反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

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勝敗予想(4月の決算)

 4月の勝敗予想の決算を。

4/5 UFC Fight Night (4/4)
4/11 IGF(3/3)
4/12 UFC Fight Night (0/1)
4/19 UFC on Fox(3/6)
4/19 K-1 WORLD GP (9/11)
4/26 UFC186(1/3)

 合計は20/28で的中率71.4%!出入りの激しい結果を繰り返しながらもなんとか7割クリア。久々のワンデートーナメント予想となったK-1が完全的中、というのが個人的には最高です。
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by nugueira | 2015-04-30 23:33 | 雑記 | Comments(2)
 当て逃げ事故を起こし逮捕状を出されていたジョン・ジョーンズのUFCライトヘビー級王座が剥奪。UFC187ではアンソニー・ジョンソンvsダニエル・コーミエによる王座決定戦が行われることに。

 「常識論」としてはジョーンズを徹底的に叩くべきだと思うのだが、正直自分はそういう気分にはなれない。賛同する人は少なそうだけど、以下思うところを述べさせていただく。

 大前提として、ジョーンズは今回犯した罪について厳正な法の裁きを受ける必要があり、その結果として懲役を含めしかるべき刑に服してもらわなければならない。自分はこの点についてジョーンズを擁護するつもりはさらさらない(というかみんなそうだと思うが。)。

 だがその次の段階として、格闘家としてのジョーンズに何らかのペナルティーが必要かというとこの辺は意見が分かれるところで、自分の本音としては刑の服役期間に加えて出場停止を課す必要はないと思っている。だって見たいじゃん、ジョーンズの試合。

 今回もダナはジョーンズ擁護を匂わす発言をしており、先日のコカインの件も含め「普通の選手ならリリースされておかしくないのに不公平」という声は出てくると思うのだが、他の選手とジョーンズとではオクタゴン内で見せてくれるパフォーマンス、そこから生み出す金の額が違ってくるのだから仕方がない。試合の勝敗に影響を及ぼすドーピングについては全ての選手が同一の基準に従って処罰されないとおかしいが、試合のパフォーマンスと無関係なオクタゴン外での問題行動をどれだけ罰するかは、プロモーターが個別に判断する事項だろう。
 そういう意味で、今回UFCが王座剥奪・無期限出場停止という決断をしたのは結構意外な展開。タイトルマッチまであと1カ月を切っており、様子見をする時間がなかったというのも大きいんだろうけれど。

 ここまではジョーンズに相当甘い(と受け止められる)ことを書いてきたが、自分は「強ければオクタゴン外で何をしてもいい」と言いたいわけではない。これだけスキャンダルを繰り返す選手のスポンサーは続けられない、と判断する企業は当然出てくるだろうし、刑に服することで練習に割ける時間は減り、格闘家としての全盛期の時間は刻々と目減りしていく。ジョーンズは今回の件でビジネス的にも格闘家としても、十分すぎるほどのダメージを負っている。
 また、怪我とは関係ない理由で試合ができない状態は間違いなくファンに対する裏切りであり、ジョーンズに対してはこういう事態を招いたことに対し猛省を促したい。ただ自分は、ジョーンズが行うべき償いはオクタゴンから離れることではなく、刑に服したうえで再びオクタゴンに上がり、ファンの前で優れたパフォーマンスを見せることだと思うのだ。

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by nugueira | 2015-04-29 13:20 | UFC | Comments(3)

[こだわり]バウト

 4月の各賞と5月のおすすめバウト。4月のベストバウトは該当なしでした。

MVP:デメトリアス・ジョンソン(4/26 UFC186)
 日本MMA最後の砦・堀口が迎えた大一番も、終わってみれば絶対王者ジョンソンの強さをいやというほど思い知らされる結果に。最後の腕十字が極まった瞬間、日本中の格闘技ファンがうなだれたのでは。世界の頂はかくも高く、厳しい。

