反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

カテゴリ:プロレス( 118 )

オカダvsオメガ

 新日本プロレス・大阪城ホール大会の感想を。何はなくとも、メインのオカダ・カズチカvsケニー・オメガによるIWGPヘビー級タイトルマッチ。
 「東京ドームにはやや及ばない内容の試合でオメガが勝利」というのが大方の予想しているラインだった…と勝手に思っているのだが、とにかくフルタイムドローという結果を予測できていた人は皆無だったのでは?

 前半はオカダが膝を痛めたブックを挟みつつ意外と抑え目の展開だったが、ケニーが滞空時間の長いラ・ケブラーダを繰り出した辺りからヒートアップ。オカダがエプロンでのヘビーレインから場外でジョンウーを放てば、ケニーは雪崩式蒼い衝動。更にはオカダのドロップキックを跳びつきながらパワーボムで切り返してみせ、ドームの焼き直しとは違う大技とひらめきの応酬を繰り広げて見せる。
 オカダがテーブル上のケニーにジャンピングエルボーを入れたところから一気にペースをつかみ、ケニーは虫の息に。このままオカダが押しきるのか?と思いきや、バレットクラブの介入を経て息を吹き返したケニーが一気に逆襲。ドームでは極まらなかった片翼の天使に成功するが、3カウント直前にオカダの足がロープにひっかかり3カウントならず。
 50分を過ぎても勝敗の行方は一向に見えず、オカダはなんでこの時間帯でこの動きができるんだ?と不思議になるドロップキックを披露。終了間際にこの日何度目かのレインメーカーを入れるが、フォールには行けず試合終了のゴング。

 IWGPの時間切れドローは永田vs蝶野が記憶に残っているが、パフォーマンスのレベルと密度、場内に漂うエモーショナルな空気、どれをとっても申し訳ないが比較にはならないほどの名勝負。正真正銘、この二人は「レェェェベルが違った」。
 さすがに今回はオメガに獲らせるべきじゃなかったのか、IWGPのハードルをここまで上げきってしまってこの先大丈夫なのか、5時間興業は詰め込みすぎじゃないのか(ドームの時にも書いたが、終わった後に軽く飲みながら感想戦に浸れるぐらいのボリュームが適正だと思っている)、等々不安要素を挙げようと思えば出てくるのだが、もはや言うだけ野暮か。団体とファンのストーリーの読みあいという点において今回は新日本の勝利だし、安全面の議論が言われる中でこの試合をぶつけてきた辺りに、現場の自身や覚悟が見てとれた。

 このメインと比較するとどうやっても霞んでしまうのだが、セミのインターコンチは棚橋が内藤からベルトを奪取。ロスインゴ人気の沸騰に比べてIC王者としての内藤が盛り上がるテーマを提示できていなかったのは確かなのだが、ここで時計の針を巻き戻す意味はあるのかなあ。
 両者の情念が溢れるいい試合だったけど、アスリートとして圧巻のパフォーマンスを見せてくれたオカダvsオメガと比べると、満足な動きができない棚橋にベルトを巻かせていいのか…という根本的なところで違和感が否めない。この一つ前の鈴木みのるvs後藤も面白すぎる試合だったのだが、これも年齢を感じさせない鈴木の動きの良さがあってこそ、だと思うんだよね。今回の勝利で「エース完全復活」と喜んでいるファンはそれほど多くないはずで、今後の棚橋はこういうリング外の敵とも戦う必要がありそう。

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by nugueira | 2017-06-12 23:47 | プロレス | Comments(0)

