反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

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[こだわり]バウト

 7月のMVP・ベストバウトと、8月のおすすめバウトの選定です。

MVP:佐藤嘉洋(7/7 K-1MAX)
 良く言えば玄人好み、悪く言えば地味なスタイルだった佐藤が、K-1仕様にシフトチェンジをして見事なKO勝利。ここに至るまで、どれだけの苦労があったことか。屈辱のKO負けから2年、これまでのK-1リングでの苦戦の歴史を、一瞬で完璧なドラマへと昇華させてみせた。この流れで迎える魔娑斗戦が本当に楽しみ。

ベストバウト:青木真也VS宇野薫(7/21 DREAM.5)
 ギリギリの際での攻防の連続の中、試合を完璧にコントロールしてみせた青木と、それでも最後まで一本は極めさせなかった宇野。総合格闘技の技術論が凝縮された、至福と緊張の15分間。この試合にめぐり合えて良かった。

[おすすめ]バウト:ジョルジュ・サンピエールVSジョン・フィッチ(8/10 UFC87)
 フィッチの試合を映像で見たことがないのでいまいちテンションが上がりきらない部分はあるんですが、UFCウェルター級の切り札カードが早くも実現。GSPが不動の王者としての地位を確立するか、それともここで更なる政権交代が起きるのか。
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by nugueira | 2008-07-31 23:01 | 雑記 | Comments(0)

ボクシングダブル世界戦

 テレビ観戦の感想を。

 WBA世界フライ級タイトルマッチは、坂田健史が久高寛之を大差の判定で破り4度目の防衛。序盤は久高がノビノビと攻めている印象が強かったけど、中盤以降は坂田が圧力と手数で圧倒。久高は中盤からはフットワークを使ってリズムを変えて、終盤はさらに真っ向からの打ち合いに切り替えたりと、打てる手は全て打ったという印象。それだけに坂田の安定感が目立った。世界戦の場数の差が大きいと思うけど、坂田はこういう我慢比べの展開にはめっぽう強い。こりゃ並の日本人じゃ崩すのは難しいか。

 もう一方のWBC世界フライ級タイトルマッチは、内藤大助が判定での劣勢を跳ね返して、清水智信を10R逆転KOで下し3度目の防衛。
 序盤は両者とも五分、中盤は内藤が完全にペースを握ったという印象だったので、8R終了時に清水が2-0でリードというジャッジには驚いた。清水がカウンターを上手く入れていたのは確かなので、有効打優先という基準であれば理解できなくはないけど。
 内藤にとっては予想外の大苦戦だったけど、結果的に勝ち方の幅を広げて、王者の風格がついてきた感じ。
 試合後の亀田興毅の乱入は余計だったなあ。内藤も露骨に嫌な表情浮かべてたし。亀田が今やるべきはパフォーマンスじゃなく、結果を積み重ねることだと思うのだが。まあ内藤にとって亀田戦がビッグビジネスなのは間違いないので、対戦が実現する可能性は高いんだろうけど。

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by nugueira | 2008-07-30 23:50 | その他(立ち技系) | Comments(2)

戦極ライト級戦線

 このところ勝敗予想や観戦記が立て込んでいたんですが、ようやく一息ついたので久しぶりに戦国の話題を。

 五味を含めたライト級戦線のカードは以下のように決定。

 五味隆典 VS ハン・スーファン

 北岡悟 VS クレイ・フレンチ

 光岡映二 VS ホドリゴ・ダム

 横田一則 VS ボーヤン・コセドナー

 廣田瑞人 VS ライアン・シュルツ


 まずは、1ヶ月前にきっちり主要カードを揃えてみせる姿勢は引き続き絶賛しておきます。別の某大手団体がカード編成で迷走した直後なだけに際だちますね。

 五味への挑戦権をかけたトーナメントをやってる横でスーファンがいきなり五味と戦うことに違和感を感じる向きもあるようですが、まあ五味を遊ばせとくわけにもいかないし、そこは致し方ないのでは。

