反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

2009年 01月 24日 ( 1 )

北岡の今後

 たこさんから「北岡がこの選手とやったら・・・」というお題を頂いたので、これをきっかけにしたエントリを1つ書いてみようかと。

 まずたこさんの書き込みにあった選手と北岡が戦った場合の予想ですが、

KID・・・体重差を考慮して北岡の勝ち
船木・・・体重差を考慮しても北岡の勝ち
桜庭・・・桜庭のコンディションを考慮して北岡の勝ち
青木・・・青木の勝ち

 という感じではないかと。桜庭との体重差はけっこうあるので、本調子ならどうかな、という気はするものの、逆に今の北岡ならたいがいの相手は仕留めてしまいそうな気もする。青木とは事実上の同門なので対戦実現はなかなか難しいですが、寝技の引き出しの数や、後述するメンタル面の差で青木有利かと思います。

 で、この延長戦上で「現実問題、北岡が次に戦うのにふさわしい相手は誰か?」というのを考えてみると、これが見事なまでに思い当たらないんですよね。伏兵になるかと思われたゴリアエフも光岡に負けてあっさり離脱しちゃったし。北岡が口にした「五味との再戦」というのは、確かに的を射た提案なのではという気もしてきます。

 ただ、ゴン格最新号の北岡のインタビューを見ていると、「これから毎試合、五味戦のようなテンションで臨める自信はない」と本人が言っており、今後は対戦相手がどうこう言う以前に、モチベーションとテンションの維持というのが最大の敵になってきそうな気がします。(そう考えると、ベルトを取り損ねたのがバネになった部分があるとはいえ、昨年1年間をあのテンションで戦い抜いた青木は凄い。)

 ゴン格の北岡のインタビューは「五味はあそこまでの領域に踏み込んでしまったが故に、自分だけの世界(=道場)に閉じこもり、こういう結果を迎えた。今度は自分がその領域に足を踏み込もうとしているのだから、素直に喜べない」という率直な心情を吐露しており、かなり深い内容を突いています。

 今回の五味対北岡は「追う者と追われる者」「過去の自分を守らなければならない者と、新しい自分を作り出していこうとする者」の立場の差が如実に結果として表れたわけですが、それじゃあ五味を破り、五味が立っていたポジションを奪った北岡は、そこからどこへ向かえばいいのか。その先にあるのは、結局五味と同じ「頂点に立つ者の孤独」だけなんじゃないのか。なんか硬質のスポーツノンフィクションが一本書けそうな題材ですが、今後の北岡は単純な試合の勝敗だけじゃなく、背後にあるそういう観点からも見ることのできる存在になったんじゃないか、と思っています。北岡本人にとっては非常に辛い道になるのかもしれませんが。

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by nugueira | 2009-01-24 23:24 | その他(総合・寝技系) | Comments(4)