反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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 WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、ワシル・ロマチェンコvsギジェルモ・リゴンドーをライブ視聴。

 1R、圧力をかけていくのはロマチェンコだが、リゴンドーのカウンターを警戒してかいつもよりは慎重な出だし。両者目立った有効打はなく、様子見の雰囲気でラウンド終了。
 2R以降、やはりペースを握るのはロマチェンコ。スピードとフットワークでリゴンドーを翻弄し、ジャブを突き刺していく。リゴンドーは距離が詰まるとホールディング。試合前の控室の映像ではロマチェンコがホールディングをふりほどく練習をしていたので、陣営にとってこれは想定内か?
 序盤はロマチェンコの入り際にカウンターを狙う場面もあったリゴンドーだが、ラウンドが進むごとにスピードでは太刀打ちできないことが明らかになっていく。気が付けば4R辺りから、手数が全く出なくなったリゴンドーをロマチェンコが一方的に攻め続けるいつもの展開に。ロマチェンコは左右のアッパー連打で追い込んだかと思うと、頭を極端に下げたリゴンドーに打ちおろしのパンチ。これまで同様強振はほとんどない軽いパンチ主体だが、リゴンドーはホールディング以外に対抗策が見いだせない。
 6Rはなおもホールディングを繰り返すリゴンドーに遂に減点。ロマチェンコは強めのパンチを増やすようになり、いよいよリゴンドーなす術なしか…と思ったラウンド後のインターバルに、リゴンドーがやや唐突にギブアップし試合終了。至高の技術戦が期待された一戦は、ロマチェンコが一方的に強さを見せつける結果となった。

 ロマチェンコの勝利は予想していたものの、ここまで差があったか…というのが素直な感想。リゴンドーの見せ場は1Rにロマチェンコに様子見をさせたことぐらいで、攻撃らしい攻撃を当てることもなく完敗。かつてドネアを破った軽量級最強ファイターの輝きは微塵も発揮されなかった。拳の怪我云々の真偽はさておき、この敗戦でもともと微妙だったリゴンドーの商品価値は地に落ちた。
 一方のロマチェンコについては、もうどういう言葉を並べて賞賛すればいいのか。4試合連続相手のギブアップによる勝利って、これ打撃系格闘技のレコードじゃないですよ。技術・スピードで対抗するのはもはや無理で、勝てるとすれば規格外のパワーと打たれ強さを持つファイターがしつこく前に出続けて一発を入れるしか…ってそんなボクサー存在するのか?
 今回の試合中に実況が「ロマチェンコのフットワークは少年時代のダンス練習が活きている」という分析がされていたが、もはや従来のボクシングとは別の技術体系を持つロマチェンコが旧時代のボクサーを屠り続ける、という構図すら頭に浮かんでしまう試合だった。

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by nugueira | 2017-12-10 21:56 | ボクシング | Comments(0)

UFC218の感想

ティーシャ・トーレス○-×ミシェル・ウォーターソン(判定)
 開始から圧力をかけ続けるトーレスがパンチ、クリンチアッパー、組んでのヒザ。ウォーターソンがテイクダウンを取る場面もあったが、1Rはトーレス。2Rはウォーターソンがテイクダウンから上をキープし続けるが、そこから先の攻撃がなし。逆にトーレスは下からキムラや三角を仕掛け続ける。
 3Rは再びトーレスがスタンドで圧力をかけ続け、最後はバックマウントからパウンドの連打。レフェリーストップは呼び込めなかったものの、トーレスの完勝。今更だけど、女子もスタンドの打撃レベルが本当に向上したなあ。

エディ・アルバレス○-×ジャスティン・ゲイジー(3R KO)
 強烈なローを打ち込むゲイジーに、アルバレスは距離を測りつつ踏み込んでのパンチ。ローを効かされるアルバレスだが、ボディ連打でリズムをつかむと1ラウンド終盤にはアッパーでゲイジーの顔面を跳ね上げる。アルバレスがいい戦いぶりだが、ゲイジーはここからが怖い。
 2R、アルバレスは正面での打ち合いを避けつつパンチで攻勢。ゲイジーは生命線である前へ出る圧力が弱まり、ローの数も減ってくる。アルバレスがクリンチアッパーやボディへの膝でゲイジーを削り、試合は最終ラウンドへ。
 追い込まれたゲイジーだがアルバレスも消耗しており、3Rはゲイジーのローが再びヒット。さらにゲイジーがアッパーを打ち込むが、アルバレスは顔面へのヒザ一閃!ゲイジーが前のめりに崩れ落ち、激戦に終止符が打たれた。
 試合前から「これ絶対面白い」と思っていたが、予想通り…どころか予想以上の大激戦。FONはもちろん、年間ベストバウト級の試合が見れて大満足。

