反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

K-1MAX観戦記②

ブアカーオ・ポー.プラムック×-○魔裟斗(判定)
d0010886_22544640.jpg

 トーナメント1試合目にして今大会最大の大一番。座ってるだけで呼吸困難を起こしそうなこの緊張感は、やはり会場観戦でないと味わえない。
 1R開始から魔裟斗は積極的に前に出てパンチ主体の攻めを見せ、ブアカーオはローを返していく展開。思ったほどブアカーオの前蹴りが出ず、パンチの距離での攻防が多くなる中、終盤に魔裟斗の右がブアカーオにヒット!クリーンヒットというわけでもなかったが、ちょうど体勢を崩していたブアカーオはこれでダウン!魔裟斗がいきなり大きなリードを奪い、場内が大歓声に包まれる。
 2R、ポイントを奪われたブアカーオはやや一発狙いの大振りな攻撃が目立つ感じ。それでも着実にローを入れ、主導権を取り返そうとする。
 このままでも逃げ切り可能と思われた最終Rだが、魔裟斗はなおもパンチ中心に積極的に攻めていき、連打を浴びたブアカーオが一瞬棒立ちになる場面も。結局このラウンドも魔裟斗がポイントを奪い、文句なしの判定勝利でブアカーオ越えを現実のものとしてみせた。
d0010886_2352077.jpg

 勝因に精神論を持ち出すのは失礼かもしれないが、とにかくこの試合は魔裟斗の気迫がブアカーオを完全に上回っていた。ブアカーオとしては様子見のつもりだった序盤にダウンを奪われてしまい、リズムが完全に狂ってしまったのが全てか。
 実は内心「ものすごい微妙な判定で魔裟斗が勝ってしまったらどうしよう」という思いがあったのだが、蓋をあけてみれば、そんな余計な心配が入り込む余地のない完勝。結果を出さなければ何を言われるか分からない状況に自らを追い込んで、そのうえ結果を出してみせる。これが魔裟斗の魅力であり、凄さだ。

マイク・ザンビディス×-○アルトゥール・キシェンコ(延長判定)
d0010886_2311531.jpg

 並んでみるとやはり身長差のある両者。1Rはキシェンコがリーチ差を活かす作戦を取り、徹底的に左ミドルを連打してザンビディスをロープ際へ詰める。ザンビディスはクリーンヒットはもらわないものの、なかなか懐に入ることができない。
 2R以降も同じ展開の繰り返しとなるが、2R後半あたりからようやく距離をつかんだザンビディスが間合いを詰めるようになり、互いにボディーフックを繰り出す場面が増えるようになる。3R通じて両者とも決定的な場面は作れず、印象どおり試合は延長へ。
 延長ラウンド序盤は蹴りで攻めるキシェンコにザンビディスがボディーを返す展開。ややザンビディスが押し気味な印象もあったが、ラウンド後半からキシェンコがヒザ蹴りを多用するようになり、これが度々ザンビディスを捉える。延長ラウンドもお互い譲らぬまま終了。
 手数・有効打数ともに互角で非常に微妙な内容だったと思うが、判定は3-0でキシェンコ。常連のザンビディスを下し、ベスト4へ勝ち名乗りを上げた。

佐藤嘉洋×-○アルバート・クラウス(判定)
 佐藤は序盤からヒザ・ローを徹底的に繰り出すのに対し、クラウスはパンチで応戦。昨年の対戦と全く同じ展開になる。
 佐藤のヒザもローも効いていないはずはないと思うのだが、とにかくクラウスがタフで、何発食らおうとも前進を止めることがない。佐藤はロー1発を当てる間にパンチ2~3発をもらってしまう格好になってしまい、どうしても印象が悪い。
 後半になるにつれ佐藤がクラウスの圧力に押される場面が目立つようになり、3R終盤にはロープ際でパンチの連打を浴びた佐藤がフラフラになる。佐藤も最後までダウンすることなく、30-29という僅差ではあったが、結局またも判定負け。クラウスへのリベンジはならず。
 両者とも持ち味も根性も出し切ったいい試合だったが、やはり佐藤はK-1ルールで戦う限界を見せてしまった感じ。今後クラウスやサワーとは何度戦おうと、接戦を演じることはできても勝つことはできないんじゃないか、と思わざるを得ない。

アンディ・サワー○-×ドラゴ(2R KO)
d0010886_23343326.jpg

 入場時のドラゴダンスを初めて見たのだが、こりゃひどいな。ああ失礼、凄いな。ドラゴのテンションの高さにノリノリで手拍子を合わせている観客といい、ミノワマンに通ずるものを感じたのは私だけだろうか。
d0010886_23361517.jpg

 対するサワーもダンスのステップを踏みながら入場。何の勝負なんだ。

 ここまで判定決着の消耗戦が続いているだけに、お互いKO決着を狙う気満々では、とも思ったが、両者がっちりガードを固めて意外に静かな出だし。ドラゴが強烈なミドルでサワーのわき腹をえぐるが、サワーもボディー、ローときっちり上下に打ち分けた攻めを返していく。
 2Rもお互い決定打を許さない展開が続き、これまた消耗戦か、と思った矢先、ドラゴの左に合わせたサワーの右フックがカウンターでジャストミート。糸の切れた人形のようにドラゴが大の字に倒れ、そのまま10カウント。客席からは「いきなりドラゴが倒れた」としか思えない衝撃のKO劇。サワーが最高の形で準決勝へ駒を進めた。
d0010886_23433742.jpg

 まだまだ続く。人気blogランキングへ
[PR]
Commented by at 2007-10-07 22:55 x
ドラゴダンスはかなりノリノリになれるのでTVで1回、フルで流して
くれるの待ってます(笑)
Commented by nugueira at 2007-10-08 23:13
>k様
 存在は知っているけど実際に見たことのないファンも多いと思うので、ぜひやってほしいですね。テレビで見ても十分面白いでしょうし。
by nugueira | 2007-10-05 23:52 | K-1MAX | Comments(2)