反り立つ壁に撃沈。


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 UFC68のランディ・クートゥアーVSティム・シルビア、WOWOWは実家じゃないと見れないのでYouTubeで観戦。いや、昨日スポナビの見出しで結果だけ知っちゃって以来、いったい何が起きたのか?と気になって仕方なかったもので。

 第1ラウンド、いきなりクートゥアーの右がクリーンヒットして崩れ落ちるシルビア。うわっ、何やってんだよ。あまり腰が入っている感じでもなかったし、「よっこいしょ」という打ち方のパンチだったのに。この後クートゥアーがバックを取り続けたまま1ラウンドが終了。

 ここまではまあ「出会い頭の一発で1ラウンドを取られてしまった」とシルビアにも弁解の余地はある。それ以上に問題なのが2ラウンド以降だ。
 スタンドではいいようにクートゥアーに先手を取られ続け、組み付かれてはいとも簡単にテイクダウン。寝かされてからはそれ以上に何もできず、パウンドをもらってサイド・マウント取られ放題。シルビアにとってチャンスらしい場面は一度も作れないまま、5ラウンドが終了。

 もう「シルビア情けない」の一言ですよ。クートゥアーに全盛期のような圧力の強さは感じられなかったのに、何もできず押されっぱなし。
 ボクシング中心のドロドロした攻防はむしろシルビアの得意パターンだろうに。何で43歳のオッサン相手にフルラウンドいいようにやられちゃうの?
 別にクートゥアーが嫌いとかシルビアが好きとかは全くないんだけど、ここ数年のUFCヘビー級の歴史は存在しなかったも同然、という結論になってしまったように感じられてしまい、なんだかなあ・・・という気分になってしまった。

 とまあネガティブな感想を並べてきましたが、「クートゥアーお見事」というのも揺るがない事実。プレッシャーの強さはなくなった代わりに、距離を取ったボクシングの技術は昔より上がっている気がする。テイクダウンしてからのねちっこさは相変わらずだし。
 この年齢で1年ぶりの復帰戦、しかもいきなりタイトルマッチという条件にも関わらず完璧に結果を出してしまったのは「凄い」という表現でも言い足りないぐらい。試合終了後の場内の歓声が、まるでドラマのワンシーンを見ているようだった。俺がスピルバーグなら映画化権買うね。

 UFC的にもこの展開は万々歳だろうな。無駄に防衛回数だけ重ねて何の面白味もないシルビアよりも、劇的な復活を遂げた英雄・クートゥアーが鳴り物入りの侵略者・ミルコを迎え撃つというシチュエーションの方が断然盛り上がるし。
 両者の激突は夏。ミルコにとってはこれ以上ないほど「アウェー」なムードでの王座挑戦になりそう。

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by nugueira | 2007-03-06 01:11 | UFC | Comments(4)

K-1横浜大会

 今回は地上波観戦。予想を大外しした時の常として、先に謝っておきます。本当にすんません。放送開始直後から次々に予想が外れていくので、逆に面白くなっちゃった。

チェ・ホンマン×-○マイティ・モー(2R KO)
 放送開始からいきなりのビッグインパクト。モーがうまくはまれば勝ち目があると思ってはいたけど、ここまで完璧に行くとはなあ。
 序盤から被弾覚悟でガンガン距離を潰していったモーのゲームプランが大成功。とはいえ、この戦法でホンマンにクリーンヒットを入れられる選手は限られるでしょうね。ホンマンのダウンシーンが見られるのはもう少し後になるだろうと思っていたのだけど。
 これでモーは次期タイトル挑戦権及びGP出場権はほぼ手中にしたと見ていいでしょう。ここしばらく鳴りを潜めていた剛腕の完全復活で、また面白くなりそう。

シリル・アビディ×-○野田貢(判定)
 後半劣勢になりながらも、最後まで泥臭く前に出続けた野田が判定で金星。アビディは完全に若手の踏み台にされる存在になっちゃったか。ちょっと切ないなあ。

