反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
第6試合 山本KID徳郁×-○マイク・ザンビディス(3R KO)

 開会式の選手入場の時点から場内の熱狂的な声援を集めるKID。「負けたのに評価が上がるのはどうなのか」という正論はさておき、もはや「KID」の名前はこのリングで完全なステータスを築いている。
 序盤はローで攻めるKIDに、蹴りからのパンチでペースを掴もうとするザンビディス。1Rの攻防を見て驚いたのは2点。1つ目はKIDがキックを多用してしっかり「キックボクシング」の試合を組み立てていること。2つ目は時折ザンビディスのいいパンチが入るのだが、KIDはさして効いたそぶりも見せず冷静に対処していること。昔の野性味あるスタイルの方が面白いと感じる向きもあろうが、むしろキック3戦目でここまで適応しているKIDの能力の高さ・クレバーさを評価するべきだろう。
 とはいえこの展開になると試合は徐々にザンビディスのペース。2Rもきれいなパンチが何発か入り、KIDは旗色が悪くなってくる。
 最終3R、KIDがこれまでの鬱積を晴らそうとするかのように前に出る。このままではポイントで負けているという計算か、それとも抑えきれない闘争本能のなせる業なのか。だが、「鉄の拳」をもつ相手に打ち合いを挑む蛮勇は、やはり残酷な結果しか生まなかった。パンチの応酬からザンビディスのカウンターフック一閃。ありきたりな表現になってしまうが、糸の切れた人形のように崩れ落ちるKID。終わってみれば予想どおりのはず、だけどあまりにも衝撃的なKO劇で注目の一戦は幕を閉じた。

 HERO’S旗上げに伴い、今後のKIDは本来のフィールドである総合のリングを中心に戦っていくことが予想される。しかし振り返ってみると、純粋なK-1ルールの試合はわずか2試合で1勝1敗。しかも、その1敗も格上の魔裟斗からダウンまで奪ってみせる「評価を上げる敗北」。一体この男はK-1ルールでどこまでやれるのか。ファンの期待・疑念に応えるためにも、総合に専念する前の「けじめの一戦」はどうしても必要だったのだろう。してみると、今回のKO負けは「格闘の神の子」というある種傲岸なキャッチフレーズでMAXを席巻したKIDの、K-1ルールに対する「贖罪」の瞬間だった、というのは言いすぎだろうか。
 試合後のインタビューでKIDは「今後も総合・K-1両方を続けたい」という趣旨の発言をしている。しかしプロモーターもファンも、そして本人も「総合と立ち技は全く別の競技」という当たり前の事実を改めて考えてみるべきだろう。キック3戦目でこれだけのパフォーマンスを見せたKIDの格闘センスの高さは疑うべくもない。「格闘の神の子」結構。この男はそう名乗るだけの能力を持ち合わせている。それだけに、決して長くはないはずの格闘家としての全盛期を、畑違いのK-1のリングで浪費して欲しくないのだ。

後半3試合は観戦記その3で。人気blogランキングはこちら。
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# by nugueira | 2005-05-06 23:50 | K-1MAX | Comments(0)
5月4日(水)17:00~ 有明コロシアム

 「当日券なし」の報道にガックリしつつ、「まあ最悪ダフ屋から購入するか」と思って一路有明へ。ダフ屋のおっさんに声を掛けたら「あー、こっちも手持ちないんだよね。でも当日券出るらしいよ。」という情報が入ったので慌てて当日券売り場へ。もうダフ屋さん超親切。ありがとう、ダフ屋さん。
 当日券は結局全席種あったけど、そうなるとあの発表は何だったんだろう。当日券なしと聞いて足を運ばなかった人も多いと思うんだけど。
 それにしてもよく入ったねー。超満員の有コロは初めて見た。
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オープニングファイト
山本優弥○-×城戸康裕(判定)
朴光哲×-○サム・スタウト
 優弥は序盤動きが固く手数も互角の展開。最終ラウンドにようやくハイキックでダウンを奪って判定勝ち。出入りの早さとコンビネーションで戦うタイプだからK-1ルールへの相性はいいと思うんだけど。頑張って来年の日本トーナメントには食い込んでほしい。
 朴はゴング直後のラッシュで会場を沸かせたが、時間が経ってくるにつれてスタウトのペースに。それでもトリッキーなパンチで本戦はドローに持ち込むが、延長は手が出ずに判定負け。変則的なパンチは確かに当たるけど、あまり重さはないのでダメージは与えられなかった印象。そう考えるとセオリー無視のパンチでダウンまで取っちゃうKIDは凄いよね。

