全日本キックの感想(9月分)
2008年 11月 14日
吉本光志○-×カノンスック・ウィラサクレック(判定)
2Rにカノンスックが吉本の額を切り裂いたときはこのままワンサイドで終わるように思えたが、3R以降なぜかカノンスックがいきなり失速。ダウンはしなかったものの吉本にいいように殴られ続けて判定負け。長丁場にこんな弱い選手だったっけ?
山本優弥×-○サムランチャイ・96ピーナン(3R TKO)
優弥がミドルとボディを効果的に使ってペースを握っていたものの、ヒジで頬を切り裂かれTKO負け。優弥の持ち味を上手く発揮していたと思うが、それでも一発でひっくり返されてしまうのがムエタイの怖さか。試合後のコメントで「水を口に含んだら(頬から)貫通した」というのには引いた。
藤原あらし×-○チャートピチット・ソー・ポンチャイ(判定)
チャートピチットが手数とスピードで終始あらしを圧倒。あらしも手数は出そうとするものの、チャートピチットがそれを上回る攻撃をきっちりと返してポイントを取らせないあたり、ワンロップとかとは違う意味での「ムエタイの強さ」を見せられた感じ。後半はあらしのローが効いてきた気配もあったものの、結局チャートピチットが逃げ切りでの判定勝利。ラジャの現役ランカーは伊達ではなかったか。
山本真弘○-×コムパヤック・ウィラサクレック(判定)
真弘がスピードと手数で圧倒する得意のスタイルでコムパヤックにペースをつかませず完勝。どうして今までタイ人相手にこういう試合ができなかったのか。これで「ムエタイに弱い」というレッテルは、完全とはいかないまでも払拭したと言ってあげていいでしょう。
石川直生×-○ペッエーク・ソー・スワンパクディー(2R TKO)
ゆったりとした構えで石川と対峙するペッエークには「大物」のムードたっぷり。石川とペッエークのヒジが至近距離で交錯する攻防は緊張感満点で良かった。
石川がボディとローで着実に攻めていきさあこれから、というところで、ペッエークがロープ際に詰めた状態でヒジをクリーンヒットさせTKO勝利。M-1のワンロップ対元気と同じような幕切れだったけど、どんな状況でも一瞬で試合をひっくり返し、一気に終わらせてしまうのがムエタイの凄味であり強さか。
対抗戦の勝ち越し、前回の敗戦からの復活など色々なものを背負った石川だったが、またも結果に恵まれず。次の試合の発表がないのが気がかりだけど、七番勝負の残り2戦を最後まで戦い抜いてほしい。
10月大会もそろそろ書きます。人気ブログランキングへ