全日本キック・M-1の感想(8月分)
2008年 11月 13日
カノンスック・ウィラサクレック○-×海戸淳(3R TKO)
序盤は海戸が積極的に手数を出して攻めていたものの、2R以降ペースを奪い返したカノンスックが、最後はヒジをクリーンヒットさせてTKO。海戸はこの怪我が原因でライト級タイトルマッチを延期する羽目に。だから言わんこっちゃない。
ルーンロム・シックローム×-○寺戸伸近(2R TKO)
寺戸がローを当ててるうちに、あっさり3ダウンを奪ってしまい勝利。寺戸が強いというより相手が弱かったと見るべきか。根性あるタイ人ならこういう負け方はしないはずだし。
ワンロップ・ウィラサクレック○-×山本元気(2R TKO)
元気が序盤から積極的に攻め込み、ワンロップになかなか自分のペースを作らせない。こりゃ前回同様の好勝負になるか、と思われた2Rにワンロップがジャブをはたいてからのヒジ一閃でTKO勝利。やはりそう簡単な相手ではなかった。
最近の両者の勢いを見るに、もっとワンサイドゲームになってもおかしくないと思っていたので、どちらかというと元気の善戦が光った印象。結果論ですが、このとき見せた復調の兆しが桜井戦のKO勝利として結実したのではないでしょうか。
金統光×-○クリストフ・プルボー(1R KO)
ここからは新宿FACE大会のウェルター級挑戦者決定トーナメント。昨年一度戦っている両者ですが、プルボーがヒジで金の顎を打ち抜き(すごい表現だが事実なので仕方ない)、KO勝利で返り討ち。このところ3連敗で精彩を欠いたプルボーだが、完璧な内容で復活。
湟川満正○-×吉川英明(6R KO)
こちらも再戦となる、挑戦者決定トーナメントのもう1試合。ローへつなげるコンビネーションで攻める湟川に対して、吉川はパンチで反撃。吉川が攻め込む場面もあったものの、やはりこういう削り合いの展開になると湟川の方が強い。本戦はドローだったものの、延長6Rにローキックで吉川を撃破。本戦で勝たせてやってもいい内容だったとは思うものの、湟川らしさがよく出ていた試合でした。