ルスラン・カラエフ×-○バダ・ハリ(2R KO)
 今大会、どころか今年の年間を通じてのベストバウトになってもおかしくない名勝負。この試合を見たときは「会場に行っとけばよかった」と少々後悔した。
 序盤からお互いのスピードと手数がよく噛み合っていたけど、バダ・ハリの方が試合を通じて距離感とカラエフのパンチのタイミングをうまく掴んでいた感じ。決着シーンも、カラエフがダウンを奪って普通ならこのまま押し切るところなのに、再開後のカウンター一閃で逆転KO勝利。こんな試合そうそうお目にかかれない。
 バダ・ハリはスロウィンスキー戦のあたりから試合運びが冷静になってきて、倒すか倒されるかのムラのあるスタイルを完全に脱した印象。今年はもう「ビッグマウス」扱いで片付けることはできなさそう。
これだけ両者の持ち味がスウィングする試合になったのも今回の階級分けがあればこそで、100キロ以下の区分の新設は成功なのかも。ちょうどプロレスのジュニアの試合のような面白さがあった。

武蔵×-○藤本祐介(延長KO)
 武蔵が日本人相手に敗北、それも完全なKO負け。予想だにしなかった結果だけど、これが時代の流れなのか。放送の中でも触れられていたけど、かつて武蔵が佐竹越えを果たしたときの佐竹の年齢と、今の武蔵の年齢が同じというのも何か因縁というか巡り合わせを感じる。
 試合については、武蔵の完敗という一言に尽きる。完全に藤本の方がのびのびと戦っていて、武蔵がペースを握れている場面がほとんど見当たらなかった。本戦判定で藤本が問題なく勝ち名乗りを受けていい内容だったと思うけど。延長ラウンドのKOシーンもそれほど見事なハイキックだったわけじゃないけど、武蔵の方がハイが来ることを全く意識していなかったんでしょうね。きれいにガードをすり抜けちゃった。
 自分に有利な階級が新設されてもなお、低迷から脱出する糸口が見えてこない武蔵。もうこれが限界なのか。

ジェロム・レ・バンナ×-○澤屋敷純一(判定)
 実況の言葉をそのまま借りると、これは本当に現実なのか?
 バンナが日本人相手に敗北。しかも2度のダウンを奪われての完敗。さらに相手はこれがK-1デビューから2戦目。この日は、格闘技の神様が何十年に一度かの気まぐれを起こしたとしか思えない。
 バンナはいつもの圧力がなくて逃げる澤屋敷を追いきれなかったし、蹴りも全く出ていなかったし、何らかの不調があったであろうことは確か。でもそれを差し引いても、フットワークを駆使してカウンター狙いに徹するというスタイルを最後まで敢行しきった澤屋敷には恐れ入るしかない。
 ジャパン待望の超新星か、それとも一発屋か。とりあえず澤屋敷はアジア予選あたりにエントリーさせてもう少し実力を測ってみたい。というか、今年ジャパンGPがあればけっこう面白い展開になっていたのに。

セーム・シュルト○-×レイ・セフォー(2R KO)
 1R終了間際にシュルトがダウンした瞬間は「まさかメインまで!」と思わされたが、2Rに入ったとたんにシュルトがカウンター一発でセフォーをKO。前回対戦時以上の内容でセフォーを返り討ちにした。大番狂わせ続きのこの興行だったが、最後は絶対王者が如何なく存在感を発揮、といったところか。煽りVを見ていても思うけど、シュルトの不必要なまでのヒール扱いは当分続きそうだなあ。
 敗れたとはいえ、シュルトから初めてダウンを奪ったセフォーの戦いぶりは十分評価に値する。不条理判定・ルール改悪以外の方法でもシュルトを崩せる可能性があることが、ようやく明らかになった。

 今回の興行は近年のK-1には珍しいぐらいの満足度。予想が外れておいて言うのも何だけど、順当な結果に終わった興行からは新しい流れは生まれてこない。先日のPRIDEと同じで、予想外の結末が相次いだ今回の大会から、新しい展開が次々と出てきそう。
 シュルトのスーパーヘビー級タイトルマッチの次期挑戦者はおそらくモー。ホンマン戦と同じ戦法で、シュルトの牙城すらも崩すことができるか。俄然楽しみになってきた。

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by nugueira | 2007-03-05 01:07 | K-1 | Comments(5)

PRIDE33の感想

 ビデオ観戦終了。大激震の興行でしたね。

 まずオープニング、高田が開口一番「ハロォ~、アメ~リカー~」。ウワッ、こいつ完全に持ちネタにしてやがる!

