反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

マティセ&レミュー

 昨日のボクシング、前座の感想を。まずルーカス・マティセvsエマニュエル・テイラー。
 出だしこそテイラーの手数に押され気味だったマティセだが、3Rにどんぴしゃの右ストレートを打ち込みダウンを奪取。ダメージの残るテイラーにマティセはこの後も攻め続け、4R終盤にはアッパーをヒット。最後はロープに詰めて打ちおろしの右から連打を入れたところでテイラーが倒れ勝負あり。怪我もあって久々の試合となったマティセだが、存在感を見せつける圧巻のKO勝利。強いし勝ち方も面白い選手なので、ここからもう一花咲かせてほしい。

 続いてデビッド・レミューvsマルコス・レイエス。序盤からレミューがガンガン攻めていき、こちらも早期KOが期待できる出だし。2Rには左フックをもらったレイエスが早くも出血する。
 この後もレミューはキレのある連打で攻め続け、4Rには右クロスをヒット。そろそろフィニッシュか…と思えたが、ここからレイエスがしぶとさを発揮。右をヒットさせ徐々に盛り返していく。
 レミューも攻め疲れがあるのか、後半は有効打は入れるものの最後のひと押しが出ない。レイエスはライフゲージが残り1つの状態になってからがしぶとく、気が付けば最終ラウンド。大差の判定でレミューが勝利したものの、前半戦の出来が良すぎただけに物足りなさが残る結果に。

[PR]
# by nugueira | 2017-05-08 22:54 | ボクシング | Comments(0)

カネロvsチャベス

 ゴールデンウィークのトリを飾る(?)サウル・カネロ・アルバレスvsフリオ・セサール・チャベスJrを視聴。

 序盤にペースを握ったのは予想通りカネロ。1Rから的確なジャブを次々と突き刺すと、2Rには左右のアッパーを立て続けにヒット。体格に勝るチャベスだが、パワープレーに持ち込む前にジリ貧になりそうな雰囲気が早くも漂ってくる。
 カネロのペースは変わらず、アッパーから顔面、さらにボディも混ぜたコンビネーションでカネロをめった打ち。5Rにはチャベスの打ち終わりに切れ味抜群の右クロスを叩き込む。いいところなく中盤戦に突入したチャベスだが、6Rに入るとようやく頭のつく距離で打ち合う場面が出始め、体格差を活かす糸口がつかめてきた。ここから流れを変えることができるか?
 後半戦に入るとチャベスはカネロをロープ際まで詰めてパワフルな上下の連打を放っていくものの、カネロはがっちりガードを固めて凌ぐと、アッパーを起点とした連打ですぐさま反撃。チャベスにいい場面を作らせても、押しきらせることなく自分のペースに引き戻す。9Rぐらいまでは攻める時間帯を作っていたチャベスだが、攻め切れないまま終盤戦は手詰まりの状態に。
 一方のカネロも体格差もあってか無理にKOを狙う様子はなく、終盤はカネロが的確なパンチを入れるもののチャベスが倒れる気配は見えず…という展開が続きラウンドが経過。正直カタルシスに欠ける内容だったが、三者とも120-108のフルマークという圧倒的大差でカネロがスター対決を制した。

 チャベスはマラビージャ戦と同じく、パワープレーを仕掛けるタイミングをつかめないままズルズルと時間を浪費してしまった。マラビージャ戦では最後にダウンを奪ったからまだいいが、今回は見せ場らしい見せ場は皆無のまま完敗。とはいえ今回の試合でチャベスが何かやってくれると思っていたファンはほとんどいないはずで、「スター対決」としての商品価値が保てるギリギリのタイミングでこのカードを実現させ、しかも計量をちゃんとクリアしてくれた時点で彼は仕事をしてくれた、と評価しておくべきでは。

