反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

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[こだわり]バウト

 6月の各賞と7月のおすすめバウト。

MVP&ベストサブミッション:ファブリシオ・ヴェウドゥム(6/14 UFC188)
 全世界驚愕のビッグカムバック、というより遅咲き過ぎる大輪の花が咲いた、というべきか。事実上のアウェーをものともせず、ヴェラスケスを全局面で支配し最後は一本。こういうことが起こるから格闘技は本当に面白い。

ベストバウト:デニス・シヴァーvs川尻達也(6/21 UFN)
 観戦記でも書いたとおり試合内容だけを見れば凡戦なのだが、この試合に至るまでの川尻の苦しみを思うと、判定のコールで名前が呼ばれた瞬間はグッと来るものがあった。9月は久々に日本のファンの前でその強さを見せてほしい。

ベストKO:ヨアンナ・イェンジェチック(6/21 UFN)
 女子の最軽量級で、これほど迫力のあるKO劇を見ることができるのが本当に驚き。女子ストロー級はしばらくビジネスにならないと思っていたが、イェンジェチックの試合ならナンバーシリーズに組み込まれてもなんら遜色ない、とすら思えてきた。

[おすすめ]バウト:木村“フィリップ”ミノルvsマサロ・グランダー(7/4 K-1 WORLD GP)
 アルドvsマグレガーが不透明なので、この試合を選出。新生K-1で「成り上がり」を体現しつつある木村が、新鋭外国人を迎え撃つ。KO必死の正面衝突が期待できそう。
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by nugueira | 2015-06-30 23:32 | 雑記 | Comments(2)

勝敗予想(6月の決算)

 6月の勝敗予想の決算を。

6/7 UFC Fight Night(1/4)
6/12 Krush.55 (3/3)
6/14 UFC188(4/5)
6/21 UFC Fight Night (2/2)
6/28 UFC Fight Night (1/1)


 合計は11/15で的中率73.3%。試合数は少なめだったので序盤の大コケを何とか取り戻した形ですが、ヴェウドゥム、川尻、ロメロといったヤマッ気たっぷりの予想がことごとく当たったので個人的に大満足。勝敗予想はかくありたい。

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by nugueira | 2015-06-29 23:53 | 雑記 | Comments(2)

リョートvsロメロ

 UFC Fight Passに入ってると、WOWOW未放送の大会も1~2時間ツイッターで情報遮断しておけば結果を知らずに動画で見れる。いやー、やっぱり優れものだわ。入って良かった。というわけで本日のメインの感想。

リョート・マチダ×-ヨエル・ロメロ(3R KO)
 ジリジリ圧力をかけながらローを繰り出すロメロに、リョートは下がりながらローやミドル。途中ロメロが飛び込みながら右のパンチを放ち、リョートがガードしつつ吹き飛ばされるように下がる場面も。この後はロメロが跳びヒザのフェイントも入れつつ圧力をかけるが、両者決定打はなくラウンド終了。リョートにとっては想定内の展開だが、プレッシャーをかけられ続けやはり消耗している感じ。
 2Rも前に出続けるロメロ。飛び込んできたところにリョートが左のショートを合わせるが、これは当たりが浅いか。ロメロはラウンド前半は少し手数が出ない印象があったが、後半に入ると飛び込みながらのワンツー、さらに飛び込んでの左をヒット。終了間際にロメロはケージを蹴って三角跳びのようなタックルに行く荒業を見せるが、さすがに時間切れ。
 スタンドでロメロに押され始めたリョート。3Rもロメロが圧力をかける展開は変わらず、迎えた1分過ぎ、ロメロが一気に距離を詰め組み付くと外掛けのテイクダウン。ハーフガードのままエルボーを連打し、リョートの意識が飛んだのを見たレフェリーがすかさずストップ。ロメロが最大の武器である一瞬の爆発力を発揮し、リョートを粉砕。