ヘンリー・セフード○-×セルジオ・ペティス(判定)
 1Rから打撃で前へ出るセフード。シングルからテイクダウンを取ると、レスリング力でトップポジションをキープ。ラウンド終盤に入れたパウンドは結構効いたか。
 2R以降もセフードがテイクダウンは取るものの、ペティスの長い手足に阻まれ決定打は出せず試合終了。フィニッシュは奪えなかったが、元々のレスリング力に加え打撃が向上しているのでどっしり構えて戦えている。今回の試合がアピール不足だったのはさておき、2度目のDJ戦はそう遠くないかも。

アリスター・オーフレイム×-○フランシス・ガヌー(1R KO)
 開始と同時にアリスターが突っ込み、そのままケージへ。しかしガヌーは体勢を入れ替える。ブレイク後、アリスターの大振りのフックをかわしたガヌーが左フック一閃!一撃でアリスターが崩れ落ちる衝撃のKOで、ついにベルトへ王手。
 フィニッシュの瞬間「うわっ!」と叫ぶしかない、説得力十分というか説得力しかないKO。アリスターのフックは不用意だったが、ガヌーは相変わらず底を見せないままタイトルマッチへコマを進めた。これは幻想膨らむわあ。

マックス・ホロウェイ○-×ジョゼ・アルド(3R KO)
 アルドは序盤距離を取って様子を見つつ、1R中盤からローを入れる。バックステップを取って距離を取るアルドに、ホロウェイは手数で攻勢。1R終盤にアルドのアッパーがヒット。
 2Rもローを繰り出すアルドに対し、ホロウェイはパンチの手数を緩めず、ジャブをヒット。アルドの顔面が被弾で徐々に赤くなってくる。ヒリヒリした展開で3Rに突入するが、圧力と手数が弱まらないホロウェイに対し、アルドはガス欠の様子。ホロウェイのパンチをもらう頻度が増え、真正面での打ち合いを強いられるようになる。ホロウェイの右を効かされケージに詰められたアルド。玉砕覚悟の打ち合いに挑むもののホロウェイのパンチをもらい続け、最後はタックルを潰された状態でパウンドの餌食に。ハーブ・ディーンが遂にストップし、ホロウェイがアルドを返り討ちにした。
 今回のアルドはバックステップも使いローも多用し、前回よりもいい動きができていたはずだが、それでもホロウェイの圧力を捌ききれず、奇しくも同じ3RでKO負け。認めるのは切ないが今回のアルドは「歳を取ったから負けた」というしかなく、これも時代の流れか。かつての絶対王者が敗れる姿を見るのは辛いが、最後まで緊張感あふれる攻防を繰り広げたアルドのパフォーマンスは賞賛に価するものだった。

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by nugueira | 2017-12-03 23:08 | UFC | Comments(0)

ビスピンvsガステラム

 UFC上海大会のメインを視聴。

マイケル・ビスピン×-○ケルヴィン・ガステラム(1R KO)
 並ぶとけっこう身長差がある両者。序盤からガステラムがリーチ差をものともせず圧力をかけ、ミドルをヒット。下がらされるビスピンはなかなか手数が出ないが、ガステラムが入ってくるところに浅くパンチを入れる。両者の手数が増えだした2分過ぎ、近距離でパンチが交錯。ビスピンのパンチをスウェーでかわしたガステラムは、打ち終わりでガードが空いたビスピンの顔面にカウンターの左をクリーンヒット!一撃で崩れ落ちたビスピンにパウンドを入れたところでレフェリーストップ!
 終わってみれば案の定というか、ビスピンが1ヶ月で2つの黒星を重ねる結果に。とはいえビスピンはこのオファーを受けること自体が大仕事だったはずで、責める気にはなれないなあ。ガステラムにとっては直近まで王者だったビスピンを仕留めたことで、当初予定されていたアンデウソン戦以上に存在感をアピールできる結果となったか。