KUSHIDA vs オスプレイ

 今年のBOSJはリーグ戦をほとんどチェックできていなかったのだが、優勝決定戦だけでも新日本プロレスワールドで視聴。

 序盤はランカシャースタイルの攻防から側転・空中ドロップキックの応酬で場内の空気を温めるKUSHIDAとオスプレイ。こいつら最高。ここからKUSHIDAがコーナー最上段からの場外トペコン、かつてオライリーが使っていた雪崩式アームロックでまずは主導権を握る。
 しかしオスプレイも場外へのベリーロール式ダイブを繰り出すと、KUSHIDAをロープにひっかけてのシューティングスタープレス、さらにエプロンでのリバースフランケン!リングに戻った後もエセックスデストロイヤーでKUSHIDAの首を攻めていくが、KUSHIDAもオスカッターに行こうとしたところを腕十字で捕獲し反撃。
 20分を超えても両者のペースは落ちず、顔面蹴りの応酬からオスプレイがマサヒロタナカ!だがガッツポーズを取るオスプレイの首筋にKUSHIDAがマサヒロタナカを入れ返し両者ダウン!オスプレイがリバースファイヤーバードを繰り出すが、カウント2で返したKUSHIDAが雪崩式バックトゥザフューチャーからの正調バックトゥザフューチャーで3カウントを奪い、2年ぶり2度目のBOSJ制覇。

 2年前のKUSHIDA初優勝は会場観戦していて、「ヘビー超え」を目指した末に行きついた四天王プロレス的な展開にやや引いたのを覚えている。対する今回は当然ながらエグい攻防はあったものの、必要以上の我慢比べや危険度を競うような場面はなく、安心して見ていられる長丁場をやってくれたという印象。オスプレイとの試合内容に自信があるからなのか、昨今の事故続出に対する批判的な空気を踏まえてなのかは分からないけど。
 試合後は解説席に座っていたライガーもリングに上がり、一本締めでのエンディング。今回は子供の運動会と重なったので会場観戦は回避したのだが、この空気はぜひ体感したかったなあ。


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by nugueira | 2017-06-03 22:11 | プロレス | Comments(0)
 新日本プロレスワールドでメインとセミを視聴。

 メインのオカダ・カズチカvsバッドラック・ファレは、ファレの巨体とパワーに圧倒されながらもオカダが最後はレインメーカー→ジャーマン→レインメーカーを決めてV5を達成。ファレのツームストンパイルドライバーは迫力があったが、今年の東京ドーム以降のタイトルマッチと比べるとどうしても見劣りしてしまった感じ。見ている側のハードルが上がり過ぎていることは自覚しているので、あまり文句いうと罰が当たるけど。
 柴田戦の後ということでオカダとしても色々と背負うもの・抱え込むものがありながらの試合だったと思うが、防衛後のマイクでは「プロレスラーは超人。どんな技を受けようが最後は立ち上がる」と絶叫。現場の最前線に立つ人間の覚悟を示すとともに、本間・柴田へのエールでもあるこの言葉にはグッときた。本当にいいマイクをするようになったよなあ。

 セミのオメガvs石井は予想通り…というか予想以上の死闘を繰り広げ、内容ではメインを完全に上回ってみせた。石井のリバースフランケン、オメガの垂直落下式ブレーンバスターという「掟破り合戦」にはシビれたわ。NJCでの対戦を経てお互いのリミット設定が更に一段階上がった感じ。
 とは言いつつ、「オメガの鉄柵越えスワンダイブを見ても驚かなくなっている自分」に気づいたときは少し怖くなった。やっぱりこの試合を標準レベルに設定しちゃ駄目なんだろうなあ。

 オカダは試合後に自らオメガを次期挑戦者に指名し、大阪城ホール決戦は既定路線通りドームの再戦が実現。安全面の議論がクローズアップされている中で二人がどういう試合を見せるのかは興味深くもあるし怖くもあるけど、関西圏在住で多少なりともプロレス好きの方は、観に行かないと絶対損しますよ。

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by nugueira | 2017-05-03 22:13 | プロレス | Comments(0)

レスリング豊の国

 新日本プロレス別府大会を視聴。ベルト乱立の新日本だが、このGWのシリーズは各タイトルマッチを上手く散らしている印象。日頃からこういう使い方ができていればいいのに。

