反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

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[おすすめ]バウト

 6月の各賞と7月のおすすめバウトを。今月は観戦数が少なかったこともあり正直不作でした。なおベストKOは該当なし。

MVP:ミゲール・コット(6/8 WBC世界ミドル級タイトルマッチ)
 どちらかというとマルチネスの衰えを実感させられた一戦ではあったが、完全にピークを過ぎたと思われた状態から大仕事をやってのけた。この勝利を手土産にスーパーウェルター級戦線に戻ってくるとなればかなり面白くなりそう。

ベストバウト:ロバート・ゲレロvs亀海喜寛(6/22 ウェルター級12回戦)
 1Rから最終ラウンドまで両者手数が衰えない、極上の打撃戦。一度劣勢に回りながらもきっちり立て直したゲレロの老獪さにシビレた。亀海にとっては大善戦とはいえ簡単に越えられない壁の存在を示された形。

ベストサブミッション:ストラッサー起一(6/15 UFC174)
 決してイージーな相手ではなかったはずだが、堂々の一本勝ちでUFC2連勝。同日にUFCデビューを飾った田中と合わせて、オクタゴンで戦う日本人にまだまだ期待を持っていいんだ、と思わせてくれた。日本大会への凱旋が楽しみ。

[おすすめ]バウト:クリス・ワイドマンvsリョート・マチダ(7/5 UFC175)
 ワイドマンの2度目の防衛戦はミドル級転向後も抜群の存在感を発揮しているリョート。大勝負の一戦に限って王座交代は起こりにくい、というのを先日自分で提唱したばかりだが、何が起きてもおかしくなさそうな一戦。はたしてミドル級のベルトは再びブラジルに帰ってくるか?
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by nugueira | 2014-06-30 23:19 | 雑記 | Comments(0)

勝敗予想(6月の決算)

 6月の興業がひととおり終わったので集計を。

6/8 UFC Fight Night(3/4)
6/8 マルチネスvsコット(0/1)
6/15 UFC174(3/5)
6/15 NKB(1/1)
6/21 GLORY 17(1/2)
6/28 UFC Fight Night(1/2)
6/29 UFC Fight Night(2/2)


 合計は11/17で的中率64.7%。最近には珍しく予想試合数の少ない月だったが、全体的に低調なまま推移。ひどすぎる判定だったらしいサンチェスvsピアソンがなければ7割超えだったわけだが、そこは言っても仕方ないか。アメリカだとああいう問題判定でリアルに金を損してる人もいるだろうし。
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by nugueira | 2014-06-29 20:02 | 雑記 | Comments(0)

ゲレロvs亀海

 先日のウェルター級12回戦、ロバート・ゲレロvs亀海喜寛をエキサイトマッチで視聴。

 1Rからリズムよくパンチを繰り出すゲレロが立て続けに左をヒット。対する亀海も距離を詰めてのボディを連打し、動きはいい感じ。2Rはリズムに乗ったゲレロが手数で更に圧倒するが、ラウンド後半には亀海がボディ連打、さらに右ストレートを入れて反撃。続く3Rは亀海が優勢だったものの、逆にラウンド後半ゲレロが反撃。やはり攻め方を知っている。
 亀海は序盤から見せているボディ連打から右ストレートへの連携が非常によく、距離を詰めて戦った方が反撃の糸口がつかめそう。手数では決して負けていないのだが、ゲレロの方が印象のいいパンチを多く入れているのでポイントを取っている感じ。
 しかし6R、ロープ際にゲレロを詰めての打ち合いから、亀海が右アッパーをヒット!ここから亀海が連打を打ち込んでゲレロの動きが止まる。ゲレロは左目も腫れ、流れが一気に変わってくる。
 続く7Rも亀海が右をヒットさせ優勢。ゲレロは一気にペースダウンし苦しそうな様子。8Rも亀海がゲレロをロープに詰め押し気味に進めるが、ガードが一瞬下がったところにゲレロの左がヒット!ダメージ以上にポイント的に痛い一発をもらってしまう。
 これで息を吹き返したゲレロは、勝負どころの9Rに手数を一気に増やして攻勢を仕掛けていく。やっぱりこういう試合での戦い方を知っている。
 終盤は我慢比べの展開となるが、ピンチを凌いだゲレロがリズムを取り戻してきた印象。亀海は11Rに手数を増やして一矢報いるものの後が続かず、4ポイント差が2名、6ポイント差が1名の判定負け。