ヨアキム・ハンセン○-×ジェイソン・アイルランド(3R 腕十字)
 結局は格の違いが如実に現れた結果に。いやあ、ハンセンやっぱ強いわ。2Rの飛び込み様のフックに始まり、首相撲からのヒザ、グラウンドでの腕十字、最後は三角から腕十字に移行して一本。寝ても立っても動きが確実で無駄がない。
 ライト級グランプリ、やっぱりハンセンを外して考えるわけにはいかないなあ。

三崎和雄×-○フランク・トリッグ(判定)
 この辺で番狂わせ、という適当な予想が当たっちゃったよ。しかしフルラウンド戦い抜いてトリッグ勝利という結果は完全に予想外。
 トリッグがテイクダウンの後はポジショニングのキープに終始する堅い試合運びだったせいもあるけど、三崎はドロドロの判定という得意の展開だったんだからしっかり拾わなきゃ。
 GP制覇による三崎バブル、いとも簡単に崩壊。タイトル挑戦権もこれでチャラになっちゃうのかなあ。ウェルター級がますます混沌としてきた。

トラビス・ビュー×-○ジェームス・リー(1R フロントチョーク)
 出会い頭に一発を入れたリーが、そのままガンガン攻め続けて最後はフロントチョークで一本。代打出場の末にインパクト十分の快勝。いやあ、これがアメリカンドリームっていうの?さすが一攫千金の街、ラスベガスですね。以上、適当なコメントでした。

アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ×-○ソクジュ(1R KO)
 今大会最大のアップセット(まだ全部見てないけど。)。ホジェリオのこんな負け方は初めて見た。ソクジュのKOパンチは当たったこと自体はラッキーパンチかもしれないけど、あれだけの連打を軸をブレずに打てる体幹の強さと反射神経は本物。格闘技も遂にアフリカ勢の身体能力に侵略される時代が来たか。いずれにしても、これでライトヘビー級戦線が少し面白くなってきた。

桜井マッハ速人○-×マック・ダンジグ(2R KO)
 マッハはここ最近は試合ペースを落としているのがいい方向に働いている気がする。今回も相手の打撃を完全に見切っているし、打撃のキレが相変わらず凄い。最後の右フックなんか完璧ですよ。
 五味戦以降は格下相手に連勝を重ねてきたマッハ。満を持してひさしぶりの大勝負、ライト級グランプリへ出陣。

セルゲイ・ハリトーノフ○-×マイク・ルソー(1R 腕十字)
 テイクダウンされてからはイマイチ動きが鈍かったハリトーノフ、最後は下からの十字で一本。勝って当然の相手だったとはいえ、ようやくトンネルを抜け出した。まあ軍人と警官じゃ武力の差は歴然としてますわな。

マウリシオ・ショーグン○-×アリスター・オーフレイム(1R KO)
 ここ最近は寝技の技術向上が目立っていたショーグン、今回はパウンド連打でKO勝利。ここまできれいに意識を刈り取るパウンドはなかなか見れない。こいつ、戦う度に引き出しを増やしてるなあ。
 アリスターは動き自体は良かったと思うんだけど、結局寝ると何もできないいつものパターン。今後はどういう使い方をすればいいのかなあ。

五味隆典×-○ニック・ディアズ(2R フットチョーク)
 さっき「今大会最大のアップセット」と書いたけど前言撤回。まさかこんなことが・・・。
 五味はスタンドで主導権を握れなかったのが全て。ディアズのリーチ差に完全にやられてしまった。序盤にいいパンチでダウンを奪って短期決着狙いになったのが逆に悪い方向に働いたか。
 去年もそうだけど、五味は大一番をクリアした後に信じられないくらいの脆さを発揮する。昨年同様、ライト級戦線がいきなり混沌状態に陥った。