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by nugueira | 2017-11-25 23:55 | UFC | Comments(4)
 長い当ブログの歴史でも数えるほどしかないワンデイトーナメント完全的中。KOが多いのはレベルの低さの現れとも言えるのだが、ヘビー級ならではの迫力ある展開だった。

上原誠○-×パコム・アッシ(1R KO)
 上原がローに合わせた左を入れると、左ボディの直後に飛び込んでの左フックを叩きこみダウン。ダメージの残るアッシをコーナーに詰めると最後は右ストレートを打ち込み続け、幸先のよい1ラウンドKOで一回戦を突破。

K-Jee×-〇アントニオ・プラチバット(1R KO)
 プラチバットが序盤からローをヒット。K-Jeeがボディを入れる場面もあったが、プラチバットが強烈なローでダウンを奪うと、最後もボディからのローでフィニッシュ。

岩下雅大×-〇ロエル・マナート(1R KO)
 マナートが序盤から体格差で圧倒。強烈なミドルを叩き込んでダウンを奪い、何とか立ち上がった岩下をミドルからの左フックで倒しフィニッシュ。

KOICHI×-〇イブラヒム・エル・ボウニ(1R KO)
 開始と同時にパンチを振るうエル・ボウニが、カウンターの左フックを叩き込み文句なしの一撃KO。なんかもう、ダンプカーに正面衝突されたような終わり方。

上原×-○プラチバット(1R KO)
 最初はやや様子見だったプラチバットだが、圧力を強めると左ボディ・右ロー・左フック・右ハイのコンビネーションでダウンを奪取。立ち上がった上原を再度コーナーに詰めると、ボディから二段蹴りの跳びヒザを叩き込みKO。2度のダウンはいずれもお見事なコンビネーションで、見ていて「強ええ…」という以外の言葉が出てこなかった。

マナート×-○エル・ボウニ(1R KO)
 ハンドスピードに勝るエル・ボウニが序盤からパンチで押し気味に進めると、左フックでダウンを奪取。ラウンド後半はマナートが盛り返したものの、終了間際にエル・ボウニが再度左フックを叩き込んでKO。準決勝まで全て1ラウンドKO決着という驚愕の展開に。

プラチバット○-×エル・ボウニ(判定)
 序盤はスピードに勝るエル・ボウニのペース。しかしプラチバットは多少被弾しながらも前に出るとフックやボディをヒット。エル・ボウニは準決勝もその気配があったが、1ラウンド後半から動きが落ちてくる。それでも1R終盤にエル・ボウニがパンチを入れ、プラチバットがガクリと腰を落とす。
 ここまでKO続きだったトーナメントだが、決勝に来ていきなりの泥試合に。2R以降は両者消耗気味で、プラチバットは前に出て手数は出すがパンチも蹴りも伸びがない。しかしエル・ボウニはそれ以上に消耗が激しく、逃げ回るだけで手数が出ない。3Rはプラチバットがエル・ボウニをダウン寸前まで追い込み試合終了。
 1Rにエル・ボウニがダウンを取りかけた場面もあったのでドローでもおかしくないか?とも思ったが、判定は3-0でプラチバット。新生K-1初代ヘビー級王者はシカティックの弟子、というドラマチックな結果で幕を閉じた。
 最初に書いたようにトーナメント自体のレベルが低いと言われたらまあそうなのだが、単にデカいだけでなくスピードと技術を感じさせるプラチバットが優勝したのは好材料。対抗馬になる外国人選手を継続的に引っ張ってくるのは難しいかもしれないが、ヘビー級の流れも上手く盛り上げていってほしい。

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by nugueira | 2017-11-24 23:47 | K-1 | Comments(0)

UFN121の感想

ファブリシオ・ヴェウドゥム○-×マルチン・ティブラ(判定)
 開始からヴェウドゥムが前に出てパンチと首相撲からの膝。ヴェウドゥムがシングルレッグからバックを奪うが、馬乗りになったところを振り落とされて逆にバックを取られる。ヴェウドゥムが桜庭ロックを狙うがこれはスッポ抜け。
 2Rもヴェウドゥムがスタンドで攻勢。ティブラのハイも浅くヒットするのだが、流れを変えるほどではないか。3Rにはヴェウドゥムが宙を指さしてから飛び込んでパンチ、というまさかのフェイント。『はじめの一歩』の青木のようだ。
 4Rにヴェウドゥムがようやくクリーンテイクダウンを奪い、ハーフガードからサイドを奪取。しかし極めきれない。5Rはティブラのハイを食らったヴェウドゥムがグラつきヒヤッとするが、ヴェウドゥムが失速しつつも終盤は再び手数を増やし、判定で完勝。