 IWGPインターコンチネンタル選手権、内藤哲也vsジュース・ロビンソンは序盤から内藤が徹底したヒザ攻め。ジュースはペースを握らせまいと切り返しはするものの、技のレパートリーが豊富なわけでも一発の見栄えがいいわけでもなく、正直微妙な展開。後半には場外キャノンボール、コーナー最上段からフランケンを切り返しての高角度パワーボムとようやく大技を繰り出したものの、技の危険度上昇が議論になっているタイミングだけにこれはこれでハラハラしてしまう。
 終盤は内藤のデスティーノをジュースがカウント2で返し続けたので「いや、まさか?」と心配になったが、パルプフリクションには行かせず、内藤が最後はデスティーノで3カウント。今年に入っていきなり始まった新日のジュース推しもさすがにこれでひと段落してくれるのだろうか。
 メイン終了後、棚橋が登場し内藤に挑戦を表明。これ、6月の大阪城ホールはオカダvsオメガと内藤vs棚橋になるのか?さすがにここまで1.4ドームの焼き直しになっちゃうのはどうなのかなあ。というか、ここで棚橋が勝って時計の針が巻き戻る展開だけは勘弁。ドームで内藤が勝ったことで生まれたあの空気は何だったのか、となってしまう。

 高橋ヒロムvsリコシェによるIWGPジュニア選手権は、開始と同時にリコシェがトペ・スイシーダ、ファイヤーバードと大技を全開。ヒロムもすぐさま反撃に転じるとエプロンダッシュからのドロップキック。お互いハイスパートで大技を繰り出す期待通りの展開に。
 ヒロムの回転エビ固め式パワーボムをリコシェがフランケンで切り返し、さらには場外でノーザンライトからぶっこ抜きブレーンバスター。終盤にペースを握ったリコシェがベナドリラーから630スプラッシュ!しかしこれを逃れたヒロムが、コーナーへのデスバレーからTIME BOMBを決めて3カウント!
 今回ばかりはリコシェが獲る流れだったと思うのだが…。こうなるとBOSJでKUSHIDAが優勝して大阪城ホールでリベンジなのかな。うわ、これもドームの焼き直しだ。しかしこの状況でもリコシェにIWGPジュニアを獲らせないのは、継続参戦が望めない事情があるのかなあ…と勘繰りたくなってしまう。

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by nugueira | 2017-04-29 22:20 | プロレス | Comments(0)

SAKURA GENESIS の感想

 昨日の新日本プロレス両国大会の感想を。語りどころの多い大会だった。
 
 メインのオカダvs柴田は期待通りの攻防を期待以上の密度で見せてくれる、見応え十分の名勝負。終盤のバックドロップとドロップキックの我慢比べ、柴田のレインメーカー式PK、PKに行こうとする柴田を引き戻してのレインメーカーという攻防は密度が濃すぎて呼吸するのを忘れそうになった。今年に入ってからのオカダは相手の持ち味を120%まで引き出してから勝つ、という「風車の理論」を体現していて、ノンタイトルマッチだったタイガーマスクW戦を含め信じられない高い水準のパフォーマンスを維持し続けている。
 それだけに試合後の柴田の救急搬送、硬膜下出血の手術という事態は非常に残念。早期復帰を願うのはあまりに酷なので、多少時間はかかってもいいからじっくり治してリングに戻ってきてほしい。柴田のことなのでG1には間に合わせてきそうなのが逆に心配だが。
 今年に入ってからの新日が「四天王プロレス」に近づいていることを危惧する声もあるが、危険度を競い合うような攻防をしていたのはオカダvsオメガぐらいで、それ以外は各自のスタイルをベースにじっくりと戦う、四天王プロレスとはまた異なるスタイルなのではないかと思っている。とはいえ現にこういう事態に至っているわけで、試合の長時間化そのものがリスク要因であることは否定できないか。

 メインによって霞んでしまったが、セミのIWGPジュニアヘビー級タイトルマッチ、高橋ヒロム対KUSHIDAもこれまた議論を呼ぶ一戦。2分弱の秒殺決着が事故によるものなのかを巡って議論が紛糾しているけど、個人的にはブック通りなのではないかと思っている。
 ゴング前のKUSHIDAの奇襲が短期決着の伏線にはなっているし、「ヒロムが意識朦朧のKUSHIDAをおもんぱかって頭部へのダメージが少ないフィニッシュに持って行った」というのはさすがに出来すぎな気が。意識朦朧だったらレフェリーも巻き込んでどうにか時間を引っ張るのが常套手段のはずだし、その状態の相手にタイムボム2連発の方が逆に危ないでしょう。とはいえ、真相がどうあれ見ている側がこれだけ妄想を膨らませる試合を提供した時点で新日本の完全勝利ですわ。