第1試合 安廣一哉×-○ジャダンバ・ナラントンガラグ(判定)
 ひたすらブン回しながら突っ込んでくるナラントンガラグを、安廣がかわしながら反撃を狙う展開。途中安廣のいいパンチが入る場面も何回かあったのでてっきりドローと思ったが、判定は3-0でナラントンガラグ。うーん、積極性が評価されたか。ナラントンガラグはスタミナと打たれ強さは凄いが、ちょっと粗いな。ロングフックもクリーンヒットは無かったし。

第2試合 小比類巻貴之○-×ダリウス・スクリアウディス(2R KO)
 1回戦で番狂わせが起きるとすればこの試合と思っていたので、けっこう緊張しながら観戦。序盤、ローやパンチで前に出てくるダリウス。コヒはヒザを狙っているそぶりは見せるが、サウスポー相手で距離感がつかめない様子。間合いの計りあいのまま1Rは終了。
 2R、ダリウスが徐々に思い切ったストレートを打ち込んでくるようになる。やはりセオリー通り、右対左ならサウスポーが先に距離感を掴むのか。ところがローを打ち込んだダリウスが、いきなり倒れこんでしまいそのまま試合終了。どうもコヒのブロックでスネを痛めたらしいが、こんな終わり方されても・・・。あのペースなら先にダリウスのパンチがポコッと入りそうな気がしたんだけどなあ。

第3試合 ジョン・ウェイン・パー○-×シェイン・チャップマン(3R KO)
 オセアニア屈指の強豪同士によるこの日の裏メイン。しかし1R、コーナーに詰めてからのヒザでいきなりパーがダウンを奪取。この後パンチのラッシュで2度目のダウンを奪い、試合は完全にパーのペース。2R以降は徹底したボディ狙いで合計4度のダウンを奪い圧勝。いやー、強いパーをようやく生で見れた。

第4試合 アンディ・サワー○-×マルフィオ・カノレッティ(判定)
 開始直後からパンチで攻め込むカノレッティに、サワーも真正面から応戦。両者フットワークは全くといっていいほど使わず、真っ向から殴りあうゴツゴツした展開に。
 こうなると徐々にパンチの精度と上下の打ち分けに勝るサワーのペース。とはいえカノレッティも粘りに粘って、結局ダウンしないまま判定へ。サワーはS-CUPの時のようなボディブロー一発で相手の動きを止める破壊力が鳴りを潜めたのが残念。怪我による練習不足が影響したか。

第5試合 佐藤嘉洋○-ウィリアム・ディンダー(判定)
 ローキックでペースを作って時折ヒザを織り交ぜ、相手が突っ込んできたときは前蹴りで距離を取る。佐藤は実質この3つの攻めだけで完全に主導権を握ってしまった。あとメインの魔娑斗にもいえることだが、ディフェンスが並外れてうまい。相手が攻め込んできたら距離を取ってポイントを外し、コーナーに詰められてもスッと体を入れ替える。結局まともなヒットはほとんど食らわないまま圧勝。さすが実力日本最強。
 とはいえ、この試合内容が「対世間」で圧勝だったかというと疑問。格闘技マニアは喜んだだろうけど、結局「非常にうまいキックボクシングの試合」の範囲に収まってしまった感じがする。この日の佐藤が戦う相手はディンダーではなくその向こうにいるトップ戦線のメンバーであり、テレビで見ている視聴者だったと思うのだが。

この続きは観戦記その2で。人気blogランキング。
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# by nugueira | 2005-05-05 22:45 | K-1MAX | Comments(0)

