反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

2017年 08月 28日 ( 1 )

コットvs亀海

 WBO世界スーパーウェルター級王座決定戦、ミゲール・コットvs亀海喜寛を視聴。

 1Rから距離を詰めていった亀海が左ボディを連打、さらにワンツー。コットも打ち返し手数では五分だが、亀海は物怖じせずいい動きができている。
 しかし2Rに入るとコットがギアを上げ、左フックや右ストレートで攻勢。亀海も単発でいいパンチは入れるが、手数で劣勢の印象になってしまう。愚直に前に出続ける亀海だが、とにかくコットの動きがいい。フットワークを使いながら上下左右に打ち分け、ブランクを全く感じさせない。亀海もヘッドスリップでパンチを避けたりと動きは決して悪くないのだが、コットを捕えきれず前半が終了。動き続けながら打つコットに対し、追い脚が続くかが生命線になるか。
 亀海は後半のラウンドに入ってもしつこく圧力をかけ続けそれなりに競った展開には持ち込んでいるのだが、ポイントは取れていない内容のままラウンドが経過。コットは8Rに疲れのせいかフットワークがやや落ちたように思えたが、9Rは再び華麗な打ち分けで圧倒。亀海にペースを握らせない。
 さすがに亀海の攻めが一本調子か、とは思うものの見ている側も打開策は思い浮かばないまま終盤戦へ。11Rに亀海の左ボディが入る場面はあったものの、その後が続かず。結局亀海がコットをつかまえきれないまま12Rが終了し、10ポイント差からフルマークの大差でコットが勝利。復帰戦を白星で飾るとともに、年内あと1戦での引退を宣言した。

 亀海はビッグネーム相手に臆することなくやるべき戦い方をやり遂げ、ポイント差ほどの開きはなかった印象。とはいえ、もう一度戦ったら勝てる…とは間違っても口にできず、完敗というほかないのも間違いのない事実。全ての局面においてコットの完成度が高すぎた。
 戦前からこのカードはコットのチューンナップという見方が支配的で、亀海は勝てずとも名を売れば今後につながるのでは、という指摘もあった。その点では亀海が及第点の試合をしたのは確か。とはいえ、今の亀海が今のコット相手にこのぐらいの試合ができるのは想定の範囲内。亀海にはその先の「結果」をつかみとって欲しかったのだが…。

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by nugueira | 2017-08-28 22:59 | ボクシング | Comments(0)