反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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K-1 WORLD GP観戦記④

セーム・シュルト○-×ピーター・アーツ(1R KO)
 準決勝のバンナと同じく、アーツは開始と同時に距離を詰めてパンチを振るっていく。去年の決勝と同じ展開だが、準決勝の消耗が激しいのかアーツの動きにキレがない。それとは対照的にシュルトは下りながらも細かいジャブを着実に入れて距離を詰めさせない。両者の距離が空いた一瞬、シュルトのパンチがクリーンヒットするとアーツがダウン。倒れ際に足を痛めたらしく、そのまま立ち上がることができずに10カウント。いとも簡単に、そして唐突に、シュルトが史上初の3連覇を達成した。
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 シュルトの優勝が決まった瞬間、会場内からは拍手もなければブーイングも起きない。大会を通じて観客が最も沸いたのは準々決勝でシュルトがグラついた場面で、その次に湧いたのはリングサイドのカカがモニターに映った瞬間。シュルトのずば抜けた強さと同時に、人気のなさが際立った大会だった。
 シュルトは距離を詰めようとする相手に対して細かいパンチを当てていく戦い方を完成させているが、その結果として大きな攻撃をしないうちに相手がダメージを受けてしまい、観客にその強さが伝わりにくくなっている。今回は準決勝・決勝と相手の怪我で決着が着いたことも、見ている側の消化不良感を煽ることになった。(本当なら「怪我する方が悪い」という結論になるはずなのだが、それがシュルトへの不満につながってしまう辺りに人気のなさが現れていると思う。)

 旧世代の砦であるアーツやバンナは、ワンデートーナメントを戦うにはフィジカルが衰えてしまっていることも今回で露呈してしまった印象。次の世代も、いきなり王座を奪うには力不足の感は否めない。このままいけばシュルトは問題なく来年も4連覇を達成してしまいそうな雰囲気になっている。
 「絶対王者」の存在は本来なら興行の軸となってくれるはずなのだが、今のシュルトの一人勝ち状態は逆に盛り上がりをなくす要因になってしまっている。打倒シュルトの対抗馬が現れるかどうか。来年以降のK-1はここが最大のテーマになってくると思う。

 大晦日は相手が見つかるんだろうか。人気ブログランキングへ
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by nugueira | 2007-12-12 23:55 | K-1 | Comments(0)