反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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DREAM.4の感想③

ホナウド・ジャカレイ○-×ジェイソン“メイヘム”ミラー(判定)
 煽りVの「実は練習が好きじゃない。愛しているんだ」というジャカレイの台詞に感動。本物のプロの姿がここにある。
 試合の方では、ヒールホールドを極められても親指を突き出すメイヘムに感心。これもまた、本物のプロの姿か。
 後半は消耗戦になって、ジャカレイが完全に守勢に回ってしまったのが残念。いい内容の試合だったとは思うが、この2人ならもっと素晴らしいパフォーマンスができたはずでは、という気もしてならない。

桜庭和志×-○メルヴィン・マヌーフ(1R KO)
 両者様子見の出だしから、桜庭がどう切り崩していくか・・・と思う間もなく、ハイキックから桜庭を崩したマヌーフがそのまま鉄槌を連打。桜庭はストップ直前まで致命打をギリギリかわしているようにも見えたが、マヌーフはむやみに突っ込まず足を引っ張ってから殴り直すなど、より冷静に対応していた。

 今回の桜庭の敗戦をどう表現したらいいのか。「切ない」というのは確かなんだけど、アローナ戦のときの切なさとは明らかに異質な感情がわき上がってくる。心のどこかで敗戦を覚悟しながら見ていたアローナ戦と違い、今回は桜庭の負ける姿を見る心の準備ができていなかった、というのが大きな違いなのだろうか。
 結果論になってしまうけど、今回の一戦は、DREAMの世界観がPRIDE側に振れるか、HERO’S側に振れるかという一つの分岐点だったのではないかと思う。最後は予定調和のハッピーエンドに収まることをよしとするHERO’S的世界観と、誰も望まないシビアな現実であっても、それを突きつけて受け入れざるを得ないと思わせてしまうPRIDE的世界観。桜庭の勝敗は、DREAMの空気がそのどちらへ向かうかを決める試金石の役割を担っていたのではないか。
 だとすると、今回桜庭の敗戦を見る覚悟ができていなかったということは、DREAMの舞台がPRIDE的世界観に染まるかどうか、見る側自身がそこの見定めを保留していたことの証拠なのだと思う。桜庭の敗戦により、DREAMの世界観はPRIDE的方向へと一気に舵を切った。旗上げ間もないこのタイミングで舵を切ったことが吉と出るか蛇と出るか、それはまだ分からないけれど。

 ミドル級GP決勝ラウンドへ目を向けると、見事なまでに地上波で扱いづらいメンバーが揃ってしまった感じ。とはいえ、本命不在の混沌状態から始まった今回のミドル級GP。淘汰の結果残ったのがこの4人だった、という事実を真正面から素直に受け止めるべきなのだろう。
 残った4人は実力・勢いともに横一線。引き出しの多さで有利に思えるジャカレイも、今回の試合を見る限りでは持久戦に持ち込まれると難がありそうで安心はできない。9月の決勝ラウンドは勝負論満点のしびれる潰し合いが期待できそう。
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by nugueira | 2008-06-18 21:10 | DREAM | Comments(0)