反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

<   2013年 11月 ( 27 )   > この月の画像一覧

 パッキャオの前座でやっていたゾウ・シミンvsファン・トスカノを見たので、感想を。

 1Rからシミンがジャブ、フックを着実にヒット。トスカノのカウンター気味の右をもらう場面もあったが、主導権はシミン。2Rにはシミンが繰り返し右クロスを入れ、トスカノは早くも顔が真っ赤に。
 3Rにはトスカノをロープ際に詰めたシミンが猛ラッシュ。ただ前回の試合同様、シミンは相手を追い込んでもそこから倒すパンチがない。トスカノも根性を見せて手数は出していく。
 シミンは攻め込んでいるのにダウンが取れない展開が続き、5Rには急に手数がトーンダウン。さすがに攻め疲れか。6Rもシミンが圧倒し続けるが、もうひと押しという展開のまま試合終了。三者フルマーク、1名は60-52という大差の判定でシミンがプロ3連勝を飾るも、今回もKOどころかダウンも奪えず。
 デビュー戦のハメドもどきに始まり色々とスタイルを試している感じのあるシミンだが、ダウンを取れない決定力のなさがどうにも致命的。対戦相手もほどほどのレベルのボクサーをあてがっているはずなのにこうなるということは、パンチが軽いんだろうなあ。

 村田やロマチェンコの試合を見ると金メダリストは化け物ばかりだな、と思えてくるのだが、シミンを見ていると「うーん・・・まあ例外もあるのか」とトーンダウンしてしまう。シミンが出場すると中国の富裕層がマカオに巨額のお金を落としていく、という話をどこかで見たので、試合内容はともかくビジネス的には申し分のない存在なんだろうけど。

 来週はいよいよ村田のプロ第2戦。人気ブログランキングへ
[PR]
by nugueira | 2013-11-30 21:41 | ボクシング | Comments(5)

〔こだわり〕バウト

 11月の各賞と12月のおすすめバウトを。

MVP:アンディ・リスティ(11/23 Glory12)
 帝王ペトロシアンの絶対王政に突然の終止符を打ってみせた衝撃のKO。勢い任せではなく、冷静な組み立てから勝負どころで一気に試合を決めた点も含めてお見事な勝利。

ベストバウト:ノニト・ドネアvsビック・ダルチニアン(11/10 フェザー級10回戦)
 GSPvsジョニヘンも死闘だったが、両者が見せ場を作り合ったという点でやはりこの試合を選出。下馬評を覆してあわやという場面を見せたダルチニアンに、最後は振り切るようなKO劇をやってのけたドネア。見所満点すぎる大激戦でした。

ベストKO:山中慎介(11/10 WBC世界バンタム級タイトルマッチ)
 判定に持ち込まれておかしくないやっかいな相手だったが、後半につかまえてみせ終わってみればまたもKO防衛。山中は技術面もさることながら、「相手を倒しきる」という意志を持って戦うのが素晴らしい。

〔おすすめ〕バウト:クリス・ワイドマンvsアンデウソン・シウバ(12/29 UFC168)
 衝撃の王座陥落からおよそ半年、今年のUFCの大トリを飾る歴史的リマッチ。一度進んだ時計の針はもう戻らないのか、それとも絶対王者の復権という劇的な結末が待っているのか。紅白は見なくとも、この試合を見ずに年は越せない。
[PR]
by nugueira | 2013-11-29 21:23 | 雑記 | Comments(2)
 絶対王者ペトロシアンがまさかのKO負けを喫したGlory、動画を見た感想を。

ジョルジュ・ペトロシアン×-○アンディ・リスティ(3R TKO)
 1R、圧力をかけてパンチやハイを出すリスティ。ペトロシアンは落ち着いて対処するが、リスティのパンチをもらってよろけるように後ろに下がる場面も。リスティは中盤以降ローも着実に入れ、手数で先手を取った印象。
 出遅れたペトロシアンだが、2Rは逆にロー・ミドルで先手を取るとパンチへつなげ、リスティの顔面を的確に捉える。リスティもボディパンチを中心に打ち返していくが、このラウンドはペトロシアンが取り返したか。
 しかし3Rに入った途端、リスティがこれまで封印していた持ち味の突進ファイトを展開。ものすごい圧力と荒々しいパンチの連打でペトロシアンを面食らわせると、右を打ち抜きペトロシアンを大の字にダウンさせる。ペトロシアンはそのまま起き上がれずに10カウントを聞き、キャリア初のKO負け。リスティが絶対王者越えという大仕事をやってのけた。

