵声の中、ひたすら亀になって防戦一方の瀧本。ブレイクがかかったと思ったらドクターチェックが入り、そのままストップのゴング。
 これまでの4戦で金メダリストとしての蓄えは既に食いつぶしていた瀧本。この敗戦で、格闘家としての商品価値はリセットされたと言ってしまっても、さほど大袈裟ではないと思う。試合を通じて、瀧本なりの勝負論なり観客論なりが見えてこないのが辛い。ここからの再浮上なるか。残念ながら道のりは見えて来ない。

 この日の席はスタンドSの2列目という絶好のポジションだったのだが、スタッフのチェックがうるさかったので以後写真は無し。チェッ。

ライト級ワンマッチ
マーカス・アウレリオ×-○石田光洋(判定)

 五味とのタイトルマッチに向けた前哨戦のはずなのに、何なんだろう、アウレリオに付きまとうこの不信感は。図らずも予感は的中。
 序盤からキックで積極的に攻めていった石田が、先手を取ってタックルからテイクダウン。アウレリオがギロチンに捕らえていたのでヒヤッとするが、なんとか首を抜くと、強烈なパウンド攻勢。これ以降も組んでは投げ、上を取ってはパウントの繰り返し。アウレリオの下からの攻めも凌いで、結局石田が一方的に攻め続けて1R終了。客席は大興奮。
 2R、ポイントを取り返さなくてはならないアウレリオはなかなか前に出れない。もとからこういうタイプだから仕方ないのか。1Rと同じく、アウレリオが1度はギロチンのチャンスを掴むも、それ以外は石田がノンストップのパウンド攻勢。アウレリオは下からホールディングする以外何もできない。
 15分ほぼ一方的に攻め続けた石田、試合終了後はマットにへたり込む。そして判定は3-0、文句なしに石田。この瞬間、ライト級戦線が「混迷」から「群雄割拠」へと変化を遂げた。
 石田は雰囲気に飲まれてもおかしくないこの状況で、スタミナ&レスリングという自分の持ち味を出し切ったのがすごい。一方のアウレリオ、やはり序盤で上を取れないと辛いか・・・。五味のベルトへの挑戦者は誰になるのか、全く検討がつかなくなってきた。
 
 まだまだ続く・・・。人気blogランキングへ
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by nugueira | 2006-06-06 01:59 | PRIDE武士道 | Comments(0)
6月5日(日)さいたまスーパーアリーナ

 開始直前までスタンドがガラガラだったので客の身でありながら不安になったが、最終的には満員とは行かずともそこそこの客入り。まあ面子を考えれば健闘した方か。

ライト級ワンマッチ
ジェイソン・ブラック○-×オ・ウォンジン(1R タオル投入)

 スタンドで積極的に打って出るウォンジンに対して、ブラックはテイクダウンを取ると素早くバックに回って首狙い。この辺りの動きは非常にスムーズで、これまでの戦績は伊達ではなさそう。
 ピンチを凌いでスタンドに戻したウォンジンが再び真正面から殴り合い。ここで殴り勝ったブラックが再びグラウンドで上を取ると、腕をひねり上げながらヒザを入れた時点でセコンドがタオル投入。ウォンジンは敗れたものの根性ある戦いぶりで、客席もいい感じに盛り上がった。これに引きかえ、この後のウェルター勢が・・・。

ウェルター級トーナメント1回戦
ムリーロ・ブスタマンチ×-○アマール・スロエフ(判定)

 
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 開始直後からスタンドで距離を取り続けるスロエフ。時おり飛び込み様のパンチを出す意外は徹底的に受けの姿勢。ブスタマンチはタックルに入るものの、スロエフは腰が強くテイクダウンを取らせない。
 2Rもほぼ同じ展開。途中スロエフの右フックでブスタマンチがよろめくように倒れる場面もあり、スロエフは一度も寝技に持ち込ませないまま試合終了。判定は3-0でスロエフ。昨年の準優勝が1回戦で姿を消す波乱の幕開け。
 スロエフの作戦勝ちだし、テイクダウンを取らせなかったのは上手いんだけど、こんなんで勝たれてもなあ・・・。そういえばこいつはリスター戦でも同じようなことやってたっけ。

ウェルター級トーナメント1回戦
パウロ・フィリオ○-×グレゴリー・ブーシェラゲム(判定)

