反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
8月14日(日)両国国技館

 新日観戦は去年のG1以来1年ぶり。ここ最近自分の中でのプロレス離れが著しいので「今日は盛り上がるのかなあ」と勝手に心配していたが、会場に行ってみると例年どおり超満員の入り。やはり新日の最後の砦。根強い支持者が多いねえ。

第2試合 リスマルクJr○-×飯塚高史
第3試合 ハングマン○-×ヒロ斉藤


 前座に新顔外国人2名が登場したが、いずれも不発。
 メキシコ版G1優勝者のリスマルクJrはところどころいい動きはしていたが、いかんせん相手が飯塚では辛い。空中技VSねちっこいグラウンドだもん、そりゃ噛み合わないよ。マッチメイク担当者には猛省を促したい。
 続いて登場のハングマンもよく分かんない。ていうか穿いてるのがどう見ても普通のジーンズなんだけど。大型外人らしい大味な勝ち方をしていたが、ヒロのセントーンの場面の方がなんぼか盛り上がっていたのはいたし方ないところか。

準決勝第1試合 蝶野正洋○-×中邑真輔(裏STF)

 蝶野入場の瞬間に場内大盛り上がり。真輔はゴング前から明らかな劣勢状態に。
 まあ仕方がない。プロレスで格上と戦うということは相手の「歴史」そのものを敵に回すということなんだから。
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 試合が始まると蝶野の動きが非常にいい。真輔もコーナー最上段からの空中技を多用するが、要所要所で蝶野がかわして自爆。やっぱうめえな。
 最後はSTF→裏STFで蝶野が完勝。「生え抜きが優勝」というG1の鉄則からすると真輔の初Vもありかな、とも思っていたんだけど・・・やっぱり格の違いは如何ともしがたい。

準決勝第2試合 藤田和之○-×川田利明(ヒザ蹴りから片エビ固め)

 場内の川田への声援の凄いこと。真輔よりも人気あるわ。やはり「純プロレス」への熱い支持は所属を問わないということか。
 開始早々、川田のキックVS藤田のヒザ蹴りという予想どおり、そして予想以上の妥協なきぶつかりあい。
 藤田のヒザ蹴りを何発食らおうとも平然と立ち上がる川田。そりゃそうだ、ヒョードルのパンチよりも痛い三沢のエルボーに耐えてきたんだから。一方で川田のキックをもらっても効いたそぶりも見せない藤田。やはりこの男もバケモノ。
 いつまでも続くかに見えた、そしていつまでも続いて欲しかったシバキ合いは開始から6分少々、頭部へのヒザ連打からの藤田の片エビ固めに3カウントが入り、あまりに唐突な終焉を迎える。
 納得いかない観客。そして納得いかない川田。当たり前だ、もう30~40分は軽く続けられたはずなんだから。でも安心しろ。場内全員、どっちが格上だったかはちゃんと理解しているから。

決勝 蝶野正洋○-×藤田和之(裏STF)

 試合前のケロのマイクから「夏を駆け抜けた16人の男たち。そして、天へ昇ったひとつの魂・・・。」という言葉が。そして蝶野の入場の瞬間、流れたのは『爆勝宣言』の導入部分。
 やられた。もっと早く気づいてよかったのに。あるいはこれまで、「あの男」の名前を出してこなかったのは全て蝶野の計算なのか。
 蝶野のリングイン後も、ゴングが鳴ってもやまない、叫びにも祈りにも似た大・蝶野コール。この瞬間の国技館は蝶野の、そして橋本のための舞台だった。
 開始直後からボディスラム、ヒザ蹴り、チョークスリーパーと攻め立てる藤田。ヴァーリトゥードのリングでは説得力をもつこの男の攻めも、プロレスのリングではブーイングの対象にしかならない。
 ペースを奪い返した蝶野が、コーナーに串刺しにした状態でのシャイニング・ケンカキック。そしてお株を奪う頭部へのヒザ連打に、これまでと打って変わって沸き返る場内。強さではなく巧さと存在感が格を決めるこのリングを、藤田が理解できる日は来るのだろうか。
 最後はシャイニング・ケンカキック2連発を決めた蝶野が3カウント。時間にして8分少々、ボリュームとしては物足りない、でもあまりにも完璧なハッピーエンドで夏の本場所は幕を閉じた。