 ペトロシアンは序盤リスティのペースに飲まれてしまった感じがあったとはいえそう悪い出来ではなく、勝ったリスティを褒めるしかない試合。リスティは猪突猛進の破壊力が持ち味の一方、それを凌がれると弱い印象があったのだが、この日は2Rまで無理なラッシュを仕掛けず落ち着いた試合運びに徹し、3Rにいきなりのギアチェンジ。結果的にこの組み立てが完璧にハマった形で、本人にとっても快心の試合だったのでは。
 永遠に不敗の絶対王者など存在し得ない、というのはヒョードルやアンデウソンを見て十分理解していたつもりなのだが、まさかペトロシアンがこのタイミングでこの相手に負けるとは。歴史の転換点がいつやって来るか分からないから、格闘技は怖いし面白い。
[PR]
by nugueira | 2013-11-28 23:29 | その他(立ち技系) | Comments(0)

TUF18 Finaleの予想

 12月の勝敗予想、一発目は1日(日本時間)のTUF。

ハニ・ヤヒーラ○-×トム・ニーニマキ
 3連勝中ではあるものの試合内容にいまいちインパクトが欠けるヤヒーラ。相手のニーニマキは現在11連勝中で今回がUFCデビュー戦。ただ大半が母国フィンランドでの試合だし、オクタゴン慣れという点でもヤヒーラの方が優位か。

グレイ・メイナード×-○ネイト・ディアズ
 フライ級タイトルマッチがon FOXにスライドしたため、メインはライト級トップグループの生き残りを賭けたこのカードに。ネイトはここ2試合「パンチの距離を外して蹴り主体で攻める」という相手に自分のリズムで戦えず、攻略法が露呈されてしまっている感じ。ただメイナードがこういう戦い方ができるかやや疑問で、パンチ主体の攻防に付き合っちゃいそうな気が。メイナードはここ3戦で2度のKO負けと打たれ弱さを見せつつあるし、ネイトがいいパンチを入れて終わらせてしまうのでは、と予想。

 巻き返し頑張るぞ。人気ブログランキングへ
[PR]
by nugueira | 2013-11-27 23:37 | UFC | Comments(2)
 あまり振り返りたくないですが、11月の勝敗予想の決算を。

11/3 Bellator106(0/2)
11/7 UFC Fight Night (3/5)
11/9 Bellator 107(1/1)
11/10 UFC Fight Night(3/4)
11/10 Krush.34(2/4)
11/16 bellator108(1/1)
11/16 GROUND ZERO (4/10)
11/17 UFC167(5/7)
11/24 パッキャオvsリオス(1/1)
11/24 GLORY 12 (1/3)


 合計は21/38で的中率55.3%。出だしのBellator連敗から波に乗り切れず、後半はワンデートーナメントで傷口を広げるといういつか見たような負けパターン。やはりトーナメントは鬼門か。12月は盛り返して多少なりとも気分よく年を越したいところだが・・・。
[PR]
by nugueira | 2013-11-26 22:35 | 雑記 | Comments(2)

グラドビッチvsジェブ

 パッキャオの前座で行われたIBF世界フェザー級タイトルマッチ、イブゲニー・グラドビッチvsビリー・ディブの感想を。

 1Rから積極的に手数を出していくグラドビッチ、右の有効打を繰り返しヒットしまずは先手を取る。2Rもグラドビッチが手数でリードするが、ディブもしっかり打ち返していく。
 3Rに入るとディブが自ら前に出て乱打戦を仕掛けていく。ディブのパンチもそれなりに入るが、手数・有効打ともに依然としてグラドビッチか。
 しかし4Rに入るとディブの顔面への有効打が目に見えて増えてくる。自ら前に出て行く戦略が功を奏したか、流れがやや変わり始めた。続く5Rはグラドビッチが再び手数で盛り返すが、序盤に比べてパンチスピードが落ちてきた感じ。
 長丁場になるとグラドビッチは厳しくなってきそう、という雰囲気だった6R、パンチをもらったディブが足をもつれさせるようにダウン。グラドビッチにとって貯金ができたのは大きいが、ディブのダメージはさほどでもないか・・・と思ったものの、ここから流れが一気にグラドビッチへ傾いていく。
 7Rに足の止まったディブにグラドビッチがショートの連打を叩き込むと、8Rにはグラドビッチがまたも猛ラッシュ。ディブがこのラウンドは何とか凌ぐものの、結局9Rにグラドビッチが連打を入れたところでセコンドがストップ。グラドビッチが再戦を制し防衛に成功。

