K-1香港大会の感想
2007年 08月 05日
武蔵○-×パク・ヨンス(2R KO)
サウスポーの構えなのでローブローが入りやすい状況だったとはいえ、背水の陣となるトーナメントでいきなり金的を連発。武蔵はどこまで勝負運がないのか。
とはいえ再開後は地力の差を見せ、最後はフック連打で相手を粉砕し、なおも殴りかかろうとする武蔵。彼がここまで感情をむき出しにした場面はちょっと記憶にない。
これ以上ないほどどん底の状態からの復活。武蔵が今までにない人間力を示した一戦だった。この後のグダグダな展開を考えると褒めすぎだろうか。
金泰永○-×戦闘竜(1R KO)
ローをたっぷりと効かせてから最後はハイキック一発でフィニッシュ。戦闘竜が大したことをできるとは思っていなかったけど、やっぱり金はいい動きをしてるねえ。
この他の1回戦2試合も順当な結果に。
ピーター・アーツ○-×ニコラス・ペタス(2R KO)
もっとワンサイドな試合になると思っていたので、ペタスの健闘はなかなか嬉しかった。パンチでアーツも一瞬ひるんでましたからね。
アーツはここ最近は試合運びの上手さで勝つ試合が多かったけど、今回は力ずくでの強引な勝利。とはいえ、これは勝ち方の幅が広がっていると見るべきで、やはり今年のGPでも中心になり得る存在として見ておいた方がよさそう。
ワン・チャング×-○武蔵(2R 試合放棄)
武蔵がローブローで悶絶、タオルが投入された瞬間は切なさで胸が一杯になった。現実はあまりに残酷で、そして厳しい。
と思っていたら、あっという間にタオル投入が取り消され、挙句の果てには相手の試合放棄で武蔵が決勝進出。うわあ、グダグダだ・・・。
反則した方が勝っちゃうのは確かに変だし、審判団の方針が二転三転したわけでもないし、判定に不服で試合放棄する方が悪いんだけど、この後味の悪さは何なのだろうか。
バダ・ハリ○-×ピーター・グラハム(判定)
この1年半のバダ・ハリの成長が如実に表れた試合内容。アウトボクシングから細かいローを打っていって、グラハムがロープに詰めようとしてもフットワークで回り込んでいく。強引なインファイトの末に負けた前回の試合とは別人のようだ。やっぱりバダ・ハリは完全に一皮剥けたなあ。試合内容が地味になってしまった感はあるけれど。
藤本祐介○-×ワン・チャング(1R KO)
武蔵はローブローのダメージで結局棄権。さらには金の眼窩底骨折により、負けた藤本が決勝進出。今大会のグダグダ感ここに極まれり、である。ていうか金と藤本の試合が1秒も流されてないし。
序盤こそワンの圧力に押し込まれる場面もあったものの、最後は藤本がパンチ連打を叩き込んでKO勝利。まあ場数の差ですかね。
「武蔵が復活なるか、それとも最後の引導を渡されるか」というのが今大会の最大の焦点だったはずなのに、そこには明確な結論が出ないまま。この消化不良感こそがK-1の醍醐味ということなのだろうか。全然褒めてないけど。
チェ・ホンマン○-ゲーリー・グッドリッジ(1R KO)
芸風どおり真っ向から突っ込んできてくれたグッドリッジを、ホンマンがヒザとパンチで料理。ホンマンは目新しい動きをしていたわけでもないし、これじゃ評価対象にならないなあ。
来週の世界最終予選も微妙な内容になりそう。人気blogランキングへ
やっぱりホンマンはK-1をダメにしてるって思うんですがどうでしょうか…?バタハリのテクニックや破壊力とGPのレベルの低さの対比がなんとも言えません(笑)
金がGP進出したら面白かったかな。
ゴールデンタイムに武蔵の度重なる悶絶する場面がリアルに伝わってくる印象的な試合でした。
金と藤本戦をカットしてまで武蔵の苦悶のシーンをノーカットで
お送りするとは、そっちの方が視聴者を稼ぎやすいということなのでしょうね。ちょっと残念です(笑)
このところホンマンへのプロテクトが露骨になってきてますねえ。このままサップ化してしまわないか、非常に心配です。
まあアジアGPは地域バランス上やらないわけにもいかず、レベルは度外視ということで・・・。
>k様
武蔵の悶絶シーンは見ていて「視聴者を引っ張るにはアリかな」と思いました。トーナメントを盛り上げるドラマとしてはなかなか良くできていたと思います。結果が伴いませんでしたけれど。