 一方のカネロはKOはならなかったものの、コンビネーション・パンチの精度・攻守の切り替えとそのテクニックを存分に見せつける完勝劇。次なるビッグマッチは果たして…という状況の中、場内ビジョンに紹介Vが流れゴロフキンが登場!そして9月16日の対戦が公式発表!正直今日の試合はいまいち面白みに欠けたものの、ゴロフキン戦の露払いと考えればまあ納得。
 遂に実現の運びとなるGGG対カネロ。これまでの戦績を考えるとゴロフキン優位は動かないはずだが、連続KO防衛が途切れ多少なりともゴロフキンに衰えが見えるこのタイミングであれば「ひょっとして」が起こる可能性は決して小さくない。間違いなく2017年最大のビッグマッチとなる一戦、今から9月が待ち遠しい。

[PR]
# by nugueira | 2017-05-07 22:24 | ボクシング | Comments(0)
 新日本プロレスワールドでメインとセミを視聴。

 メインのオカダ・カズチカvsバッドラック・ファレは、ファレの巨体とパワーに圧倒されながらもオカダが最後はレインメーカー→ジャーマン→レインメーカーを決めてV5を達成。ファレのツームストンパイルドライバーは迫力があったが、今年の東京ドーム以降のタイトルマッチと比べるとどうしても見劣りしてしまった感じ。見ている側のハードルが上がり過ぎていることは自覚しているので、あまり文句いうと罰が当たるけど。
 柴田戦の後ということでオカダとしても色々と背負うもの・抱え込むものがありながらの試合だったと思うが、防衛後のマイクでは「プロレスラーは超人。どんな技を受けようが最後は立ち上がる」と絶叫。現場の最前線に立つ人間の覚悟を示すとともに、本間・柴田へのエールでもあるこの言葉にはグッときた。本当にいいマイクをするようになったよなあ。

 セミのオメガvs石井は予想通り…というか予想以上の死闘を繰り広げ、内容ではメインを完全に上回ってみせた。石井のリバースフランケン、オメガの垂直落下式ブレーンバスターという「掟破り合戦」にはシビれたわ。NJCでの対戦を経てお互いのリミット設定が更に一段階上がった感じ。
 とは言いつつ、「オメガの鉄柵越えスワンダイブを見ても驚かなくなっている自分」に気づいたときは少し怖くなった。やっぱりこの試合を標準レベルに設定しちゃ駄目なんだろうなあ。

 オカダは試合後に自らオメガを次期挑戦者に指名し、大阪城ホール決戦は既定路線通りドームの再戦が実現。安全面の議論がクローズアップされている中で二人がどういう試合を見せるのかは興味深くもあるし怖くもあるけど、関西圏在住で多少なりともプロレス好きの方は、観に行かないと絶対損しますよ。

[PR]
# by nugueira | 2017-05-03 22:13 | プロレス | Comments(0)

勝敗予想(4月の決算)

 4月の勝敗予想の決算を。

4/1 KNOCK OUT vol.2(2/3)
4/1 ベラトール175(1/1)
4/2 Krush.75(2/4)
4/9 UFC210(2/4)
4/16 UFC on FOX(6/7)
4/16 RIZIN(7/10)
4/22 K-1 WORLD GP(4/10)
4/23 PANCRASE286(3/3)


 合計は27/42で的中率64.3%。相変わらずの低空飛行。
 4月で痛かったのはK-1のスーパーバンタム級トーナメント。なんと7試合中的中は1試合のみ。ワンデートーナメントがリスクが高いのは確かなんだが、ここまでひどいのはさすがに初めてかも。とはいえ武居と久保が決勝を争うなんて予想、絶対できなかったからなあ…。




[PR]
# by nugueira | 2017-05-02 23:11 | 雑記 | Comments(0)

【こだわり】バウト

 遂に本家のゴン格の方が休刊になってしまったが、この企画は続けていきますよ。というわけで4月の各賞と5月のおすすめバウト。

MVP:武居由樹(4/22 K-1 WORLD GP)
 DJや堀口も強さを十分発揮してくれたが、やはり今月は武居を選ぶしかない。今どき漫画でもこんな展開にしないぞ、というぐらいのシンデレラストーリー。今のK-1はやっぱり場力を持ってるなあ。

ベストバウト:アンソニー・ジョシュアvsウラジミール・クリチコ(4/30 WBA・IBF世界ヘビー級タイトルマッチ)
 これまた文句なしの選出。ダウンを奪われたかつての絶対王者がそこからしぶとさを見せるも、最後は若き新王者が粉砕、という見どころ満載の世代交代劇。正直「強いけど地味」という位置づけだったクリチコがキャリア末期にこれだけの名勝負を見せてくれたのも驚き。