 戦前の予想でロメロ勝利としつつ、自分でも「ちょっと思い切った予想にしちゃったかな」と思っていたのだが、まさかこういう展開になるとは。ロメロのように飛び込んでくる選手にカウンターを合わせるのはリョートの得意技のはずで、現にこの試合でもそのチャンスは何度もあったはずだが、逆に際の打ち合いを制したのはロメロ。リョートはロックホールド戦に続く完敗で、連敗という結果以上に試合内容があまりに精彩を欠いている。限界説が唱えられても仕方ない状況に追い込まれつつあるが、果たしてブラジルの昇り龍はここから反撃に転じることができるのか。
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by nugueira | 2015-06-28 21:42 | UFC | Comments(2)
 エキサイトマッチの感想。まずはWBO世界スーパーライト級王座決定戦、テレンス・クロフォードvsトーマス・デュロルメ。
 序盤から前に出るのはデュロルメ。ガード越しだが強いパンチを振り回していく。クロフォードはやや様子見か。2R、クロフォードは下がりながらカウンターの右。手数は少ないが徐々にデュロルメのパンチを見切ってきた感じ。
 しかし続く3R、打ち合いからデュロルメの右カウンターがヒット。デュロルメのリズムがよく、クロフォードはなかなか攻め込めない。4R、クロフォードは挑発するような動きを見せながらデュロルメをコーナーに詰めると、終了間際に右をヒット。だが続く5Rはクロフォードの手数が出ずもやもやした展開が続く。
 このまま長丁場になるかと思った6R、開始早々にクロフォードがワンツーをドンピシャのタイミングで打ちこむと、ふらつきながら後退するデュロルメに追撃を入れダウンを奪取。立ち上がったもののダメージの残るデュロルメにクロフォードは容赦なく連打を浴びせ、あっという間に3度のダウンを奪いTKO勝利。デュロルメのスピードに手こずったが、好機を逃さず一気に勝負を決め、2階級制覇を達成。

 続いてスーパーライト級12回戦、ルーカス・マティセvsルスラン・プロボドニコフ。今はこの二人がノンタイトル戦で対戦しちゃうのね。
 1R、前に出るプロボドニコフに対しマティセは丁寧にジャブを突きながらワンツー。2R開始早々、プロボドニコフは早くもまぶたをカットし流血。マティセは右から返しの左アッパーを次々とヒットさせるが、プロボドニコフはそれをものともせず前進し続ける。3Rもマティセが有効打の数で圧倒するが、プロボドニコフの圧力・回転力が一向に衰えないため一瞬も気が抜けない展開が続く。
 4R、プロボドニコフの右フックがヒットし遂にマティセの動きが一瞬止まる。マティセは右ストレートでプロボドニコフを止めようとするものの、ラウンド後半にまたも右フックを被弾し、たまらずクリンチ。
 劣勢になりかけたマティセだが、5Rは再び先手を取って距離をキープすると、6Rは右アッパーを起点に連打を叩き込み、打ちおろしの右やボディを次々とヒット。
 後半戦に入った7R、プロボドニコフは生命線である圧力も弱まってしまい、いいようにマティセのパンチをもらい続ける苦しい展開に。一発逆転を狙っての大きいパンチもヒットせず、逆にマティセが丁寧にパンチを打ちこんでいく。
 だが9R、ボディを嫌がりマティセのガードが下がったところに、プロボドニコフが顔面への連打。マティセも消耗してきたか、徐々に下がる場面が増えてくる。プロボドニコフの方も追い上げるだけの余力があるか微妙な様子だったが、11Rに再度圧力を強めると右アッパー、さらに左フックをヒット。マティセはこれで一気に失速し、クリンチで何とか凌いでいく。終盤に来てにわかに試合の行方が分からなくなってくる。
 逆転KOへの期待も高まる最終ラウンドだが、フットワークを使うマティセを追いきる力はやはりプロボドニコフには残っておらず、決定打は打ちこめずに試合終了。判定はドロー1名、残り2名が115-113でマティセ。プロボドニコフの猛追から逃げ切り、接戦を制した。
 この両者が対戦すると聞いてから「絶対面白い試合になる」と思っていたのだが、期待にたがわぬ好勝負になってくれた。マティセはどちらかというと力ずくで相手をねじふせる印象が強かったのだが、今回はプロボドニコフの圧力を警戒してかペース配分を考えながらの冷静なボクシングを展開。それでも最終的には得意のドロドロの展開にマティセを引きずり込み、あわやというところまで追いつめたプロボドニコフもお見事だった。このスタイルは選手生命を縮めそうだから先々心配にはなるが。
 クロフォードの試合後のインタビューでも触れられていたが、この試合を制したマティセがクロフォードの王座に挑むのは最高にスリリングな展開。どちらが勝つにせよ劇的な展開になりそうなこのカードはぜひ実現してほしい。
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by nugueira | 2015-06-27 23:13 | ボクシング | Comments(0)