 力関係を考えればティブラが粘った形。ヴェウドゥムは2ヶ月連続出場でダナの印象は良くなったろうが、タイトル戦線をアピールするには弱い試合内容だった。元王者とはいえご当地でもない選手の詰め切れない判定勝ちを見せられたオーストラリアの客も、フラストレーションが溜まったのでは。

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by nugueira | 2017-11-19 20:13 | UFC | Comments(0)

PANCRASE 291の感想

 メインの感想を。

ロッキー川村×-〇新村優貴(3R KO)
 1Rは前に出る新村に、川村がサークリングして距離を取り続ける展開。ラウンド終盤に川村のパンチも入り出すが、両者とも手数は少ない。
 しかし2Rに入った途端、両者積極的にパンチを振るい一気にエキサイティングな展開へ。打ち合いから川村が弾き飛ばされるようにダウンするが、すぐさま立ち上がると今度は新村がダウン!追撃した川村が上を取るが、パウンドでは攻め切れずスタンドへ。川村が再度押し倒すようにダウンを奪うが、またも立ち上がった新村がラウンド終盤に攻勢。パンチをもらった川村はフラフラになり、ホーンに救われる。
 3R、川村はなおも打ち合いに挑むが流れは変わらず、新村のパンチをもらい続けて後退。最後は相打ち気味のパンチを食らった川村が崩れ落ち、新村がリベンジとベルト奪取に成功。

 再戦はお互い手の内が分かるが故に膠着しがちだが、そんな心配は不要のどつき合い。2Rからの倒し倒されまた倒し…という展開は見ていてハラハラし通しだった。タイトルマッチがこれだけ面白かった一方で、ミドル級の選手層が厚くならないのは勿体ないなあ。

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by nugueira | 2017-11-13 23:22 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)

UFN120の感想

マット・ブラウン○-×ディエゴ・サンチェス(1R KO)
 開始と同時に前に出たサンチェスがシングルレッグへ。しかしブラウンは堪える。ブラウンはサンチェスの蹴り足をつかみながら圧力をかけていく。サンチェスのミドルで一旦下がる場面もあったものの、蹴り足をつかんだままケージ際へ押し込み打ちおろしの肘!フィニッシュの瞬間にファイトパスの映像が乱れる最悪のタイミングだったが、一撃でサンチェスが失神し崩れ落ちる衝撃KOでブラウンが有終の美。

ダスティン・ポイエー○-×アンソニー・ペティス(3R TKO)
 蹴り技主体のペティスに対し、ポイエーはパンチで前に出つつタックルからテイクダウン。ペティスはギロチンやキムラを狙うが、これを凌いだポイエーがパウンド。ペティスがポイエーの足を引っ掛け上を取るが、ポイエーすぐ立ち上がる。スタンドでポイエーがコンビネーションをヒットさせ、ペティスが下がったところで1R終了。
 2Rもポイエーがパンチからのタックルでテイクダウン。ペティスのアームロックを逃れると、バックを奪ったポイエーがバックチョークを狙う。体を反転させたペティスが今度は肘パウンドを叩き込むが、ポイエーは振り落として上を取り返す。ここから先は両者が目まぐるしく上下を入れ替えるスクランブル合戦。顔面からの出血がひどくなったペティスにドクターチェックが入り、再開後にペティスが下から起死回生の三角!しかしこれを外したポイエーがパウンドを叩き込み2R終了。
 3R、ポイエーがまたもテイクダウンを奪いバックチョーク狙い。何とか逃れようとしたペティスが体を反転させるが、ポイエーはマウントへ。ここでペティスが肋骨を痛めたのかタップし、やや唐突な形でポイエーが勝利。
 タイトル戦線から離れつつある選手同士の対戦だったが、一進一退の攻防が繰り返される文句なしの名勝負を繰り広げてくれた。消耗度からいってこのハプニングがなくてもポイエーが勝った可能性は大きかったと思うが、もう少し長く見ていたかったなあ。