ベストKO:武尊(4/22 K-1 WORLD GP)
 あの状況での続行は賛否両論あってしかるべきだが、K-1を背負う男の意地とプライドをこれでもかと見せつけられた。この男からたまアリメインの座を奪うのは簡単じゃない。

ベストサブミッション:オヴァンス・サンプレー(4/23 UFN108)
 最初は何が極まっているのか理解できなかった、技ありの一本。世界最高峰の団体でこういう勝ち方が見られるという事実にシビれる。

【おすすめ】バウト:村田諒太vsアッサン・エンダム(5/20 WBA世界ミドル級王座決定戦)
 村田が遂に世界のベルトへリーチ。ここにたどり着くことを義務付けられ、それに応えてきた村田。ロンドン五輪から始まった物語はハッピーエンドを迎えることができるのか?村田にとっても、日本ボクシングにとっても大勝負となる運命の一戦。

[PR]
# by nugueira | 2017-05-01 23:09 | 雑記 | Comments(0)
 WBA・IBF世界ヘビー級タイトルマッチ、アンソニー・ジョシュアvsウラディミール・クリチコをWOWOWで視聴。

 開始と同時に前に出て先手を取るクリチコ。ジョシュアはやや慎重な立ち上がりだが、ラウンド後半は細かいパンチを返していく。
 続く2Rは開始早々、クリチコの右ストレートがヒット!しかしジョシュアは徐々にジャブの手数を増やし、そこから右へつなげる。クリチコはヒットはもらっていないものの手数が少ないか。
 3Rに入るとジョシュアが懐へ飛び込んで左右のパンチを繰り出すようになり、スピードのギアを上げてきた印象。4R開始と同時にまたもクリチコの右がヒットするが、ジョシュアも右を入れ返す。このラウンドはクリチコが前に出るが、ジョシュアも飛び込んでのパンチを狙っていく展開。
 前半戦はクリチコが上手く戦っている印象だったが、5R開始と同時にジョシュアが猛然とラッシュ。左フックを効かされたクリチコはそのままジョシュアの連打に呑みこまれ、前のめりにダウン!しかしここから持ち直したクリチコは攻め疲れの見えるジョシュアに左フック、右アッパーを次々とヒット。ラウンド後半は一転してジョシュアが棒立ちになる。
 続く6R、ダウンのダメージから回復し軽快な動きを取り戻したクリチコが右ストレート一閃!ジョシュアが崩れ落ちるようにダウン!大逆転のチャンスを迎えたクリチコだが、残り時間はジョシュアが凌ぎ切る。
 7R、クリチコは細かい左ジャブから左フックや右を狙っていき、回復待ちのジョシュアは防戦一方。8Rもクリチコが左ジャブでジョシュアを寄せ付けないものの、ジョシュアは多少持ち直してきたか。
 9Rはジョシュアが久々に自ら前に出て攻勢。右がクリチコのアゴを浅く捕える。10R、クリチコは細かい左。ジョシュアは飛び込んで連打を狙うが、終盤にジョシュアの踏み込みに合わせてクリチコがカウンターの右!クリチコ優位の印象で試合は終盤戦へ。
 しかし迎えた11R、開始と同時にジョシュアの右がヒット!足がフラついたクリチコはなんとか凌ごうとするが、距離が詰まったところでジョシュアが右のショートアッパー!さらに追撃の左を食らったクリチコが遂にダウン。何とか立ち上がるクリチコだが、ジョシュアの連打で再びダウンすると、最後はコーナーでパンチをもらい続けたところでレフェリーストップ。ジョシュアが劇的な逆転KOでヘビー級の世代交代を果たしてみせた。