 「準決勝から、何か別の力が俺を後押ししてくれた。」
 「これまで色々なことを教えてくれたプロレスに感謝している。」
 蝶野でなければ喋れない、説得力のある言葉。幸か不幸か、やはり彼以上の「夏男」は存在しえない。

 一方の藤田。数字の上では「全勝優勝一歩手前での敗戦」という完璧なヒールを演じきったが、ヒザ蹴りとチョーク以外の攻撃ができず、長丁場の試合もしない「グリーンボーイ」に客は説得力を感じたのだろうか。この男のいるべき場所はここではない、と感じたのは私だけではないはず。

 予定調和な大団円だけど、それがなんとも心地よい夏の一日。やっぱりプロレスと完全に縁が切れる日は、なかなかやって来ないようだ。

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# by nugueira | 2005-08-17 01:04 | プロレス | Comments(3)

格闘技版サルヂエ

 たまにはクイズを出題(なんで?)。

 ではいきなり問題!

 ミルコ・クロコップ=41
 五味隆典=6
 エメリヤーエンコ・アレキサンダー=12
 エメリヤーエンコ・ヒョードル=??

 ??に入る数字は何でしょう?
 ちょっと簡単すぎるか。

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# by nugueira | 2005-08-16 02:09 | 雑記 | Comments(0)

K-1世界最終予選

 G1見てきた後ですが、先にこっちの感想を。

 ルスラン・カラエフは6月のセフォー戦の秒殺負けで「こりゃ肩書き倒れだ」と思ってたけど、評価を変えなきゃいけないみたい。パンチ・キック・ヒザがバランスよく使えていて、特にヒザが単発でなくコンビネーションの中で飛んでくるのがいい。あれ避けにくいから対戦相手にとっては厄介だよな。同じ「カラエフ」「元世界王者」でもキックと腕相撲でえらい違いだ。
 決勝の失速ぶりから見る限り、ワンデイトーナメントに慣れていないのでいきなりの上位進出は難しいだろうけど、ワンマッチの開幕戦は十分台風の目になりそう。

 マイティ・モー対フランソワ・ボタは、モーが凄いというよりボタが情けない。元世界チャンプが開始早々ローキックを狙ってカウンターのパンチ食らってりゃ世話ないだろ。散々イメージを悪くされているIBFは、そろそろ告訴を検討するべきでは。

 これで予選も終了して、いよいよ来月のGP開幕戦へ。今年は予選勝ち上がり組に新旧含めて実力者が多いので、開幕戦から潰しあいになりそう。なにげにここ数年の開幕戦では一番面白そうなメンツが揃っているのでは。
 主催者推薦枠があと1つ残っているけど、誰を引っ張ってくるんだろう。イグナショフは回復が間に合っても本調子には遠いだろうしなあ。藤本あたりを出すのがファン的にも納得の行くラインではないかと思う。上位グループの安全パイにされちゃうだろうけど。

 スコット・ライティ、準決勝は負けてないか?人気blogランキングへ
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# by nugueira | 2005-08-15 00:28 | K-1 | Comments(4)

G1クライマックス速報

・リスマルクJr.印象はイマイチ。対戦相手である飯塚の責任も否定できたいところ。
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・ハングマンなる新外人が登場。微妙。
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準決勝第1試合 蝶野正洋〇―×中邑真輔
裏STFで蝶野勝利!

準決勝第2試合 藤田和之〇―×川田利明
川田が終始格上感を見せるも、藤田の膝蹴りで唐突に3カウント。納得いかない。
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蝶野、決勝入場のイントロに爆勝宣言を使用!

決勝 蝶野正洋〇―×藤田和之
ケンカキック2連発から3カウント。5度目の夏男!
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蝶野のマイク
「オイ橋本!2005年G1チャンプ、アイム蝶野!」

 正直、藤田の「プロレスごっこ」はひどかった。人気blogランキングへ
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# by nugueira | 2005-08-14 22:11 | プロレス | Comments(0)

14日の速報

 G1決勝を会場から速報。個人的に数年前に比べて明らかに興味なくなってるんだけど、川田VS藤田はいちおう気になるんで。
 誰が勝ってもインパクトに欠けるが、とりあえず藤田優勝だけは勘弁してほしい。
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# by nugueira | 2005-08-14 01:12 | プロレス | Comments(0)