さらばナオキック

 石川直生が現役引退を表明。映像は見れていないのだが直近の試合は3連敗でダメージの蓄積が顕著になっており、しかも私生活では結婚したとのこと。その姿を見る観客はいなくとも、格闘家にとってはリングを降りてからの人生の方が長いわけで、妥当な決断という他ない。

 かつての全日本キックフェザー級四天王の中でも石川はアピール過剰というかビッグマウス先行なイメージが強くて、正直最初はあまり好きな選手ではなかった。いつだかの試合後のマイクで「5000円あるならラブホで一発やるより俺の試合見た方が気持ちいいから」と言い放っていたのが決定的に心象を悪くした瞬間だったかな。全日本キックのタイトルを獲得した前田尚紀戦でも、自分は全力で「前田、殴れ!石川の顔を殴れ!」と叫んでいたっけ。

 石川に対する印象が変わり始めたのは、Kick Returnトーナメントで真弘に敗れた後、「試練の七番勝負」と称した再起戦を始めた2008年辺りから。インパクトのある勝利を重ねているのに要所要所でことごとくつまづいてしまい、それでもなおそこから這い上がり続ける・・・という姿に、月並みな表現なのだが「不器用な男の生き様」を感じてしまい、ここから先は気がつけば石川の紡いでいくストーリーに魅入ってしまっていた。2009年のKrushライト級グランプリでは2試合連続のハイキック逆転KOを見せた後、準決勝では狂拳を跳びヒザでKOしたものの、まぶたをカットし決勝進出はならず・・・というあまりに劇的すぎる展開。詰めの場面での勝負運のなさも含め、石川のキックボクサー人生が集約されたような大会だった。

 この後は3連敗を喫しキャリアの危機を迎えつつも、山田武士トレーナーのもとで復活を遂げKrush王座にあと一歩のところまで肉薄。本来ヒジが得意なタイプにも関わらず、所属団体である全日本キックが消滅しヒジなしルールへ移行してしまったこと自体が大きな悲劇だったわけだが、「起伏に富んだ」という表現では物足りないぐらいのキックボクサー人生を走り抜けた。

 前田や元気が引退した時にも同じ感想を書いた気もするのだが、自分にとって旧全日本キック四天王は「全日本キック」という豊饒な季節を思いださせてくれる「残り香」のような存在で、彼らの引退の報に接するたびに、「残り香」がまた薄くなり、全日本キックという時代がまた遠くへ行ってしまう、懐かしさなのか寂しさなのかよく分からない感情に囚われる。
 そしてこれもいつも同じなのだが、豊饒な季節を作り出し、濃密な時間を過ごさせてくれた選手がリングを去るに当たって、我々ファンが贈る言葉は、結局のところそれほど多くない。言葉を多くしても全ては伝えきれないんだから、無理やり飾り立てる必要はない、というべきか。

 おつかれさまでした。本当に、ありがとう。
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by nugueira | 2015-06-26 23:19 | 全日本キック | Comments(2)
 UFC189に出場するジョゼ・アルドが肋骨を負傷。試合を行う予定ではあるものの、欠場の場合はチャド・メンデスがリザーバーとなることが発表された。

 この件の何がすごいって、試合前に団体側が負傷箇所を明らかにしたうえで試合に出す(出そうとしている)こと。メイウェザーvsパッキャオ戦の前にパッキャオの肩の負傷が公表されるようなもので、こうなった以上マグレガーは普通にボディを打ってくると思うのだが。団体の正式発表前に負傷の情報が流れてしまった点も含めて、UFCの粗が目立ってしまった印象。