 これ以外で印象に残ったのはIWGPタッグを奪取したウォーマシーン。テンコジにもう少しベルトを保持して欲しかったけど、これだけ説得力のある勝ち方をされると文句が言えない。あの体格であれだけ動けるのは凄いわ。IWGPへのリスペクトを表現している点も含めて優良外国人の要素満載なのだが、ROHとの関係もあるから長期政権は難しいのかなあ。

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by nugueira | 2017-04-10 23:51 | プロレス | Comments(0)

ゴーバーvsレスナー

 ここ何年かはレッスルマニアで一番面白そうだった試合の動画をネットで探してチェック、というのが恒例行事になりつつあるのだが、今年も早速ゴールドバーグvsブロック・レスナーを視聴。

 開始と同時にレスナーがスープレックス3連発。しかしゴーバーがスピアー2連発を返すと、場外スピアーでフェンスを破壊。リング上に戻って互いにジャックハマーとF5を逃れた後、ゴーバーがスピアーからジャックハマー!しかしレスナーがカウント2で返す!
 レスナーが立ち上がったところにゴーバーがスピアーを狙うが、レスナーがジャンプでよけて誤爆。レスナーがここからスープレックス7連発を決めると、最後はF5で3カウント!

 試合の攻防をほぼ全て描写してもこの分量。時間にして5分弱だったが、互いの見せ場をこれでもかというほど詰めこんだ、観客満足度の高い試合。この二人に長丁場を期待していたファンはほぼ皆無だったろうから、やるべきことをやってくれた、というべきでしょう。
 これでゴーバーもレスナーも13年前のファンへの不義理を清算した…と簡単にまとめていいのかは分からないが、あの時に感じたもやもやが多少なりとも晴れたのは間違いない。一昨年のスティングといい今年のゴーバーといい、感情的なもつれがあっても最後はビジネスとしてリングに上がってくるアメリカ人の感覚が、こういう時は本当にうらやましくなる。今の新日に長州や武藤が上がったら、リスクはあれど妙な面白さが生まれるはずなんだけど、日本でこういう展開になるなんて想像もつかないもんなあ。

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by nugueira | 2017-04-03 23:36 | プロレス | Comments(0)

NEW JAPAN CUP決勝

 NEW JAPAN CUP決勝、柴田勝頼vsバッドラック・ファレを新日本プロレスワールドで視聴。今年のNEW JAPAN CUPはタイミングが合わずここまで試合映像を見れなかった。

 試合内容から言うと、まあこんなもんかなあ…という感想。昨年の内藤や一昨年の飯伏のようなカタルシスは残念ながら感じられず。

 柴田の優勝という結果もちょっと唐突というか、先日の大田区でベルトを全て失ったんだから一息つかせてあげてもいい気がするんだけど(柴田本人からしたら余計なお世話でしかないけど)。まあ逆に言うと、昨年あれだけNEVER戦線を盛り上げたんだからここらで大きいタイトルをあげるのは妥当か。ドーム以降バレットクラブの扱いがやたら軽くなっているのもあって、ファレ優勝を期待していたのだが。

 柴田のIWGP挑戦もこれまで伏線がない状況でいきなり決まった感じが強いけど(無理やり「3年前の約束」を引っ張り出していたが)、これもここ一年の頑張りに対するご褒美という位置づけかなあ。ここ最近レスラーとしての幅が広がっているオカダが、柴田相手にどういう試合を作り上げてくれるかが楽しみ。たださすがに柴田がIWGPを獲るところまでは想像できないので、上半期はオカダvsオメガをどこに持ってくるのかが焦点になりそう。

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by nugueira | 2017-03-21 23:10 | プロレス | Comments(0)
 6日に職場の人と新日本プロレスの旗揚げ記念日を観戦。大田区総合体育館は改修後は初めて足を運んだが、最上段でも見やすい非常にいい会場。月曜だけど客も入ってたねえ。

ブリティッシュヘビー級選手権試合 柴田勝頼×-○ザック・セイバーJr
 ザックがねちっこいレスリングから跳びつき三角、ダブルアームバーとエグいサブミッションを連発。しかし柴田もこれに付き合えるんだから、懐の深いレスラーになったよね(オスプレイ戦のときも同じ感想を書いたが)。
 打撃の重さではやはり柴田。ザックが勝つとしたらどう流れを変えるのかなあ…と思ってたところに鈴木軍が乱入し、ゴッチ式パイルドライバーのアシストを受けたザックが勝利、さらにそのまま鈴木軍入り。いやこの展開は驚いた。IWGPジュニアタッグと合わせて、いよいよ鈴木軍が本領発揮か。