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by nugueira | 2017-11-12 23:07 | UFC | Comments(0)

Krush.82の感想

ゴンナパー・ウィラサクレック○-×林健太(1R KO)
 開始早々に左ミドルからの左ストレートを入れたゴンナパーが、この後も左ミドルで間合いをコントロール。林は距離を詰めてパンチを返していくが、ここでゴンナパーが右フック一閃!何とか立ち上がる林だが足元がおぼつかず、レフェリーがストップ。ゴンナパーが貫録のKO勝利。

寺戸伸近○-×久保賢司(延長判定)
 寺戸は開始からバックステップで距離を取りつつ右ローを連打。さらに左アッパーも入れる。パンチ勝負に持ち込みたい久保だが、寺戸は2Rも着実にローを入れ続け、さらにワンツースリー。寺戸のペースで3Rに突入するが、ここで久保の左フックがヒット。下がった寺戸に久保が左右のパンチを打ち込み、流れが一気に久保へ傾く。寺戸は跳びヒザからパンチを返すものの、回転力で上回るのは久保。それでも寺戸はダウンすることなく終了のゴングを迎え、試合は延長戦へ。
 主導権は完全に久保かと思えたが、延長Rは寺戸が落ち着きを取り戻し、2Rまでと同じく距離を取って徹底してローキック。次第に久保の体が流れるようになり、明確な差をつけた寺戸が判定勝利で防衛に成功。
 試合前は明らかに久保が勝つ流れだったし、実際に3R終了時の展開は久保がこのまま押し切っておかしくなかった。それでも最後は寺戸が冷静な組み立てで久保を振り切るのだから、格闘技はわからない。試合後の久保の引退表明を聞いたうえでこういうことを書くのは後出しなのだが、「ここで終わってもいいと思っている男」と「ここではまだ終われない男」の差が最後の最後に出た、というのはあまりに感傷的な見方だろうか。かつての全日本キック勢が次々とリングを去っていく中、Krushのベルトを護り続ける寺戸。この光景にはやっぱりグッとくるなあ。

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by nugueira | 2017-11-10 23:50 | Krush | Comments(0)

POWER STRUGGLE

 新日本プロレス「POWER STRUGGLE」を新日本プロレスワールドで観戦。

 IWGPジュニアはマーティ・スカルが丸め込み合戦の末にオスプレイから3カウント。結果も展開も完全に予想外だったので、思わずパソコンの前で「なんじゃこりゃ!」と声を上げてしまった。これどうするんだろう…と思ったらKUSHIDA、ヒロムをまじえた4WAYがあっという間に決定。こりゃ面白くなりそう。

 IWGP USヘビー級王座はバレッタのデュードバスターを受けきったオメガが、片翼の天使でフィニッシュ。バレッタも頑張ったけど、二人の格の差を考えたらこうなるわなあ。しかしオメガはドームで誰とやるんだ?と思ったところで映像が流れクリス・ジェリコが挑戦表明!すげえ!ドーム絶対に行く!いや、もとから行くつもりだったけど。
 それにしてもこれは正真正銘のサプライズ。オメガとジェリコがツイッター上で挑発合戦しているのは知っていたが、本当に実現するとは。冗談抜きで、オカダvs内藤が食われる可能性高いぞ。

 メインのIWGPインターコンチネンタル王座は飯伏のカミゴェを防いだ棚橋が最後はハイフライフローを決めて3カウント。飯伏は相変わらず感情がほとばしる試合を見せてくれるが、今回も結果にはつながらず。棚橋じゃなくても歯がゆくなってくるが、ベルトを手にするために当面必要なのは新日本との再契約なんだろうなあ。もっとも今回に関していえばオメガvsジェリコが決定した時点で棚橋がベルトを失ういわれもなくなった感じはあったけど。
 それにしても棚橋は棚橋で、ドームに相応しい相手いるか?となったところで夏から引っ張っていた「Switchblade」の映像が流れ、大方の予想通りジェイ・ホワイトが登場。とはいえ凱旋早々ドームで棚橋に挑戦というシチュエーションは説得力が出るのかなあ、というのが相当不安。唐突感が否めないのはこの日の客席の反応にも出ていたし、オカダvs内藤やオメガvsジェリコと同日で上がりきったハードルをクリアできるのかね。新日本の中期的な課題が世代交代にあるのは確かで、多少のリスクは冒す必要があるし今ならそれができる、という判断なんだろうけど。