ベストKO:山中慎介(4/16 WBC世界バンタム級タイトルマッチ)
 モチベーション不足が最大の不安要素になりかねない状況だったが、攻守とも危なげなく貫録のKO防衛。防衛回数の数字には本人もファンも関心はないはず。とにかく、強い奴との試合を組んでほしい。

ベストサブミッション:ホナウド・ジャカレイ・ソウザ(4/19 UFC on FOX 15)
 ロックホールドとどちらにしようか迷ったが、久々に「きれいな柔術の一本勝ち」を見せてもらったジャカレイを選出。これだけの技術を持ちながら打撃スキルもあるんだから本当に手におえない。

[おすすめ]バウト:フロイド・メイウェザーvsマニー・パッキャオ(5/3 WBC&WBA&WBO世界ウェルター級王座統一戦)
 5月のおすすめどころか今年最大、いやボクシングの歴史に残るであろう一戦がいよいよ近づいてきた。ファイトマネー2億ドル、興業収益4億ドル。「拳の産業革命」と呼ぶしかない空前のメガファイト。広告のキャッチコピーではないが、この日は世界中の呼吸が止まることになりそう。

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by nugueira | 2015-04-28 23:35 | 雑記 | Comments(0)
 メイン以外のWOWOW中継を見ての感想を。

イーブス・ジャボウィン×-○トーマス・アルメイダ(1R TKO)
 打撃戦の展開から一度はジャボウィンがテイクダウンを奪うものの、立ち上がったアルメイダは徐々にパンチのタイミングをつかみ、左ボディブローや右クロスを入れ始める。最後はパンチで下がったジャボウィンをケージ際に詰めると連打を叩き込み、レフェリーが堪らずストップ。活きのいいブラジル人ファイターがまた出てきた。

ジョン・マクデッシ○-×シェーン・キャンベル(1R TKO)
 ともに打撃ベースの両者、序盤から打撃戦を展開。マクデッシが蹴り足をつかみながらパンチを当てるが、キャンベルがローを着実に当て続け、マクデッシの足が止まりだす。このままだと厳しいか・・・という状況で、マクデッシがケージ際に詰めてどんぴしゃの右をヒット。レフェリーの判断が遅く一度はキャンベルが立ち上がってスタンドに戻るが、ラウンド終了間際にマクデッシのパンチで再びキャンベルがダウン。亀になったキャンベルにマクデッシがパウンドを入れ続けたところでようやくレフェリーがストップ。

マイケル・ビスピン○-×C.B.ダラウェイ(判定)
 ビスピンはダラウェイのタックルを警戒しつつ、出入りしながらのパンチ、さらにはハイキック。しかしラウンド終盤、ダラウェイの左フックがアゴ先をかすめビスピンがダウン。ダラウェイの追撃を受けるものの何とか凌ぎ、スタンドに戻した後はパンチ連打。ラウンド終了間際にはハイキックを入れる。
 ビスピンは2Rに入ってもダウンのダメージは感じさせず、逆に右フックを効かせるとケージ際に下がったダラウェイにパンチ連打。ここは仕留めきれなかったものの、この後もダラウェイのタックルを切って着実にパンチを入れ続け判定で完勝。やはりトップ集団より下の選手には強い。

クイントン・ランペイジ・ジャクソン○-×ファビオ・マルドナド(判定)
 序盤から近距離でのパンチの打ち合い。ランペイジの動きが予想以上に良く、近距離でのアッパー、組んでのヒザでマルドナドに攻め込んでいく。
 しかし2Rに入った途端ランペイジが失速。マルドナドは手数の減ったランペイジをしつこくケージに押し込んでボディ中心の攻めで削っていく。それでもランペイジはラウンド終盤にアッパーをヒットさせ、印象としては五分。
 勝負の第3ラウンド、息を吹き返したランペイジが再び軽快な動きを見せ、アッパーや左右のボディを入れていく。マルドナドはダメージはさほどでもなさそうだが最後まで手数が足りず、判定でランペイジが完勝。今日の内容ではトップグループ相手は厳しそうだが、それでもランカーのマルドナドにきっちり勝ったのはさすが。層が薄いライトヘビー級戦線に貴重なタレントが戻ってきた。
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by nugueira | 2015-04-27 23:09 | UFC | Comments(0)
 UFC186、何はともあれメインの感想を。