 「ジョシュアKO勝利」という結果だけを見れば大方の予想通りだが、ここまでエキサイティングな展開を想像できていた人はいただろうか?5R以降はテレビの前で思わず叫び声をあげてしまう場面の連続で、解説陣が連呼していた「年間ベストバウト確定」という台詞にもただ納得するしかない。
 これだけの名勝負を生んだ功労者は間違いなくクリチコ。出だしから圧力をかけてジョシュアの機先を制し、一年半のブランクを感じさせない百戦錬磨のベテランらしい試合運びを見せてくれた。6Rにダウンを奪ってからの戦い方は全盛期のクリチコそのもので、10Rが終わった時点で「時計の針は結局クリチコの時代に巻き戻るのか」と思うしかなかった。
 その絶体絶命の状況から最後の反撃に打って出て、それをものにしてみせたジョシュアもお見事。早期KO決着が多いが故に長丁場に不安があり、現にその通りの展開になりかけたが、最後は強引な突破力で新時代への道を切り開いてみせた。
 かつての絶対王者クリチコが強さを見せつつも新世代の前に崩れ落ちる、という世代交代劇としてあまりにも完璧すぎる内容。試合後はリマッチへの意欲も垣間見せたクリチコだが、41歳という年齢を考えればこの一世一代の名勝負を花道にリタイアすべきなのでは。果たしてジョシュアvsワイルダーの統一戦は実現するのか。ヘビー級新時代がどう展開していくのか、一気にワクワクしてきた。

[PR]
# by nugueira | 2017-04-30 23:36 | ボクシング | Comments(0)

レスリング豊の国

 新日本プロレス別府大会を視聴。ベルト乱立の新日本だが、このGWのシリーズは各タイトルマッチを上手く散らしている印象。日頃からこういう使い方ができていればいいのに。

 IWGPインターコンチネンタル選手権、内藤哲也vsジュース・ロビンソンは序盤から内藤が徹底したヒザ攻め。ジュースはペースを握らせまいと切り返しはするものの、技のレパートリーが豊富なわけでも一発の見栄えがいいわけでもなく、正直微妙な展開。後半には場外キャノンボール、コーナー最上段からフランケンを切り返しての高角度パワーボムとようやく大技を繰り出したものの、技の危険度上昇が議論になっているタイミングだけにこれはこれでハラハラしてしまう。
 終盤は内藤のデスティーノをジュースがカウント2で返し続けたので「いや、まさか?」と心配になったが、パルプフリクションには行かせず、内藤が最後はデスティーノで3カウント。今年に入っていきなり始まった新日のジュース推しもさすがにこれでひと段落してくれるのだろうか。
 メイン終了後、棚橋が登場し内藤に挑戦を表明。これ、6月の大阪城ホールはオカダvsオメガと内藤vs棚橋になるのか?さすがにここまで1.4ドームの焼き直しになっちゃうのはどうなのかなあ。というか、ここで棚橋が勝って時計の針が巻き戻る展開だけは勘弁。ドームで内藤が勝ったことで生まれたあの空気は何だったのか、となってしまう。

 高橋ヒロムvsリコシェによるIWGPジュニア選手権は、開始と同時にリコシェがトペ・スイシーダ、ファイヤーバードと大技を全開。ヒロムもすぐさま反撃に転じるとエプロンダッシュからのドロップキック。お互いハイスパートで大技を繰り出す期待通りの展開に。
 ヒロムの回転エビ固め式パワーボムをリコシェがフランケンで切り返し、さらには場外でノーザンライトからぶっこ抜きブレーンバスター。終盤にペースを握ったリコシェがベナドリラーから630スプラッシュ!しかしこれを逃れたヒロムが、コーナーへのデスバレーからTIME BOMBを決めて3カウント!
 今回ばかりはリコシェが獲る流れだったと思うのだが…。こうなるとBOSJでKUSHIDAが優勝して大阪城ホールでリベンジなのかな。うわ、これもドームの焼き直しだ。しかしこの状況でもリコシェにIWGPジュニアを獲らせないのは、継続参戦が望めない事情があるのかなあ…と勘繰りたくなってしまう。

[PR]
# by nugueira | 2017-04-29 22:20 | プロレス | Comments(0)

