反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

カテゴリ:ボクシング( 442 )

リナレスvsクロラⅡ

 WBA世界ライト級タイトルマッチ、ホルヘ・リナレスvsアンソニー・クロラをライブ視聴。

 前回は序盤からクロラが圧力をかけ続ける展開だったが、今回は1、2Rとクロラが思ったほど前に出てこず、意外と静かな立ち上がり。リナレスがコンビネーションを入れていくものの、あまり噛み合っていない印象。
 ポイントは取っているもののリナレスもあまりリズムに乗れていないか、と思った3Rにリナレスがガードの隙間からねじこむようにアッパーをヒット!このラウンドからクロラが圧力を強めてきたが、逆にリナレスにとって戦いやすくなったか。
 4Rもリナレスのアッパーがヒットするが、クロラも得意のボディをヒット。リナレスのフットワークが止まる。しかし5Rはリナレスがお返しとばかりにボディを打ち込むと、アッパーもヒット。今回のリナレスは実にアッパーが冴えている。
 6Rは前に出るクロラにリナレスのカウンターが面白いようにヒット。タフなクロラだが、さすがにかなり削られてきた様子。完全にリナレスのペースで前半戦が終了。
 7R、一瞬距離が空いたところでリナレスが左アッパーをフルスイング!クロラもこれは耐え切れず、前のめりにダウン。立ち上がったクロラにリナレスは追撃を入れるが、無理に深追いはしない。
 ダウンを奪い気持ちに余裕がでたのかリナレスは少し攻めが雑になるが、要所要所でキレのあるアッパーを繰り出しクロラにペースを握らせない。10Rもやや集中力を切らし攻め込まれるが、後半にカウンターの右を入れクロラを下がらせる。
 終盤もリナレスはクロラに逆転打を許さず、逆にこのラウンドでこのアッパーが出るか…というキレのあるパンチを最後まで見せ続け試合終了。三者とも118-109の大差でクロラを破り、防衛に成功。

 前回勝った相手とはいえアウェーでの再戦という気の抜けないシチュエーションだったが、終わってみれば前回以上に差を見せつけての返り討ち。クロラのガードを次々とすり抜けていくアッパーは実にお見事だった。リナレスの次戦はマイキー・ガルシアとの対戦が濃厚。これまた見ごたえのある試合になりそう。

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by nugueira | 2017-03-26 11:12 | ボクシング | Comments(0)
 WBC世界バンタム級タイトルマッチ、山中慎介vsカルロス・カールソンを視聴。

 1ラウンドから山中の左が浅くカールソンを捉えるが、それ以上にカールソンのリラックスした動きが目立つ。上半身を柔らかく使いながら伸びてくる右フックは油断できなさそう。
 しかし山中は2Rにカウンター気味の左ストレートでカールソンを下がらせると、3Rには左のボディストレートを立て続けにヒット。カールソンは背中を曲げて効いた様子をうかがわせる。
 序盤戦でペースを掌握した山中は5R、飛び込んできたカールソンにどんぴしゃの左ストレートを打ちこみダウンを奪うと、立ち上がったカールソンにすぐさま連打をまとめ2度目のダウン。一気に決めるかとも思えたが、逆にカールソンの右フックをもらい効かされた様子を見せる。
 続く6Rもカールソンのガードが空いたところで山中の左フックが入りダウン。しかし山中はこの後もパンチをもらってしまい、ディフェンス面がいまいちピリッとしない。
 しかしカールソンに試合をひっくり返すほどの余力はなく、7R開始早々にガードの隙間からねじこむような左をもらうと、フラフラとロープ際に下がったところで連打をもらい4度目のダウン。ダメージの明らかなカールソンに山中が追撃を入れ、5度目のダウンを奪ったところでレフェリーがストップ。

 終わってみれば山中が格の違いを見せてV12。いよいよ具志堅の持つ連続防衛記録に王手をかけた。とはいえ今回の試合ではディフェンス面での課題を残した形。昨年の2試合ではいずれもダウンを喫しているし、具志堅超えを狙うには対戦相手だけでなくダメージの蓄積も敵となってくるか。