 トーナメントのメンバーについては、以前「外人の実力派がもう1~2人入れば面白い」と書いたのですが、パッと見の印象としてはやや地味な線に落ち着いてしまったかな、という感じ。とはいえ、IFL傘下の選手がUFCへ移籍している中、しっかりシュルツを引っ張ってきている辺りに戦極のブッキング能力の高さが示されてると思います。

 トーナメントというシステムは勝ち上がった人間に自然と説得力が着いて、ストーリー性を生み出しやすくなるメリットがあるので、「点がなかなか線にならない」という戦極の課題を克服する起爆剤になるか、こうご期待といったところでしょうか。たまアリという入れ物にこのカードでは、興業面ではまだ辛抱の時は続くと思いますが。

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by nugueira | 2008-07-29 20:49 | その他(総合・寝技系) | Comments(2)
 PPVで見た地上波未放送2試合の感想を。

ジョセフ・ベナビデス○-×KODO(1R 前方裸絞め)
 ジョセフ・ベナビデスがパワフルなテイクダウンでKODOを圧倒、最後はフロントチョークで一本。全盛期のマット・ヒューズみたいな勝ちっぷり。KIDがこの選手と戦ったらどうなってたかなあ。やっぱり怪我での欠場は残念。

宮澤元樹×-○弘中邦佳(1R TKO)
 グラウンドでは宮澤が予想以上に健闘したけど、スタンドの打撃の正確性に勝る弘中がTKOに追い込んで完勝。場数の差が出たか。
 地上波放送のコンテンツとして考えると難しいのは理解しつつも、各階級を無理なく回していくことを考えると来年はウェルター級GPをやってほしい。マッハを軸に、今は海外で試合をしている日本人とか非UFC系の外人とか、それなりの面子は揃いそうな気がするし。ミドル級と同じで、本命不在でもトーナメントで序列を作っていけば、自然と盛り上がるんじゃないかと。

 今回は初めてPPVと地上波を見比べたんですが、青木-宇野戦とかを見ても、やっぱり会場向け煽りVの方がテンションの上がる締まった作りになってますね。
 逆にアンディ・オロゴンの紹介Vは、会場では最小限に抑えられていたのが面白かった。佐藤大輔Pなりの意思表示なんでしょうね。
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by nugueira | 2008-07-28 20:10 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)
 台湾大会の結果を踏まえたランキングを。まずはスーパーヘビー級。

スーパーヘビー級
王者 シュルト(→)
1位 アーツ(→)
2位 レミー(→)
3位 バダ・ハリ(→)
4位 グラウベ(→)
5位 テイシェイラ(→)
6位 前田(→)
7位 武蔵(→)
8位 バンナ(→)
9位 カタリン・モロサヌ(↑)
10位 グーカン・サキ(→)


 澤屋敷に勝利のモロサヌがランクイン。3連敗の澤屋敷はこれでランク外へ。昨年このランキング制定を始めると同時にバンナから金星を挙げた澤屋敷ですが、このまま沈んでいってしまうのか。

 続いてヘビー級。今回は若干システムをいじりました。

ヘビー級
王者 バダ・ハリ(→)
1位 前田(↑)
2位 武蔵(↑)
3位 カタリン・モロサヌ(↑)
4位 澤屋敷(→)
5位 藤本(→)
6位 グラウベ(→)
7位 グーカン・サキ(↑)
8位 ルスラン・カラエフ(↑)
9位 ザビッド・サメドフ(↑)


 K-1ルールで1年間未勝利の金をランク外へ。澤屋敷に勝利のモロサヌをこちらでもランクイン。
 また、スーパーヘビー級にランクインしていて体重が100キロ以下のサキ、アジアGPで優勝のカラエフ、セフォーに勝利したサメドフをそれぞれ7~9位へランクイン。これでも上位と下位の面子が逆じゃないか、という指摘は来そうですが、多少なりとも現状を反映した形に近づいたのではないかと思います。

 ハワイ大会はランキングの変動は少なそう。人気ブログランキングへ
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by nugueira | 2008-07-27 20:03 | K-1 | Comments(0)