 ゴング直後、フィリオが飛びかかるようにしながらテイクダウン。いとも簡単にマウント、そしてタコ殴り。こりゃすぐ終わっちゃうか、と思ったがフィリオがなかなか攻めきれないうちにブレイク。
 この後もずっと同じ展開。フィリオが粘り強いタックルで繰り返しテイクダウン、マウントを取るものの、一本は取れずに終了のゴング。ブーシェラゲムがガッチリ守っちゃってるのにフィリオにも警告が出されたのは可哀想だったけど、きれいに一本で極めて欲しかったなあ。フィリオは「ウェルター級のアローナ」への道を着々と歩んでいる。歩んでほしくないけど。

ウェルター級トーナメント1回戦
長南亮○-×ジョーイ・ヴィラセニョール(判定)

 ヴィラセニョールはパンチのスピードがあり、序盤は長南がスタンドで追い込まれる展開。グラウンドで上も取られて劣勢の長南だったが、1R終盤に上を取るとパウンド、さらにバックを取って逆襲。
 2Rも前のラウンド終盤の勢いで長南がペースを取り返そうとするが、グラウンドは上を取ったり取られたりの展開。
 結局、両者決め手を欠いたまま試合は終了し、判定は2-1で長南。ドロー判定があるならドローが妥当な内容。正直ホームタウンディシジョンはあったと思うが、まあ許容範囲内か。長南は蹴りも混ぜて器用に戦っていたけど、一時期の勢いというか荒々しさがなくなっちゃったのが気になる。
 
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by nugueira | 2006-06-05 00:34 | PRIDE武士道 | Comments(4)

K-1アジアGPの感想

 いやーひどい。試合に出しちゃいけないレベルの選手が一人や二人じゃすまないトーナメント(しかもその内1名が決勝進出)って、これ凄いよ。ひどいのはトーナメントだけでもなかったけど。

藤本祐介○-×キム・ドンウック(判定)
 ドンウックはローのタイミングに合わせてパンチを打ち込んだり、逆に自分がローを蹴ったりと意外に器用な動きを披露。まあすぐに結果が出そうなレベルではないけれど。
 地味な展開の末にたいした山場もないまま韓国選手が負けるという、地元ファンにしてみればフラストレーションが溜まる試合だったでしょうね。

ガオグライ・ゲーンノラシン×-○中迫強(判定)
 中迫は非常に落ち着いて対処していたのが勝因。キックで先手を取られてもきっちり打ち返して、パンチの距離になるのをじっくり待ってた。
 ガオグライはまだ日本人相手なら逃げ切るだろうと思ってたけど、予想よりも早く限界が来ちゃった。やっぱりあのスタイルは先にポイントを取られるともう駄目だね。

ムラッド・ボウジディ○-メハディ・ミルダブディ(判定)
 まあ突っ込まれないうちに自分から言います。本当にすいませんでした!
 ミルダブディの紹介Vがバスを引っ張るシーンから始まった時点でいやな予感はしたんですよ。典型的な見掛け倒し外国人のパターンなんで。
 パンチはそこそこきれいに打てていたけど距離感が合ってないし、2R以降は案の定スタミナ切れ。あーあ、俺なんであんな予想しちゃったんだろう・・・。

キム・ミンス○-×キム・ギョンソック(判定)
 ギョンソックは1月半前に亡くなった父親の遺影とともに入場。そして花道で号泣。ああっ、重い!170キロの体重以上に空気が重いよ!
 この思いを試合にぶつけてくれればまだ良かったのだが、両者まともに手が出ないまま、積極性で(相対的に)上回ったミンスの判定勝ち。両者失格という制度があればいいのに。

ピーター・アーツ○-×堀啓(2R KO)
 やっぱり組むの早かったね。いやーアーツのハイキックKO久々に見たわ。
 堀は序盤で見せた積極性は評価しておきたい。相変わらずパンチの防御に難があるけど。

藤本祐介○-×中迫強(判定)
 ここ1~2年の場数の差が如実に表れた感じ。藤本はパンチの上下の打ち分けが非常に良かったし、蹴りも効果的に混ぜてた。中迫は1回戦で集中力を使い果たしてしまったか。もったいない。

キム・ミンス○-×ムラッド・ボウジディ(延長判定)
 「ボウジディが楽に決勝行っちゃうよ」と思っていたし、実際2Rのダウンまではそういう展開だったんだけど、3Rにミンスがダウンを奪い返してからは完全に勢いが逆転。結局延長の末にミンスが勝利。
 多少の地元びいきはあったろうけど、ボウジティもダウンを取られて以降は動きが止まっちゃってたからなあ。こいつもまだトーナメントにエントリーしていいレベルじゃなかったということか。

レイ・セフォー○-×ルスラン・カラエフ(1R KO)
 カラエフはパンチが非常に上達してる。今回見せた飛び込み様の左ストレートはタイミングも抜群で、普通の相手ならあれで勝てていたのでは。
 でも結局は、セフォーが打ち下ろし1発で返り討ち。こうなるとカラエフの強い弱いではなくて、噛み合わせの問題のように思えてくる。