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by nugueira | 2017-03-02 23:27 | ボクシング | Comments(0)
 WOWOWでボクシング生観戦。まずWBC世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦、三浦隆司vsミゲール・ローマン。

 1R、三浦は上体を細かく動かしながら時おり右ボディ。動きに固さは感じられず悪くない出だし。
 2Rも三浦はワンツーと右ボディを繰り出すが、ローマンは近距離でうるさく手数を出す。3Rもローマンが距離を詰めて連打。三浦は中間距離で左を返すが、回転力ではローマンに分がある感じ。
 4R以降もローマンが手数でペースを握り、三浦はボディを返すものの被弾が多く印象が悪い。5R前半は三浦がフットワークで距離を空けようとするものの、ラウンド後半はローマンが距離詰めて連打。三浦はガードが下がり気味で、決定打はもらわないものの苦しい展開で前半戦を終える。
 後半戦に入った7R、三浦が開始早々強烈な左右のボディ!更に左右のフックを連打!ローマンも打ち返し乱打戦になるが、この展開はむしろ三浦の土俵か。我慢比べの様相になった8R、ローマンが連打を出すが三浦もショートの連打で反撃。ボディが効いたかローマンが遂に下がり始める。9Rも下がる場面が目立ち失速してきたローマンに、三浦はしつこくボディで攻める。
 迎えた10R、三浦はカウンターの右を繰り返しヒットすると、ラウンド終了間際に飛び込みながら低い軌道の左ボディ!一撃でうつ伏せにダウンしたローマンはゴングに救われる。完全に押せ押せムードの三浦は11Rもロープに詰め左右のボディ連打で2度目のダウンを奪うと、最終ラウンドにロープ際で左ストレート!ローマンは仰向けのまま立ち上がれずカウント10を聞き試合終了。三浦が曲者のメキシカンを下し挑戦権を獲得した。

 正直なところ前半戦が終わった時点でこれは厳しいか…と思っていたが、ここで終わらないのが三浦の真骨頂。ボンバーレフトが警戒される中、序盤は右を効果的に使い、後半に入ると同時に力ずくで流れを引き戻してみせた。10Rの左ボディは今後も三浦の紹介映像で繰り返し使われるのでは。

 メインはWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、フランシスコ・バルガスvsミゲール・ベルチェルト。

 バルガスは序盤から細かいジャブを繰り出し、そこから右へつなげる。軽快な動きで一気にペースをつかむかと思ったが、ベルチェルトも右ストレートをヒット!のっけから激戦の予感が濃厚な展開に。
 2Rも両者ハイスパートな攻防を繰り広げるが、ガードの外から巻き込むようなベルチェルトの右。さらに左フックが入りバルガスぐらつく!3Rもベルチェルトがコンビネーションで優位に立つと、左フックでバルガスをぐらつかせる。
 決してバルガスの動きが悪いわけではないのだが、とにかくベルチェルトが強く、スピードもキレもコンビネーションもバルガスを上回る。4Rもベルチェルトはガードの隙間をすり抜けるように次々とパンチをヒット。5Rは一息ついたベルチェルトに対しバルガスが手数でリードしたものの、6Rは再びベルチェルトが攻勢。右を打ちこみバルガスを下がらせる。
 後半戦もベルチェルトはバルガスを一方的に攻め立て、左目が塞がったバルガスはダウンこそ喫しないものの反撃の糸口すらつかめずラウンドが経過していく。いつ止められてもおかしくない雰囲気で迎えた11R、バルガスが連打をもらい続けたところで遂にレフェリーがストップ。

 2年連続年間最高試合を獲得している激闘男・バルガスに激闘をさせる暇すら与えず圧倒。三浦が勝った時点で「これはベルト奪回も十分あるぞ」と思っていたが、正直この新王者からベルトを奪うのは至難の技なのでは…。

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by nugueira | 2017-01-29 17:18 | ボクシング | Comments(0)
 『Number』最新号はボクシング特集。90年のタイソン敗戦を振り返るルポとか面白い記事が多かったが、個人的に一番興味深かったのは世界チャンピオン分布図のコラム。主要4団体の王者77人を国別に整理すると以下の通り。