ヴァンダレイ・シウバ×-ダン・ヘンダーソン(3R KO)
 これについてはもう番狂わせだの何だのは抜きに「ダンヘンすげえ」という感想しか出てこない。
 1Rはシウバ、2Rはダンヘンが取った後、3Rはシウバがローを起点にペースを作り始めていたのでこのまま押し切るかなあ・・・と思ったところにこのKOシーン。自分から懐に飛び込んで先手を取り続ける戦略がうまくハマったけど、シウバ相手にこれをやり遂げたダンヘンの底力には恐れ入るしかない。シウバが同階級相手にこんな負け方をするなんて・・・。
 大会前の予想の際に「ミドル級に新展開がない」と書いたけど、これで一気に状況は変わってきた。ショーグンやアローナといったブラジル勢がベルト奪還に動き始めることは必至。シウバ政権の崩壊により、ミドル級が俄然面白くなってくる。
 それにしてもダンヘン、ウェルター級のベルトはどうするんだろう。さすがに両階級の防衛戦を交互に戦うのは無理な気が。ああ、三崎のタイトル挑戦がますます遠のく・・・。

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by nugueira | 2007-02-26 01:30 | PRIDE | Comments(4)

UFC67

 UFC67のビデオを拝見。(ミルコの試合だけは待ちきれずにYouTubeで見た。)
 主だった試合の感想を。

LYOTO○-×サム・ホーガー(判定)
 LYOTOの試合を久しぶりに見たけど、パンチの当て勘がいいね。カウンターを食らう場面もあったものの、スタンドもグラウンドも圧倒していたし、まずは合格の内容でしょう。できれば一本勝ちして欲しかったけど。

タイソン・グリフィン×-○フランク・エドガー(判定)
 特に注目していないライト級の試合だったけど、両者とも最後までスピーディーかつガンガン前に出る試合をしてくれたのでなかなか良かった。
 しかし試合内容以上に最高だったのが解説陣のコメント。途中からエドガーのプロフィールに触れだすと、「彼はお父さんの会社で働いているらしいです」「彼の髪型は非常に実直そうですね、もみ上げも襟足もスッキリしていて」と、試合そっちのけでエドガーの好青年ぶりを無駄絶賛。本人も日本の中継で自分の髪型が槍玉に上がっているとは夢にも思うまい。

クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン○-×マービン・イーストマン(2R KO)
 PRIDE時代と変わらないランペイジの入場シーンは懐かしいやら感慨深いやら。
 ランペイジがもっとガンガン前に出るかと思ったけど、得意のスラムは見せずにひたすらボクシングの攻防。最後の首をつかみながらのショートアッパー(ダンヘンが得意なやつ)はなかなか上手かった。
 技術的には格段に上達しているけど、やっぱり昔に比べて迫力に欠けるかなあ。このスタイルだとリデルとやったら負けそうな気がする。

アンデウソン・シウバ○-×トラビス・ルター(2R 三角絞め)
 徹頭徹尾、アンデウソンが落ち着いてましたね。サイドやマウントを取られても慌ててる様子がなかったし。今回は対戦相手との実力差があり過ぎたから参考にならない感じもするけど、やっぱりグラウンドも含めて穴がないなあ。長期政権築いちゃうかも。

ミルコ・クロコップ○-×エディ・サンチェズ(1R KO)
 PRIDEテーマ曲での入場にはビックリ。少し前まではUFCの中継でPRIDEの名前を出すことすらタブーだったのに。ミルコ本人のブログによると榊原社長から贈られたものらしいけど、PRIDEとミルコ、PRIDEとUFCの関係がどうなっているのか、よく分からなくなってくる。
 試合の方は予想どおりの圧勝。最初に左ストレートが入った時点で、サンチェズは下るしかなくなっちゃったね。4月の次戦はどのくらいの相手をぶつけるのかなあ。

 ところで、この週末に日テレのスポーツニュースがミルコの試合をやたら取り上げていたのはなぜ?放映権獲得に向けた布石か?

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by nugueira | 2007-02-07 00:49 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)
 とりあえず放送順に各試合の感想を。

小比類巻貴之×-○アンディ・オロゴン(延長判定)
 開始直後から「コヒは気合入ってるなあ」と思ったんだけど、それを通り越してガチガチになっちゃった。攻撃はローしか出さないし、アンディのパンチをもらい出してからは簡単にリズムを崩しちゃったし。挙句に延長ラウンドではこの体たらく。身体能力云々よりも、敗因はメンタル面の問題でしょう。
 MAXの歴史の中でそれなり以上の実績を上げている選手なんだから、素人相手の敗北は競技自体の看板にドロを塗ることになる。今回のコヒについては、いくら酷評しても酷評しすぎることはないぐらいどうしようもない。しばらく出場禁止にしてしまえ。