 グラドビッチは見た感じパンチ力はさほどでもないんだろうけど、とにかく手数が圧倒的。4Rに一度ペースを奪われかけたのに、また手数で取り返しちゃった。グラドビッチは前回の防衛戦もマカオで行っているが、時差なんかを考えるとロシアの選手にとってはラスベガスよりマカオの試合の法が比較的調整しやすいはず。今後はマカオを拠点にしていくロシア人選手も増えてくるんだろうか。
[PR]
by nugueira | 2013-11-25 22:00 | ボクシング | Comments(7)
 WBOインターナショナル・ウェルター級王座決定戦、マニ・パッキャオvsブランドン・リオスを視聴。

 1Rはリオスがさすがに様子見をしたか、ガッチリガードを固める展開。パッキャオも強打が出たわけではないが、手数でリードしラウンドを終える。
 2Rに入るとパッキャオが攻勢を強め、左のダブル・トリプルを次々と打ち込んでいく。1年ぶりの試合でコンディションが心配だったが、ラッシュ力は全盛期と遜色ない感じ。ただリオスもこのラウンドは自ら前に出て手数を増やし、パッキャオを押し返す場面を作る。
 パッキャオもリオスの圧力を警戒したか、3Rからはフットワークを使って翻弄。リオスの周囲を回りながら、飛び込んで細かいパンチを入れていく。リオスも一発があるのでまだまだ気が抜けないが、4Rには突進するリオスをパッキャオが闘牛士のようにいなす場面も。やはりパッキャオにとっては相性的にやりやすい相手か。
 5R序盤、パッキャオがカウンターの左を起点に怒涛のラッシュ!リオスはこのラウンドからパッキャオを追えるだけの足がなくなり、流れが一気にパッキャオへと傾いていく。
 ここまではパッキャオの打ち終わりを狙ってヒヤリとさせるパンチを出していたリオスだが、6R辺りから手数・パンチのキレともにガクリと落ちてくる。気が付けばパッキャオのスピードについていけず相手が一方的に疲弊するという、かつてのパッキャオの必勝パターンに。
 後半戦はリオスがパッキャオのパンチをいいようにもらい続ける、完全なワンサイドゲーム。プレッシャーの強さが持ち味のはずのリオスは防戦一方で全く手数が出ず、一方でパッキャオのパンチはリオスのガードをすり抜け顔面を捉えていく。試合の焦点は完全に「パッキャオがKOできるか?」という点に絞られていくが、リオスがタフなのに加え、パッキャオもチャンスの場面で必要以上に強引な攻めにいかない。さすがに前回のKO負けもあり、不要なリスクを避けたか。
 結局パッキャオは最後までリオスに反撃の隙を与えず、一人はフルマークをつける大差の判定勝利。1年ぶりの復帰戦をほぼ完璧な内容で飾った。

 結果論として「パッキャオが勝って当然の相手に勝った試合」となったわけだが、自分自身を含め「嫌な予感はしていた」という台詞を準備しながら見ていた人も多かったはず。あのリオスに見せ場らしい見せ場を全く作らせず完封したのだから、これはもう「パッキャオ復活」と讃えるしかないか。
 超満員の会場にはパリス・ヒルトンやベッカムの姿もあり、今回の試合がビジネス的に大成功だったのは確か。マカオを拠点にアジア戦略を進めるトップランク社にとってパッキャオは必要不可欠なピースのはずで、今後どこまで厳しい相手を組んでいくかはともかく、「パッキャオ最終章」はかなり長い間続くことになるのではないか、と思えてきた。

 マカオは一度行ってみたい。人気ブログランキングへ
[PR]
by nugueira | 2013-11-24 22:31 | ボクシング | Comments(3)

GLORY 12 の予想

 日本時間明日開催のGLORY、ライト級トーナメントの予想を。

ジョルジオ・ペトロシアン○-×アンディ・リスティ
 絶対王者vs超獣による注目のマッチメイク。とはいえペトロシアンがリスティの圧力をいなし続けて終わっちゃうかなあ。

ロビン・ファン・ロスマーレン○-×ダビット・キリア
 MAX王者グローエンハートを下しているキリア、 It's Showtime王者も食ってしまうか。正直両者ともあまり映像をチェックできている選手ではないのだが、トーナメントなので予想をパスするわけにもいかず。とりあえずロスマーレン推しで。

ペトロシアン○-×ロスマーレン
 決勝はどちらが上がってきてもペトロシアン勝利は固そう。GLORYはアメリカ大会を着実に積み重ねてきているけど、ビジネス的には勝算ありなのかね。