アメリカ、イギリス…13人
メキシコ…9人
日本…8人
フィリピン、ロシア…4人
キューバ、カザフスタン…3人
ベネズエラ、タイ、ウクライナ、ドイツ…2人
カナダ、ニカラグア、パナマ、コロンビア、ペルー、アルゼンチン、ニュージーランド、中国、スウェーデン、フランス、モンテネグロ、ナミビア…1人

 まず総数を見ると77人。世界王者のうち自分は何人を見ているか、という記事を3年ほど前に書いたのだが、当時の総数が78人。WBAがここ1年ほど王座統一を推進しているが、まだ数字には現れてこないか。

 国別人数でアメリカ・イギリスの隆盛は言わずもがなだが、日本が4位になっているのは軽量級でしか王座が狙えない状況を踏まえると結構すごいことだと思う。ライトフライ級なんか日本人王者が3人だしな。

 一方で「現役世界王者を輩出している国の数」という視点でみると24か国。もっとバラけていてもいいかと思っていたので、正直これは意外。王座移動は常にどこかの階級で起きているので瞬間的に空白区になっている国もあるだろうけど、パッと見ただけでもブラジル、オーストラリア、韓国なんかは王者がいないのね。あと誌面では世界地図にプロットされているので分かりやすいのだが、アフリカの王者はナミビアの1名のみ。MMAでもそうだが、身体能力に優れるアフリカ勢が台頭…という時代が来そうでなかなか来ない。

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by nugueira | 2017-01-27 23:22 | ボクシング | Comments(2)

田中vsフエンテス

 大晦日のWBO世界ライトフライ級王者決定戦、田中恒成vsモイセス・フエンテスの映像を見たので感想を。

 開始直後からリードジャブが冴える田中。そこから右を打ち込みフエンテスの顔面を跳ね上げ、上々の出足でスタート。2Rでは圧力を強めたフエンテスに左右のフックを打たれるが、一度距離を取って立て直した田中はロープ際に詰めて連打。すぐにペースを奪い返す。
 3R、田中はボディを入れてフエンテスを下がらせると、そこから左右のフックをヒット。上下の打ち分けで着実に有効打の数を増やしていく。スピードに勝る田中のフットワークをフエンテスは追い切れず、4Rは田中が横に回り込みながら左右のパンチを入れる。
 迎ええた5R、田中は引き続きフットワークでフエンテスを翻弄すると、ロープ際でボディからショートの連打。フエンテスはガクリと腰を落としながらなんとかダウンは免れるが、田中が再度連打を叩き込むと力尽きたようにダウンし、すかさずレフェリーがストップ。

 田中は最短王者記録狙いのマッチメイクにあざとさを感じてしまいあまり注目していなかったのだが、今回は満点というしかない試合内容。フットワークでフエンテスの距離を外しつつ序盤から攻めるべき場面は積極的に仕掛け、危なげなくKOに仕留めてみせた。奇しくもライトフライ級はこれで日本人世界王者が3人。田中は知名度を上げるためには田口や八重樫との統一戦を狙うべきだし、実際に面白い試合になると思うのだが。

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by nugueira | 2017-01-25 23:00 | ボクシング | Comments(0)

サンダースvsアカボフ

 エキサイトマッチの感想。まずIBF世界スーパーライト級タイトルマッチ、エドゥアルド・トロヤノフスキーvsジュリウス・インドンゴ。
 長いリーチからパンチを振るうインドンゴ。トロヤノフスキーの飛び込んでのパンチをかわし、一瞬距離が空いたところで左ストレート一閃!仰向けに倒れ込んだトロヤノフスキーは立ち上がれず、インドンゴが秒殺KOで新王者に。やや交通事故的な終わり方ではあるが、あそこで左ストレートをねじ込んだのはお見事。