K-1MAX速報

行ってみたらK-1側の発表に反して当日券発売。それにしても凄い人出。
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山本〇―×木戸(判定)
優弥、序盤はもたつくが3Rにダウンを奪取。

朴×―〇カナダ人(延長判定)
朴も頑張ったけど、まあ順当な結果に。

安廣×―〇ジャバンダ(判定)
ドローでもいいと思うが。ジャバンダは打たれ強さは凄い。

コヒ〇―×ダリウス(2R KO)
ダリウスがローキックのはずみに足を痛めダウン。そんな馬鹿な。

パー〇―×チャップマン(3R KO)
パー、執拗なボディー攻めで計4度のダウンを奪う快勝。

サワー〇―×カノレッティ(判定)
至近距離でのどつき合いを制したのはアンディ。いつもの破壊力が見られなかったのが残念。

佐藤〇―×ディンダー(判定)
佐藤、ひざ・前蹴り・ローキックで圧勝。とはいえ地上波で流すにはちと地味か。

KID×―〇ザンビディス(3R KO)
フック一撃。KIDけじめの一戦は予想どおりとはいえ壮絶な結末を迎えた。

クラウス〇―×カラコダ(判定)
クラウスの貫禄勝ち。カラコダは蹴りへの対応を覚えれば将来化けるかも。

ブアカーオ〇―×シシ(判定)
シシを連れてきた奴、責任取れよ。

魔娑斗〇―×イム(判定)
ダウンは奪えなかったが危なげない勝利。やや安全運転の気配?
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この分だと決勝大会の推薦枠はザンビディスか。それにしてもまあ凄いメンバーが残っちゃって・・・。
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# by nugueira | 2005-05-04 23:58 | K-1MAX | Comments(0)

帰還

 さきほどマレーシア・シンガポール旅行から戻ってきました。

 不在中の試合結果をザッと見たんですが、今泉がパンクラス参戦を表明したり勝村がレミーガから一本取っちゃったりといったミドルサプライズはあったものの、まあ平穏無事な大型連休といった感じでしょうか(適当ですいません。)。「アライケンジが何かのはずみでウエルター級王座に着いちゃったらどうしよう」と心配していたんですが杞憂に終わったようで。

 それはそうとMAXは当日券無しという予想外でもないけど非常に困る展開に。うーん、ダ○屋を探して一応有コロ前まで行ってみるか。

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# by nugueira | 2005-05-04 10:50 | 雑記 | Comments(0)

お知らせ

 前にちょっとだけ書きましたが、明日から海外旅行のため更新は一時休止。次回更新は5月4日です。チケットが入手できればMAXの速報やるかも。
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# by nugueira | 2005-04-28 02:17 | 雑記 | Comments(0)
 ヒカルド・アローナのスパッツについてるマークと
http://www.mkimonos.com/ricarkey.html

 浜崎あゆみのシンボルマーク(ページ左上のやつ)は似ている。
http://www.avexnet.or.jp/ayu/news/index.html


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# by nugueira | 2005-04-27 23:50 | 雑記
 ADCCのホームページによると、次回HERO’Sは7月3日に70キロ以下のトーナメントを開催。メンバーは今のところホイラー、ハンセン、シャファ、KID。五味の名前が挙がっているがこれはさすがに誤報か?
http://news.adcombat.com/article.html?id=9095
 ハンセン以外の外人は地味になりそうな予感。宇野や須藤は出るのかな。でも日本人同士の対戦は選手がいやがるからなあ。

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# by nugueira | 2005-04-26 23:58 | HERO’S | Comments(0)
 公約?どおりブログのタイトル変更しました。
 詳細はこちらの記事を参照。
 まあ状況を見るに2回戦の相手はショーグンという話もあるので、6月にはもとの名前に戻れそうな気はしますが。
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# by nugueira | 2005-04-26 23:56 | 雑記 | Comments(0)
 ミドル級GPの観戦記も書きたいところですが、そろそろ海外旅行に行ってしまうので先にMAXの勝敗予想を。

