反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

クートゥアーVSシルビア

 UFC68のランディ・クートゥアーVSティム・シルビア、WOWOWは実家じゃないと見れないのでYouTubeで観戦。いや、昨日スポナビの見出しで結果だけ知っちゃって以来、いったい何が起きたのか?と気になって仕方なかったもので。

 第1ラウンド、いきなりクートゥアーの右がクリーンヒットして崩れ落ちるシルビア。うわっ、何やってんだよ。あまり腰が入っている感じでもなかったし、「よっこいしょ」という打ち方のパンチだったのに。この後クートゥアーがバックを取り続けたまま1ラウンドが終了。

 ここまではまあ「出会い頭の一発で1ラウンドを取られてしまった」とシルビアにも弁解の余地はある。それ以上に問題なのが2ラウンド以降だ。
 スタンドではいいようにクートゥアーに先手を取られ続け、組み付かれてはいとも簡単にテイクダウン。寝かされてからはそれ以上に何もできず、パウンドをもらってサイド・マウント取られ放題。シルビアにとってチャンスらしい場面は一度も作れないまま、5ラウンドが終了。

 もう「シルビア情けない」の一言ですよ。クートゥアーに全盛期のような圧力の強さは感じられなかったのに、何もできず押されっぱなし。
 ボクシング中心のドロドロした攻防はむしろシルビアの得意パターンだろうに。何で43歳のオッサン相手にフルラウンドいいようにやられちゃうの?
 別にクートゥアーが嫌いとかシルビアが好きとかは全くないんだけど、ここ数年のUFCヘビー級の歴史は存在しなかったも同然、という結論になってしまったように感じられてしまい、なんだかなあ・・・という気分になってしまった。

 とまあネガティブな感想を並べてきましたが、「クートゥアーお見事」というのも揺るがない事実。プレッシャーの強さはなくなった代わりに、距離を取ったボクシングの技術は昔より上がっている気がする。テイクダウンしてからのねちっこさは相変わらずだし。
 この年齢で1年ぶりの復帰戦、しかもいきなりタイトルマッチという条件にも関わらず完璧に結果を出してしまったのは「凄い」という表現でも言い足りないぐらい。試合終了後の場内の歓声が、まるでドラマのワンシーンを見ているようだった。俺がスピルバーグなら映画化権買うね。

 UFC的にもこの展開は万々歳だろうな。無駄に防衛回数だけ重ねて何の面白味もないシルビアよりも、劇的な復活を遂げた英雄・クートゥアーが鳴り物入りの侵略者・ミルコを迎え撃つというシチュエーションの方が断然盛り上がるし。
 両者の激突は夏。ミルコにとってはこれ以上ないほど「アウェー」なムードでの王座挑戦になりそう。

 ナパオン相手につまづかないだろうな。人気blogランキングへ
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Commented by Eric at 2007-03-06 12:07 x
こんにちわ。
確かにアノ内容では「不甲斐ない」と言われても仕方ないですね。
クートゥアーはお見事すぎて言葉が出ないっす。
正真正銘、最強の中年ですわ。

4R終了後のインターバルで、マット・ヒューズが神に祈るような表情で見つめてたのが印象的だったなぁ。
Commented by ソウスケ at 2007-03-06 18:58 x
ミルコとヒョードルがどこで試合をしようとも、この2人の直接対決は、絶対にプライドのはず!(と信じたい)
Commented by りゅうせい at 2007-03-06 20:05 x
ヌゲイラさん、はじめまして。毎日ブログの更新を楽しみにしています。
シルビアはシュルト化していると思いましたが、そこまでではなかったようで、意外に脆かったですね。
クートゥはあの歳であれだけの動きが出来るのは凄いと思います。コールマンとの熟年対決が観てみたいですね(笑)。
Commented by nugueira at 2007-03-07 22:26
>Eric様
 私的には試合後に実況が連発していた「It's so crazy!」が印象的でした。あの会場にいる人間は格闘技史上に残るドラマの生き証人ですよね。うらやましいです。

>ソウスケ様
 ミルコがUFCのベルトを獲った後、ヒョードルと統一戦・・・となれば最高なんですが。正直、この先この業界がどういう勢力分布にるのか、全く読めません。

>りゅうせい様
 シュルトは地味なりに技術の高さを窺わせる場面が多々あるんですけど、シルビアはそういう要素がほとんどないですからね。とはいえ、まさかこんな負け方をするとは・・・。
by nugueira | 2007-03-06 01:11 | UFC | Comments(4)