 続いてWBO世界ライト級タイトルマッチ、テリー・フラナガンvsオルランド・クルス。
 体格差が目立つ組み合わせ。飛び込んでパンチを出すクルスに、フラナガンはどっしり構えて迎撃。体格で優位なフラナガンだがあまり強引に攻めに行かず、クルズもなかなか懐に飛び込めないままラウンドが経過。
 しかし4Rに入るとフラナガンが徐々に圧力を強め手数を増やしていく。クルスをロープ際に詰めてガード越しに連打を叩き込むと、続く5Rも攻勢。ワンツーから左右のボディを次々に入れていく。
 後半に入ってもフラナガン優勢の流れは変わらず、クルスをコーナーに追い込んでは連打を繰り出していく展開。迎えた8R、開始と同時にフラナガンがコーナーに詰め連打を入れると、クルスが遂にヒザを着きダウン。再開後もクルスに反撃する余力はなく、コーナーでなす術なく連打をもらい2度目のダウンをしたところでレフェリーがストップ。終わってみれば体格に勝るフラナガンがそのままパワー差で押しきった。

 メインはWBO世界ミドル級タイトルマッチ、ビリー・ジョー・サンダースvsアルツール・アカボフ。
 序盤はアカボフが低い姿勢で前進しながらのパンチを入れ、サンダースは下がりながら打ち返す展開。上体を柔らかく使いながら攻めるアカボフに対し、サンダースは有効打数で劣るわけではないが下がる場面が多い印象。3Rにはアカボフがロープ際やコーナーで左をヒットさせる。4R以降もアカボフが圧力をかけ続け、サンダースは下がりながらも有効打は許さず細かいパンチを返していくが、競った印象のまま前半戦終了。
 7R、サンダースがワンツーからガードの隙間にねじ込むような左をヒット。さらに8R終盤に一転して攻勢を強めると、左右のボディから連打を入れていく。9Rもそれまでと打って変わってサンダースが攻勢。手数の減ったアカボフは下がる時間帯が増える。
 10R序盤はアカボフが攻め込むが、サンダースが左クロスで反撃。ラウンド終盤は再びアカボフが前に出る目まぐるしい展開。両者消耗が激しい中、最後の2ラウンドはアカボフが手数を出し続け試合終了。試合全体を通じて前に出ていたのはアカボフだが、サンダースの着実な有効打が評価されジャッジは三者とも2~4ポイント差でサンダースを支持。
 村田との対戦交渉も噂されるサンダースだが、はちゃめちゃなパンチを持っているというわけではなさそうなので、村田が勝てるとは言わないまでもそこそこいい試合ができそうな気も。今回の相手であるアカボフも十分すぎるほど強い選手だったので、この試合内容を基準に判断したら危ないんだろうけど。

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by nugueira | 2017-01-14 23:21 | ボクシング | Comments(0)

井岡&小國

 続いてTBSの感想。なんでボクシング中継の時間をテレ東に被せてくるかな。

 まずWBA世界フライ級王座統一戦、井岡一翔vsスタンプ・ギャットニワット。
 1R、井岡は左ボディ。ジャブを突きつつ、まずは様子見か。
 2Rは左右のフックを振り回すスタンプに井岡が落ち着いてジャブを刺していくが、近距離の打ち合いから右フックが入り井岡まさかのダウン!ダメージはさほど感じさせない井岡だが、3Rもスタンプは井岡の打ち終わりに右フックをかぶせてくる。井岡はジャブとボディで反撃。
 4R、引き続き左右のフックを振り回すスタンプに、井岡が左ボディから左フック!効いた!スタンプはなおも接近してパンチを振り回すが、井岡は左ボディ、右ショートを次々とヒット。
 5R、井岡はガードの隙間を縫うように左ボディ、左アッパー、右ショート。6Rはスタンプが接近戦でパンチを振り回すが、ラウンド後半は距離をキープした井岡が左右のボディ、フック、ショートアッパーを面白いようにヒットさせる。
 迎えた7R、井岡は引き続き上下左右のコンビネーションで滅多打ち。そして左ボディを食らったスタンプが悶絶するようにダウン!何とか立ち上がるスタンプだが、またもボディをくらい両膝をつく。最後はスタンプが嘔吐する圧倒的KO劇で井岡が王座統一。
 いやー、世界戦で相手にゲロ吐かせる試合を初めて見た。2Rのダウンはヒヤリとしたし、実際問題スタンプは勢いのある怖い選手だったが、それでも圧倒的な技量の差を見せつけた。今年はぜひ他団体王者との統一戦を実現させてほしい。