AfflictionやらUFCやら

 少し間が空きましたが、Affliction BannedとUFC Fight Night のメインを動画で見た感想を。

エメリヤーエンコ・ヒョードル○-×ティム・シルビア(1R チョークスリーパー)
 凄い。ビビッた。たじろいだ。2文節以上の感想が出てこなくなるほどの、ヒョードルの圧勝劇。
 シルビアのリーチ&ボクシング技術にどう対処するかが最大のポイントだったはずなんだけど、あっさり懐に入り込むとアッパー、左右のフックを立て続けにクリーンヒット。事実上これで勝負ありでしたね。
 クートゥアーも圧倒したとはいえ一本は奪えず、ノゲイラも序盤は大苦戦したシルビアを何の苦もなくあっさり料理。皇帝幻想、衰えるどころかますます膨らんじゃったなあ。次回興行はぜひアルロフスキーと対戦してほしい。

アンデウソン・シウバ○-×ジェームス・アーヴィン(1R KO)
 階級を上げたアンデウソンにとって決してイージーファイトではない、という見方もあったようですが、蓋を開けてみればローキックへのカウンターで放った右ストレート一発で勝利。こちらの絶対王者も、遺憾なくその存在感を発揮した感じ。
 アンデウソンは今後はまたミドル級で戦うようだけど、期待の岡見戦が怪我で流れてしまったのは非常に残念。
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by nugueira | 2008-07-26 17:39 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)

全日本キックの予想

 明日の全日本キックの予想を。

山内裕太郎×-○サムゴー・ギャットモンテープ
 連戦となるサムゴーの相手は王者・山内。これまでサムゴーには辛い評価しかしてこなかったんですが、先月ああして結果を出されると黙るしかないかなあと(試合の映像はまだ見てませんが。)。1月の敗戦から半年空いた山内とは、勢いの差がそのまま結果に出てしまうという予感がします。

望月竜介×-○貴之ウィラサクレック
 一方の望月の相手は貴之ウィラサクレック。本来ミドル級の選手なので、体格差が微妙に影響しそうな気が。というわけで、タイトルマッチ前哨戦にも関わらず王者・挑戦者ともに敗戦というやや大胆な予想をさせてもらいます。

江口真吾○-×白虎
 白虎が階級を上げて江口に挑戦。これまた体格差に加えて、前回望月を破って勢いに乗る(はずの)江口が返り討ちにするんじゃないかと。

瀧谷渉太○-×水原浩章
 瀧谷がK-1から凱旋試合。期待してます。

 ライト級王者決定トーナメントについては、予想は回避させてもらいます。心情的には「前田頑張れ!」に尽きるんですが、いきなりライト級に上げてどこまで通用するのか、正直判断がしづらいので。以前はスーパーフェザーでやる気すらなかったのに、どうしてまたいきなりライト級へ・・・。
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by nugueira | 2008-07-25 20:34 | 全日本キック | Comments(2)

DREAM.5の感想③

青木真也×-○ヨアキム・ハンセン(1R TKO)
 リザーブマッチをわざわざ放送したということは・・・と嫌な予感を感じていたら、案の定アルバレスがドクターストップ。大会前からある程度想定できていた展開ではありますが。
 青木はハンセンのスタンドでの打撃は上手く見切っていて、このまま得意の展開に持ち込んでくれると思ったんだけど・・・。フルラウンド戦ったコンディション面の影響はゼロではなかったでしょうけれど、それを敗因にするのはハンセンに失礼な気も。パウンドが得意なハンセンは青木にとっては扱いにくいタイプのはずで、仮にワンマッチであっても、この2人が対戦すれば一定の確率でこういう結果になりうる、ということなんでしょうね。

 決勝開始までは青木の優勝を見届ける気満々だったので、この結果には意気消沈。見終わった後、テレビの前にうずくまりました。ルール上は何の不備もないし、ハンセンが王者にふさわしくない選手というわけではないのだけれど、何とも言いようのない消化不良感が。

 ネット上の反応をちゃんとチェックしてるわけではないので、この結果に対するファンの見方がどうなのかよく掴みきれていないんですが、会場に行った知人なんかは「思わず泣けた」という高い評価をしていました。