TATSUJI○-×HAYATΦ(判定)
 いい試合だったねえ。前半はTATSUJIの上下の打ち分けが完璧で、ワンサイドのまま終わるかとも思ったけど、HAYATΦも最後までよく打ち返していた。結果としてはやはりここ1年の場数の差が出たけど、HAYATΦにとっても収穫のある試合だったのでは。
 TATSUJIは打たれ強くてガンガン前に出るから、誰とやっても面白い試合を見せてくれる。

宍戸大樹×-○尾崎圭司(判定)
 試合全体としては宍戸のペースだったと思うんだけど、要所要所の尾崎のタイミングのいい反撃で全てが掻き消されちゃった。1Rのバックブローへのカウンターなんて完璧だったもんなあ。普通あの手の攻撃にタイミング合わせるのは難しいと思うんだけど。
 宍戸は5Rなら勝てたと思うけど、短期決戦のK-1ルールでは持ち味が活かしきれない。MAX参戦は鬼門だったかなあ。

佐藤嘉洋○-×白須康仁(判定)
 1回戦の中でこの試合だけ、カットされて3ラウンドのみ放送。佐藤が例によって危なげないけど面白味もない試合をしちゃったんだろうな・・・という想像をしている間に試合が終わってしまい、やはり危なげも面白味もなく佐藤が判定勝利。

アルバート・クラウス×-○ムラット・ディレッキー(1R KO)
 番狂わせ続きの今大会だが、まさかワンマッチまでこんな展開が待っていようとは。ドラゴ戦もそうだけど、クラウスはこういう出会い頭の一発に弱いよね。
 正直、このディレッキーとやらがどれほどのモノなのかいまいちピンとこないのだが、これで世界大会出場が一気に確定しちゃったなあ。

ブアカーオ・ポー・プラムック○-×ツグト・忍・アマラ(判定)
 ブアカーオは余裕たっぷりにノーガードのままアマラの大振りフックをウィービング。3ラウンドしか流さなかったけど、横綱相撲という感じでしたね。
 アマラはSBも含めてこれで4連敗。全日本キック時代のパワーや足技が完全に殺されちゃってる感じがする。やはり増量には無理があったか。

安廣一哉×-○TATSUJI(判定)
 アンディが足の怪我により棄権。アンディ本人も痛いだろうが、視聴率を稼ぎ損ねたTBSにとっても痛い。
 で、リザーバーの安廣にスポットライトを当てるつもりもさらさらなく、ハイライトだけで終了。これじゃ感想書けないよ。書くほどの内容じゃなかったんだろうけど。

尾崎圭司×-○佐藤嘉洋(判定)
 序盤は尾崎の思い切りのいいパンチに押し込まれる場面もあった佐藤だが、2R以降は完全にペースを握って完勝。尾崎は円の動きには強いけど、佐藤みたいな直線の動きで休まず攻め込まれると持ち味が出せない。
 佐藤の最後までペースが落ちない攻撃は凄いとは思うんだけど、見ているうちに「淡々と攻める」を通り越して「粛々と攻める」という表現がしっくりくるように思えてくる。

TATSUJI×-○佐藤嘉洋(1R KO)
 ここまでの戦いぶりを見るとTATSUJIが番狂わせを演じそうだなあ、と思っていたら、佐藤のヒザ蹴りがいとも簡単にヒットしてしまいあっさり決着。MAX参戦以来ダウンすら一度も奪っていない佐藤が、思い出したように大爆発。

 とまあ予想どおり佐藤の連覇で幕を閉じましたが、なんだろう、この盛り上がらなさは。やはり佐藤のキャラクターのせいかなあ。決勝以外はピンチもなければ決定機も作らない抑揚のない試合展開。ある意味、シュルト以上に扱いづらい存在だ。このスタイルではK-1のトップに立てないのは去年見えてきちゃったし、あまり期待できないなあ。
 決勝以外が判定続きだったのもダレた一因。選手のレベルが上がり続けているから仕方が無いんだけど、年を追うごとに戦う方も見る方も大変なトーナメントになってきている。

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by nugueira | 2007-02-06 03:24 | K-1MAX | Comments(3)