 ゲレロは4階級制覇王者だけあって、苦しい場面、競り合った場面での戦い方を熟知していた感じ。最終的なポイント程の差はなかったはずだが、亀海は各ラウンドとも要所要所で印象的なパンチを入れられてしまった。亀海にとっては大善戦と言っていい内容だが、厳しい言い方をすればあくまで善戦。いい試合ではあったが、世界トップクラス相手の「善戦」と「勝利」との間には大きな壁があるのを感じさせられた試合でもあった。
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by nugueira | 2014-06-28 18:13 | ボクシング | Comments(4)

石井慧vsミルコ

 カード決定時に全く取り上げていなかったが、8月のIGFで石井慧がミルコ・クロコップと対戦。とりあえずライト層のファンが食いつきそうな組み合わせを投入してきたな。
 9月の日本大会には声がかからなかったが(というかそれより先にこのカードが決まっていたけど)、UFCからいつオファーが来ても不思議ではない戦績を重ねている石井にとっては勝っておきたい一戦。
 そういえばミルコのMMAの試合って最近はいつやってたっけ?というわけで昨年11月の試合映像を確認。

ミルコ・クロコップ×-○アレクセイ・オレイニク(1R 袈裟固め)
 開始と同時に距離を詰めて組み付いていくオレイニク。ミルコの膝蹴りを食らいながらもひるまず押し込み続けていく。ロープに腕を回して一度は堪えたミルコだが、根負けするようにテイクダウンを奪われる。一気にマウントまで奪ったオレイニクはコツコツとパウンドを入れて攻勢。
 ミルコは一度はブリッジでオレイニクを跳ねのけてスタンドに戻すが、オレイニクは臆することなく前進を続け再び組み付く。ミルコはタックルを切ってギロチン、再び上を取られた後も三角絞めにトライするが、これを凌いだオレイニクはサイドポジションへ移行。そのまま袈裟固めに捕えると、しばらく堪えていたミルコがマットを叩きフィニッシュ。

 ロープに腕を巻くミルコの反則からフィニッシュの袈裟固めまで、「古き良き総合格闘技」の時代の映像を見せられてしまったという感じ。ミルコはグラウンドで色々と試みてはいたけど、こういう負け方をする姿は今さら見たくなかったなあ。
 これを参考に石井vsミルコを予想すると、石井のテイクダウン能力なら一本取れるかどうかはともかく、ミルコを漬け込む可能性は十分ありそう。ただオレイニクはスタンドでミルコの打撃を恐れることなく組み付いていけたのがこの結果に結びついたけど、石井にそれができるかどうか。前回の試合も打撃戦は相当危なっかしかったし、ズルズル戦い続けるとどこかで一発もらっちゃいそう。そう考えると悪い意味で勝負論のある組み合わせということなのか。

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by nugueira | 2014-06-27 22:59 | その他(総合・寝技系) | Comments(2)
 ダナ・ホワイトが来日しUFC日本大会の記者会見を実施。が、カード発表は既報のハントvsネルソン、ミーシャvs中井の2つだけで、やや肩透かしの内容。(会見後のプレスリリースで堀口vsクリス・カリアソが発表。)
 予定されていた川尻vsエルキンスが川尻の網膜剥離で流れた経緯もあるので、カード発表が薄くなったのは致し方ない部分もあるか。出場予定選手に入っているKIDや秋山は正直「今さら?」という感もなくはないが、結果がどうなるにせよけじめの一戦という位置づけになりそう。フェイバーvsKIDは完全に旬を過ぎているしフェイバーに失礼な気もするが、なんだかんだで実現したら興味深いカード。

 結果的に今回の会見の目玉となったのはUFCとVTJが協力し、日本版TUFのようなトーナメントを開催するという発表。PXCのように事実上UFCへの登竜門となっているプロモーションはあるけど、UFCが他団体と提携するのは初めてなのでは?
 ただ格闘技団体の提携というとbodogとパンクラスをはじめとしてろくな事例が思いつかないので、素直に喜んでいいのか微妙な感じ。ただUFCへのルートが明確になることで選手のモチベーションは上がるし、VTJも選手を呼びやすくなる、というのは好材料か。

 何はともあれ9月が楽しみ・・・と思っていたらチケットが一番安い席で9800円という気になるニュース。せっかく土曜午後開始で集客には好条件の時間帯になったんだから、もう少し価格を下げて新規の客層を開拓する足掛かりにできなかったのか。現状では会場観戦組はコア層が多いから価格弾力性が低い、と判断したのかな。

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by nugueira | 2014-06-26 23:09 | UFC | Comments(2)