 よく考えてみれば、「ファンの思い通りにならない残酷な現実」というのはかつてのPRIDEのお家芸。前回桜庭が負けたとき、「これでDREAMはPRIDE的世界観へ舵を切った」という趣旨の感想を書いたんですが、今回の結果もその流れ、と言えなくもないんですよね。ということは、この結果を素直に受け入れることができないのは、「PRIDE的世界観のDREAM」というものに自分の頭がまだ追いついてない、ということの証拠なのかもしれません。

 とりあえず、これで今後のライト級戦線は大混戦。ハンセンはまずはアルバレスとのリターンマッチが急務でしょうね。

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by nugueira | 2008-07-24 20:45 | その他(総合・寝技系) | Comments(2)

DREAM.5の感想②

秋山成勲×-○柴田勝頼(1R 袖車)
 まあ予想どおりの結果に。秋山には寝技じゃなく打撃で決めて欲しかった気がしますが、スタンドの圧力で柴田を「動かせた」あたりはさすがですね。田村戦を秋山本人も口にしているので、これはぜひ実現してほしいです。

アンディ・オロゴン×-○中村大介(1R 腕十字)
 これまた予想どおりの結果に。3分そこそこの試合時間で、視聴率的にはどの程度貢献できたんですかね。っていう突き放した感想しか出てきませんが。

所英男○-×山崎剛(判定)
 結論から言うと、所は事故の影響は全くありませんでしたね。気にして損した。
 前回の試合もそうだったけど、所は打撃のスキルがかなり上達してきた感じ。前からここ一番での当て勘の良さは光っていたけど。それだけに、KOまで一気に攻めきる決定力が欲しいところですね。今回も結局「イマイチ決め手に欠ける軽量級の試合」という範疇に収まってしまっていて、地上波放送で見ていても若干かったるい部分があったので。

ヨアキム・ハンセン○-×ブラックマンバ(1R 腕十字)
 マンバのヒザにヒヤリとする場面もあったものの、グラウンドに持ち込むとハンセンが落ち着いて腕十字で勝利。やはりバランスの良さ、引出の多さという点で差がありましたね。
 試合とは関係ないが、解説の須藤元気の「チャートに『キャラクター』という項目があれば両方とも5点なんですが・・・」「マンバ、我慢するそぶりも見せずにタップしましたね」という要所要所のコメントが面白かった。

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by nugueira | 2008-07-23 20:15 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)

DREAM.5の感想①

 とりあえず地上波観戦の感想を。細切れに。

マーク・ハント×-○アリスター・オーフレイム(1R V1アームロック)
 アリスターのKY的番狂わせ、またも炸裂。まあ勝ち方自体は文句のつけようのないものですが。ハントってここまで寝技に対応できない選手だったかなあ・・・。
 こうなるとアリスターの希望どおりミルコ戦を実現してあげるのが筋のように思えてきた。アリスター勝ちそうな気がしてならないが。

青木真也○-×宇野薫(判定)
 予想どおりの展開、そして予想以上の名勝負。スタンドで攻めてくる宇野をいとも簡単にテイクダウンし、絡め取る青木。わざと宇野を逃がしての三角絞めへの移行は芸術的、の一言。それを最後まで凌ぎきる宇野も凄い。
 宇野なら最後の最後に何かやってのけるのでは、という底知れなさもあり、最後まで全く緊張感の途切れない15分。総合格闘技のパイオニアと最先端との、幸福な邂逅がそこにはあった。

エディ・アルバレス○-×川尻達也(1R KO)
 これまた予想どおりの展開、そしてこれまた予想以上の名勝負。2人の拳が交錯する瞬間の緊張感を、どうやって表現したらいいのか。最初にクリーンヒットを入れた川尻もそこから先が攻め切れず、最後は真正面からの殴り合いの末に轟沈。
 1日2試合戦うことを考えれば、バックギアを取っ払った両者の戦い方は無謀と言ってしまえばそれまで。だが、自分のスタイルに沿わない安全運転での勝利に、果たしていかほどの意味があるか?信念と自信に忠実に生きる男の姿は、どこまでも気高く、そして美しい。
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by nugueira | 2008-07-22 20:41 | その他(総合・寝技系) | Comments(4)