反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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やれんのか!観戦記①

12/31 さいたまスーパーアリーナ(新宿バルト9にてPV観戦)

 PVとはいえ、これで大晦日は7年連続格闘技観戦での年越し。今年も伝統(?)は守られた。

 オープニングのスタッフ紹介の時点から、たまアリの興奮と熱狂が画面からも伝わってくる。会場に足を運んだ全ての人にとって、この日は一つの「けじめ」であり「決算」の瞬間なんだろうな、と改めて実感。

 オープニング映像。泣いた。ファンもスタッフも選手も、4月以降は本当に辛かった。ファンもスタッフも選手も、この日を本当に待ち続けた。色々な記憶や感情が一気に胸の中に去来してくる。未見の人は、とにかく一度見てほしい。

ローマン・ゼンツォフ×-○マイク・ルソー(1R 前方裸絞め)
 煽りVもなく、リングアナが両選手のプロフィールを読み上げる簡素なスタイルで両者入場。
 開始早々にテイクダウンを取ったルソーが、パスガードしてサイドポジション→上四方に移行し、その体勢のまま裸絞めで一本。(解説の高阪によると「ノースサウス・チョーク」という名称らしい。)
 ノーマークのルソーがゼンツォフを破る、いきなりの番狂わせ。まあこの試合の勝敗を気にしている人は会場内にもほとんどいなかったろうけど。

川尻達也○-×ルイス・アゼレード(判定)
 川尻はテイクダウンを奪うと徹底的にパウンド構成。アゼレードもスイープを狙ったり下から仕掛けようとはするものの、川尻はアゼレードの動きを封じてコツコツとパウンドを打っていく。1R終盤にバックを取ったアゼレードがチョークを取ろうとするものの、川尻は何とか凌いで1Rが終了。
 2Rもほぼ同様の展開。川尻が上を取り続けるが、アゼレードも細かい足のディフェンスを効かせて、決定的なポジションは取らせない。結局最後までアゼレードを仕留めることはできなかったものの、終始試合をコントロールし続けた川尻が文句なしの判定勝利。試合間隔の長さが不安だったが、クラッシャーが持ち味を存分に発揮して復帰戦を飾った。

瀧本誠○-×ムリーロ・ブスタマンチ(判定)
 スタンドの攻防ではブスタマンチがキレのあるパンチを見せる。リーチ差もあって、打撃では瀧本はやや劣勢な印象。グラウンドの攻防になると、今度はブスタマンチが下からスルッと腕十字へ移行。これは瀧本が何とか凌ぐが、ブスタマンチは引き続き足狙い、さらにはバックマウントと休まずにポジションを入れ替え続け、寝技でも瀧本を翻弄していく。瀧本がジリ貧になってきたムードの中で1Rが終了。
 2Rもブスタマンチが寝技で優勢な展開のまま時間が経過。このまま判定で瀧本の負けか・・・という雰囲気になってきた終盤、スタンドで瀧本のフックがクリーンヒット!そのまま倒れこんだブスタマンチに瀧本が鉄槌を連打。決定的なチャンスを迎えた瀧本だがここで攻めきれず、逆に回復したブスタマンチが下から腕十字を狙ってきたところで試合終了。
 前半の貯金でブスタマンチの勝利ではという印象を受けたが、ダウンの印象が大きかったか、判定は2-1で瀧本。4月の弁慶戦に続く金星を挙げた。
 瀧本は劣勢の状態でもひるまず、打撃勝負を避けなかったのがお見事。強豪相手の接戦をものにしたことで、また一回り成長したと思う。対するブスタマンチも、06年は精彩を欠く試合が多かったが、この日はスタンド・グラウンドともに全盛期のキレを取り戻していた印象。41歳でこれだけの動き、やはりただ者ではない。三崎・秋山戦に全て持っていかれた感もある大晦日興行だが、本当の意味でのベストバウトはこの試合だったと思う。

石田光洋○-×ギルバート・メレンデス(判定)
 入場する石田の、全ての覚悟を決め、全てをふっきった表情に感動。リングイン直前に山田トレーナーと抱き合う石田。その横に付き添う、試合を終えたばかりの川尻。後ろにちらっと映っている笹原広報。まるで映画のようなワンシーンに、思わず目頭が熱くなった。
 石田はメレンデスの打撃を警戒しつつ、必殺の「絶対に切れないタックル」でメレンデスを捕獲。しかしこの階級では圧倒的なパワーをもつメレンデスは掴まれても簡単にテイクダウンは許さない。逃れようとするメレンデスになおもしがみつく石田。予想どおりお互いの持ち味を活かした我慢比べの展開になってくる。
 1R中盤、石田がバックを取ってメレンデスにおぶさると、メレンデスがそのまま石田の脳天をマットへ叩き落す!しかし石田はその後、コーナーでメレンデスを抱え上げるとお返しとばかり脳天からマットへパワーボム!1R終盤はメレンデスがさすがに根負けしてきたような表情を浮かべる。ノンストップのまま10分間メレンデスに食らいつき続ける石田。化け物か?
 2R、タックルへ入ろうとした石田にメレンデスのヒザがヒット。石田はメレンデスに上を取られ続け印象が悪くなるが、下からメレンデスの腕をアームバーに捕らえることに成功!苦悶の表情を浮かべるメレンデスがなんとかこれを切り抜けたところで試合終了。
 ヒザ蹴りの印象などもあってメレンデスが優勢では、とも思ったが、判定3-0で石田が勝利。復帰戦を飾るとともに、遂にメレンデスに初黒星をつけることに成功した。
 正直なところ石田の劣勢を予想していただけに、今回の勝利は本当にうれしい。川尻・石田といった、最後までPRIDE復活を待ち続けた「サムライ」が1年ぶりのリングで相次いで白星。できすぎのような展開になるもの、大晦日のたまアリという「場力」のなせる技なのか。

 まだまだ続く。人気ブログランキングへ
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by nugueira | 2008-01-05 23:29 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)