デメトリアス・ジョンソン○-×堀口恭司(5R 腕十字)
 1Rは堀口が先制のミドルキック。しかしこの後はジョンソンを捕えられず、一方のジョンソンは片足タックルからテイクダウンを取るものの、堀口は尻をマットに着くだけですぐさまリカバリー。明確にどちらが取った感じでもないが、つけるとすればジョンソンか。堀口は落ち着いたいい動きを見せているが、様子を見ているとジョンソンのペースにはまっていくだけになりそう。
 2R開始早々、堀口がジョンソンとの距離を詰めながらワンツーを繰り出し、さらにヒザ蹴り!ジョンソンは面食らったかタックルで凌ぐが、堀口は逆にケージ際でテイクダウンを奪う。しかし立ち上がられた後はジョンソンのしつこいタックルに繰り返しテイクダウンを奪われ、ケージに背中をつける時間帯が長くなる。流れは明確にジョンソンに傾いており、堀口には厳しい展開。
 3R以降も堀口はペースを変えることができず、有効打を入れられないままジョンソンに組み付かれ、テイクダウンを奪われる展開が続く。いつもながらジョンソンは際の攻防で動作のつなぎに無駄がなく、堀口に自分の間合いで戦う隙を作らせてくれない。3R終盤にはマット・ヒューズ・ポジションに固められ肘打ちを食らうが、ホーンに救われる。
 堀口が逆転の糸口すらつかめないまま試合は最終ラウンドへ。完敗だがこれも大きな経験、この敗戦を糧にまた成長してくれれば・・・と判定負けを前提に総括すら考え始めていた5R終盤、テイクダウンを奪ったジョンソンがマット・ヒューズ・ポジションからパウンド連打の猛攻!堀口はもがくようにして脱出を試みるが、これを待っていたかのようにジョンソンが腕十字に移行し、堀口は堪らずタップ。5R4分59秒、あまりに劇的、そして圧倒的なフィニッシュでジョンソンが防衛に成功。

 終了間際の腕十字でダメ押しをされたのはさておき、「完敗」という以外に感想の出てこない内容。とはいえ、心のどこかで(というか相当程度)こういう結果は覚悟していた。試合前の予想でも書いたが、これで日本人のUFC王座挑戦はあと10年出てこない、は大袈裟にしても「次は誰だ?」と考えた場合、残念ながら思い浮かぶ名前がない。
 それこそ次に挑戦するのはまた堀口、というのが比較的現実味が高いのだろうけど、それも簡単な話ではない。王座挑戦で敗れた選手がまたタイトルマッチまでこぎつけるのがどれほど大変かは、これまでのUFCの歴史が物語っている。今回の試合で「レスリング力の強い相手にしつこく組み付かれたらどうするか」という課題ははっきり突きつけられたわけで、堀口はまずフライ級上位グループでしっかり生き残ることを考えなければいけない。
 ここ何年か使い続けてきた表現ではあるが、今回の敗戦で日本MMAは正真正銘の焼野原。それでも、そこから立ち上がってまた前へ歩き続ければいい。何年かかろうと、頂点へ這い上がるための戦いは続いていく。
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by nugueira | 2015-04-26 15:44 | UFC | Comments(5)
 明日のUFC、カード変更があったので追加で予想。

クイントン・ランペイジ・ジャクソン×-○ファビオ・マルドナド
 一度は裁判所命令で出場停止になったランペイジ、控訴審で逆転勝利したため結局出場できることに。なんちゅうか、訴訟社会という感じですね。
 マルドナドもそれほど信頼度の高い選手じゃないんだけど、コンディション面も含めてランペイジが分が悪い気がする。いや、メンタル的に一度糸が切れちゃってるのに加えて、ランペイジの場合、一旦試合がなくなった時点でドミノピザ食いながらバドワイザー飲んだりしてそうじゃん。
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by nugueira | 2015-04-25 11:35 | UFC | Comments(0)
 これ、本当に偶然知ったんですが。自民党会議情報の4月23日のところ。

 https://www.jimin.jp/activity/conference/weekly.html

 ◆政調、クールジャパン戦略推進特命委員会
  議題:格闘技ビジネス(日本発総合格闘技〔MMA〕)の海外展開について関係者からヒアリング
   講師)榊原 信行 株式会社うぼん代表取締役(元PRIDEプロデューサー)


