反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

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13年振りの陸奥九十九

 『修羅の門』の13年振りとなる連載再開が決定。

 私は格闘技ファンを始めたのはそう古くない(とはいえ気づいたら今年で10年を迎えているが。)のだが、格闘マンガはそれより前から興味を持っていて、『修羅の門』もコンビニで立ち読みしていた記憶がある。ちょうど第四部のヴァーリ・トゥード・トーナメント終盤だったと思うが。

 往年の人気マンガの復刻、というのは近年よく見られるパターンではあるけど、今回は続編というわけではなく未完のままとなった作品の続きを書くのだから少し毛色が違うか。とはいえ、13年のインターバルを経て物語を再開するのはけっこう大変なんじゃないかな、という気が。

 一番大きいのが、作品が休載していた13年の間に、格闘技というジャンル自体が急激な変化を遂げ、「漫画を追い抜いてしまった」ということ。

 『修羅の門』第四部が完結した1997年はちょうどPRIDE誕生直後の時期に当たるわけだが、「プロレス対グレイシー」という看板で始まったPRIDEはこの後、桜庭対グレイシーを経て「60億分の1」という新しいコンセプトへと移行していく。そんな中でK-1を主戦場としていたミルコや、吉田を始めとする五輪金メダリストの参戦が相次ぎ、「あらゆる格闘技の猛者が集まって最強を決める」という格闘技マンガの象徴的なコンセプトはPRIDEの中で現実のものとして消化されていった。
 更にPRIDEが運営サイドのトラブルから消滅に追い込まれ、UFCに覇権が移って現在を迎えているわけだが、そのUFCも「制約のほとんどない喧嘩同然のルールで戦う」という当初のイメージからは完全に脱し、「MMA」という一つの競技としての形を確立しつつある。「ルール無用に限りなく近い、殺し合い同然の戦い」というこれまた格闘マンガの象徴的なコンセプトも、この間に消化されてしまったわけだ。

 「最強」「ルール無用」というこのうえなくマンガチックだったはずのコンセプトに、現実の格闘技界が追い付き、ある意味で追い越してしまったのがこの13年間だったわけで、この時間をリアルタイムで過ごしてきた読者に、果たして魅力的なストーリーを提示することができるのだろうか。
 格闘技マンガの代表格である『グラップラー刃牙』にしても、1996年から1999年にかけて連載された「地下闘技場最大トーナメント編」が作品としてのピークであったろうと個人的には思っているし、この意見に同調してくれる人も多いのではないだろうか。
 これ以降の刃牙は「死刑囚」「中国拳法」、果てには「古代から蘇った原始人」といったよりマンガ色の強い、現実味の薄れた方向へとシフトしている。これもまた、純粋な「競技としての格闘技」の範疇では、マンガが現実に太刀打ちできなくなっていることの一つの証左とは考えられないだろうか。

 誤解のないように言っておくと、私は今回の連載再開を否定的に捉えているわけではない。作者自身も格闘技の状況を取り巻く現実の変化を把握していないはずはないし、そこで敢えて連載再開に踏み込む心意気は高く評価したい。それでもなお、こう思わずにはいられないのだ。

 今回、陸奥九十九が戦う相手は目の前の格闘家だけではない。グレイシーもPRIDEも消化してこの作品を目にする、「世間」自体が最強のライバルなのだ、と。
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by nugueira | 2010-08-06 23:34 | 雑記 | Comments(2)

UFC117の予想

 今週末のUFCの予想を。

ジョニー・ヘンドリックス○-×チャーリー・ブレネマン
 着実に連勝を重ねているジョニヘンに今回も期待。

ロイ・ネルソン×-○ジュニオール・ドス・サントス
 ネルソンの実力を測りかねる部分はあるものの、ミルコ越えで勢いに乗るサントスを買い。これに勝った方が次々期挑戦者の座を手中に収める感じか。