IWGPタッグ選手権試合 矢野通×&石井智宏-小島聡○&天山広吉
 小島が小こけしを出した場面で場内大歓声。とはいえ代打のテンコジ組の見せ場はここまでか…と思いきや、矢野の急所攻撃を凌ぐと天山がこけしロケット!さらにテンコジカッター!最後は天山がアナコンダバイスで石井を止めている間に小島が渾身のラリアット!
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 正真正銘、この日最大のサプライズ!テンコジがIWGPを獲る場面を生で目撃する日が来るとは!本間の負傷は本当に心配だし、一刻も早い復帰を願う。それでも、重苦しいトラブルがこんなとんでもないドラマにつながってしまうのだから…やっぱりプロレスファンはやめられない。

IWGPジュニアヘビー級選手権試合 高橋ヒロム○-×田口隆祐
 田口相手では派手な空中技は控えたのか、回転エビ固め式パワーボムは田口が踏ん張り、場外セントーンもなし。期待値は高かったんだけど、こりゃ噛み合わないか?と不安な展開に。しかし田口が久々のドロップキックを繰り出した辺りでリズムが変わり始め、田口がどどんからアンクルホールド。さらにTIME BOMBをアンクルで切り返しヒロムを追い込むが、最後はヒロムがデスバレーボムからのTIME BOMBでフィニッシュ。田口のキラーモードが見れたので満足。
 試合後、次の挑戦者を求めるヒロム。さあ、名乗りを上げるのは誰だ!と思ったらKUSHIDAが登場。ええっ…。オスプレイとかリコシェとか刺激的な組み合わせがまだまだあると思うのだが。場内に微妙ながっかり感が漂ったのは俺の気のせいではないはず。

オカダ・カズチカ○-×タイガーマスクW
 これ時間切れ引分か?とハラハラさせる時間帯でのレインメーカーのフィニッシュ、というクライマックスの展開は申し分なかったのだが、やっぱり試合を通じて印象に残ったのはタイガー…もうはっきり言っちゃうけど飯伏の動きの悪さ。単発の動きは悪くないし、終盤のレインメーカー式ハイキックや雪崩式タイガードライバーには度胆を抜かれたが、技と技のつながりが組み立てられていない感じ。
 フリーになってコンディション作りが難しくなっているのも一因だろうけど、それ以上にモチベーション維持に依然苦しんでいるのかな、というのが透けて見えてきてしまう。タイガーマスクWという枠組みを与えられたはいいけど、その枠組みの中で何をやればいいのか分からなくなっている印象。
 とはいえ「タイガーマスクWの枠組みを受け止めきれていない」のは観客の側も一緒で、結局のところ盛り上がるのは三角跳びラ・ケブラーダやブチきれてのナックルパートといった、「どこからどう見ても飯伏」の場面ばかりだった。タイガーマスクWが登場するのが3ヶ月に一度ペースだから、構造上どうしようもないんだけど。45周年のメインを締めるドリームマッチだったが、飯伏ならもっとやれるはずなんだよなあ。

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by nugueira | 2017-03-10 21:59 | プロレス | Comments(0)
  THE NEW BEGINNING in OSAKAを新日本プロレスワールドで観戦。もう高橋ヒロムvsドラゴン・リーに尽きてしまう大会だった。