井岡&大森

 TBSのボクシングダブル世界戦の感想。まずはWBO世界バンタム級タイトルマッチ、マーロン・タパレスvs大森将平。
 
 1R、大森が左右のボディから右。タパレスも右ボディを出すが、大森はガードを上げて相手をよく見ている。
 2Rは圧力を強めたタパレスがアッパーからフックのコンビネーション。上下とも変則的な角度からパンチが飛んでくるが、大森もワンツーからボディを返す。この後も圧力をかけるタパレスに大森はガードを固めながらパンチを入れる展開。
 5Rに入ると大森がボディの連打。右ボディをもらったタパレスがたまらずコーナーへ下がり、ここから更に大森が左右のボディをラッシュ。しかしタパレスもカウンターを狙っている。一気に主導権を握りたい大森だが、攻め疲れか6Rペースダウン。逆にタパレスが圧力をかけて手数で優位になる。
 7Rは開始と同時に大森がボディ。ロープ際に詰めてボディとフックを連打するがここも攻め切れず、ラウンド後半はタパレスが強烈なアッパーとフックを振るい反撃。続く8Rは疲れの見える大森にタパレスがアッパーと左のオーバーハンドで攻勢。大森は攻めるラウンドと休むラウンドがハッキリ分かれすぎている。
 迎えた10R、序盤は大森が前に出ながらボディと左で攻勢。だがタパレスは左のオーバーハンドを繰り返し当てると、左アッパーをヒット!膝がガクリとなった大森に連打をまとめダウンを奪う。ラウンド終了までは凌いだ大森だが、11R開始早々にコーナーに詰められラッシュを仕掛けられたところでレフェリーストップ。

 大森はタパレスの強打を警戒しつつ序盤から落ち着いて試合を組み立てており、勝てない雰囲気ではなかっただけに残念。とはいえ5R・7Rとチャンスがあったのに決めきれず、その後はタパレスに簡単に反撃を許してしまったりと、ラウンドごとの緩急があまりにハッキリし過ぎていたのも確か。世界を獲るには試合の組み立てがあまりに正直すぎた。タパレスの計量オーバーもあり微妙な空気だったが、減量苦の相手に長丁場の末に逆転負けというのは「詰めが甘い」と言うしかないか。

 続いてWBA世界フライ級タイトルマッチ、井岡一翔vsノクノイ・シットプラサート。

 序盤はジャブの差し合い。ノクノイは時おり強いパンチを振るうが井岡はスッと距離を外す。3R辺りから近距離での打ち合いが増え、井岡が左右のボディをヒット。ノクノイも打ち終わりを狙っていく。ここで井岡にローブローの減点。
 4R、井岡が左ボディから顔面へ左フック。ノクノイのパンチはバックステップとブロッキングで防ぐ。この後も井岡はジャブの連打でノクノイの前進を止めると、ボディから顔面へのコンビネーション。ノクノイは近距離で連打を繰り出すが、井岡のペースで後半戦へ。
 7R、ギアを上げた井岡は左右のボディからフック。ノクノイもパンチの回転数を上げ、井岡の顔面を捉える。8Rも井岡がボディを起点に攻勢。終盤に右ストレートが入り、遂にノクノイの動きが落ち始める。
 9Rは井岡が上下のコンビネーションで滅多打ちにし、ノクノイはサンドバッグ状態。10Rは左をもらったノクノイが効いた様子で後退。井岡はロープ際に詰めてパンチを重ねるが、無理なラッシュには行かない。
 11R、右ストレートをもらったノクノイが後退し、またもロープ際で井岡が連打。レフェリーが止めておかしくない場面だったがノクノイは凌ぎきり、最終ラウンドも井岡がコンビネーションを入れ続けるが倒しきれず試合終了。ダウンは奪えなかったが大差の判定で井岡が5度目の防衛に成功。

 ノクノイは要所要所でディフェンス勘の良さを見せ、決して与しやすい相手ではなかったが、ピンチらしいピンチもなく井岡が攻守ともに完成度の高いボクシングを見せつけた。とはいえ3連続KO防衛中だったこともあり、やはり「倒しきれなかった」という印象が強くなってしまう。具志堅の世界戦14勝という記録にプレッシャーを感じたわけではないと思うが、10R・11Rはもう少し強引にフィニッシュへ持っていってほしかった、という要求は贅沢すぎるだろうか。
 井岡の実績・パフォーマンスはいずれも申し分ないのだが、山中や井上と比べると「後世に語り継がれる名勝負」が欠けている印象。記録云々ではなく、やはり他団体王者との統一戦などヒリヒリするカードに挑んでほしい。