 そもそもこれが通常のタイトルマッチなら10月にスライドして、「アルドの怪我の多さはいい加減にしろよ」という文句が出つつも仕切り直しで一件落着していたはず。今回はボクシングのビッグマッチばりの宣伝ツアーを組んでいたので、ズッファとしても今さら簡単にキャンセルはできません、ということか。なまじっか事前に金をつぎこんじゃうとこういう歪んだ対応になっちゃうんだなあ。

 予想としてはそれでもアルドが勝つんじゃないかと踏んでいるのだが、仮にアルドがKO負けしても、こういう経緯があるならダイレクトリマッチが濃厚。どちらに転んでもビジネス的にはいい展開なんだろうけど、試合前から変なモヤモヤ感が漂ってしまった。
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by nugueira | 2015-06-25 23:52 | UFC | Comments(2)

ROAD TO UFC: JAPAN

 一時は「やるやる詐欺じゃないのか」という疑念すら浮かんだ「ROAD TO UFC: JAPAN」、遂に公式サイトがオープン。テレビ東京で毎週月曜25時放送で、第1回は7月6日。

 結局テレ東に落ち着いたかあ、という感じはするものの、興味と金のある人間しか見ないWOWOWに比べれば一般への浸透が期待できるのは確か。月曜25時なら「夜更かししながらテレビをつけていたらたまたま目にする」というシチュエーションも十分あり得るし。

 また、これまで箝口令が敷かれ全く情報のなかった出場メンバーも判明。

 西浦"ウィッキー"聡生
 上迫博仁
 石原夜叉坊
 廣田瑞人
 大尊伸光
 長倉立尚
 安藤達也
 DJ.taiki

 これはボロが出ないうちに白状しておくが、すんません、写真を見ても名前が浮かばない選手が一人や二人ではありませんでした。若手の意外な抜擢も含まれてるとはいえ、国内MMAの不勉強がたたったか。
 廣田やDJはインタビューでも「最後にこれに賭けたい」旨を繰り返し発言していただけに、悲願がかなった形。とはいえDJは1階級上げての挑戦になるから苦しいか。
 一方で、一時期渡米情報も流れていた高谷は落選。さすがに38歳という年齢がネックになったか。上記8名が確定した時期は定かでないが、こうして振り返ってみるとここ何カ月かのパンクラスへの新規参戦ラッシュの中には「ROAD TO UFCに漏れたのでパンクラス」という選手も何人か含まれていたりするのかな。

 日本での格闘技人気復活にどこまで効果があるかは分からないが、地上波で毎週格闘技番組が見られるというシチュエーション自体が楽しみ。放送をしっかりチェックさせてもらいます。
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by nugueira | 2015-06-24 23:44 | UFC | Comments(0)

UFC Fight Night 70の予想

 日本時間28日のフロリダ大会、メインカードの予想を。ビザシステムのトラブルで外国人選手が入国できないため直前にカードが大幅変更、という凄い事態に。全盛期のPRIDEで同じことが起きたら、観光ビザで試合してたことがバレるところだったな(コラコラ)。

リョート・マチダ×-○ヨエル・ロメロ
 ロックホールドに完敗したリョートの再起戦。相手のロメロはレスリング出身ではあるが漬け込むというよりは瞬発力を活かした一撃でKO勝ちを重ねている。タイプ的にリョートにとって決してやりにくい相手ではないと思うが、前回の負け方が負け方だけに、相手のタイプ云々いう以前にリョートの仕上がりが心配。今後のミドル級戦線が面白くなるからという期待込みで、ロメロ勝利を予想。
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by nugueira | 2015-06-23 23:02 | UFC | Comments(2)