安廣一哉×-○ジャダンバ・ナラントンガラグ
 ポテンシャルは高そうだが結果が出ていない者同士の対戦。安廣に頑張ってほしいが、打たれ強さに分がありそうなナラントンガラグに軍配が上がりそう。

小比類巻貴之○-×ダリウス・スクリアウディス
 個人的に今大会最大の注目株のダリウス。サウスポー相手にリズムがつかめないようだとコヒがポコッと負けそうな気もするが、流石にグローブマッチならそうそう遅れは取らないか。というかここでコヒが負けてもなんだかんだ理由をつけて推薦枠で7月の決勝に復活しそうなんで、そんな展開を見せられるくらいならきれいに勝ち上がってほしい。

ジョン・ウェイン・パー○-×シェイン・チャップマン
 今回の裏メインであるオセアニア最強対決。チャップマンはパワーと体格で押すタイプなのでシュートボクシングの日本人相手には楽勝だったが、さすがにジョン・ウェイン・パー相手にそれは通用しなさそう。でもパーもK-1ではイマイチの結果が続いてるからなあ。やや不安。

アンディ・サワー○-×マルフィオ・カノレッティ
 祝・サワーK-1再登場!2年前の悪夢を払拭してクラウスへリベンジだ!昨年末に拳を負傷したらしいのが気がかりだが、まあ1回戦は問題ないでしょ。

アルバート・クラウス○-×ヴァージル・カラコダ
 ブアカーオに勝ってようやく復活?という評価になってるらしいクラウス。まあここ最近は足技にやられてる試合が多いので、ボクサータイプ同士なら上手くかみ合うか。カラコダは写真を見たところビジュアルに難がありすぎるので、勝っても誰も喜ばなさそう。可哀想に。

ブアカーオ・ポー・プラムック○-×ワシリー・シシ
 石を投げれば強豪に当たるはずの中量級なのに、なぜこういうよく分からんやつが堂々とエントリーされてしまうのか。どうせならスカボロスキーあたり出してくれよ。

魔娑斗○-×イム・チビン
 恥ずかしながらイムを今回初めて知ったんだけど、なかなかの強豪のようで。でももともとライト級の選手なんでしょ?スタイルとしては正統派のキックボクサーらしいし。こういうかみ合うタイプなら、魔娑斗は自分のペースで戦えるでしょ。KOできるかどうかは微妙だけど。

で、スーパーファイト2試合。
山本KID徳郁×-○マイク・ザンビディス
 KIDは出会い頭の一発に期待。でも時間がたてばザンビディスの試合になっちゃうと思う。殴り合いで勝てると思えないし、ザンビディスはヒザとかもけっこう器用に使うし。

佐藤嘉洋○-×ウィリアム・ディンダー
 まあ順当に。佐藤の「地味に破壊力のあるローキック」は有コロの客に響くか?

 7月の推薦枠は綺麗にザンビディスに入ってほしい。もう「魔娑斗救済枠」「コヒ救済枠」という使い方をされやしないか心配で心配で。

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# by nugueira | 2005-04-25 23:39 | K-1MAX | Comments(3)
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 インディープロレス団体・インディー格闘技団体(この表現は語弊があるか)の会場としておなじみ。先日のGi06の観戦で久しぶりに足を運んだが、やっぱりこういう規模の会場が格闘技観戦にはベストかも。

アクセス:小田急線・井の頭線下北沢駅南口を出て、左の商店街を通り抜けて左折。

収容人員:約300人

観戦のしやすさ:そりゃもう全席リングサイド状態。選手の息遣いまで聞こえます(実話)。先日のGiでは会場の端に試合場・ビジョンを設置して、反対側に階段状の客席を設置する構造になっていた。普通に中央にリングを置いて四方を客席が囲むバージョンもあり。

食事:会場内は飲み物の自販機のみ。まあ駅からの通り道に食い物屋は腐るほどありますから。

公式ホームページはこちら。
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# by nugueira | 2005-04-24 23:50 | 会場案内 | Comments(0)