PRIDE消滅?の件
2007年 10月 14日
「海外のネットを探りまわるだけの英語力がない」というのも大きかったんですが、しかるべき正式な発表があるまで、噂レベルの情報に一喜一憂すべきじゃないのでは、という思いがあったもので。
とはいえここ2週間ほどの動きを見るに、ほぼ体勢は決したようですね。PRIDEブランドの興行を米本土で打つという可能性も理屈としてはあるんでしょうけど、ロレンゾにとって何もうまみがないし。
「もうPRIDEが見れない」という事実に対してもの凄い喪失感は感じているのですが、その一方でこの事実を割合冷静に受け止めちゃっている自分もいます。昨年のフジテレビ放送打ち切りと同時にいきなりなくなったら大ショックだったんでしょうけど、1年以上かけて「緩慢な死」を迎えたのが、結果としてショックを和らげたんでしょうかね。
あともうひとつの理由としては、絶頂期の頃から「いつまでもこの状態が続くはずはない」という思いを(どれだけはっきり意識していたかはともかく)どこかで持ち続けていた、というのもあるのではないかと。
2005年の大晦日あたりから、格闘技ブームの歪みが色んな形で見えはじめていたじゃないですか。あの時期ぐらいから「どこかおかしいんじゃないか、いつか弾けてしまうんじゃないか」という疑念は、まともなファンなら大なり小なり持っていたと思うんですよね。今の事態も、予想よりも早かったとはいえ「ああ、来るべきときが来たか」というのが率直な感想です。
生まれて初めて格闘技を生観戦したのが2000年8月のPRIDE10で、そこから一気に格闘技の魅力にのめりこんでいきました。これだけの感動や興奮を与え続けてくれたPRIDEという存在には、改めて感謝したいと思います。
前にも少し書きましたが、PRIDEがこういう状態になっても、格闘技自体がなくなるわけじゃないし、格闘技が持つ魅力には何ら変わらない、と信じています。ここ数年の「バブル」な状態は当分お預けになるでしょうけれど、引き続き格闘技への愛情を持ち続けて、格闘技を見守っていこうじゃないですか。