[PR]
# by nugueira | 2017-04-26 23:46 | ボクシング | Comments(2)

斎藤vs宇野

 先日の修斗、メインの感想を。

斎藤裕○-×宇野薫(判定)
 最初にテイクダウンを取ったのは宇野。しかし斎藤はすぐ立ち上がると、組んでから投げ飛ばすようにテイクダウン。上から細かいパンチを入れ続けて1Rを終える。
 2Rに入ると斎藤は組んでからボディへのヒザを連打。宇野が下になるとパウンドを入れ、宇野のタックルはがぶる。ポジショニングで圧倒した斎藤が、宇野を徐々に削り始めた。続く3Rも斎藤は執拗にボディへのヒザを入れ続け、宇野は引き込む場面が多くなる。試合の焦点は勝敗よりも「斎藤が宇野をきっちり仕留めるか」という方へ移っていく。
 4Rも斎藤はヒザとテイクダウンで試合を完全にコントロール。逆転の気配は見えてこない宇野だが、グラウンドでは際の場面で柔らかい動きを見せ、斎藤に決定的な場面は作らせない。
 最終ラウンド、テイクダウンから立ち上がって斎藤の横に回り込んだ宇野がチョークの体勢へ。しかし斎藤はバックは取らせず宇野のチャンスを潰すと、またもボディへのヒザ連打。遂に倒れた宇野に斎藤がパウンドを入れるが、宇野は立ち上がり試合終了まで戦いきる。終始宇野を圧倒した斎藤が、大差の判定で防衛に成功。

 開始前は「宇野が勝ったらえらいことだよなあ。でも斎藤もこのところピリッとしないからなあ」と思っていたのだが、始まってみれば斎藤が組みでもポジショニングでも圧倒。41歳の挑戦者につけ入る隙を与えず、現役王者の意地を見せた。
 見せ場なく敗れた宇野だが、あれだけボディへのヒザをもらい続けながら立ち続ける姿からこの試合に賭ける思いが感じ取れた。最終ラウンドの姿はアリスの『チャンピオン』をBGMにもう一度見返したい。「これで燃え尽きた」と言っても誰もが納得するキャリアを積んできた宇野。決断の時は迫っていると思うが…。それにしても、K-1王者になった武居やタイトルマッチを終えた宇野のインタビューが載るべきゴン格の来月号はもう出ない、という事実がジワジワと切なくなってくる。

[PR]
# by nugueira | 2017-04-25 23:48 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)

PANCRASE 286の感想

ISAO○-×マルコ・ブルシッチ(2R TKO)
 組み付きからテイクダウンしたISAOが、トップキープしたままガード越しにパウンドと肘を落とし続ける。2Rもパンチから組み付いてあっさりテイクダウンしたISAO。ハーフガードから肘で削るとサイドに回りアームロック。これは逃げられるが、最後はバックマウントからパウンドで滅多打ちにしたところでレフェリーストップ。 これでタイトルマッチ挑戦は確定か?

アキラ×-〇徳留一樹(1R TKO)
 開始早々、徳留が踏み込んでワンツー!左を打ち抜かれたアキラがダウンし、追撃のパウンドを入れたところでレフェリー止めた!競り合いになるかと思われたライト級実力者対決は、まさかの秒殺決着。タイトルマッチのダイレクトリマッチは好きじゃないんだけど、徳留はこれ以上無理なぐらいのアピールをしたなあ。

久米鷹介○-×マティヤ・ブラジセビッチ(2R チョークスリーパー)
 軽快な動きの久米。ケージ際で組み付いてテイクダウンすると、ネックロックを狙いつつバックマウントからパウンド。一度立たれるが再びテイクダウンし、バックからパウンドで削り続ける。2Rも開始早々久米がテイクダウンを奪い、最後はバックチョークで一本。
 チーム・シカティックの面々はレベルが低すぎた。シカティックは前日のK-1も含めて日本に営業に来たかっただけなのかなあ…と思われても仕方がない。

[PR]
# by nugueira | 2017-04-24 23:27 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)