 続いてIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、ジョナタン・グスマンvs小國以載。
 1R、小國は打ちおろしの右。グスマンは距離が詰まると回転力のある連打を出す。2Rは圧力を強めたグスマンが前に出ながらコンビネーション。小国もボディストレートを起点に反撃する。グスマンが回転力を強めて攻勢を印象づけラウンド終了。
 3R、グスマンのパンチが小國の顔面を捉える。すぐさま左右のノンストップ連打で追い込むグスマンだが、突っ込んできたところに小國の左ボディがグサリ!グスマン崩れ落ちるようにダウン!大チャンスを迎えた小國だが効果的な追撃ができない。
 4Rに入るとグスマンが近距離の連打で再度猛攻。だが小國もボディやフックを返す。5R、グスマンはワンツー。小國も左ボディやボディストレートを返す。グスマンの猛攻に小國は落ち着いて対応しながらしっかりパンチを返している。
 7R、グスマンのワンツーが顔面にヒットし、ロープに詰め猛攻。だが小國がボディで反撃するとグスマンが下がる。8Rも小國がボディ連打。グスマンは下がる場面が増え、手数もガクリと減ってきた。
 9R以降もグスマンはボディを嫌がり後退。それでも単発で強いパンチを返していく。11R、打ち合いから小國の左ボディでグスマンががくりとヒザをつく!しかしなぜかローブローの裁定。12Rは下がるグスマンに小國が繰り返し右ストレートをヒットし試合終了。
 後半は手数の減ったグスマンを押しつづけた小國が、判定3-0で勝利しベルト奪取。日本での試合にも慣れてきていたはずのグスマンに勝ったのは大きい。年末の日本勢の中で一番の大仕事、と評価してあげていいのでは。

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by nugueira | 2017-01-02 09:50 | ボクシング | Comments(2)

内山&田口の感想

 大晦日の観戦記、続いてテレ東ボクシング。まずWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ、田口良一vsカルロス・カニサレス。

 1R、積極的に手数を出すのはカニサレス。ボディから右フックを打ち、さらに左フックが田口にヒット。2Rは田口のジャブ、左アッパーがヒット。固さが取れてきたか。カニサレスも接近してボディ連打。
 3R、圧力を強める田口。カニサレスは下がって手数が減るが、それでも左フックを返す。田口は前進はするが手数が出ない。4R・5Rも田口が前に出るものの手数が少ない展開が続く。6Rも田口は力みのせいか有効打が出ない。大振りだがカニサレスの攻めの方が印象がいいか。
 7R、ボディの相打ちから田口の左フックがヒット。さらに終了間際に右が入る。8Rも更に攻勢を強める田口。狙い過ぎかなかなかヒットが出ないが、終盤にフックやショートアッパーが入る。
 9R、ロープ際で田口のカウンターの右がヒット!効いた!終盤にも田口の右が入るが、カニサレスはクリンチでごまかす。10R、カニサレスは接近してボディ。カニサレスはクリンチでごまかす場面が増える。
 11R、田口が攻めるが空振りが多い。カニサレスは打っては身体をくっつけてやり過ごす。12R、田口のボディ。カニサレスはクリンチとホールディングで逃げて試合終了。
 判断に悩むラウンドが多かったが、ジャッジは三者三様の1-1で田口がドロー防衛。個人的採点は114-114。田口は最後まで煮え切らない試合だったが、カニサレスもアウェーでベルトを奪える戦いぶりではなかった。