MMAランキング

 「MMA WEEKLY」のページに載っているMMAの階級別トップ10。
 http://www.mmaweekly.com/absolutenm/templates/dailynews.asp?articleid=421&zoneid=13
 点数から推測するに10名が投票して1位10点、2位9点・・・で計算してるみたい。ヘビー級のランキングは以下のとおり。

1位 ヒョードル(満票)
2位 ミルコ
3位 ノゲイラ
4位 アルロフスキー
5位 ハリトーノフ
6位 フランク・ミア
7位 ジョシュ
8位 ティム・シルビア
9位 ヒーリング
10位 アレキサンダー

 まあ妥当なランキングか(専門家が投票してるんだから当たり前だが。)。4位と5位、9位と10位は入れ替えてもいい気がするけど。
 昔は他団体のトップクラスを想像の中で比較する楽しみがあったからこういうランキングに面白味を感じたけど、今となってはなあ・・・。少なくともヘビー級については「PRIDEにUFCから1~2名引っ張ってくれば世界最強を決められる」状態になっちゃった。現実の刺激が強くなりすぎちゃって、想像の入り込む余地はなくなっちゃったよね。これはこれで幸せな状態だけど。

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# by nugueira | 2005-08-14 01:11 | 雑記 | Comments(2)

「死ぬ覚悟」

 ↓横浜文体での桜井マッハ速人戦を控える青木真也のブログ日記。8月6日付の書き込み。
http://blog.livedoor.jp/shinya0509/archives/2005-08.html#20050806
 いいねえ。気合入ってるねえ。

 「相手を極める覚悟をすると同時に死ぬ覚悟もできた。悪いけど腹は決まった。」

 「安っぽい」と捉える向きもあるかもしれない。でも俺、死ぬ覚悟をもって何かに取り組んだことあるかなあ。ないな。即答。

 格闘技ファンが格闘技を見続ける理由って、結局はそこに行き着くんじゃないかと思う。
 「死ぬかもしれないという覚悟」も、「それでもあえて踏み出す勇気」も、たいがいの人間は持てやしない。今自分が立っている場所が安全だと気づいた瞬間、そこに留まり続けることが一番楽な選択肢になってしまうから。
 だからこそ、ケタはずれの覚悟と勇気を持ってリングに上がるファイターに、自分が一生かかっても持ち得ないものを持っている彼らに、最大級のリスペクトを感じるのだ。(一方で「オマエ本当に覚悟持っとんのか」と言いたくなるような選手には最大級の野次を飛ばすわけだが。)

 私は基本的にマッハ応援派なので、この試合も勝って、GPへつなげてほしいと思っている。
 だけど、青木が書き残した「死ぬ覚悟」という言葉(勘違いしないでほしいが、これは自爆覚悟の特攻精神とは明らかに違う種類のものだ)の裏に、アップセットの気配が感じられてならないのだ。

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# by nugueira | 2005-08-13 02:19 | 雑記 | Comments(0)

ハッスルに草間GM登場

 ハッスル軍が笹原GMに不信任案を提出。後任に前新日社長の草間政一氏を擁立。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/wrestling/20050811-00000028-spnavi-spo.html

 ハッスルすげえ。いや、心底そう思う。
 日頃からさんざんバカにしているライバル団体の前社長を、解任早々引っ張り出しちゃうんだぜ?WWEにエリック・ビショフが上がったのと同じじゃん。(別にハッスルは新日を潰してはいないが。)

 普通日本のプロレス団体がこういうギミックをやると、互いの馴れ合いが見え見えでギャグにもなっていないか、ガチンコで揉めてるのを無理に題材にしたせいで見世物として破綻してしまうか(主に長州絡みで多く見られるケース)のどっちかになるもんだけど、ハッスルの場合はガチンコなのにしっかりエンターテインメントとして仕上げてきている。このセンスはとりあえず評価しておくべきだと思う。(川田がG1に出場するなどハッスルと新日に歩み寄りの気配も見られるので、今回の件が壮大な馴れ合いである可能性は完全否定はしないが。)

 これだけリアルファイトが浸透している状況では、プロレス団体はエンタメ路線でしか生き残れないと思うんだけど、そういう意味でハッスルは今の時代のあるべき団体の姿を示しているのかなあ。1度ぐらい会場に足を運んでみるべきだろうか。

