反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

2017年 09月 24日 ( 1 )

リナレスvsキャンベル

 WBC世界ライト級タイトルマッチ、ホルヘ・リナレスvsルーク・キャンベルをWOWOWで視聴。

 長身のキャンベルは懐が深くパンチを入れるのに苦労しそうだったが、リナレスは初回から鋭い踏み込みで距離を潰していく。キャンベルも迎撃のパンチを返してくるのでしばらくは我慢比べか、と思った2Rにリナレスが踏み込んで左右のパンチ、さらに下がったキャンベルに追い打ちの右!あまりのハンドスピードの速さに何が起きたか分からない、見事な連打でダウンを奪取。序盤に大きなリードを奪う。
 3R、キャンベルは距離が詰まったところで連打を出すが、リナレスは柔らかい上体の動きでこれを回避。4Rまでリナレスのペースで進むが、キャンベルもダウンのダメージを感じさせずボディからの連打で反撃。五輪金メダリストのポテンシャルの高さを見せる。
 5Rに入ると手数でキャンベルが押し始める展開に。リナレスは目立った有効打は許さずカウンターの左アッパーを繰り出すが、手数が減って印象が悪い。続く6Rにはキャンベルがボディからの右ストレートをヒットさせリナレスの頭が跳ね上がる。流れが変わってきたか。
 7Rに入るとリナレスの打ち終わりにキャンベルがパンチを合わせる場面が続き、完全にペースを握られてしまう。リナレスも踏み込んでのコンビネーションは繰り出すがキャンベルにがっちりガードされてしまい、ジャッジの印象に残る攻撃につながらない。
 8R以降はダメージパンチはリナレスの方が入れているはずだが手数はキャンベル、という微妙なラウンド。9Rにリナレスの左アッパーでキャンベルの動きが一瞬止まるものの、終了間際に連打を入れられ帳消しにされてしまう。
 5R以降はリナレスが明確なラウンドを取れず、かなり苦しい展開で迎えた11R、リナレスが飛び込んで左右のパンチをヒット!10Rまでと違って手数が落ちたキャンベルから、ようやく明確なポイントを取り返す。迎えた最終Rはリナレスがギアを全開にし、フットワークでキャンベルを翻弄。相手の距離を作らせず着実にパンチを入れ、終盤にポイントを奪い返す展開で試合終了。

 個人的採点では5~10Rをキャンベルが取り、114-113でリナレス。微妙なラウンドの多さを反映しジャッジも割れたが、スプリット判定でリナレスが接戦をものにし、苦戦の末にベルトを防衛。
 最後までお互いが主導権を奪い合う高度な技術戦だったが、勝負を分けたのは11R。キャンベルは前のラウンドまでペースを握ったにも関わらず、ここで手数が落ちてしまい主導権を奪われてしまった。最終ラウンドに勝負を仕掛ける作戦だったのかもしれないが、世界戦の最終ラウンドは両者が死力を尽くすので11Rが重要になるのは分かり切った話。この辺は世界戦の経験の差が勝敗を分けたとも言えるし、結果的にリナレスの精神面での逞しさが見て取れた一戦でもあった。

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by nugueira | 2017-09-24 22:36 | ボクシング | Comments(1)