反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

全日本キック観戦記

5月11日(金)後楽園ホール

 というわけで平日開催にもめげずに駆けつけました。今回は超満員というわけには行かず、後方にはけっこう空席も目立つ感じ。まあ3月に比べればカードがやや地味ですかね。

金統光×-○クリストフ・プルボー(3R TKO)
 以前見たときはパンチの選手という印象があったプルボーだが、この試合では序盤から首相撲のヒザ・隙間が空くとヒジという戦法を多用。これが上手くハマり、序盤から完全に主導権を握る。
 金も距離が空くとパンチの連打で突っ込んでいくのだが、プルボーは相手のパンチがよく見えている感じで、下りながらもクリーンヒットは許さない。2Rからはヒジで出血した金が度々ドクターチェックを受けるようになり、結局3Rにドクターストップ。プルボーが完勝といっていい内容でランキング上位の金を食った。やや迫力不足という印象もあるが、順調にいけばウェルター級のネクストコンテンダーになってもおかしくなさそう。

全日本ミドル級王座決定トーナメント準決勝
中村高明○-×吉武龍太郎(2R判定)

 体格に勝る中村が組み付いてのヒザを狙っていく一方で、距離が空いたときの打ち合いでは吉武の方が優勢という印象。組み付いた中村がそのまま浴びせ倒しのように吉武を倒す場面が目立つようになり、2Rには両者に口頭注意。そうこうしているうちに偶然のバッティングで中村が負傷。試合続行不可能となったため、2Rまでの判定で中村が勝利。3者ともに20-19だけど、この1点って吉武のバッティングによる減点だからなあ・・・。とりあえず中村の試合内容は期待はずれもいいところだった。

全日本ウェルター級王座決定戦
山本優弥○-×湟川満正(判定)

 1Rは手数を出していく湟川に対して、優弥が間合いを測って攻撃の機会をうかがっていく静かな滑り出し。
 2R以降からは優弥が次第に距離を上手くコントロールするようになる。離れた間合いからフックやボディブローで有効打を入れるようになり、3Rにはストレートをもらった湟川が一瞬グラつく場面も。
 湟川もローを基点に攻め込もうとはするのだが、最後まで自分のペースを作らせてもらえず、5Rが終了。1人がドロー、残り2人が50-49で優弥に入れ、新チャンピオンの誕生となった。優弥も攻めが単発で決定的な場面を作れなかったため点数上は僅差になったが、試合の主導権自体は終始握り続けていたと思う。
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 昨年のMAX参戦以降は長い低迷に入ってしまった優弥だが、本来の階級であるウェルター級に戻し、悲願のベルト奪取を達成。「神童」がようやくひとつの結果を出してみせた。本人は勝利後のマイクで「ベルトは通過点」と言っていたが、安易にMAXへの再挑戦を狙うのではなく、まずはこのリングで、この階級でできることを着実に積み重ねていって欲しいと思う。

山本真弘○-×モンコントーン・ポンソンクラーム(3R KO)
 真弘は序盤から前後左右に素早く出入りし、ローを中心に攻め込んでいく。対するモンコントーンは自分からは動かず、ゆったりした構えで受けに回る展開に。
 タイプ的に噛み合わせのいい相手だったか、2Rから真弘のパンチがモンコントーンの顔面を捉えるようになり、遂にアッパーからの連打でダウンを奪う。その直後にモンコントーンのヒジ連打を食らいしがみつくようにヒザをつく場面もあったが、3Rにこれまたパンチの連打でモンコントーンをKO。戴冠以来、精彩を欠く試合の多かった真弘が、ようやく王者らしい快勝劇を見せ復活を遂げた。
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 今回の真弘はパンチの中でもアッパーを多用していたが、回りこみながら放つので相手としては見えない角度から飛んでくることになり、これが非常に効果的だった。本来のスピードに加えて新しい武器を増やした真弘、今後の試合も期待してよさそう。

山本元気△-△セーンチャイ・ジラグリアングライ(5R 判定)
 元気は開始直後から左右のフックを振り回し、ローを織り交ぜていくいつものスタイル。時おりボディブローはヒットするのだが、ガードをがっちり固めているセーンチャイをなかなか崩すことができない。セーンチャイもローからパンチ・ヒジを振り回すが、こちらもなかなかクリーンヒットに結びつかない。
 互いに手を出す積極的な展開ではあるのだが、両者とも攻め方が一本調子のため有効打を奪えず、妙に抑揚のない展開のまま5Rが終了。手数では完全に元気かな、という印象だったが、判定は3者ともドロー。元気は久しぶりの試合というせいもあってか、いつもに比べると完全に迫力不足といった感じ。
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 メインが締まらなかったせいか、興行全体も何となくイマイチという印象。優弥の戴冠や真弘の復活など、見るべきポイントはちゃんとあったんですけどね。

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by nugueira | 2007-05-12 16:22 | 全日本キック | Comments(0)