 今月の勝敗予想は大惨事。人気ブログランキングへ
[PR]
by nugueira | 2013-11-23 17:22 | その他(立ち技系) | Comments(6)
 エキサイトマッチでWBOスーパーライト級タイトルマッチ、マイク・アルバラードvsルスラン・プロボドニコフを視聴。

 お互いの頭がくっつくほどの近距離でゴツゴツと打ち合う展開からスタート。1Rは強烈な右フックをはじめ、手数でリードしたプロボドニコフが取ったか。
 接近戦は分が悪いと判断したか、2Rからはアルバラードがフットワークを使うようになり間合いをキープ。プロボドニコフは距離を詰めたいところだが追いきれず、3Rにはアルバラードがボディ・アッパー・右フックを次々とヒット。ペースをつかみ始める。
 4Rはプロボドニコフが再び接近戦に持ち込みかけるが、5Rはアルバラードが足を使って距離を取る・・・とお互いの狙いははっきりしており、一進一退のシーソーゲームの展開。それでも全体としてはフットワークでかく乱しているアルバラードのペースか・・・と思えた6R、プロボドニコフの左を効かされたアルバラードが一瞬動きを止める。続く7Rも前進を止めないプロボドニコフが終了間際に連打を入れて優勢な印象を与え、徐々に流れが傾き始める。
 迎えた8R、プロボドニコフが左右のフックを次々と見舞い、アルバラードは2度のダウン。ここまでフットワークで捌き続けてきたが、多少被弾しても止まらないプロボドニコフの圧力についにつかまってしまう。
 9Rはさすがにプロボドニコフに攻め疲れが見えたもののアルバラードにも反撃の糸口は見えず、10Rにはプロボドニコフがまたも左右の連打。終盤でこの手数が出るか、と思わせる猛攻でアルバラードを追い込み、結局10R終了時TKO勝利でベルトを奪取。

 アルバラードといえば前戦ではあのリオスをフットワークで捌き続けて競り勝ったわけで、「プロボドニコフはリオスほどのパワーは感じないし、今回も後半にいくほどペースを握るか」とばかり思ったのだが。終わってみれば最初のリオス戦のような展開で、圧力をかけ続ける相手に根負けする形でのTKO負け。ブラッドリーからダウンを奪ってみせたプロボドニコフのプレッシャーは、やはり伊達ではなかったか。
[PR]
by nugueira | 2013-11-22 23:55 | ボクシング | Comments(4)
 WBOインターナショナル・ウェルター級王座決定戦、マニー・パッキャオvsブランドン・リオスがいよいよ24日(日本時間)に迫ってきた。
 パッキャオにとっては連敗脱出を懸けた約1年ぶりの試合であり、「引退を懸け再起戦のリングへ!」という煽り文句があながち大げさにも聞こえないこの試合。終わってから「思ったとおり」とか「嫌な予感はしていた」とか言うのも何なので、事前に予想を。

マニー・パッキャオ○-×ブランドン・リオス
 この対戦を知った瞬間「パッキャオは今後は楽な相手とのマッチメイク主体に切り替えていくのかな」と思ったのだが、今も基本的にその認識は変わらず。
 ブラッドリー戦、マルケス戦とスピードで上回る相手に持ち味を活かしきれず敗れる展開が続いたわけだが、その点でいくとリオスは前に出続ける圧力には優れているもののスピードで勝負するタイプではないし、パッキャオとは噛み合う試合をしてくれそう。さらには今回が初のウェルター級戦で、得意の強打がこの階級でも通じるかは未知数。パッキャオにとっては与しやすい相手なのは間違いなく、得意の鋭い踏み込みからの連打で圧倒する場面を久しぶりに見せてくれるのでは。
 ただパッキャオ自身が衰えているのも確かだし、休養期間を置いたとはいえ前回のKO負けで打たれ弱くなっている可能性も十分にある。2度のアルバラード戦の内容からするとリオスは距離を取られて戦うのが苦手なはずだが、パッキャオはフットワークで捌ききる展開には持ち込まず、要所ではガンガン攻めに行くはず。この展開はリオスにとっては逆にありがたいとも言えるわけで、突っ込んできたパッキャオに一発のクリーンヒットを入れることができれば、あるいは・・・。
 予想としてはパッキャオがスピードでリオスを圧倒し続けてのKO勝ち。とはいうものの、「もしや・・・」という思いがどうしても頭の片隅に残ってしまう。この相手に負けるようだとそれこそ引退が現実味を帯びてくるパッキャオ。果たして不安は杞憂に終わってくれるのか。

 ゾウ・シミンの試合もあるんだっけ。人気ブログランキングへ
[PR]
by nugueira | 2013-11-21 23:43 | ボクシング | Comments(2)