八重樫vsロマゴン

 触れるのが少し遅くなったものの、WBC世界フライ級タイトルマッチ、八重樫東vsローマン・ゴンザレスの決定について。

 「安易に防衛回数を重ねるだけの世界王者に無条件で商品価値が認められる時代ではない」とは言われつつも一目で分かる強豪外国人選手と日本人世界王者との対戦がなかなか実現してくれない中、このニュースは久々にテンション上がった。勝敗とは別の次元で井岡と八重樫との間には簡単に埋まらない差がついちゃったな。

 「勝敗とは別の次元で」と書いたとおり、勝敗予想をシビアに考えた場合、八重樫不利という見方になってしまうのは否めないところ。とはいえロマゴンもフライ級では階級の壁に突き当たっている場面も散見されるし、王座防衛を重ねてきた八重樫の試合運びには安定感がある。ライトフライ級時代ならいざ知らず、フライ級ではロマゴン圧倒的優位というほどではなく、6対4でロマゴンというぐらいではないか、というのが個人的見解。八重樫としては「激闘マン」というキャッチフレーズに踊らされず、冷静にロマゴンの距離を外し続ける戦い方ができるかどうかがカギだろうか。

 いずれにしても今年の日本ボクシング界にとって最大のビッグマッチになるであろう一戦。9月が来るのが本当に楽しみ。
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by nugueira | 2014-06-25 22:44 | ボクシング | Comments(6)

UFC Fight Nightの予想

 またも同日2興業となる28日(現地時間)のUFCの予想を。

リカルド・ラマス○-×ハクラン・ディアス
 タイトルマッチに敗れて以来の再起戦となるラマス。ディアスは期待値は高いもののケガが続いて試合ペースが上がらないのが不安材料。ここでタイトルマッチ経験者に勝てば大きいが、厳しい戦いになるか。

カブ・スワンソン○-×ジェレミー・スティーブンス
 両者を貶める意図は特にないのだが、アメリカ本土の大会でメインがこのカード。やっぱりUFNは大会ごとの当たり外れが大きいな。
 スワンソンも試合間隔がちょっと空いているが、現在5連勝中。日沖に勝ったエルキンスに勝ったスティーブンスとはいえ(日沖の商品価値に最大限気を使った表現)、苦戦は免れなさそう。
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by nugueira | 2014-06-24 23:01 | UFC | Comments(0)

UFC Fight Nightの予想

 28日(現地時間)のニュージーランド大会の予想を。

日沖発×-○チャールズ・オリベイラ
 連敗を3で止めたものの内容には不安の残った日沖。相手のオリベイラは戦績で負けは込んでいるものの、直近で負けているのはエドガーやスワンソンといったトップクラス。エドガー戦の感じからすると根性もあってしつこいし、日沖が苦手なガチャガチャと仕掛けてくるタイプ。相手の圧力を捌ききれずに押し切られる負けパターンにはまってしまいそうな気がしてならない。

ジェームス・テフナ○-×ネイト・マーコート
 テフナはショーグンやテイシェイラに負けた印象しかないのだが、よく戦績を見るとその前までは4連勝。ライトヘビー級から落とした選手とウェルター級から上げた選手がミドル級で試合するんだから、どう考えても上から落としてきた方が有利な組み合わせ。マーコートがKO負けが続いており打たれ弱くなっているであろうことを考えると、相当厳しい試合になりそう。
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by nugueira | 2014-06-23 23:03 | UFC | Comments(0)
 WOWOWオンデマンドでボクシングをライブ視聴。
 
 まずウェルター級10回戦、デボン・アレクサンダーvsヘスス・ソト・カラス。
 1Rからアレクサンダーがいいリズムでコンビネーションを打ち込みペースを掌握。この後もアレクサンダーはソト・カラスの打ち終わりを狙って有効打を入れていく。ソト・カラスがパンチを出す時はアレクサンダーは既に目の前におらず、逆にアレクダンサーはソト・カラスが見えていない場所から攻撃を繰り出すというワンサイドの展開になってくる。
 ソト・カラスは左のクリーンヒットをもらってもひるまず前に出続けるものの流れを引き戻すまでは至らず、要所要所でアクレサンダーが有効打を入れていく展開で後半戦が経過。粘るソト・カラスを仕留めきれなかったものの、アレクサンダーが大差の判定勝利。パンチのタイミングも打ち分けも実に上手く、格の違いを示した形。