 いやいやいや。ありえない。絶対おかしい。ていうか2015年になってこんな議題でこんな人を呼んでる時点で、自民党の「クールジャパン」に対する感覚がどれだけピント外れかを高らかに宣言してるようなもんですよ。いやー、この辺に巨大与党の驕りが出てしまったか。

 まあ実際問題、この会議の場で

 「そうは言ってもストライクフォースも買収されちゃったし、パンクラスの試合映像をUFC Fight Passで流す時代なんだよ?!今さら割り込む隙間はないだろう!」

 という的確なツッコミを入れられる議員がいるとしたら、その人は次の選挙を心配しておいた方がいい。世間的には「そういえば格闘技って最近テレビで見かけなくなったよね」というぐらいの認識で、ビジネス面でアメリカと絶望的な差が開いてしまったことを把握しているのは格闘技マニアぐらいなんだろうなあ。

 それにしても榊原さんがこの会議でどういうプレゼンをしたのかが非常に気になる。「格闘技は日本発のコンテンツとして競争力が見込める分野です!」とか上手いこと言って、会議終了後に議員先生と名刺交換とかしちゃってるんだろうか。どうにかして会議の中身を知る手段はないものだろうか。

 どうせなら木谷オーナーを講師に呼べばいいのに。人気ブログランキングへ
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by nugueira | 2015-04-24 23:08 | PRIDE | Comments(2)

パンクラス地上波放送

 パンクラスの地上波放送第1回を録画視聴。

 酒井代表と船木がパンクラスの歴史を振り返りながら現在のパンクラスをPR、という展開は「いかにも枠買い」という感じがするんだけど、船木とパンクラスが長らく距離を置いていたことを考えると歴史的和解と言えるかも。大半は早送りしちゃいましたが。

 試合映像の方は、覚悟してはいたが容赦なくダイジェスト版にされていたのが残念。とはいえ、有名選手の試合だけじっくり流すよりは、前座も含めて多くの選手を映した方が「俺の試合テレビで流れたんですよ!」となってチケットの手売りにもフィードバックされるし、選手のモチベーションも上がる。前座の選手でも秒殺KOすれば試合が放送される確率が高まるわけで、言ってみればこの番組自体が若手選手にとってWINボーナスでありKOボーナスとして機能することになる。総体としてみれば、費用対効果はすぐに結論が出せないものの、団体のPRツールとしては上手い構成になっているのでは。

 以下、放送された中で印象に残った試合の感想。

北岡悟○-×アキラ(判定)
 記念すべき地上波復活のオープニングを飾るのは北岡・・・だが、容赦なくダイジェスト放送。1Rの上四方からのチョークが極まっていれば相当インパクトが違っていたのだが。試合後のマイクを見ると、北岡と客席の温度差が際立っていて少々いたたまれなかった。

有己空×-○鈴木槙吾(1R TKO)
 近藤有己改め有己空。ウェルター級の体が減量というより萎んで見えてしまうのはさておき動き自体は悪くなかったのだが、1R終盤にボディを入れられケージ際に下がると、そのままパンチラッシュを叩き込まれ崩れ落ちるようにダウン。かつてのエースのこういう姿を見せられるのは、時代の流れとはいえ切ない。

アンディ・メイン○-×ハルク大城(1R 三角絞め)
馬場勇気×-○レニー・ウィーラー(1R TKO)
佐藤天○-×バイロン・フィリップス(判定)
堀詩織×-○リンゼイ・ガーバット(1R TKO)
小畑公史×-○TJララミー(1R TKO)
稲葉聡×-○ウィル“ザ・キル”チョープ (3R チョークスリーパー)