神の子のシビアな現実

 山本KID徳郁が参戦したレスリング全日本選手権をテレビ観戦。
 
 正直に白状するが、レスリングの試合をカットなしで真面目に観戦したのは今回が初めて。でもこういう人は他にも大勢いるだろうから、その点だけでもKIDの復帰はレスリング協会的に大成功なんでしょうね。

 で、試合の方は2回戦で井上謙二にフォール負け。しかも投げられた勢いで肘を脱臼というオマケつき。神の子の復帰戦はあまりにホロ苦い結果となった(無駄にスポーツ新聞調)。

 次の大会が6月だから復帰はギリギリ間に合うとしても、3~4ヶ月の離脱は痛すぎるよなあ。

 まあでも、正直なところKIDが北京五輪に出れるとは思えない。他の人もだいたい同じ認識だと思うけど。それでも今回のチャレンジはKIDにとって意義のあるものだと思うし、この間はレスリングへの注目度も上がるわけだし。

 KIDにとっても協会にとっても、「最後の最後まで続けることに意味がある」と考えておけばいいんじゃないですかね。ちょっと突き放し気味の感想ですが。

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by nugueira | 2007-01-29 00:18 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)

川嶋やらバレロやら

 これまたえらく間が空きましたが、1月3日のボクシング日本VSメキシコ対抗戦の感想を。対抗戦自体は日本が勝ち越したわけですが、企画としてはどうだったんですかね、この試み。結局メインとセミに関心が集約されてしまっていた感じが。

 メインはリベンジを期した川嶋勝重が、クリスチャン・ミハレスに敢え無く返り討ちを食らい10回TKO負け。近距離での攻撃は上半身のスウェーでかわして、手数で着実にポイントを奪うというミハレスのスタイルが完璧にハマってしまった。
 後半に川嶋のボディーが効きはじめた時はひょっとしたら、とも思ったんだけど。パンチが単発でフットワークに劣るためミハレスを追いきれないという前回の課題をクリアできなかったばかりか、余計に差が開いてしまった印象すら受ける。ベルトを巻いたミハレスが自信をつけちゃったのと川嶋の衰えと、両方あるのだろうけれど。

 セミのエドウィン・バレロのKO劇は圧巻。以前、バレロの発言として「KOは狙って取るものじゃない」みたいなコメントが紹介されていて「冗談か?」と思ったんだけど、今回の試合を見て納得。最初のダウンは一発の威力というより、タイミングで奪っている感じ。まあこのタイミングを逃さない当て勘と、その後の勝負どころできっちり仕留めるあたりがKOアーチストとしての才能なんだろうけど。
 今後はアメリカ再進出を口にしていたけど、確かにこの試合ならどこにいっても銭が取れるわ。パッキャオ戦の実現が楽しみ。って、パッキャオの試合ちゃんと見たことがないんですが。

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by nugueira | 2007-01-10 00:05 | その他(立ち技系) | Comments(0)

UFC66

 だいぶ遅くなりましたが大晦日(日本時間)のUFCの感想を。今回のゲスト解説は関根勤や中尾受太郎。まあ高阪や宇野は他局に取られちゃってますからね。

 岡見勇信は格下(と思われる)ローリー・シンガーにやや手間取ったものの、最後はパウンド連打できっちり一本勝ちでの3連勝。いよいよアンデウソンとのタイトルマッチが見えてきたけど、まだ有名どころとやってないからなあ。解説が言っていたとおり、挑戦権を巡ってリッチ・フランクリンあたりと対戦して欲しい。デビッド・テレルでもいいけど。

 ガブリエル・“ナパオン”・ゴンザガも無難に一本勝ち。もう少し場数を踏んでいけば面白い存在になるか。
 と思っていたら、その直後に同じく柔術出身のマーシオ・“ペジパーノ”・クルーズがアンドレイ・アルロフスキーのパウンドにあっさり粉砕されてKO負け。足関合戦になりかけた時はけっこう面白かったんだけどね。ナパオンもトップ戦線を狙うなら打撃への対応がカギか。