 ヒロムのエプロンサイドからのスライディングパワーボム(KUSHIDAが受け損ねて妙な空気になっちゃったやつ)に始まり、リーはトップロープ越えヘッドシザースホイップ。今度はヒロムがヘッドシザースを切り返しての場外パワーボムからダイビングセントーン。さらには雪崩式カサドーラを堪えたリーのマスクをヒロムが剥ぎ取り…と、リング狭しどころか場外を限界まで駆使しての大技合戦。試合中に「うわ!」と叫んで思わず30秒巻き戻しをクリックしてしまう場面が一度や二度ではなかった。こいつらメキシコでは毎回こんな試合してたのか?
 互いの身体能力とアイデアを発揮した大技の出しあい、という意味でオカダvsオメガに匹敵し得る名勝負だったと思うのだが、両者の豊富な対戦経験から来る妙な「安心感」が随所に感じ取れたのがオカダvsオメガと大きく違うところ。驚いて叫び声はあげるけど必要以上の恐怖感は湧いてこない、プロレスとして理想的な空気だった。こういう安心感に乗っかっちゃって、観る側の感覚がマヒしてくるのがまた危険なのかもしれないけど。
 試合後は田口がキラーモードを垣間見せながら挑戦表明。ヒロムがベルトを獲った途端にジュニアの新しい流れが次々と出てきていて、こりゃKUSHIDAが割り込む隙間が当分なさそうだな。

 メインの内藤vsエルガンはガッツリ頑張ってくれたけど、やはりセミに食われた感は否めず。内藤が次に戦って面白い相手は誰がいるのかなあ。エルガンは今後はバーニングハンマーをフィニッシュホールドにするのかな。

 残りのタイトルマッチの感想を適当に。NEVER6人タッグはベルト創設以来最大級、と言っていい面白さ。それだけに田口ジャパンに勝ってほしかったところだけど。
 柴田vsオスプレイは噛み合うのかなあと思いながら見ていたのだが、柴田がランカシャースタイルをがっちり見せてくれたのが驚き。いつの間にか引き出しの多いレスラーになったなあ。この試合もどうせならオスプレイに獲って欲しかったけど。
 IWGPタッグはまたも矢野の頭脳プレーで札幌に続き王者組が防衛。アーチャーの欠場がなければここでKESがベルトを獲るシナリオだったのかなあ。とりあえず面白かったので、タッグは今後も3WAYが基本路線でいいや、とすら思えてきた。

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by nugueira | 2017-02-11 23:41 | プロレス | Comments(0)
 新日本プロレスワールドで「THE NEW BEGINNING in SAPPORO」を視聴。

 メインに関しては前哨戦・調印式でみのるがオカダの膝を破壊、となった時点で「これで王座交代フラグは立ったな」と思っていたのだが、みのるの徹底したヒザ攻めを耐えたオカダが、最後はジャーマンからのレインメーカーでフィニッシュ。うーん、森葉子アナにさげまんという評価がつくことを恐れたテレ朝の圧力か。
 敗れたとはいえ、殺気と色気を放ち続けたみのるの試合運びはお見事。オカダvsオメガの次のタイトルマッチという、ある意味ハズレくじのようなタイミングでの試合だったわけだが、オメガとは全く違うリズムと空気で40分の長丁場を戦い抜いてみせた。オカダvsオメガが「いつ終わってくれるのか、どこまで行ってしまうのか、見てる方が不安になる長丁場」だったのに対して、今回の40分は安心して見ていられたという感じ。
 それだけに今回はみのるに獲らせても罰は当たらなかったと思うのだけど。オカダもここをクリアしちゃうと、今後の展開が難しくなりそう。タイガーマスクWとの対戦は面白くはなりそうだけど唐突な感は否めないし。

 メイン以外のタイトルマッチでも、IWGPタッグ、IWGPジュニアタッグはいずれも王者組が防衛に成功。鳴物入りで再上陸した鈴木軍がベルトを一本も奪えないという予想外の展開に。メインも含めてもっとドぎつい展開を想像していたんだけど、これだと肩すかしを食らっちゃったという印象が強い。理由をいろいろ考えたのだが、やはり「鈴木軍に早々に全ベルトを明け渡したNOAHとの団体力の差をアピールしたかった」ということなのかなあ。
 まあジュニアタッグは金丸・デスペラード組の挑戦につながったし、タッグは大阪でも同じ3WAYをやるのでいずれ鈴木軍に何がしかのベルトは渡りそうだけど。KESは二人とも見栄えがするいいタッグチームだよね。

 そしてNEVERは…うーん、後藤は技の受けはいいけど、そこからの逆転にいまいち説得力がない感じ。石井・柴田が築き上げてきたベルトの価値を維持できるのかなあ、と早くも心配になってくる。

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by nugueira | 2017-02-06 23:16 | プロレス | Comments(0)