 「パンクラスを彩った数々の強豪外国人を紹介」という流れから直近2大会の海外勢の試合をまとめて流したのだが、これがもう「いいようにやられる日本人選手」という映像のオンパレード。まあ噛ませ犬ではないきちんとした選手を呼んでいることの証明でもあるのだが。
 映像を見た中では、ウィーラーのハイキックでの秒殺KOは説得力十分。あとチョープのフェザー級で身長190センチオーバーというのはやっぱり反則だわ。あのリーチ差で懐に入るだけでも一苦労だもの。

下川雄生×-○神部建斗(1R終了時 TKO)
齊藤曜×-○コンボイ升水(1R TKO)

 続いてネオブラ出身の若手を紹介。これは実によかった。こういう前座から上位戦線へ食い込んできそうな選手の映像は引き続きガンガン流してほしい。
 コンボイのKOは交通事故的な感じもなくはないのだが、神部は寝技の攻防でガッチリ攻め立てたうえで相手の負傷を呼び込み勝利。これでまだ18歳なんだから恐れ入ってしまう。先日のUFC on FOXで若手が次々とベテランランカーを下していった構図を思い起こさせた。

砂辺光久○-×小塚誠司(2R TKO)
 1Rはマウントを奪われる場面もあった砂辺だが、2Rに小塚が頭を下げたタイミングにハイキックをヒットさせKO勝利。さすがの安定感。

児山佳宏×-○徳留一樹(1R TKO)
 序盤から児山のガードをすり抜けジャブを顔面へ打ち込んだ徳留が、最後は左ストレートを打ち抜き児山を粉砕。UFCリリース組はその後も調子を崩すケースが多い中、復帰戦を快勝で飾った。北岡vs徳留はぜひ実現させてほしい。

才賀紀左衛門○-×亮AKB(2R TKO)
 トリを飾るのは才賀のMMA2戦目!やはり芸能人を嫁にもらうとこういう場面で強い。
 亮の左をもらいまさかのダウンを喫した才賀だが、落ち着いてリカバリーし亮のタックルを切ると、上からパウンドを落とし続けて逆転勝利。一度立ち上がられそうになったところでスラムをやってみせたり、思った以上にMMAの動きをしていた印象。
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by nugueira | 2015-04-23 23:32 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)

井岡、3階級制覇

 ボクシングのダブル世界戦をテレビ観戦。

 IBF世界ミニマム級タイトルマッチ、高山勝成vsファーラン・サックリン・ジュニアはゴングと同時に高山が猛然と突っ込んで先制攻撃。この後も高山は小刻みなステップを踏みながらの素早い出入りでファーランにパンチを入れていく。対するファーランはカウンター狙いで、高山の入り際に合わせてアッパーで反撃。2Rも高山がロープに詰めて連打を入れる場面が多いものの、ファーランのパンチも結構もらっており油断できない展開が続く。
 それでも3R辺りからファーランはボディを嫌がり状態を折るようになり、徐々に高山の手数に呑まれていく。大晦日もそうだが高山の手数は本当に止まることなく出続け、一方でファーランの近距離でのパンチはだんだん見切られ始める。高山優勢の流れが顕著になってきた8R、ロープに詰めた高山が一気に猛攻。ファーランの反撃を食らっても休まず細かい連打を出し続け、ゆうに1分以上にわたって手数を出し続ける。大晦日のフィニッシュシーンを思い起こさせる攻めだったが、ここはファーランが何とか凌ぐ。攻め疲れが心配な高山は案の定9Rに入るとファーランの大きいパンチをもらい続けるが、ここでバッティングによる出血がひどくなりドクターストップ。8Rまでの判定により高山が防衛に成功。8Rであれだけ攻め続けてフィニッシュできなかったのは正直痛い展開だったので、流血がなく続いていたら危なかったかも。