UFN69の感想

 昨日のUFN、川尻以外の試合もいくつか見たので感想を。こりゃ今後は記事のネタに困らなそう。

テイラー・ラピルー○-×佐々木憂流迦(2R TKO)
 サークリングしながら組み付いていく憂流迦だが、テイクダウンにはつなげられずラピルーの細かい打撃をもらい、下がり続ける嫌な展開。2Rに入ってもその流れは変わらず、タックルにいっても倒しきることができない。そうこうしている内にラピルーの左をもらって下がったところに追撃のパンチを食らってしまい、憂流迦が腰を落とすようにダウン。そのままラピルーがパウンドを連打したところでレフェリーがストップ。
 実は修斗時代を含め憂流迦の試合映像を見るのはこれが初めてなのだが、戦績的に今回はいけるだろう、と見られていた相手に全くいいところがないまま完敗。アウェーで戦う難しさは当然あるだろうが、UFCと契約した以上それは言っても泣き言にしかならない。日本大会を待たずしてリリースかなあ。

ヨアンナ・イェンジェチック○-×ジェシカ・ペネ(3R TKO)
 スタンドで圧力をかけるイェンジェチックにペネは組み付いていくが、イェンジェチックはテイクダウンを許さず逆に離れ際に打撃をヒット。さらには右のパンチを入れダウンを奪う。ペネは1R終了間際に首投げに成功するものの、イェンジェチックのペースを崩せない。
 2Rに入るとイェンジェチックの打撃がさらに勢いを増し、前蹴りを顔面にヒット。さらに苦し紛れのタックルに来たペネにパンチを合わせると、ケージ際に詰めてもの凄い勢いで左右の連打を叩き込む。ペネは顔面からおびただしい出血を見せ、立っているのがやっとという感じでラウンド終了。
 もはやペネに逆転の余力はなく、3Rにイェンジェチックが再度ケージ際で連打を入れ続けたところでレフェリーがストップ。タイトルを奪取した試合でも「女子軽量級で打撃KOが見られるとは驚き」といった感想を書いた記憶があるが、「寝かされずに殴る」というスタイルを完成させつつある感じ。蹴り技も含めて打撃のレパートリーも多彩だし、これは早くも長期政権の予感が。
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by nugueira | 2015-06-22 22:26 | UFC | Comments(0)
 去年から加入しようしようと思いつつ散々引っ張ってきたUFC Fight Passに遂に加入。理由は「川尻の試合映像を結果を知る前に見たかったから」なんですが。というわけで感想を。

デニス・シヴァー×-○川尻達也(判定)
 序盤からスタンドで細かい打撃の探り合い。川尻は大振りのアッパーを繰り出すがこれは距離が合わず。川尻がシングルレッグの状態でケージに押し込むものの、腰の重いシヴァーからテイクダウンは取れず、一旦離れる。この後も川尻は細かい打撃をもらいつつ再三再四にわたりタックルを入れ続けるが、シヴァーはテイクダウンを許さない。1R残り10秒というところでシヴァーが足を滑らせるようにして遂にテイクダウンを取るが、時間切れ。ダメージの残る打撃はもらっていないが、試合をコントロールしたシヴァーのラウンドか。
 2Rはスタンドでの攻防が続くが、シヴァーの前蹴りをつかんだ川尻がケージに押し込むと、遂にクリーンテイクダウン。ここからの3分余りは立ち上がろうとするシヴァーをグラウンドにひきずり戻し、川尻が徹底してトップポジションをキープ。パウンドやヒジによる削りは十分ではなかったが、ポイントはイーブンに戻した。
 勝負のラストラウンド、川尻がまたもテイクダウンを奪うが、シヴァーは立ってスタンドに戻す。両者バックハンドブローやバックスピンを繰り出した後、川尻がワンツーでシヴァーを下がらせる。シヴァーは自ら組み付きにいきバックを奪うが、川尻は体を入れ替えると再びテイクダウン。川尻はここからトップをキープし、こつこつとパウンドや肘を入れて試合終了。三者とも29-28、川尻が敵地で価値ある勝利を挙げた。

 両者とも明確なダメージを与えたわけではなく、有体に言ってしまえば内容自体はつまらない試合。それでも、格闘技人生の崖っぷちまで追い込まれた川尻が、これ以上ないほどシビアな条件の中で結果を出し、サバイバルに成功してみせた。もうそれだけで胸がいっぱいになってしまう。クラッシャー、まだ死んじゃいねえぞ。試合後に本人も言っていたように、9月の日本大会でぜひその勇姿を見せてほしい。
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by nugueira | 2015-06-21 17:50 | UFC | Comments(2)