 なんだかんだで1.4ドームのラインナップも揃い始め、こっちのテンションも上がってきた。年明けの「プロレス初め」が楽しみ。

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by nugueira | 2017-11-06 23:25 | プロレス | Comments(0)

UFC217の感想

 いずれも衝撃的な結末だった3大タイトルマッチの感想を。

ヨアンナ・イエンジェイチック×-○ローズ・ナマユナス(1R KO)
 開始から積極的にパンチを出していくナマユナス。ヨアンナもジャブを出すが、ナマユナスの左が入りヨアンナがダウン!すぐさまパウンドに行くナマユナスだが、ここはヨアンナがすぐ立ち上がる。しかしナマユナスはなおもスタンドで圧をかけると、ケージに詰めて飛び込んでの左!ダウンしたヨアンナにナマユナスがパウンドを入れ続けたところでストップ!
 ヨアンナが王座陥落、しかもパンチで打ち負けてのKOって…これ間違いなくアップセット・オブ・ザ・イヤーだな。とはいえナマユナスはクリーンヒットを2度も叩き込んでるわけで、これはもう素直に讃えるしかない。長期政権が終わるときは得てしてこういうものではあるが、本当にびっくりした。

コディ・ガーブランド×-○TJ.ディラショー(2R KO)
 細かいフェイントを混ぜながらミドルやローの蹴り技主体で攻めるディラショー。ガーブランドはディラショーの蹴りのタイミングをつかみ出し、ローに合わせたラッシュでディラショー下がる。1R終盤、パンチに来たディラショーにガーブランドのカウンターの右!ダウンするディラショーだがホーンに救われる。
 ディラショーの動きを見切った感のあるガーブランドは、2Rもバックブローやスーパーマンパンチをことごとくかわし、完全にペースを握った感じ。と思ったところでディラショーのハイがヒットしガーブランドダウン!すぐ立ち上がったガーブランドは再びパンチでペースを獲り戻しかけるが、今度は打ち合いからディラショーの右カウンター!劣勢に思えたディラショーが逆転KOで王座返り咲き!
 ガーブランドがいい動きしてると思ったんだがなあ。個人的にディラショーはあまり好きなタイプの選手ではないのだが、あの状況からひっくり返したのはお見事。所属チーム同士の抗争アングルもあるし、早期再戦は必至か。

マイケル・ビスピン×-○ジョルジュ・サンピエール(3R チョークスリーパー)
 体に厚みを感じさせるGSP。右の強いパンチからバックスピンキックを繰り出すと、タックルからテイクダウン。立ち上がられるものの、ラウンド終盤にスーパーマンパンチをヒット。ビスピンはGSPの圧力に下がらされっぱなしで動きがバタバタし過ぎている。
 2Rも前に出ていくGSPだが、ビスピンの右がヒット。GSPが下がりはじめ、ビスピンがようやくリズムをつかんできたか。GSPがどんぴしゃのタックルからテイクダウンするが、立ち上がられた後のラウンド終盤はビスピンのパンチを食らってしまう。
 3R、疲れの見えるGSPは開始早々タックルでテイクダウン。しかしビスピンの下からの肘で逆に流血に追い込まれる。スタンドに戻った後もパンチをもらうGSPだが、左を打ち込みビスピンダウン!肘パウンドでラッシュを仕掛けたGSPが、最後はバックに回り込みチョークで一本!
 GSPは4年ぶりの復帰戦で結果を出したこと自体は偉いと思うのだが、4年ブランクのある選手がいきなりタイトルマッチ挑戦という前提条件がおかしすぎて、素直に感動できない。タックルのキレは相変わらずだったがテイクダウン後のポジションキープができていなかったし、スタンドでも相当被弾していた。実戦勘が戻っていないのを差し引いても衰えは隠しようがなく、言い方は悪いがビスピンだから勝てた試合。ウィテカーとの統一戦は相当厳しい戦いになりそう…というかこれ以降本当に試合を続けてくれるのか、そのレベルで依然として不安感がぬぐえない。

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by nugueira | 2017-11-05 23:38 | UFC | Comments(2)