K-1MAX日本代表決定トーナメント
2007年 02月 06日
小比類巻貴之×-○アンディ・オロゴン(延長判定)
開始直後から「コヒは気合入ってるなあ」と思ったんだけど、それを通り越してガチガチになっちゃった。攻撃はローしか出さないし、アンディのパンチをもらい出してからは簡単にリズムを崩しちゃったし。挙句に延長ラウンドではこの体たらく。身体能力云々よりも、敗因はメンタル面の問題でしょう。
MAXの歴史の中でそれなり以上の実績を上げている選手なんだから、素人相手の敗北は競技自体の看板にドロを塗ることになる。今回のコヒについては、いくら酷評しても酷評しすぎることはないぐらいどうしようもない。しばらく出場禁止にしてしまえ。
TATSUJI○-×HAYATΦ(判定)
いい試合だったねえ。前半はTATSUJIの上下の打ち分けが完璧で、ワンサイドのまま終わるかとも思ったけど、HAYATΦも最後までよく打ち返していた。結果としてはやはりここ1年の場数の差が出たけど、HAYATΦにとっても収穫のある試合だったのでは。
TATSUJIは打たれ強くてガンガン前に出るから、誰とやっても面白い試合を見せてくれる。
宍戸大樹×-○尾崎圭司(判定)
試合全体としては宍戸のペースだったと思うんだけど、要所要所の尾崎のタイミングのいい反撃で全てが掻き消されちゃった。1Rのバックブローへのカウンターなんて完璧だったもんなあ。普通あの手の攻撃にタイミング合わせるのは難しいと思うんだけど。
宍戸は5Rなら勝てたと思うけど、短期決戦のK-1ルールでは持ち味が活かしきれない。MAX参戦は鬼門だったかなあ。
佐藤嘉洋○-×白須康仁(判定)
1回戦の中でこの試合だけ、カットされて3ラウンドのみ放送。佐藤が例によって危なげないけど面白味もない試合をしちゃったんだろうな・・・という想像をしている間に試合が終わってしまい、やはり危なげも面白味もなく佐藤が判定勝利。
アルバート・クラウス×-○ムラット・ディレッキー(1R KO)
番狂わせ続きの今大会だが、まさかワンマッチまでこんな展開が待っていようとは。ドラゴ戦もそうだけど、クラウスはこういう出会い頭の一発に弱いよね。
正直、このディレッキーとやらがどれほどのモノなのかいまいちピンとこないのだが、これで世界大会出場が一気に確定しちゃったなあ。
ブアカーオ・ポー・プラムック○-×ツグト・忍・アマラ(判定)
ブアカーオは余裕たっぷりにノーガードのままアマラの大振りフックをウィービング。3ラウンドしか流さなかったけど、横綱相撲という感じでしたね。
アマラはSBも含めてこれで4連敗。全日本キック時代のパワーや足技が完全に殺されちゃってる感じがする。やはり増量には無理があったか。
安廣一哉×-○TATSUJI(判定)
アンディが足の怪我により棄権。アンディ本人も痛いだろうが、視聴率を稼ぎ損ねたTBSにとっても痛い。
で、リザーバーの安廣にスポットライトを当てるつもりもさらさらなく、ハイライトだけで終了。これじゃ感想書けないよ。書くほどの内容じゃなかったんだろうけど。
尾崎圭司×-○佐藤嘉洋(判定)
序盤は尾崎の思い切りのいいパンチに押し込まれる場面もあった佐藤だが、2R以降は完全にペースを握って完勝。尾崎は円の動きには強いけど、佐藤みたいな直線の動きで休まず攻め込まれると持ち味が出せない。
佐藤の最後までペースが落ちない攻撃は凄いとは思うんだけど、見ているうちに「淡々と攻める」を通り越して「粛々と攻める」という表現がしっくりくるように思えてくる。
TATSUJI×-○佐藤嘉洋(1R KO)
ここまでの戦いぶりを見るとTATSUJIが番狂わせを演じそうだなあ、と思っていたら、佐藤のヒザ蹴りがいとも簡単にヒットしてしまいあっさり決着。MAX参戦以来ダウンすら一度も奪っていない佐藤が、思い出したように大爆発。
とまあ予想どおり佐藤の連覇で幕を閉じましたが、なんだろう、この盛り上がらなさは。やはり佐藤のキャラクターのせいかなあ。決勝以外はピンチもなければ決定機も作らない抑揚のない試合展開。ある意味、シュルト以上に扱いづらい存在だ。このスタイルではK-1のトップに立てないのは去年見えてきちゃったし、あまり期待できないなあ。
決勝以外が判定続きだったのもダレた一因。選手のレベルが上がり続けているから仕方が無いんだけど、年を追うごとに戦う方も見る方も大変なトーナメントになってきている。
次回も平日開催。トホホ。人気blogランキングへ
良くも悪くも佐藤が磐石の強さを見せた大会でしたね。
今年こそは世界で結果を出してもらいたいと思います。
「アンディは実はオランダ出身だった」という事実が発覚しないかなあとか思っちゃいます。
日本人の中では頭一つも二つも抜け出しているんですが、世界大会でこのスタイルを貫きとおせるか。期待よりも不安のほうが多きいです。
>ヒロヒ様
だいぶ動揺されているようですね。
足の骨折とか同情すべき点はありますけど、やはりプロである以上リングに上がってしまったら結果がすべて。断る勇気をもてなかった時点で、コヒの負けということなんでしょうね。