 フォレスト・グリフィンはお得意の積極的なパンチで優勢に試合を進めていたものの、キース・ジャーディンに一発のパンチでひっくり返され、最後はパウンド連打を浴びてTKO負け。グリフィンについてはもともと大して評価しちゃいなかったけど、今回の相手っていわゆる「育てるためのマッチメイク」の範疇でしょ?ここでつまずかれちゃったのはUFC的にも痛いんじゃないのかなあ。

 で、メインのライトヘビー級タイトルマッチ。1R前半の段階で、ティト・オーティズが打つ手がなくてジリジリ下るしかなくなってるのが傍目にも分かった。思ったより長引いた感じはするけど、予想どおりの展開と結果。
チャック・リデルは技術云々の分析を言う以前に「強い」という表現がしっくりくる存在になってきてますね。そういう意味では全盛期のシウバに似てるか。これに勝つとなると、リデル以上の圧力と当て勘を持っている選手か。やっぱりシウバとやってほしい。

 番組中に紹介されたダナ・ホワイト社長のメッセージでは、ミルコ獲得の発表と併せて、2007年中の日本大会の開催を宣言。今さら日本市場への食い込みを狙ってるのかなあ。以前空振りを食らった苦い思いでがあるだけに、本気にしていいものかどうか。

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by nugueira | 2007-01-09 00:32 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)

全日本キック観戦記②

石川直生△-△ワンロップ・ウィラサクレック(ドロー)
 石川は前蹴りで距離を取って戦おうとするが、序盤からワンロップはスピードで圧倒。右ストレートをたびたびヒットさせる。ワンロップの右は伸びがある上にノーモーションなので、石川は全くタイミングがつかめていない様子。ワンロップは得意のヒジも繰り出し、2Rには石川にドクターチェック。ワンロップのワンサイドゲームの雰囲気になってくる。
 ところが3Rから展開が一転。石川はワンロップのスピードに慣れてきたのかパンチを見切るようになり、前蹴りで距離を取る戦いにようやく持ち込む。遂には石川のストレートがヒットし、ワンロップの腰が一瞬ガクッと落ちる。場内大歓声の中、ここから先は一気に石川が主導権を握り続ける展開に。
 4R以降は完全に守勢に回ったワンロップに石川がパンチ、ヒジを繰り出していくが、ワンロップがうまく凌ぎ続けたことと、石川があと一歩のところで追いきれず見合ってしまう場面が多かったこともあり、決定的な場面は作れないまま5Rが終了。
 3Rは明らかに石川。他4Rは決定的な内容ではなかったものの1・2Rがワンロップ、4・5Rが石川という印象。遂にワンロップ超えが実現か、という期待も高まったものの、判定はワンロップ1-0のドロー。後半に攻め切れなかったのが響いたか。
 大金星は逃したとはいえ、石川にとっては殊勲の一戦。元気は豪打でガンガン前に出続けるスタイルでワンロップに対抗したが、石川はワンロップと真っ向からスピード勝負をして互角に渡り合ってみせた。ベルトを巻いて以降は自信をつけてメンタル的にも強くなっているのが分かるし、今なら真弘や前田と戦っても意外にあっさりと勝っちゃうかもなあ。

山内裕太郎○-×望月竜介(3R KO)
 望月は入場にUインターのテーマを使うも、場内あまり反応せず。やはり客層が違ったか。
 望月は重たいローで突進。山内は回りこんでディフェンスしながら、時おり上下のコンビネーションを打ち返していく。様子見の展開のまま1Rが終了。
 2Rもほぼ同じ展開。山内は手数でやや負けている場面はあるものの望月のパンチはしっかり見えている様子で、決定打は許さない。ベルトが懸かっている以上、慎重な試合運びになってしまうのは仕方がないし、ウェルター級時代お得意のドロー防衛もありうるかなあ。
 などと思っていた3R、試合が一気に動き出す。パンチの打ち合いに出た望月を逆にロープに詰めると、山内のハイキックが一閃。望月がバタリと前のめりにダウンする。
 今の山内はこういった勝負どころを逃さずモノにする。すぐさまパンチの連打を浴びせて2度目のダウン。望月は額が切れたためドクターチェックが入る。
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 もう完全に勝負ありか、と思ったこの場面からさらに試合は白熱の展開へ。再開後、望月は息を吹き返したようにパンチの連打をしながら猛進。これまでの劣勢が嘘のようにフック、さらに突き上げるようなアッパーの連打を山内に叩き込んでいく。山内の反撃を食らうたびに傷口から鮮血を噴出しながらも、構わず前進し続ける望月の姿に場内は大興奮。
 それでも最後は、望月をロープ際に詰めた山内がパンチを連打し、望月が棒立ちになったところでレフェリーストップ。終わってみれば王者・山内が貫禄のKO防衛を果たした。
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 これで山内はスーパーウェルター級転向後6連勝。本人もかねてからMAXに興味ありの発言をしていただけに、コンディションが整えば2月大会への参戦は十分ありうるのでは。
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 トリプルメインイベントの3試合はいずれも好勝負が続出。今年も断言させてもらいます。「全日本キックにハズレなし」と。