 続いてWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、ジェスレル・コラレスvs内山高志。
 
 1R、コラレスのボディが入る。互いに左が軽くヒット。内山は手数は少ないがよく相手の動きが見えている。2Rもじっくり様子を見る内山に、コラレスが左ボディと左フック。やはりハンドスピードが早い。
 3R、コラレスの入り際に内山の右が浅くヒット。だがコラレスも左を入れる。4R、コラレスが近距離で連打。クリーンヒットは回避する内山だが、コラレスはさらにボディの連打。
 5R、内山の入り際にコラレスが右から返しの左をヒット!さらに左を入れるコラレス。だが終了間際、コラレスがバランスを崩したところに内山の左が入り、尻餅をつくようにダウン!コラレスにダメージはないが、ポイント的には大きい。
 6R、コラレスが左、さらにワンツー。終盤は内山がフットワークでかわす。7Rは内山の右フックがヒット。少しリズムをつかんできたか。8R、コラレスの左に内山が右を返す。終盤に内山が飛び込んでのボディ。
 9R、コラレスが手数を増やし強引なラッシュ。ガード越しに連打を打ち込んでいく。内山の右でコラレスがコーナーに吹き飛ばされるが、当たりは浅いか。互いに距離を見合いながら隙を狙う。
 10R、ここまでクリーンヒットのなかった内山が遂に右ボディをヒット!顔色が変わったコラレスは身体を預けてごまかすが、内山はなおもボディから右。流れが変わってきた。
 しかし11R、コラレスは前半はフットワークとクリンチで凌ぎ、ラウンド後半はボディやワンツーで攻勢。内山有効打が出ない。12R、手数はコラレスだが内山は左ボディから右を返す。終盤はコラレスがクリンチで凌ぎ、試合終了。
 これまた微妙なラウンドの多い試合だったが、判定はスプリットでコラレス。個人的採点は114-113でコラレスだが、それこそホームタウンデシジョンでひっくり返ってもおかしくない内容だっただけに、厳正ないいジャッジだったと思う。117-110でコラレスに入れた奴はクソだが。
 結果論として内山は序盤に様子を見すぎたが、前回2RでKOを食らっている相手だけにこの組み立てになるのは致し方ないか。うるさい左を出し続けて内山の剛腕を爆発させなかったコラレスを讃えるべき試合なのでは。渡辺会長は現役続行を宣言したものの、今の内山にもう成し遂げることは残っていないように思うが…。

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by nugueira | 2017-01-01 20:40 | ボクシング | Comments(3)

井上vs河野他

 30日のダブル世界戦の感想を。

 まず村田諒太vsブルーノ・サンドバル。村田が1Rにボディから右をヒット。この後も村田が着実に右を入れていくが、手数がやや足りない印象。この分だと長引くか…と思った矢先の3R、左が相打ちになった後に村田の右がヒット!サンドバルはロープによりかかった後、一拍おいてから転げるようにダウン。スリップと勘違いしたレフェリーが無理やり起こそうとする→慌てて早めのカウント→諦めてストップというグダグダの展開だったが、村田が文句なしのKO勝利。
 世界前哨戦としては合格の内容では。エキサイトマッチで外国人ボクサーがこの内容で勝った後「次は世界挑戦です」と言われても違和感はないと思う。あとは交渉がまとまるかどうか。

 続いて八重樫東vsサマートレック・ゴーキャットジム。
 1Rは両者様子見。八重樫の左が浅くヒット。2R、八重樫は左を突き刺しながらフットワークで相手の距離を外す。今回はいつもより慎重な組み立て。3Rも八重樫は落ち着いて左右のパンチ、さらにボディもヒット。
 4Rはサマートレックが手数を増やし右フックがヒット。八重樫は打ち終わりにパンチを合わせる。これでギアが上がったか、5R序盤は八重樫は足を止めて打ち合うが、後半は再び距離をキープして戦う。
 6R、八重樫が左ボディから左フック、さらに右フックもヒット。7Rに入ると八重樫は頭をつけながら左ボディとショートアッパーを連打。さらにカウンターの右アッパー。前半でサマートレックのパンチを見切ったうえでの接近戦なので、相手のパンチはもらわず一方的に攻める。8R、八重樫は左右のボディ連打から右フック。サマートレックの動きが鈍くなる。
 9Rも八重樫はボディ連打。サマートレックは苦しそうな様子。11Rはサマートレックが力を振り絞り反撃するが、八重樫も右アッパー3連発。さらに左のボディを叩き込む。迎えた最終ラウンド、八重樫は足を止めての打ち合いに挑むと右ストレートを打ち抜く。コーナーに下がったサマートレックに連打を叩き込んだところでレフェリーがストップ。
 今回の八重樫は不要なリスクは負わずに要所要所で攻め込み、最後はしっかりフィニッシュする理想的なボクシングを展開。やっぱりクレバーなボクサーなんだなあということを再認識させられた。