 続いてWBA世界フライ級タイトルマッチ、フアンカルロス・レベコvs井岡一翔。
 1R、大振りの目立つレベコに対し井岡は着実にジャブを突き刺すと、ラウンド後半はボディも入れる上々の立ち上がり。2Rにはレベコの打ち終わりに左フックを合わせ、レベコがガクリと腰を落とす。
 3Rにはダメージを感じさせないレベコが前に出て手数を増やすものの、井岡は落ち着いて対処。この日の井岡は動きのリズムが良く、フットワークでレベコの間合いを外しながら、攻める場面ではきっちり手数を出していく。レベコは大きいパンチを空振りさせられる場面が目立ち、スタミナのロスが心配なところ。
 後半戦に入ると、泥臭く前に出続けるレベコに対し、井岡はやや手数が減り大人しい展開に。有効打を許していないとはいえレベコのアグレッシブさに点が入っているラウンドもあるはずで、逃げ切りモードに入っていい状況ではないはずなのだが。しかしこの後も試合展開が大きく動くことはなく、プレッシャーをかけてくるレベコを井岡がいなしながら細かいパンチを出していく攻防が続きラウンドが経過。終盤はレベコの攻撃を井岡がガードし続ける本当の逃げ切りモードに入ってしまい、試合終了。判定2-0で井岡がレベコを下し、悲願の3階級制覇を達成。
 今回は手の合うタイプの相手だったので、アムナット戦と違い井岡本来の技術の高さがしっかりと発揮された形。とはいえジャッジは一者がドロー、井岡につけたうちの一人も115-113だったので、どこかのラウンドでうっかり消極的になっていたらドロー防衛を許すところだった。
 井岡本人も「負けられない試合」という意識が強かったからこそこういう展開になったのだろうが、ファンは「3階級制覇」という結果だけを見たいわけではなく、そこに至るまでの説得力あるプロセスを示して欲しがっているはず。井岡は最低限の結果は出したが、年末の井上と比べてしまうとどうしても見劣りのしてしまう内容。史上最速の3階級制覇(もはや意味があるのか何なのか、よく分からない記録だが)というノルマは達成したのだから、これからの防衛戦では記録ではなく内容でファンを納得させてほしい。TBSがそういう路線を支えてくれるのか、というところがまた問題なんだけど。

 リングアナの鈴木亮平が痛恨のミス。人気ブログランキングへ
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by nugueira | 2015-04-22 23:21 | ボクシング | Comments(5)
 『Number』最新号に新日本プロレス・木谷高明オーナーのインタビューが載っていたので立ち読み。

 新日本のV字回復ぶりは経済誌でも取り上げられるレベルの話になっているので今回も「私はいかにして新日本プロレスを立て直したか」的な話に終始するのかと思いきや、インタビュー後半は今後の経営戦略に関するシリアスな話だったので驚いた。以下概略。

・WWEの動画配信サービスは契約者が100万人を突破したが、将来的には300~400万人を目指すと言っている。中国市場開拓のため、2年以内に中国人レスラーが登場するのではないか。

・WWEがその規模にまで達したら、日本人レスラーを含め優秀なレスラーは全員引き抜かれてしまう。そうなる前にトップ選手に1億円支払える状態にしたいが、そのためには新たな収益構造が必要。

・新日本プロレスワールドは契約者2万2000人で黒字構造には達しているが、3年以内に20万人まで拡大したい。現在は英語ページがないのに海外の契約者が多く、早急に英語ページを立ち上げる。最終的なイメージとしては日本人12万人、海外8万人。

 プロレス女子だなんだとマスコミに取り上げられ、これだけもてはやされている状況の中、冷静にWWEの脅威を分析して対抗手段を模索。いや、やっぱり優秀な経営者って二手も三手も先を読んでいるのね。この人がオーナーで本当に良かった、と再認識。
 もっとも目端の効く人なら当然こういう意識を持ち続けてるはずで、歴代の新日経営陣がいかに駄目だったかということの裏返しでもあるわけだが。いや、別に藤波バッシングをしたいわけじゃないですよ。やべっ、名前出しちゃった。
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by nugueira | 2015-04-21 23:06 | プロレス | Comments(0)