 続いてWBO世界フェザー級王座決定戦、ワシル・ロマチェンコvsゲイリー・ラッセル。
 試合開始と同時に勢いよくリング中央に飛び出たラッセルに、ロマチェンコも落ち着いて応戦。両者ともにズバ抜けたハンドスピードで連打を繰り出す好勝負が展開される。ラウンド後半から圧力を強めていったロマチェンコがまずは先手を取ったか。
 序盤はロマチェンコに主導権を握られかけたラッセルだが、3Rから圧力と手数を強めて反撃。ただ動きは悪くないものの攻めが正攻法すぎる印象で、これでは一時的には押し戻せてもロマチェンコのリズムを崩せないか。
 果たして、というべきかロマチェンコはコンビネーションの最後に必ずボディを入れていき、5Rには執拗なボディ攻撃でラッセルの足を止まらせる。持ち味のフットワークでかき回していくロマチェンコを、ラッセルは追いきれなくなっていく。7R終盤にもロマチェンコが再びボディを起点に攻め込み、ラッセルをダウン寸前まで追い込む猛攻。
 ロマチェンコはスタミナという懸念材料を意識してか、8・9Rは様子見の場面が増えてくる。ラッセルもそこにつけこむ余力はあまりなさそうだが、それでも手数を増やして懸命の反撃。ロマチェンコにとっては嫌なムードに。
 10Rも途中まではどちらについてもおかしくないラウンドだったが、終盤にロマチェンコが右をヒットさせラッセルの頭がのけぞる。これで勢いづいたか、ロマチェンコは11Rはアッパーでラッセルのアゴを跳ね上げ、最終ラウンドもボディを効かせてラッセルを下がらせると終了間際にめった打ち。終盤戦に攻勢を印象づけて判定を迎える形に。

 自己採点は117-111でロマチェンコ、ただしフットワークを使うだけで手数の出ていないラウンドも多かったから微妙な判定になってもおかしくないか。案の定最初のジャッジはドローとなりドキリとしたが、残り2名は116-112でロマチェンコを支持。史上最速タイとなるプロ3戦目での王座獲得を達成してみせた。
 先に書いたとおりラッセルは動き自体は悪くなく序盤の攻防は見応えがあったが、ロマチェンコのリズムを崩すいやらしさや泥臭さに欠け、真っ正直に付き合ってしまった感じ。同じアマエリート出身ということで、ロマチェンコにとっては前回苦杯をなめさせられたサリドに比べれば段違いにやりやすい相手だったか。

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by nugueira | 2014-06-22 21:55 | ボクシング | Comments(4)
 ベラトールの親会社バイアコムがビヨン・レブニーCEOを解任。新しいCEOに元ストライクフォース代表のスコット・コーカーが就任。
 ビジネスとして急成長を遂げ大資本をバックにつけることに成功したものの、やがて創業者自身が経営方針の違いから会社を追われる・・・というのはアメリカのビジネス界ではいかにもありそうな展開。レブニーには失礼ながら、ニュースを知った瞬間「アメリカではMMAがビッグビジネスとして成立していることを示す一件」という印象を持ってしまった。

 とはいうものの、代わりにトップに就任したのがスコット・コーカーというのがなあ・・・。ここ何年かの北米MMAの動向を見てきた人間なら「UFCに対抗するビッグイベント路線を打ち出して失敗したコーカー」「UFCとは異なるフォーマットを確立することに成功したレブニー」という評価になるはずで、なんでわざわざ一度UFC相手に討ち死にしている人間を呼び戻すのか、というのが不思議。

 もっともここ最近のベラトールを見ていると、発足以来の基本フォーマットだったトーナメント制と元UFCの大物選手を招聘するマッチメイクが完全に噛み合っておらず、トーナメントの形骸化が指摘され続けていた。
 レブニーの築いたフォーマットは振興団体が中堅クラスへ成長し、そこから頭一つ抜け出すまでのビジネスプランとしては適していたが、更なるビッグビジネスを組んでいくにはむしろそのフォーマットが障害になり始め、親会社には物足りなくなってきた・・・というのが今回の解任劇の経緯か。facebookみたいにデビッド・フィンチャー監督あたりが映画化してくれないかな。

 後任にコーカーを置いた時点でここ最近のビッグイベント路線を継続・強化していくのは明らかで、今後はUFC対ベラトールによる選手の引っ張り合いや興業戦争は露骨になりそう。さっきも書いたようにコーカーはかつてUFC相手に負け戦を経験しているわけで、どちらかというとベラトールにとって先行き不安な展開。逆に言えばUFCのやり口や手ごわさを最も知っているのがコーカーともいえるので、バイアコムとしてはその辺を見込んでの抜擢なのだろうけど。

 bodog、IFL、エリートXC、ストライクフォースといった新興勢力がUFCに挑んでは死屍累々の山を築いていった北米MMA戦史。ベラトールは墓標の中に名を連ねてしまうのか、それとも新しい歴史を書き加えていくのか・・・。
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by nugueira | 2014-06-21 14:36 | その他(総合・寝技系) | Comments(2)