 メインは井上尚弥vs河野公平。
 1Rから井上の左がよく伸びる。河野は右フックからの連打でコーナーに詰めるが、井上はブロック。井上のボディを食らった河野の腰が引ける。2Rも河野が右フックからボディの連打で攻めるが、井上も近距離でのボディを返す。河野はラウンド後半にボディを効かされた様子。
 3R、井上は左ボディから左フック、さらに右フックと回転を上げてくる。河野はそれでも前に出るが井上はきっちりブロック。4R、河野が連打で攻めるが井上は左ボディから反撃。主導権は握るがなかなかダウンが奪えない、最近の試合パターンになりつつあるか。
 5Rも井上が右ショートアッパーを次々に入れるが、河野の右も井上の顔面を捉える。一瞬動きが止まった井上は再度左ジャブで組み立て直す。
 河野の健闘が光る雰囲気で迎えた6R、前に出る河野に井上がカウンターの左一閃!カウント10でギリギリ立ち上がる河野だが、井上の追撃になすすべなく倒れ勝負あり。
 終わってみれば井上が実力差を見せつけたが、見た人は河野の健闘の方が印象に残るのでは。怪物王者にひるむことなく最後まで立ち向かい続ける、最高の敗者だった。一度目のダウンで止めてあげた方が良かったとは思うけど。
 井上は最後のカウンターはお見事だったが、一昨年から昨年にかけての怪物性は薄れてきてしまった感じ。ハードルを上げすぎなのかもしれないが、井上にはそのハードルを軽々と越えてほしいという期待があるので。

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by nugueira | 2016-12-31 12:32 | ボクシング | Comments(3)

オルティスvsスコット

 エキサイトマッチの感想。まずWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、ジェイソン・ソーサvsスティーブン・スミス。
 距離を取ろうとするスミスを追うソーサ。飛び込みながら左アッパーをヒットさせる。2R開始早々、スミスが体勢を崩したところにソーサの左が入りダウン。勢いに乗ったソーサはこの後も圧力を強め、連打を入れる。3Rも攻勢を強めるソーサは、終盤にカウンターの左フックをヒット。スミスは目じりから出血する。
 4R、今度はスミスの右がヒット。一瞬動きが止まったソーサだがすぐさま反撃に転じ、両者近距離での打ち合いに。5R辺りからソーサはダメージのせいか手数が落ちてきたが、スミスも攻め切れず一進一退の展開で後半戦へ。
 7R、スミスが左ボディ連打。ソーサの身体がくの字に曲がる。8Rはスミスが右カウンターを入れるがソーサも飛び込んでの左アッパーをヒット。9Rになるとソーサは下がる場面が増えてくる。しかしスミスも身体を密着させて押し込むものの、そこから流れをひっくり返すだけの攻め手がない。
 11R、踏ん張りどころとみたソーサは再度ギアを上げて左右のボディやフックを叩き込む。最終ラウンドもスミスに逆転打を許さず、根競べの展開を制したソーサが判定勝利で防衛。

 続いてWBAインターコンチネンタル王座決定戦、ルイス・オルティスvsマリク・スコット。
 開始から露骨に距離を取るスコットに、オルティスは両手を広げて挑発。オルティスが踏み込んでワンツーを打ち込む。2R以降も、ボディストレート等で攻めるオルティスに対しスコットは相変わらず逃げるだけ。
 4R、オルティスがクリンチに来たスコットに打ちおろしの左を入れダウンを奪う。続く5Rはスコットがカウンターの右を狙うが、オルティスはその打ち終わりに左カウンターを入れ2度目のダウン奪取。このままオルティスが押しきるかと思ったが、スコットは上体を柔らかく使ったディフェンスで決定打を許さずに凌ぎ続ける。
 それでもオルティスは左右のボディやアッパーを着実に入れると、8Rにカウンターの左ボディ一閃で3度目のダウン。この後は徹底して下がり続けるスコットを仕留めきれなかったものの、オルティスが上下の打ち分けで攻め続け試合終了。13~15ポイントの大差をつけ判定勝利。
 試合前の分析では技巧派同士の対戦と謳われたものの、スコットが極端にディフェンシブな戦いを貫いたため試合として成立していなかったのが残念。オルティスはゴツイ体型の割にきれいなパンチを打つね。

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by nugueira | 2016-12-28 23:01 | ボクシング | Comments(0)