 ゆくゆくは笹原VS草間が実現するんだろうか。人気blogランキングへ
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# by nugueira | 2005-08-12 00:21 | プロレス | Comments(0)

センセイ方の制裁マッチ

 格闘技の世界にはしばしば「制裁マッチ」というシチュエーションが見られる。
 プロモーター側に歯向かった選手に対して、厳しいマッチメイクをぶつけて苦しめるというやつである。

 最も顕著な例は2002年のDynamite!(昨日に続き登場)で行われたノゲイラvsボブ・サップの一戦だろう。当時PRIDEヘビー級チャンピオンでありながら、同じ月に開催されたUFO LEGENDで菊田早苗戦を敢行したノゲイラに対してDSEサイドが制裁のためこの試合を仕組んだ、という説が格闘技ファンの間では根強く囁かれている。

 まあノゲイラも可哀想といえば可哀想である。例えるならば「知人に紹介されたサナエちゃんと軽いアバンチュールのつもりで遊んだら、ひと月もしないうちに本命の彼女の命を受けたダンプカーが自宅に大激突!」といった状況だろうか。いくらなんでもひどい。浮気も男の甲斐性として許すべきという議論もなくはないだろう。いったい何の話をしているんだっけ。

 この他にも、昨年のPRIDEヘビー級GP1回戦では、その前年の猪木祭りに出場したヒョードルを懲らしめるためトム・エリクソン(地味だが無闇に強い、という選手にとってもプロモーターにとっても扱いづらいタイプの代表例)をぶつける、という噂があった。これは結局実現しなかったが。

 まあプロモーターと選手は信頼関係で成り立つ世界。信頼を裏切った者にはそれ相応のしっぺ返しが待っている、ということだろう。

 で、結論として何が言いたいのかというと、

 制裁マッチが37試合も組まれる今回の選挙、めちゃくちゃ面白そうじゃねえ?
 さっそくノゲイラ小林vsサップ小池という注目カード決定ですよ。でも今の自民党がサップ(2002年バージョン)を37人も揃えられるのかという不安が。

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# by nugueira | 2005-08-11 01:22 | 雑記 | Comments(0)

真夏の夜の夢

 今年のPRIDEミドル級GP決勝ラウンドが行われるのは8月28日。さっきふと気になって昔の記録を見ていて気づいたのだが、3年前に国立競技場でDynamite!が開催されたのと同じ日である。

 ネット上の噂はさんざん流れていたこの興業が正式発表されたとき、気づいたら友人を焚きつけてリングサイド席のチケットを購入していた。
 「今回が最初で最後かもしれない」と思うと、3万円はそれほどたいした出費ではない、と感じてしまうから格闘技馬鹿は怖い。

 見上げると上には天井も何もない、夜空の下での格闘技観戦。横を次々にとおっていく著名人。もうこの時点でいつもの通い慣れた「興業」とは違う、ある種のお祭りである。

 ノゲイラの劇的な、あまりにも劇的な逆転勝利。
 半信半疑の格闘技ファンに吉田が見せつけた、金メダリストの矜持。
 桜庭が勝ってきれいな大団円、とはなってくれない格闘技の現実。

 格闘技観戦歴の中で、試合のクオリティーではこれを超える興業に何度か巡り会っている。だけど、これほど記憶に残っているイベントは残念ながらまだ巡り会っていない。たぶん5年後、10年後にも「俺はあの場に立ち会っていた」と言い続けたくなる、あの日の国立競技場はそんな特別な場所だったのだと思う。

 もうピークだろう、と心のどこかでシニカルに捉えていた格闘技ブームは今のところ冷める気配もなく、こうして大型興業が続いている。だが、奇しくも最初の予感どおり、国立競技場での格闘技興業はあの夏以来実現していない。巨額の開催費用にTBSが二の足を踏んでいるという噂も聞いたし、やはりK-1とPRIDEの蜜月関係の終焉が響いているのだろう。

 蒸し暑い季節が巡ってくると、あの日の記憶がまた断片的に蘇ってくる。格闘技ファンにとっての国立競技場は、近いようで遠い「真夏の夜の夢」なのかもしれない。

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# by nugueira | 2005-08-10 01:46 | 雑記 | Comments(2)