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by nugueira | 2007-01-08 21:22 | 全日本キック | Comments(0)

全日本キック観戦記①

1月4日(木) 後楽園ホール

 一年の格闘技初めは当然全日本キック。今年も楽しませてもらいます。

寺崎直樹○-×濱島康大(1R KO)
 キックの興行でしばしば見られる「前座の拾い物」、本日はこの一戦。
 開始直後に寺崎の右ハイキックが完璧にクリーンヒット。バッタリ倒れた濱島の目線が定まっておらず、何が起きたか理解できていないのが客席から見ても分かるほどの完璧な一撃。再開後に寺崎がパンチのラッシュを仕掛けてKO勝ちしたけど、最初のダウンで止めておいた方がよかったと思う。
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MAD☆BULL×-○ゲンナロン・ウィラサクレック(2R TKO)
 昔は青髪だったはずのMAD☆BULL、急に普通の風貌になってきた。
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 1Rからゲンナロンが右ストレートをクリーンヒット。さらにはバックブローのヒジ打ちまで披露し、完全に試合をコントロール。こいつは中途半端な距離になると強いパンチが飛んでくるからたちが悪い。
 のらりくらりと長引きそうな気配もあったが、2Rにゲンナロンが縦ヒジでMAD☆BULLの額を切り裂き、ドクターストップであっさりTKO勝利。両者の格の違いが如実に結果に現れた。

佐藤皓彦×-○クンタップ・ウィラサクレック(判定)
 上背とリーチでは勝るはずの佐藤だが、序盤からクンタップの方が間合いをコントロールしている感じ。ゆったりとしたペースながら着実にローとパンチを当てていく。
 2R、クンタップのカウンターのパンチが入り佐藤がダウン。ここが勝負どころと見たか、クンタップはこれまでのスローペースが嘘のようにパンチの猛攻を始め、スタンディングダウンであっという間に2度目のダウンを奪う。佐藤は3度目のダウンは許さずに2R終了まで持ちこたえたものの、こりゃ勝負は時間の問題か、という雰囲気に。
 ところが3Rから、佐藤がスイッチが切り替わったかのように攻勢に転じる。クンタップは攻め疲れもあってか後ろに下る場面が目立つようになり、遂には佐藤のヒジがクリーンヒット。予想外の逆襲に場内も大盛り上がり。
 守勢になりつつも試合の主導権は握り続けたクンタップが結局は大差の判定で勝ったものの、佐藤にとっては大健闘と言っていい試合内容。1年前まではさほど印象に残らない前座選手だったのに。やはりJMC横浜ジムは選手育成が上手い。
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 トリプルメインの開始前にリング上でスモークを焚く演出があったものの、やや不発気味。こうして写真で見ると「何かのトラブルか?」と思えてくる。10月に予定されている大会場での興行に向けて、演出は試行錯誤ですかね。
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大月晴明○-×ジョン・スーミン(1R KO)
 前回の復帰戦は不発に終わった大月の豪打が、この日は大爆発。序盤からいつものスタイルでローを打ちながら前進すると、ボディーブローでスタンディングダウンを奪取。その後も再び相手をロープ際に詰めてボディーブロー。悶絶するように倒れたスーミンがしばらく立ち上がれないほどの完璧なKO勝利。相手も途中までパンチをガードしていたのに、それでも効いてるんだもの。常識破りもいいとこですよ。爆腕、遂に待望の完全復活。
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 この後も名勝負続出。人気blogランキングへ
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by nugueira | 2007-01-07 01:48 | 全日本キック | Comments(0)