マット・ヒューズ×-○ヒカルド・アルメイダ
 けっこう予想の難しい古豪対決。とはいえ3連勝中でウェルター級への適応も進んでいるアルメイダに対して、ヒューズの衰え具合を考えるとちょっと苦しいかな、という気がする。どっちが勝つにしても判定までもつれこみそうだけど。

ジョン・フィッチ○-×チアゴ・アウベス
 ウェルター級のタイトルマッチ経験者同士の一戦。フィッチの最近の試合内容はしょっぱいの一言に尽きるのだが、負けない試合運びを着実に実線しているのも事実。アウベスが手術明けでコンディションが読みにくいことを考えると、フィッチの判定勝ちか。

アンデウソン・シウバ○-×チェール・ソネン
 ソネンが勢いに乗っていることは確かだけど、やっぱりこの試合の勝敗はアンデウソンのモチベーション一つにかかってくると思う。ズルズル長丁場をやってしまうとソネンのテイクダウン&パウンドにやられてしまいそうな気もするけど、こういう一戦で凄味を発揮するのもアンデウソンのよくあるパターン。なんだかんだで防衛は固いかな、と思います。個人的にベウフォート戦の実現まで負けて欲しくないという思いもあるので。

 当日は旅行中のため、見るのは少し後になりそう。人気ブログランキングへ
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by nugueira | 2010-08-04 23:04 | UFC | Comments(0)

格闘技ファンの懐事情

 大晦日の状況はさておき、今年はSRCの興行は4回。DREAMも韓国大会の中止で同じく年間4興行に留まりそうな気配である。

 興行数の減少は寂しいのを通り越して不安になってくるのだが、一方でお財布的には出費を抑えられている、という見方もできる。SRC・DREAMが各2回ずつ減ると、PPV購入代が計1万2000円ほど浮くわけだし。

 ということを考えているうちに気づいたのだが、アメリカの格闘技ファンにとってはPPVはもの凄い出費になっているんじゃないだろうか。
 向こうのPPV料金は日本円で5000円ぐらいが相場だったと思うが、UFCのナンバーシリーズは確かこの1年で16興行ぐらいやってるはず。そうなると合計8万円。今年はWECも一部大会でPPV放送を始めたので、熱心な格闘技ファンの出費はますます増えてるはず。アメリカもリーマンショックの後遺症でまだ景気悪いだろうに、けっこう大変だよなあ。

 そう思うとWOWOWでは編集版とはいえ月3000円ぐらいでUFCを見れるわけで、まあ非常にリーズナブルな買い物と言えるのでは。ズッファが「WOWOWとの契約を解除して日本でもPPV放送を」という方針転換をしないことを祈るばかりである。
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by nugueira | 2010-08-03 23:37 | 雑記 | Comments(0)

パンクラスの予想

 今週末のパンクラスの予想を。

鹿又智成○-×大野“虎眼”賢良
金井一朗○-×大類宗次朗
KEI山宮○-×キム・フン

 主要カードがいずれもランキング1位VSノーランカーという組み合わせなので、まあ順当にランク1位の勝利という予想に。こういうのが大怪我の元なのだろうか。でも鹿又の相手はスクランブル出場だし、他の2人も取りこぼしをしそうな要素はあまりないし。
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by nugueira | 2010-08-02 23:30 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)

勝敗予想(7月の決算)

 振り返るのは気が重いものの7月の決算を。

7/3 UFC116(1/4)
7/4 パンクラス(0/0)
7/5 K-1MAX(7/14)
7/9 Krush(0/2)
7/10 K-1(1/1)
7/10 DREAM.15(5/7)
7/18 Impact FC(3/4)
7/31 MAキック(1/1)
7/31 RIZE68(2/5)


 通算は20/38で的中率52.6%。

 まあとりあえずね、私が力士でなくてよかったですよ。万一大関にでもなっていたら、いまごろ床山の口車に乗せられて億単位の借金をこさえていたことは間違いないですから。いやー、一般人でよかった。本当によかった。(←軽い現実逃避)
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by nugueira | 2010-08-01 23:16 | 雑記 | Comments(0)