反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

全日本キック観戦記②

トーナメント1回戦
山本真弘○-×大宮司進(2R KO)


 序盤から大宮司の周りを真弘が回り続け、出入りの速さで攻め込んでいく予想どおりの展開。真弘は大宮司に自分の間合いを取らせることなく、逆に相手の打ち終わりやカウンターを狙ってタイミングよくパンチを叩き込んでいく。
 1Rで完全に相手の動きを見切ったか、2Rに一気に真弘のエンジンが全開に。アッパーやフックといった大きいパンチを出すようになり、遂にストレートからフックの連打でダウンを奪取(客席からは速すぎて何が当たったのか見えず、帰ってからスポナビで確認。)。そこから瞬く間に3度のダウンを奪い、難敵・大宮司を文句なしの内容で下してみせた。
d0010886_23461855.jpg

 ダウンしたときの大宮司を見ていると、「なぜ自分が倒れているのか分からない」と言いたげな様子だった。「相手の攻撃をもらわずに自分の攻撃だけを当てる」という芸当を可能にする、フェザー級では国内屈指のスピードとキレ。持ち味を完全に取り戻した真弘が、トーナメント制覇へ完璧なスタートを切った。

トーナメント1回戦
石川直生○-×村浜武洋(判定)

d0010886_2348031.jpg

 対峙すると身長差が際立つ両者。石川は序盤から前蹴り・ひざ蹴りを中心にリーチ差を活かした試合展開に持ち込む。村浜は有効な攻めをほとんど見せられないまま1Rが終了。
 このまま一方的な展開になるかとも思えたが、石川はひざ狙いに固執しすぎたのか、間合いを測るような場面が多くなり、組み付いてもひざのクリーンヒットへつなげることができない。逆に3Rあたりから距離感をつかんだ村浜がパンチをヒットさせるようになり、石川はバッティングの傷口からの出血もあって後半は完全にペースダウン。
 石川が守勢に回る場面は目立ったものの、村浜も決定的なクリーンヒットを入れることはできず、試合全体を通じて細かいひじとひざを入れ続けた石川が判定3-0で勝利。なんとか準決勝へコマを進めた。
 石川は一発狙いの悪い癖と、突進系パンチャーとの相性の悪さが一度に露呈した感じ。「60キロ級を世間へ届かせる男」石川と、「かつて同じ願いを持っていた男」村浜の対戦は歴史的な巡り合わせという意味からも興味深い一戦だったのだが、両者にとってアピール不足の内容となってしまったのは残念。個人的にこのトーナメントの本命は石川だと思っていたのだが、今回の試合内容を見ると少々怪しくなってきた。

 この後、キック史上に残る名勝負が。人気blogランキングへ
[PR]
by nugueira | 2007-08-27 23:41 | 全日本キック | Comments(0)