藤本祐介○-×キム・ミンス(2R KO)
 序盤は間合いをつかみかねていた藤本だが、最後は近距離の打ち合いでKO勝利。終わってみれば、今回のメンバーの中では実力・経験ともに頭半分ぐらいは抜け出ていたということなんでしょうね。えらい低レベルだったけど。
 これで、ジャパンGPの結果如何では開幕戦に日本人が3人?何か釈然としない。こうなったらジャパンGPにレコかマイティ・モーを投入しようよ。

セーム・シュルト×-○チェ・ホンマン(判定)
 もうリング上に2人が向かい合ってる絵柄だけで面白い。明らかに周りと縮尺が違うんだもん。
 ホンマンはカットでチェックが入って以降、ふっきれて積極性が出た。プレデター戦よりも今回の方が動きは良かったんじゃない?シュルトはクリンチを多用する癖がまた出てたけど、連戦のコンディションの問題もあるしまあ仕方ないか。

 という感想をシュルト勝利の前提で思っていたんだけど、判定はスプリットでホンマン。
 もういい加減にしろ!ホンマンが攻勢になったのは2R終盤にシュルトが背中を向けた場面ぐらいか?あとはシュルトがローとパンチでこつこつポイントを取ってるだろ。クリンチもイエローカードまでは出されていないんだからポイントに影響はないはずだし。

 先月のボンヤスキーといい、最近のK-1は地元の選手びいきが目に余るな。チャンピオンをルール改悪・不合理判定で無理やり負けさせてどうしたいんだよ。

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by nugueira | 2006-06-04 03:49 | K-1 | Comments(3)

ヒューズVSホイス

 UFC60、とりあえずマット・ヒューズVSホイス・グレイシーをビデオ観戦。

 まず結論めいた話から。今回の対戦は、勝負論の観点からは何の意味もない試合だった。だが、このマッチメイクが失敗だったとは思わない。格闘技の世界には時々、勝敗の行方は分かりきっていても、組むこと自体に意義がある試合というものが存在する。今回もそういう試合だった、ということだろう。

 UFC草創期を支えた、というよりもヴァーリ・トゥードというジャンル自体を生み出したホイス。そこから進化を続けた現在の総合格闘技の世界で、ひとつの完成形として君臨するヒューズ。この2人の激突はストーリーとして刺激的であっても、競技としての観点からは王者ヒューズにとってのイージーファイトでしかない。

 試合内容は下馬評どおり。序盤はホイスのリーチの長さに様子を見ていたヒューズだが、あっという間に間合いを詰めると、テイクダウンからサイドポジション。後はホイスに一度も有利な体勢を取らせないまま、アームバー、バックマウント、そして強烈なパウンドの連打。
 かつて金網の中で無敗を誇ったホイスが、何もできずにレフェリーストップの瞬間を迎える。時間の流れは正直で、率直で、そしてあまりにも残酷だった。

 「グレイシー最強説」なんていう寝言を未だに本気で信じているファンはほとんどいやしない。それでもこの日は、格闘技にとっては歴史的な一日になったと思う。金網の中の「伝説」が、総合格闘技のリアルな「現実」によって完膚なきまでに破壊された日として。

 この試合を受けたホイスの勇気に感謝。人気blogランキングへ
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by nugueira | 2006-05-30 02:15 | UFC | Comments(3)

稲田VSサンタクルス

 WBCライト級暫定王座決定戦、稲田千賢VSホセ・アルマンド・サンタクルスをテレビ観戦。

 稲田は序盤のアウトボクシングの展開でペースを握れず、状況打破のために接近戦の打ち合いを挑んだら余計相手のペースになってしまうという最悪の展開。
 あのまま同じペースで続けていてもジリ貧だったし、あそこは打ち合いに行くしかなかったのかなあ。解説のジョー小泉が言ってたように、打ち合いで分が悪ければラウンド途中からアウトボクシングに切り替える柔軟性があれば良かったと思う。

 サンタクルスは前に出続ける圧力の強さはあったけど、攻め自体はあまり印象に残るような特徴はない選手。稲田のこれまでの試合は知らないんですが、相手が強かったというよりは雰囲気に呑まれたままズルズルといってしまった感じ。
 やっぱり調整の仕方にしろ会場の空気にしろ、海外での試合って難しいんでしょうね。試合開始段階で稲田に軽くブーイング飛んでたし。

 最近ボクシングの観戦ペースが上がってる。人気blogランキングへ
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by nugueira | 2006-05-22 01:11 | その他(立ち技系) | Comments(0)